2017年2月24日 (金)

奈良和食:つる由

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奈良にお茶を仕入に行くついでに昼食を
リンコントロが少し遠いので田村茶舗の近くの和食屋
何かの特集で知っていて、いろいろな材料が楽しめるとあって一度行きたかった店
評判をみると、テーブルはカウンターの声がうるさいらしく、部屋をとる
予約した後、ネットを見ると駐車場があるようで、近くの喫茶の横に四台
車で行ってそこへ止め、帰りに少し寄り道してお茶を買って戻る

さて、店に入ると奥の座敷に通される、座敷は四つほどある(二階もあるらしい)
料理は次々運ばれる
きすのこぶじめ 普通食べるきすのやわい身でなく締まっているのがおもしろい
そら豆のお汁 美しい色合い
さえずりのぬたあえ
いいだこと菜の花の煮物 煮物というよりあえものか、あっさりした出汁
お椀がタケノコとはまぐり はまぐりは野生味あふれ、タケノコはあまい
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刺身がイカ・まぐろ・ヒラメ ヒラメがいきがいい
高坏に二つおしずしがのる あなごとさば さばも青臭いない
焼き物はさわらの西京焼きと平凡だが、さわらが実においしい
煮物椀はしゃれた器 小芋・ピーマン・にんじん・小松菜・うど・湯葉
揚げ物が山菜としゃれている タラの芽・ふきのとう・こごみ 魚がわかさぎと白魚
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そしてご飯はせいろ蒸しの豆もち米 とうふの味噌汁と香の物がつく(昆布がいい)
デザートはくずもち やわらかく冷やしてありとても良い食べ心地

八寸がなく小鉢が多いのは小料理屋さんで酒の肴を出す要領に似ている
味つけは薄くてうまくついているので食べやすい
器も趣向豊かで楽しい
難をいえば、出てくるスピードが速く、酒を飲まなかったので一時間で一回りする
部屋をとったので落ち着いて食べることができる
お客は多くないようで、テーブルでもうるさくなかったようだがカウンターの真横だから客が多いと問題があるのかも

評判通り材料が豊富に出てくる
料理の種類・見せ方や調理法にもう少し凝ったところがあればさらによかった 

最近できた白(百に一足らないから九十九でつくもと読ませる)が魅惑的な仕上げで評判になっているのを予約してから知った
次は白へ行ってみよう

手塚治虫「あけぼのさん」59年


「りぼん」1月号~7月号連載
手塚さんには珍しいバレエもの、当時のバレエ人気で考えたのか

新生バレエ団には履くと驚異的にうまくなるが不幸が訪れるという赤いバレエシューズと
ちっともうまくならないが幸福になるという白いバレエシューズがある
赤い靴を履いた川路さんが重傷を負って先生は靴を焼こうとするが
一瞬の停電に、生徒の日根さんが持ち出す
帰り道、他の生徒に呼び止められた日根は道路のごみにまぎらせる
道路掃除をしていたつぐみがそれを拾って履くと軽快に踊りだす
道路を飛ばしていた親分の車にあたって傷を負う
親分は戦争でなくしたマリをつぐみにかさねてしまい自分の娘にしたいが
悪事がきらいで、両親がなくなったため5人の兄弟を養わないといけないつぐみは逃げ出す

踊りが好きになったつぐみは新生バレエの先生に頼み込む
先生はつぐみの才能を知るがわざと白い靴を履かせ、つぐみが幸せになるよう願う
親分から赤い靴が戻ってきたつぐみは探している日根さんに電話して話があるという
日根はつぐみを工場に誘って襲うが、つぐみを見守っていた親分が救う
落とした靴は日根が持ち出し、バレエを熱演して有名になる
日根を見た親分はつぐみを殺そうとしたやつだとピストルで撃ち、つぐみのところへ急ぐ
赤い靴をはいてはいけないという先生も親分は撃ってしまい、警察に逮捕されてゆく
白い靴を選んだつぐみは自分の努力でうまい踊りができるようになるというラスト

つぐみが両親をなくして苦労するという設定と赤い靴・白い靴がかみあわないまま終わった

白路 徹「仲よし旅日記 ちんから峠」50年

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曙12.15発行、70円、48頁   
「漫画少年」などでおなじみの作家
1950年代前半まで活躍していた
プランゲ文庫にも1950年までに15作ほど残している
50年頃は、55年にあるあくの強い絵ではない、素直な絵でうまい
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2017年2月23日 (木)

小室孝太郎「ワースト」70年


「少年ジャンプ」連載、単行本4巻で読む
鑑別所から出てきた鋭二は動物的勘に長けて、急に降り出した雨に不吉なものを感じてビルの隅に閉じこもる
何日も降り続いた雨がやんで街に出てみると一人も人が見あたらない
かわりにゾンビのような怪物、実は雨に打たれた人間が石化して中から現れた別の生物
ワーストと名付けた怪物が夜だけ動けることを知り、昼間に街を移動するうち卓というこどもを見つける

銃やダイナマイトを手に入れ、ベトナム脱走兵の飛行士ハリーも仲間となり空から生き残った人間を集め霞ヶ関ビルに立てこもる
数日、動きがないと思っていたら、まゆに閉じこもったワーストがかえると羽がはえていて空も飛べる
その時、孤児院の車が霞が関ビルに逃げ込もうとしてワーストに襲われている
さらわれた女の子を助けるためワーストに飛びつき、空から落ちて首の骨を折った鋭二は覚悟して、遠崎に子を託してダイナマイトで道連れにする

2巻目
鋭二が犠牲になり、卓が次のリーダーになって6年
鋭二と看護婦さんとの間に生まれた渉はやんちゃ坊主に

卓は体も鍛えながら卓はワーストマンを研究してきた
研究のため生け捕りにしたワーストマンが逃げて、渉のママを傷つけた
これがもとでママがワーストマンになってしまうという悲劇を渉は知らない
もっと大変なことは巨大なキノコが道路をつきやぶって成長している
どこかしこにもはびこり昼間でも薄暗くなるとワーストマン達がビルを襲うようになる
ハリーと卓はヘリで関東一円をながめ、米軍基地で戦車を調達し、船で東京を脱出する計画をたてる

3巻目
脱出の途中、ワーストマンの襲撃を受け、遠崎がかまれて自身がワーストマンになるくらいならと手りゅう弾で自爆する
港で船に乗り込むと東京に火をつけて脱出、太平洋上の島に落ち着く
そうして40年か50年、卓も60歳になる
ワーストマンを一瞬に葬り去る弾丸を開発して、世界の生存7か国と通じるところまでこぎつけた
ワーストマンの方も陸上種は年々進化して銃を奪って撃つまでになっている
卓の孫、力(りき)は閉じ込められる生活を嫌いなんでも反抗するようになり同調する不良も増えて島の悩みとなってきた

4巻目
力をとめようと不良西に力を脅させるが、鉄条網の外へ出てワーストマンの中を抜けるという競い合いに偽って出なかった西を撃ち殺す
裁判の末、力と仲間四人は東京へ追放となる
力たちは火山に列をなして飛び込むワーストマンの自殺行為を知って、一匹捕まえ研究材料だと島と取引する

卓にとっては弱点を知る決定的な資料で申し出をのむが、力は四人は返すが、自分は残る
雪が降り出すような地球がながくないことを悟った力はせめて仲間だけでも少しはゆったりしてほしかった
母がなくなるのも気に留める暇もなく研究にいれこむ卓を見て荒れだした力もまっとうな人間だった
東京に力だけが残った知った恋人百合は単身、ヘリで東京へ向かい力と合流
降り出した雪でこの先長くもないと覚悟してワーストマンのえじきになるよりはと毒薬を仰いで二人一緒に世をさってゆく
ワーストマンの正体はウィルスで、今回病気で死んだのも別種のウィルスが原因とつきとめた卓
地球各地でウィルスをまいてワーストマンを破滅に導くが、氷河期を迎えた彼らの運命も尽きる

物語のラストはそれから20万年後の地球
氷河期を終えた地表にうごめくものは、人間かワーストマンかはだれも知らないで終わっている

白原 のぼる「怪傑平原児」?年

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中部出版、70円、48頁
扉の絵はしっかり描いてある
中は白っぽく、塗りを少なくしてある
絵柄は大日方さんを思わせる   
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