2016年12月10日 (土)

浦賀千賀子「アタックNo1」68年

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「週刊マーガレット」連載、70年まで
バレーボール人気の頃で「少女フレンド」では望月あきら「サインはV!」、月刊誌「りぼん」では井出ちかえ「ビバ!バレーボール」
集英社文庫版7巻で読む
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富士見中学へ転校してきた鮎原こずえが落ちこぼれ女子生徒と第二バレー部を立ち上げ、本バレー部に快勝する
鮎原に続いて転校してきて敵意を持っていた早川みどりも戦力となり
本郷先生コーチのもと本部も第二部もみな部員となり、県大会で優勝
鮎原のスパイク力を武器に福岡中学を破り全国優勝を果たす

2巻目では、キャプテンとして厳しい練習を課したため部員からスカンをくい、一時体操部に所属する
これは本郷先生たちのもくろみもあり、鮎原の回転レシーブに役立つ
バレー部は春の全国大会の最中
決勝戦でまた福岡中と対戦する富士見中は鮎原をかいて苦戦していた
後半、鮎原が参戦しておいあげるが、ねんざのため優勝を逃す

3巻目では鮎原は早川と日本代表選手に選ばれて猪野熊大悟コーチ(ひげそった顔がハンサムで笑っちゃう)のしごきにたえる
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国際親善試合で鮎原は回転を加えたスパイクでソ連を破って優勝する
、宿敵ソ連チームと対戦とどんどん話が発展す

4巻目、富士見高校へ入ったが、バレー部キャプテン大沼の独裁にバレー部を去る鮎原・早川
しかし美沢学院との対戦試合で部が敗れると清水先生が顧問にたちあがり、二人も戻る
再試合ではみごと雪辱、岩島五郎先生を監督に迎えて県大会に優勝

5巻目では、岩島先生が郷里へ戻ってしまい、鮎原が親しい務が事故でなくなる
決勝は八木沢三人姉妹が主力の寺堂院
三位一体からの稲妻攻撃に対して、トスを回転させさらに回転を加える回転スパイクで鮎原は対抗する
利き腕左手をけがして、右手スパイクをするが回転が消されて、レシーブを許し敗れる
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6巻目
二年生になった春の全国大会
姉妹の一人が卒業した寺堂院には勝つが、決勝でコンピューターを頼りに戦術を組む東南女子に苦しむ
接戦のすえ優勝した富士見高校のライバルはレシーバーの腕を破壊するほどのスパイカー山本が移った青葉学院
本郷先生が富士見の監督に戻ってのぞんだ夏の大会

7巻目
富士見高校は後ろへレシーブして山本のスパイク力を吸収する方法をとる
最後は、鮎原が試していたスパイクを成功させて青葉に勝つ(天井に向けて打ち上げ急速に落下させるという竜巻スパイク)

鮎原は日本代表に選ばれ、ブルガリアへ国際試合に
サーブにも竜巻落としを取り入れた鮎原の活躍で日本チームは勝ち進む
決勝戦、ソ連のシュレーニナは得意のジャンプ力をいかし竜巻落としを上でダイレクトにスパイクするやり方で破る
敗色濃い日本チーム、一度は控えになった鮎原はいちかばちかの戦法を試す
ダイレクトスパイクに対して自分もジャンプして打ち返すことでやり返す
さらに四つに見えるサーブを編み出すが、大差を覆すことができず日本は敗れる
この試合で目覚ましい活躍をした鮎原が最優秀選手に選ばれて、長期にわたる連載が終わる

鮎原が頼りとする務がなくなったあと、その双子の兄にあたる竜二(養子にやり養父母はなくなっていた)が現れたり
盲腸炎で入院した時に知り合った大学生湯島さんとのラブロマンスをはさんだりする
湯島さんは鮎原をなくなった妹のかわりとして慕い、しだいに愛情に代わる
婚約者があったため板挟みに苦しみ、自分を見つめなおすため外国へ出てしまう
鮎原も盲腸炎が実は子宮摘出と知って悩む
湯島は婚約者を選んで、恋は終わるのだが
6巻目以降はさまざまな要素を盛り込みながら進む展開に
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日本代表チームに選ばれての国際試合は魔球のオンパレードでそれまでの流れをくずしてしまった

丘ゆめじ「野バラの歌」59年

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若木書房577、130円、B6判128P
この作品しか見当たらない
絵柄は構図があまいところがあるがなかなか魅力的な絵になっている

仲田老人に連れられたバイオリン弾きの少女マナは「野バラ」の曲を弾く
いい曲だと覚えたユリは家のピアノでその曲を弾いている
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お屋敷から飛んだ帽子を拾ったマナが届けたのがきっかけで二人は親しくなる
ユリの兄信二が二人の写真を撮るが楽しそう
ユリにピアノを教える岡ジョージ先生は若い頃、子供を預けて放浪の旅に出て、子供の行方がわからなくなったという過去がある
仲田老のみすぼらしい家に借金取が来て、押し問答の中で、マナは本名がかおるといい、父もいることを知る

老人は薬の開発に携わっていて、研究のため北海道へ行くという
マナも一緒についていき、ユリとははなればなれに
ユリはピアノで一位を取るが、病で目が見えなくなる
マナを思って曲を弾く
岡先生は演奏旅行で北海道へ旅立ち、マナと再会して、親子だとわかる
岡先生と一緒に戻ってきたマナ(かおる)はその後信二と結婚して二人の娘にめぐまれた
今、思い出話としてユリとの出会いを話して聞かせるのだった

2016年12月 9日 (金)

萩尾望都「スター・レッド」78年

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「少女コミック」連載
小学館文庫で読む524Pの長編SF

西暦二千3百年
上区の暴走族のヘッドは高校生ほどの女でセイという
セイは実は最後の火星人、研究者のパパ・シュウが見つけて火星から密かに連れ帰り地球人として育ててきた
火星にあこがれるセイは知り合った不思議な青年エルグに火星へ連れられる

火星はこどもが育たないため流刑地となり、一度は放棄された星
それが10年前に再訪して見ると、白い髪・赤い目の火星人が生まれていた
彼等は火星に適応しただけでなく、瞬間移動や読心術などの能力を備えていた
地球人はクリュセドームを占領し、火星人を追い払った
それ以来火星人を見ることもなく火星人は全滅したと思われていたが
遠い沙漠の地下にこもってクリュセを取り返すためエネルギーをたくわえていたのだった

このあたりまで壮大な物語が展開するが、セイがクリュセに捕まってからは性急な展開
クリュセの長官ベーブマンはセイを地球に持ち帰って手柄にしようとするが
地球の公認エスパー開発部のアン・ジュールがセイを引き取る
アンは超能力者の味方で、それまで毛嫌いされてきた彼等の能力が地球を救うと信じている

火星から地球へ、ヨダカとクロハがセイを探しにやってくる
セイは興奮してエスパー本部のロビンソン島を能力で破壊してしまう
行き場を失って都市へ戻ると、エルグの部屋へ向かう
その一室は遙か彼方の宇宙へ通じていた
エルグはゼネルダ星人の調査員として地球へやってきていた
彼自身が超能力が強すぎて滅ぼされた星の生き残り
ゼネルダ星人は宇宙の均衡を保つため、極度の超能力を持つ星を探して破壊していた
超能力はアミという夢魔がとりついた結果だという
セイ、エルグ、そして彼等を追ってきたクロハたちはアミが最初に住み着いた一番古い星ネクラ・バスタへ下りようとする
そこは立ち入り禁止地区だが、火星が滅ぼされようとする時、アミの秘密を知りたいという願いを抑えられなかった
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最後は、セイは星に飲み込まれ、エルグが地表を永遠にさまようことになる
意識だけ分離したセイはクロハの体に入り、新しいこどもとして生まれてくるらしい(クロハはもともと女性体)
エルグは超能力の封印を解いて星の共鳴に自らをゆだねた
ネクラ・パスタには炭素が増えて生命を宿す星として出発しそうなところでこの物語がとじられる

アミの正体は不明なまま、ゼネルダ星人の僭越性もそのままで終わるので不満が残るところ

12月陶芸2回目

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笹の葉型が乾燥したので素焼きを待たず、たたら製法を試みる
7ミリの板を切って5ミリにのばし、型に合わせる
幾分乾燥させて、ひもで高台をつける
丁寧に整えて、全体をなめらかにして名前を入れる
もう一度乾かせてから仕上げの削りをする予定
三つ作って2時間弱、3時半になって、疲れないようここで終了

縁付き平皿ができてきて、葉の模様はぼけたがまずまずの色合いになった
白マットに透明釉薬をたらすと焼き上げで平たく模様になる
緑部分は織部を塗っている
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大山たかし「忘れじの鐘」57年

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東京漫画出版293番、12/10発行、130円、B6判128P
よく見そうな絵柄、志村みどりさんの絵をもう少ししっかりさせたような人物像
大山さんも東京漫画出版に57~58年に作品を見るだけだ

浮浪者を納屋に止めてたばこがもとで火事となり全焼し、医者の父がなくなった石川すず子
保険金が多くかけられていたので、父が放火した疑いがあって金も下りず、母もなく一人娘のすず子は困りはてる
父の旧友阪本医師を頼って横浜へ出る
一家は優しく、同じ年のトミ子と親しくなる
トミ子はバイオリンもうまいが、急性盲腸炎でなくなったしまう
これを機会に、すず子は父の疑いを晴らすため、浮浪者の親子を探し始める
学校の和田先生が幼いころ生き別れした12歳の幸子という娘を探していると知って
あの浮浪者が連れていた娘が双かも知れないと一緒に探してみると出かける
すず子は探し歩き、不良にからまれた時、助けてくれた新聞配達の一郎と親しくなる
新聞配達店に世話になっていたが、一郎が恨む不良に刺され死んでしまう
新聞店を出て、級友のナミ子と会って家に招かれる
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和田先生がバイオリンの演奏会を放送局ですることになり
その記事が新聞に出て、あの浮浪者が幸子を頼まれたこどもだったと連れてくる
和田先生と幸子のしあわせを祈りながら、浮浪者を憎みきれないすず子は以前慰めてくれた修道院へ向かう
シスターから浮浪者親子を許したことを喜んでもらう
そしてすず子に届いた手紙には、父の保険金が下りた知らせ
和田先生からの手紙で浮浪者が火事を出したことを警察に自白したことがわかった

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