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2014年9月17日 (水)

長谷川町子「仲よし手帖」40年

Hasegawa4001nakayosi
「少女倶楽部」1月号連載~42年12月
毎月4Pで
1月号
両親が北海道の転勤で祖父母のところへ越してきたウメ子
駅に出迎えのおじいさんたちより先に家に入ってお出迎えと少々そそっかしい
2月号
女学校の二年に入ったウメ子
下足でさっそく勝ち気なマツ子とおっとりしたタケ子と親しくなる
朝の掃除当番を手使い、一時間目の体操のラインを引くがしゃっくりでゆがんでいる
3月号
運針で甲上をもらったウメ子
家に戻っておじいさんとおばあさんが驚きほめる様子を一人芝居しているとみんなに見られていて大笑い
4月号
勤労奉仕の公園掃除
マツ子は白衣の戦士の帽子を拾って恥ずかしがる
ウメ子はアルミの弁当箱を拾うが人夫さんのものでちょっとがっかり
みんなからアルミさんと冷やかされる
5月号
テルエが学校を休んでいるので見舞うと
母が病気で家事をしなければならないときいて、三人組が家事を手伝う
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6月号
おじいさんの家では大掃除
力仕事に八百屋さんが手を貸してくれる
お茶ですと聞いた八百屋さんははしごを持ったままでかけつけてくるが
塀の上におばさんを置いているのを忘れてきた
7月号よりしばらく6P
他校から先生たちが授業の参観に来る
ウメ子とタケ子は小さな声でひそひそ話しをしているが、小さいからよく聞こえず聞き返す
すると参観で回っているよその先生が聞こえない言葉を教えてくれて、みんなから笑われる
8月号
三人で先生のお宅に暑中見舞いに行く
9月号
新学期、ヨシ子さんは夏休みの課題の昆虫採集は箱を開けると、虫が飛び出す
母が病気で手伝いをしていたので今朝つかまえたものだと聞いてみんな採った標本を分ける
10月号
お店の手伝いをしたためマツ子は授業中いねむりをして、先生に立たされる
ウメ子とタケ子が先生に説明して先生も許す
11月号
お隣のおばさんの具合が悪いので、ウメ子はユタカちゃんを連れてお買い物
12月号
健康診断で学校一の健康児に選ばれたウメ子、二年生だが
41年からまた4P
1月号
マツ子が妹弟を連れて、年始にウメ子の家に来る
妹は「クーニヲデテカラ」の歌を歌い続ける元気な娘、幾分サザエさんのワカメ風
みんなで慰問袋を作って持って行く
2月号
課外授業でオサツをゆでるマツ子とタケ子
ウメ子は裁縫をしながら待っていると、校長は校庭でちらかった机など片付けている
ウメ子も手伝い、終わったマツ子たちも
3月号、隣組の遠足
4月号
掃除で失策続きでみんなからのけものにされて弱っているマツ子
ウメ子がかばってくれ寄り添う
しばらくしてみんなの誤解も解け、また仲良くする
5月号
ウメ子がマツ子を訪れると、妹の世話と雑貨屋の手伝いで忙しそうなマツ子
注文を請け負うが間違った品物を届けてしまう
このあたりの絵になると、ウメ子やおばさんたちの背が連載開始頃より高くなって「サザエさん」の初期に近くなる
Hasegawa4107nakayosi
6月号
学校の余興委員が白衣の勇士を招いて慰安会を開くのにマツ子が村長さんの役
7月号
売られる馬のアオを見送る場面、村長のひげがとれていてまわりであてがうが、馬にもついていて
悲しい場面で見ている人たちに大笑いがおこる
8月号
おじいさんは孫と鍛錬だと野原にテントをはる
あちこちでも同じような鍛錬テントがはられている
ウメ子は回覧板を回し、おじいさんはごみすて用に穴を掘る
子供が落ちてはいけないと「危険」の張り紙を穴にかぶせておくと
みんな怖がって大騒ぎになっている
9月号
前の時間の国民礼法のおさらいを授業でやる
マツ子とタケ子が前でやらされるが、あがってふたを落としてしまう
落ち着いた態度が大事と先生に言われる
その日、マツ子は洗濯物が落ちていたとお隣から言われて、くそ丁寧に挨拶してもらうのでお隣も変な顔
10月号
国民食事演習会へ行くと
ウメ子がおさらいと壇上に上げられ、醤油と間違えソースを入れてしまう
11月号
家庭科学のお話会
ウメ子が靴下を長持ちさせる方法として、右左を交互にはくというとみんな見せてと行列ができる
12月号
花園幼稚園へ焼夷弾が落ち、町内で消し止める
空襲警報がなって、今夜から見回り当番がつくことになり、おじいさんの家が当たる
ウメ子がつめていて、自転車で乗ってきたおじいさんが暗くて孫だとわからず「ごくろうさま」と挨拶しておまえだったかと笑い話

ニュー・オーリンズ・バウンス第一集 76年

Neooreansbound01 東芝EMIが音源を使って76年に編集したアルバム
1950~60年のニューオーリンズR&Bの名曲を一歌手二曲ずつ集めてある
といっても渋い物が多い
冒頭、デーブ・バーソロミューが一番古いようで、ゆったりもったりした雰囲気がいい
その中に、つんざくようなサックスが不思議な旋律で入るのが蠱惑的
他に気に入った曲は
ボビー・ミッッチェルの「ベイビーズ・ゴーン」
アル・ロビンソン「アイ・ウオナ・ノウ」、激しいシャウト
どの曲も独特の泥臭さを備えていて聴き応えがある

2014年9月16日 (火)

「ガロ」72年10月号

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この号は鈴木翁二の特集
作品は「緑色の翅」
コウジの友達杉本はませた男の子、すこし色っぽい
コウジにあれ(セックス)を知っているかと聞いた後、ちっとも気持ちよくなかったという
相手はこれもませた姉かもしれない
杉本の家に遊びに行ったときコウジの前に足を投げ出した娘
22Pのコウジが見ている先はなんなのだろう「ぎいよ おおお」と音が出ているのは
コウジの父母のセックス場面?
ある日、杉本の家に行くと留守で待っている間に姉がコウジを後ろからはがいじめにしていたずらする
その後、コウジはやりきれない思いか、野原に座って石で何かつぶしている
彼が空にまく小石は星くずとなるのだった
特に不思議な物語だが、それだけに少年の思いでが切実に読める

安部慎一「川」
今度は同棲相手マチ子の友人を部屋で抱いていさかいとなる那須
鮫島は部屋へ戻らないという那須にあきれ、マチ子をたずねる
那須と別れたほうがいいと助言して、その夜は泊まるという
マチ子を抱いた鮫島、性交が終わってマチ子のまたぐらを見つめ続けるラストのコマ

鈴木さんが思いを少年時代に託して物語と再構成しつくすのに対して
安部さんはそのままはき出さねばすまないように作品を生み出していたようだ
Zgaro7210mizuki

山田えいじ「ペスょおをふれ」(北海道訪問c12)

59年1月号
12月号内容はあらすじより
姫路には青木さんが住んでいるのを思い出したユリが訪ねてゆく
あや子であや子に追い返され、動物園で青木夫人と知り合う
ユリは屋敷の手伝いをすることに
自分が青木さんがもともと養子にしようとしていた子供だということをあや子に止められていわないでいる
1月号
学校にも行けていないので勉強をしたいと思うようになったユリはペンと紙を取りに青木さんの書斎に入る
金が紛失してあや子はユリのせいだと責める
知り合ったみゆきさんからもらった本もあや子が破いてしまう
あの別荘のおじさん木村はあや子に青木さんの印鑑を持ち出させる
そのあや子にペスがかみついて、屋敷を追い出されるが、ペスがなくなった印鑑を持ってきた
再び、木村おじさんに頼まれた時はもう悪いことはいやとさすがにあや子も断るのだった
あや子はユリと偽って青木家へやってきたことを白状する

父は密輸団につかまりこけし人形を渡すが、こけしの中身は抜き取られていて、また山に連れられ責められる
仲間の大山が持っていったのではという疑いも出る

「少女倶楽部」40年

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この年は、文学館に全号揃っている
1月号は、60銭、288P
牧水江「ナナ子の銃後だより」黒崎義介8P、絵話とある、12月終了
「漫画ブック」6P、井元2P/佐次2P/小川哲男1P/山川哲1P
写真小説「駒鳥さん」8P、10月終了
菊池寛「珠を争ふ」冨永謙太郎絵10P、12月終了
大下宇陀児「黒百合城」伊勢良夫絵14P
久米元一「ほがらか姉弟」澤井一三郎絵9P、10月終了
池田宣誓政「母の宝石」北宏二絵16P、ローマの立志物語
長谷川町子「仲よし手帖」4P新連載
高垣眸「大陸の若鷹」山口将吉郎絵17P、3月終了、「ダイアナの瞳」へ
吉本三平「もん太の冒険」4P、6月中断(5/1急逝により)
西条八十「荒野の少女」須藤重絵14P、5月終了
佐藤紅緑「微風(そよかぜ)」長谷川毬子絵18P、7月終了

「漫画ブック」内に載る井元作は「冬休み絵日記」
絵日記の形態で毎月掲載されるが日常の決まり事が画かれおとなしめ
急逝のため6月次号につづくで突然中断になった「もん太の冒険」
この年から連載の中心を長谷川さんが担う

倉金さんというと3月号117Pに「お誕生日のお祝い」
11月号125Pに「あかしのおじいさん」、いずれも1Pのコマ漫画が載る
他にも「漫画ブック」で時々載せているが絵が簡素になり「どりちゃん」の勢いがない
「お誕生日のお祝い」は
生まれた赤ん坊のお祝いとおばさんが持ってきたのは定期年金
はじめにお祝い分を振り込むので後続けて、この子が入学や結婚の時、まとまった金としてくださいという話
預金を国民に勧めていた国策にかなうもの
長谷川さんの「仲よし手帖(後、仲よし手帳)」は三年に及ぶが、当局の検閲などで内容が変えられることもあったらしい

「もん太の冒険」は
1月号
土人の槍を大岩をころがして防ぎながら前進する
力持ちの男が来て岩を押すが押し返す
2月号
力持ちももん太にかなわず、部落は戦いを止めひれふして、これからは人を食わないと誓う
和解して、この村から去ってゆくと砂漠に出て砂嵐に巻き込まれる
3月号
吹き飛ばされたところがやしの木の上
ライオンが来て実を投げて防ぐ
4月号
砂漠で望遠鏡を拾って使うと向こうに煙が見える
かけつけるとキャラバンで水がなくて困っている
望遠鏡で池を探して教えるとお礼にラクダを一頭くれる
5月号
孫猿とラクダに乗って進んでいると、キャラバンを追う盗賊団を見る
もん太が知らせ、池に布をかぶせてそこに落としてキャラバンを救う
しばらくゆくと今度は海へ出る
6月号
ボートで海へ乗り出し、波でボートは裏返しになって困っていると夜、大きな帆船が来る
どうも海賊船のようだが・・ここで中断となって、孫猿の両親がどうなるかわからないまま未完

ジェネシス「セカンドアウト」77年

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二枚組ライブアルバム
既にピーター・ガブリエリは在籍せず、フィル・コリンズがボーカル
ジェネシスはいまだによくわからないバンド
演劇的な音楽形式は、曲想がめまぐるしく変わるのについてゆけず苦手
フィル・コリンズのボーカルもひっかかるところがなく流れてしまって情緒に訴えてこない
というわけで旋律が美しい(特にキーボードの)「スコンク」とか「アニ・ノウ・ワッツ・アイ・ライク」などが好き

2014年9月15日 (月)

「ガロ」72年9月号

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安部慎一「正しき人」
ここではへたうま絵のような描き方
赤い部分を強調して塗るとか思い切った表現をこころみている
内容はぶらぶらしている大学生松岡英隆
エーコと同棲しているが稼ぎもなく心中しようとして果たせず
友人三村には人に甘えていきていると突かれる
かっこうだけの正しさを心に生きている松岡の行く末がわからないまま話は終わっている

安部さんの手法が話題になっているのでしょう、特集が組まれて対談やら、評などが続く
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花輪和一「赤と夜」が伊藤彦造を模した花輪さんらしい作
仇討ちをめざすはずの武士蛇之助は初心を忘れ夜な夜な辻斬りに出る
止めようとする妻が頭巾をかぶり夜出ると、誤って斬ってしまい蛇之助は自害する
妻が帷子鎧を中にまとっていてキズは負わず生きていた
夫の所行にあきれて死なせ、新しく生きるというならわかるが
その妻は続いて仇討ちを自分が代わりにやるというのがなんともアナクロ

鈴木翁二「思い出物語」
出だしの文句は中原中也風
いとおしんでいた妹をなくした思い出を語る少年は宮沢賢治風

山田えいじ「ペスょおをふれ」(北海道訪問c11)

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58年11月号
ユリが車で連れ去られ、ペスが松田さんのところにやってきて残っていたサンダルの臭いをかいで車を追う
ペスはユリを連れ去る自動車に飛び込み、騒ぎを見た警官が来るが、一味はごまかして通過する
車は運転を間違い、海へ突っ込んでユリは三人組に連れ出され、付近の洋館へ入り込む
洋館の主人夫婦を脅してしばらく身を潜める
ペスはユリが洋館の部屋から落とした紙切れを見て洋館に飛び込み、ユリを逃がす
その頃、脱獄犯は火事場から逃げ遅れた家の娘を救い出し、顔にやけどを負って疲れ切って歩いてくる
ユリはペスと再会するが三人組に追いつかれて囲まれていた
そこに脱獄犯が来合わせてユリたちを助ける
別荘に戻ったユリは松田さん一家が田舎へ帰ったと知らされる
青山さんの妻がユリを引き取りに来たが、別荘の主人はあや子を代わりに渡して、ユリには厳しく口止めした
ユリは大阪まで乗せてくれるはずのトラックに途中で置き去りにされる
それが偶然姫路だった
その頃、ユリの父は密輸団に狙われつかまっていた

淀川晴生「捕縛尼僧鉄火帖」73年

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金子晴夫さんは青年誌・成人誌に進出した時、淀川名義にしたと聞いたので気になっていた
夏初期の北海道訪問では金子・淀川作品にはお目にかからなかった
戻ってネットで調べると、単行本はこれしか出てこない
以前、有料だったころ、ヤフーオークションを一年ほど続けたことがあり、今は無料なようで検索すると出品があった
これも多めの価格設定をして落札する
本自体が綴じ穴が開いたものでそう高くはならないだろうと1800円の最高値を入れ、1600円で決まった
久しぶりに出品者とやりとりをして送金後、送られてきた

「漫画ゴラク」に連載された、鉄火娘が尼春香となっても事件の解決に腕をふるうをいう話
事件は女が絡み、解決に尼が体を張るという場面もあるが、大筋は江戸の推理型の捕り物
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金子さんの絵柄は70年はじめとあまり変わらない
より劇画タッチになっているが、貸本単行本末期の粗い絵よりすっきり読ませる
58年頃の妖しいタッチがないのはやむをえないが、15話ほどがどれもステレオタイプの話で新鮮さがない

最後に作者の写真とあいさつが載っていて、30代くらい
58年頃がデビューで18歳くらいだったか

O・V・ライト「ニッケル・アンド・ネイル・アンド・エイスオブスペード」72年

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78年に、デューク・ピーコック原盤でアルバムが発売された時、OVのものも5枚ほど出た
「メンフィス・アンリミテッド」なども評価が高かったがこのアルバムが特に気に入った
そのため彼のアルバムは日本発売のものは買い求めたが、やはりこれが一番
とりわけB面の「アイ・キャント・テイク・イット」から「ニッケル・アンド・ネイル」に続く4曲はソウルフルなボーカルの極致をみせる

「アイ・キャント・テイク・イット」
歌い出しからすばらしい、バックをつけるやわらかい女性コーラスもよくあっている
彼女が荷物をまとめて、今朝出て行く、きのうの晩やりあったんだけどという歌
「アフリクテッド」
みんなは俺が君に狂っているという
一週七日働く稼ぎをみんなみついでいる
それと君はジョーと逃げていった
君とジョーが戻ってきたときドアを開いた
みんなは噂するが に続いて「心の底から愛しているんだ」という絶唱がすごい
「ウェン・ユー・トック・ユア・ラブ・フロム・ミー」
君が愛してくれなくなるのは、盲人から杖を取り上げるようなものだと歌うOV

「ニッケル・アンド・ネイル」はブラスの響きが痛切で歌とよくあっている

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