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巴里夫「チャオ!ミニミニ団」71年

つげ口おことわり
先生!カズはいい子よ
正義の味方ミニミニ団
すてきな記念
修学旅行
の5話構成

小学校5年生のクラスの活発なグループがミニミニ団と呼ばれている
リーダーが坂本綾子(アヤ)、ニュース屋の大川久美子、金儲けの天才森山和枝(カズ)、美人の小林美奈子(ミク)
センチな少し弱虫先生春野むつみは生徒たちに助けられながら毎日過ごしている
一話は野球でかっとばしたアヤ、応援の男子生徒に感謝の気持ちでほっぺにキス
クラスの生活班から×をつけられる、こんな風にアヤは×ばかりならぶ
学級日誌に誰が何したなど書くことがつげ口になるのでみんないやがっていてアヤ達お発言から先生も取りやめるということに
2話は母を交通事故で失い辛いカズに知らずに母のことを作文に出したりした先生、反省して週一回カズの母親となってやる
3話、ロックギター狂いの白バラ団と対決、けんかまで発展するが仲直り
5話は少しミニミニ団主役ではなく
修学旅行で京都に向かう列車に飛び込み自殺した母娘の生き残った長女に関する物語
傷心の令子をなぐさめにわざわざ葬式まで行くアヤ
誰も引き取ってくれる親戚がなく、無銭飲食の店のおやじ
彼が警察沙汰にしたことでいっそう悲壮な気持ちになった母が自殺に追いやったと罪滅ぼしに令子を引き取ると申し出る
ムラヤレストランのおやじさんと最終的にうまくゆく

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巴里夫「6年○組○○番」167P

続きらしく単行本はじめにいきさつが
しばらく都会で慣れた生活も祖父の仕事のため雪国へ越してきたことが前書きになっている
両親のいない水野朝美(小6)は弟巨人5歳とペットのマル共に祖父の波平に育てられている
スキーリフト係で雪国に越してきたので子供達にはなれない生活が始まる
巨人は野球少年だから雪でボールがはずまなくしょぼんとしている
近所に住む一本杉のおばばがなにかと世話を焼いてくれる
今日は午後にはふぶくから早めに学校を終えるよう知らせに来てみんな早々に帰っていく
まだ大丈夫と遊んでいた朝美たちはふぶきの中に閉じこめられるが
帰りを心配したおばばたちが助けに来てくれる

2話は「お人形さんの町へきた」
人形師の神田さんが朝美の壊れた人形を直してくれる
その息子は少しぐれているが、朝美のがんばる姿を見て自分も人形作りに精を出す
朝美にお母さんの人形を直してくれたおじさん、弟の巨人は自分も欲しいと思っていたら、母に甘える息子の人形を作ってくれた
息子もこれで立ち直るきっかけをつかんだ
3話は心臓を悪くしたおじいさんのため、故郷阿蘇へ行こうとみんなで決意、また転校することに
阿蘇の草原で子牛の世話をする仲一と知り合う朝美
山火事で子牛ブイが危ないと駆けつけるが仲一はブイもさることながら、朝美が無事だったのを喜んでブイよりさきに抱きつく
ほんわかしたムードで物語りは終わっている
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55年の「少女クラブ」

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1月号、125円312P
手塚治虫「りぼんの騎士」4P
うしおそうじ「しか笛の天使」8P
倉金章介「ピノキオ姫」新連載5P、江戸時代、姫とインディアン少年人形が人間のように動けることになり、とたんにさらわれてという珍騒動
長谷川町子「サザエさん」4P、22~23コマもの
小野寺秋風「名探偵メイ子」6P新連載
山内竜臣「みどりの舞扇」4P新連載
入江しげる「あこがれさん」4P新連載
高野よしてる「おセンチ交響楽」4P新連載、お隣の引っ越しを手伝った12月に終了
横山隆一「むりちゃん」4P
塩田次郎「おさげちゃん」4コマ2編

2月号より瀬越憲「アップル王女」
海賊に襲われクィーン号が沈み父が犠牲となった王女アップル
家臣コカ・コーラと逃げのび
マンゴーが息子を王に仕立てるのを阻止して5月に終了
「おセンチ交響楽」は
有名歌手木の実かおるそっくりの日野ルミ子
母が危篤で死に際、戦中空襲のさなか三人の子連れの女性がもう身動きも出来ないと一人を預けたのがルミ子だと打ち明ける
一方かおるが誘拐され金を持っていった神社に、たまたまルミ子も来ていて、誤ってルミ子が連れて行かれる
やくざ一味に監禁されているが、頭領の弟セン吉が悪事に嫌気がさしルミ子を連れて逃げ出す
鬼島一味事件がきっかけでかおるとルミ子が姉妹だとわかり事件が9月号で解決
親のないギター流しの姉妹が声が出ず酔っぱらいにからまれているのをかおるが歌ってやり町中美声に感動する
かおるの公演料を孤児院に寄付してというのに反対した劇場支配人が見るとなんと自分の探していた娘達だったという挿話を付け足して11月終了する

55年7月号よりA6版からB5版に誌面が大きくなりより図像対応となる
手塚治虫「りぼんの騎士」7P
倉金章介「ピノキオ姫」6P
長谷川町子「サザエさん」4P、やはり22コマ
入江しげる「あこがれさん」3P
小野寺秋風「名探偵メイ子」5P
横山隆一「むりちゃん」2P
山内竜臣「みどりの舞扇」6P
塩田次郎「おさげちゃん」2P
大友朗「お天気姫君」5P新連載
うしおそうじ「しか笛の天使」5P

234P110円と値段全体ページ数も変わらず、まんがページ数もほぼ同様だから単純に大きくなったと考えるとよさそう
8月号に谷川一彦「とんだおるすばん」4P
「おセンチ交響楽」が休みだったかわりでしょう、谷川さん初期作はかわいい物語
おるすばんの女の子、押し売りが大学生だったので一つ買い宿題を見てもらう
ママが帰ってきたらもっと買うからと写生の宿題までやってもらって、せっけん10個も高い留守番についてという話

「みどりの舞扇」は新撰組を前に踊るみどりは文句をつけられる、月之助がかばってくれるが
おたずね者(みどりの兄ケン作)が白雲寺にいると知らせが入りみな出て行く
役者市川三十郎の一座に誘われるがともかく白雲寺に
ケン作は逃げ延びるが、かけつけたみどりがケン作の居場所を詮索される
9月号から舞台を京都から名古屋に移し第二部「流れる雲」
三十郎一座で踊ることになったみどりは花太夫の名前をもらいたちまち人気者に
ケン作は名古屋に下り、同じく一座に伴ってみどりも名古屋に
新撰組はここまで追ってきて当地のかぶら木と組みみどりがケン作の妹と知り人質にとる

12月で「サザエさん」「おさげちゃん」「ピノキオ姫(人間となる)」終了

9月号より東浦美津夫「キノコちゃん」新連載6P
紀州のみかん農家、キノコはねえさん(いとこ)と協力して作ったみかんが一位になる
面目まるつぶれの村長雷五呂蔵は草木を枯らす薬を畑にまき妨害する
みかん畑が無惨になっているのを見てキノコが悲しんでいると台風襲来のさなか、悪人達が襲いかかる
好漢足柄金太郎が退治、キノコは木の下敷きになっている
あたりが光り、楠の妖精が現れ、使いとしてうさぎをキノコにくれる
ねえさんから手紙を渡される、10年前戦争で父が戦死して母も後を追うようになくなったが、その父が生きていて事業に成功して東京に戻っているという
キノコはその父を訪ねて上京することに

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忠津陽子「セシルの場合は」

セシルは男嫌いの祖母、夫に逃げられて結婚はこりごりという母ローダに育てられて1m以内に男性を近づけられないほどの男性恐怖症
祖母理事をつとめ、母が学長をする聖白ゆり学園で学んでいる
ある時、庭の壁をけって隣のバーナード校への通路を見つけてしまう
その時あったジョーエルに妙に引かれるというのがセシルの恋の始まり
ジョーエルが見つけた学園をうかがう怪しい男というのがローダの元夫
何度も手紙を書き連絡を取ろうとしたが祖母がもみ消していたらしく、とうとう非常手段に訴えて学園に乗り込んできた
ローダ夫妻はもとにもどり、セシルにも男性免疫ができてめでたく終了する
他「恋はかぜまかせ」50P
良家の娘ミルドレッドは何にで優秀、恋の望みも高く、あまたの求婚者をはねつけている
有望な求婚者が出る気球レースに出かけたとき、連れていた子猫ハムレットが飛び込んだのを取ろうと、前に町で知り合った青年ジョグの気球が出発してしまう
同行するうち、求婚者そっちのけでジョグと意気投合するという展開に
もう一編「ビバ死に神さん」50P

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54年の「少女クラブ」

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3月号、110円268P
手塚治虫「りぼんの騎士」5P
長谷川町子「サザエさん」4P、22~23コマもの
松下井知郎「おしゃれのミケちゃん」4P
高野よしてる「ちゃ子ちゃんおわらい日記」4P、お隣の引っ越しを手伝った12月に終了
倉金章介「きゅうどん夢道中」4P、文と絵、夢を売る夢屋に泥棒が入りそれを追いかけての道中記
横山隆一「むりちゃん」4P
うしおそうじ「しか笛の天使」8P
塩田次郎「おさげちゃん」4コマ4編
小野寺秋風「お江戸のくりちゃん」4P

「ちゃ子ちゃん」「きゅうどん」「くりちゃん」はこの年一杯
高野さんは「おセンチ交響楽」、小野寺さんは「名探偵メイ子」に変わる
「サザエさん」「しか笛」「むりちゃん」が翌年一杯
5月号で太田じろうさん「すてねこ」4P読み切りで入る以外はだいたい同じ陣容で一年続く
「すてねこ」は江戸時代、三味線屋の娘が捨て猫を見つけるが父に見つかると皮にされてしまうと引き取ってくれるところを探し回る
ようやく通りかかった男の人がもらってくれるが猫を売り歩いている男で自分の店に売りに来て大目玉というユーモアまじり
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忠津陽子「集まれ青春」69年

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忠津さんの初期、ういういしい絵
3ヶ月も同じ学校にとどまったことがないおてんばルルベルは今度ジェファソーン高校に入学することに
ルルベルの父は会社社長でそこはあまり程度がよくないと、ボディガードにロディ、ダン、ヘンリー、パトリシアの4人を入学させ様子をみさせる
ジェファソーンは男女仲が悪く、女性優位で女子校になる話も持ち上がっていてルルベルは大反対
ライバル学校エリザベート校とのサッカーの試合で男子の株を上げようと、出場するロディ達を激励する
けがしたロディを看病したことから二人が急接近、ロディのガールフレンドでもあるパトリシアは気が気でなく
ずるめのヘンリーの手をかりるが
ルルベルの学校への熱意に押されてロディやダンが裏工作はやめ普通の高校生としてルルベルに対し、サッカー試合も努力しようと思う
パトリシアがロディを譲ってしまうのは納得いかないが、まずまずの学園コメディに仕上がっている
これが120P足らずで単行本には35P程の「われらがドリィ」も収録
演劇部のドリィは顧問のハンサム、ロイ先生にあこがれている
同じような背広を着ていたので間違ってラブレターを渡したのが同級生、ロイ・ウォーレン
こちらもハンサムだからてっきりドリィが自分を慕っていると思いこむ
この二人が「ロミオとジュリエット」を演じることになり
ドリィファンの男子たち特にサンダー(彼もハンサム)達は心配
ロイ先生は普段ぶつかって仲がよくなさそうなカリナ先生と恋が実るし
ウォーレンはフランスからわざわざ彼を追いかけてきた恋人ビビと収まるし
4人はまたドリィを追いかけ回すという学園ラブコメディ

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うしおそうじ「しか笛の天使」53~54年

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「少女クラブ」11月号より連載
戦国時代、「白鹿の角を兜にいただいた者が天下を取る」という言い伝えがあった
あまだれ太郎の父母は霧が原合戦でなくなり、彼一人が生き延びる
えんまこおろぎ(これがディズニーのピノキオに出てくるのにそっくり)が現れて彼に話しかける
こおろぎは地獄の使いで、危うく連れられるところ、城の一行に救われる
しか笛天使がいる山に行って白鹿を持ち帰ったなら姫を与え100万石の跡継ぎにしてやろうと城主の命令で出発する太郎と風丸
12月号には山で暮らす天使の一日が描かれる
花や鳥や動物たちと楽しげに過ごす楽園に黒雲党の影が
54年1月号
太郎と風丸は山に向かいおばあさんに出会い同行するうち
狸皮をかぶった黒雲党たちが眠り薬入りの矢をいかけてくる
黒雲党はだいだい・青・赤・みどり丸の四天王を軸に絶壁や川に守られた火の山を本拠地にしている盗賊団
夕月山(しか笛天使=火の姫の住む山)を金が眠る山と知ってやってきたのだあ
2月号では、太郎が眠り薬矢で眠ってしまう
おばあさんの正体は大ガメの化け物、若者の生気を吸ってしまうはずだったのが
黒雲党の矢に退散して沼に逃げ込んでいく
山に入った一党の矢が一匹の子鹿を殺してしまう
火の姫が出てきて子鹿の死体を抱いて山の動物たちを呼び寄せる
3月号
沼で大ガメに襲われ火の姫に助けられ山へやってきた風丸と太郎
風丸は鹿を見つけ角を取ろうと乗ると白鹿は大暴れ
4月号
大鷲にさらわれた風丸を救おうと火の姫は笛を吹き動物たちを集め鷲の住処を聞き出す
助けに行ったのに、風丸は笛を横取りしようとする
5月号
太郎と火の姫は鷲に連れ去られお城の天守閣に
城の中に入って星姫と出会う
6月号
殿はしし狩り名人しぐれの助をやとい鹿を捕らえようとする
殿が天地家に伝わる家宝の地の笛を吹くと城に来ていた火の姫には自分の天の笛の音色そのものに思えてしまう
7月号
様子を見に行った火の姫は殿の密談を盗み聞きしているのがばれ追いかけられる
姫の元にいた太郎が疑われる
8月号
ねずみが地の笛を火の姫に届け山に持ち帰ろうと天守閣のてっぺんで笛を吹く
9月号
しぐれの助が鉄砲で狙うとねずみたちが助け、太郎も盾になる
星の姫も加勢して守る間に天守閣からお堀に飛び込む火の姫
11月号
お堀の怪物に襲われるが、正体は沼の大ガメ、水中の通路を伝って沼まで導いてくれる
一方、太郎は鶴に乗って逃げ、しぐれの助の狙いのため鶴ごと転落してしまう
風丸は落ちてきた天の笛を拾う
12月号
カメの精は年で弱っており死ぬまでに火の姫に姫の母に頼まれたことを伝えたいと語り出す
それによると、姫の父は現城主の武田隠元で、火の姫をもうけた後、出世のため母を捨てて城主の娘と結婚したという
母は狼の群れから姫を守り息絶えたという
1月号
しぐれの助は黒雲党と組んでいて隠元を暗殺する計画をたくらんでいる
また、笛を手に入れるためにやっかいな沼の大ガメは風丸を囮に誘い出して鉄砲で撃ってしまおうとする
2月号
黒雲党が押し寄せる中、山が大噴火して大鷲に乗って火の姫、太郎たちが飛び去って行ってしまい物語は終了
普通なら火の姫の父城主が危機に陥っている設定にしてあるんだから悪いやつとはいえ黒雲党から救って父も改心、姫を迎えて星の姫とも仲良く大団円という筋のはずが肩すかしな終わり方

そのため読者の要望もあったのでしょう、すぐ5月号から第二編が始まる
始まりは船旅の風丸、大噴火以来みんなの消息はわからないが、持ってきたみどりのべっこうで飲み物を受けようとすると物知りの客が
それは貴重なべっこうで、それで飲むと魔法が使えるようになると教えてくれる
やってみても無理で、虹の島にある金色の泉の水でべっこうを粉にして飲むのだとさらも教えられる
7月号
船は海賊に襲われ、べっこうは海に沈む
8月号
船は竜巻に襲われ生き残った風丸を含め4人がいかだで漂流して流れ着いた島が虹の島らしい
断崖の上にかつて見た白鹿が立っている
9月号
森の中を追いかけていくと無人と聞いた島に笛の音が
10月号
火の姫と出会い、事情を聞くと、噴火の時大鷲に乗って虹の島まで太郎・鹿ともやってきて暮らしているという
なんと落としたはずのみどりのべっこうを皿に使っている
11月号
べっこうは鮫が飲んでいたという
金色の泉も見つけた風丸は仮病を使い、飲み物が欲しくべっこうを持ってきて欲しいと頼む
12月号
べっこうをけずり水に溶かして煎じてできあがるのを待つうち寝てしまい、朝早い火の姫が煎じ薬かと思い飲んでみるとただのお湯で捨ててしまう
起きてみてせっかくの薬がなくなっていて失望する風丸
漂流してきた残りの3人も助けられていて、置いてあった笛を吹くと鹿が来たので食料にと鉄砲で殺してしまう
3人は改心して白鹿の冥福を祈ると姫の母が現れる
白鹿に生まれ変わって娘姫を見守っていたのだという
独り立ちできる大人になったので安心して地の底に戻ると言い残す
見ていたみんなはこれこそ魔法だと驚くところで第二部が終了するが

太郎の役割不十分でせっかくの魔法が使えるようになったからには姫にもっと活躍して欲しい気がする
どうも、うしおさん、本作を描き続く気持ちを無くしていたのでは?
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63年の「週刊少女フレンド」

創刊2号から所蔵
50円、178P
ちばてつや「ユキの太陽」18P、孤児院からもらわれたユキの物語
赤松セツ子「みならい天使」16P、第二国立病院看護婦見習いの麦子の奮闘記
山田えいじ「草原のメダル」18P、アフリカ草原での冒険もの
中島利行「カナリヤさん」15P、デパート勤めの新米マリ子の物語
まんがが1/3程度

「ユキの太陽」は有名作、もらわれたお屋敷が破産して一家は北海道
ユキにもお屋敷の奥様にもいわくのある所と意外な展開がおもしろい
お屋敷の人々と庶民生活双方が描かれ対比が生き生きと出ている


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「みならい天使」
募金箱からお金を盗む患者さん、小児麻痺で生まれた子は自分の子じゃないといい張り別の子とすり替えようとする若い父親
娘が病院でなくなり慰霊のため患者で作る楽団を指揮してほしいと頼んでも頑とうけつけない指揮者の父
休暇を取ったスキー先で肺結核の母親を病院にやろうと懸命な娘に対して奥地だったため医者など考えも及ばない父親
麦子に会いに来て調剤室の手伝いをしていると病気で休みがちに自分の仕事を奪おうとしていると立腹の古川医師
いろいろな問題が2、3号ずつ持ち上がり、若い星先生の理解に励まされ誠意を持って切り抜けていく見習いの苦労物語
命短い男性の娘と似ているからと偽物を演じてくれと病院からも頼まれやっているうち、その不良娘が犯した盗みで警察に呼ばれることになったり
このパターンは「カナリヤさん」でも同様
赤松さんの絵が古風な女性を描くからしっとりした話になるのに対して、からっとした絵柄の中島さんだともう少し活動的となる
カナリアのリリが一番の元気な娘さん丸井マリ子はデパートの売り子だったのがひったくり騒動でへまをして食堂係にまわされる
食器を落としたり信用なくしそうな時にひったくりを発見、逮捕にひとてがら
ところがひったくり仲間に誘拐されてしまう
暗号で救いを求め警察がかけつける、ピストルで脅されるがリリが飛びついて間一髪
意地悪香代さんのロッカーから給料が紛失して疑われたりなかなかハードな日常、家内事情はさらに厳しく胃ガン手術した父の容態が悪化、結局なくなってしまう
母は内職をするが丁寧すぎるため期限が間に合わず、死にたいともらす
家賃は値上がりし、大家は引っ越しをせまる
はじめのひったくり事件で知り合いになったアメリカ人夫妻クラーク家で母が家政婦をできるようになり少しは先行きもよくなりそう
パーティで給仕していた母が、目玉焼きで火を消したアメリカ人にもったいないことをと言ったことがきっかけでその金持ちリッチさんが母の清らかな心にふれ結婚を申し込む
これが24号あたりまでの筋

20号より細川千栄子「なくなパリっ子」連載開始
フランス人の母がなくなりゴトー・キヨシという音楽家の父を訪ねてナオミはフランスから貨物船で密航して神戸港に到着
起重機の下で寝ようとしてフーテン少年、三公と知り合う
キャバレーであやうく売られそうになったのを三公が助けてくれる
拾った子犬チロと列車に乗り東京に
どこもナオミを雇ってくれないので観光バスに潜り込んで夜を明かすと朝には動き出してしまう
バスが事故で火事になった時、救出を手助けしたことで気にかけてくれたバスガイドのお姉さんが泊めてくれる

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「フレンド」創刊年ではちばさん作が筆頭でしょうが、月刊誌時代から見ていると気になるのが山田えいじさん
「草原のメダル」
動物関連が得意な山田さん、ここではライオンが主人公か
隣国黒鳥国と組んだ大臣ブルド閣下の謀反で父王と母が殺されオレンジ島を逃れたローラ王女はマリオ少年と草原に暮らすことになった
群れから離れた子ライオンを水牛の乳で育てるとぐんぐん大きなライオンに成長しキングと呼ぶ
キングにはキリマンジャロの宝の秘密を秘めたメダルを首にかけて守ってもらう
ブルド閣下は手下とローラを追ってきて近隣部落の酋長を懐柔してローラ達をおそわせる
部落の少年チムが王女の書類を取り返してくれるが、ブルド達にマリオ・チムがつかまってしまう
ローラとキングが助けに駆けつけるキングはマリオ達に飛びかかった人食いライオンは倒すが大勢の敵に銃をつきつけらた彼らの命にかえられないとメダルを渡す
卑怯なブルド閣下はマリオを解放するどころかローラも縛ってしまう
王女は処刑の準備が始まり、キングは何匹ものライオンに襲われる
けがをしながらもキングが助けに来て王女を背負い逃げ出す
ブルド側は一斉射撃を始めるが「ジャングルのたか」と名乗る正義漢が現れ逃げることができた
「ジャングルのたか」とは黒鳥国のグリーン王子、ローラ王女を過酷な運命に追いやったと少しでも助けになればと思い行動に出ている
自分の許嫁クララ姫はわがままな娘で嫌気がさして逃れて来て、姫を見てあこがれるがとっても許してもらえないだろうと思っている
空からドレスがぼろぼろになったローラに軽快な服装を贈ったり
宝をねらうブルドが沼に沈んで、宝の地図も鍵も戻りお城も再建して幸せに暮らすだけのものを手に入れて物語りは終了
グリーン王子には事態を知って心が美しくなったクララ姫が待ち受けていた
しかしオレンジ島再建はもうよいのか、父母の恨みはどうなるのか、少し早めに13号でまとめちゃった感じ
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翌14号からは山田さんは現代日本の歌姫もの「バラ少年」連載開始
坂本九の所に「バラ少年」と呼ばれる天才的な歌い手がやってくるという
TV会社社長はめいのヒサ子にそっくりだと驚く
ヒサ子はバラ少年と間違えられたのをおもしろがってTV会社の面々の前で歌うがあまりのへたさに追い返される
本物がおくれてやってきてあわや門前払いになりそうだが一度だけチャンスをもらって歌い出すとすばらしい歌声
バラ少年というが、その前スリと間違われ警察で身体検査に女警官を頼んだことで女の子と読者の知るところ
その時、すられたという相手が悪徳興行の社長で、サインと称して偽契約書を手に入れたことからバラ少年にはさまざま難儀が降りかかるんだが
ヒサ子の家では、バラ少年の話題があがったことで、父母は言い合いになる
ヒサ子は知らないが、彼女は双子の片割れを養子にした子供、前家とは以後いっさい関係がないという約束で引き取ったからバラとのことは言わないでおこうと妻
父はもっと柔軟だが、家が焼け火災保険も会社の契約ミスで一日ずれ破産状態に陥る

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細川千栄子「母の名よべば」60年少女クラブ連載

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わかなの母は小学校の二人三脚で怪我をしそれが元で足が不自由になる
兄の明夫は愚連隊に入りほとんど家に戻っていない状態
病院に向かうタクシーの運転手が忘れ物と投げた袋に65万円の通帳があったことが悲劇の元に
母の手術代金が10万円足らないと困っていたのを知った兄が勝手に通帳を引き出す
明夫の実の母、高木女史が帰国、彼女はパリで成功して戻ったので事態は好転するかと思えるがそのわがまま冷淡な性格ゆえさらにやっかいたことが生まれてくる
女史は、明夫を不良にしたとわかなの母をなじったため、家を出て行く母(おまけに妹みよ子はえきりに罹るがこれはなんとか)
わかなは念願のバレエ発表にこぎつけ、出て行った母も劇場に来ている
母は療養所で働いているが、火災が起こり出火責任を所長になすりつけられ警察につかまってしまう
母の疑いが晴れるがわかなが訪れた時はすでに行方を知らさず去ってしまっていた(東京を離れ犬吠埼の旅館で働くことになる)
一方、通帳はわかなの友達あや子のものだと判明
使ってしまった10万円の工面をしなければならないが、店を開く資金が不足した高木女史が通帳を狙ったり(これはうまくいかないのでさっさとパリに戻ってしまう、明夫を誘うが彼も日本に残る)
わかなは母の居所を探し当てようやく再開したが、10万円の工面として母が旅館から一年分の給料を前借りした
そのため娘ともくらせずまだ千葉にいる
信頼回復したわかなはあや子一家に引き取られて暮らすことになり生活は楽になるが別荘でみよ子が海に転落
これが元で危篤状態、母を呼ぶが行き違いになったりと大変だがなんとか駆けつけたがみよ子はなくなったしまう
明夫は船長の菅原さんに認められ船乗りの修業に邁進する決意を示して2年間の連載もラスト

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東浦美津夫「夕月の山びこ」60年少女クラブ連載

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花の里に住むさくら、妹もみじとたあいない冗談を言い合う暮らしが
見慣れない武士がさくらを迎えにきて急変する
父母から「さくらは実は高貴な家柄の娘で預かっていた、迎えの天狗太郎について実の母に会いに都へ行け」と印の刀を渡される
途中、兄松王丸が迎えに来ていた
さくらたちの父は夕月城主だったが高山一族の謀反で父が殺され、母はとらわれ、城はのっとられた(城は以後おおかみ城と呼ばれている)
この時、松王丸をかぎつけた高山の手の者が襲い掛かり斬りつけられる
さくらは逃げ、町でゆり姫と会いお城に連れられ供の者となる
ゆり姫はさくらを気に入り、自分の身代わりにして町に遊びに行く
わがままそうなゆり姫だが実はいい人物、その兄のしし丸が曲者でなかなかの実力者
ゆり姫は町ですりと間違われそうになったのを救ってもらったことが縁で松王丸と知り合い引かれる

その松王丸は社に潜んでいるところをみつかり城に捉えられ太郎とともに穴蔵牢へ
さくらの妹、もみじが女中として城に仕えることに
戦が大変でいけにえを捧げようと提案するしし丸、太郎・松王丸が候補になり、ゆり姫の配下から一人とみじまでも候補に選ばれてしまう

むらくも族の軍勢が迫ってきたので松王丸はしし丸に従軍してむらくも族と戦うように命令される
天狗太郎、母の萩乃が人質にされて、松王丸は従うほかない
戦闘の混乱でしし丸軍から離れた松王丸はむらくも族の長と出会い、黒十字城へ迎えられる
黒十字王はかつて夕月城時代、国境を守っていた兵隊長で今も失地回復のためむらくも族といって立ち上がっていると知らされる
城主の息子を迎えて意気あがり、おおかみ城へ進軍して次々敵を打ち破る
城主は萩乃たちを毒殺するつもり
一人で来なければ母たちを殺すという脅しで向かった松王丸は捕まえられ
ゆり姫は自ら、むらくも軍に投降し松王丸と人質交換するように依頼するが父城主が拒否
もみじが松王丸を救い出し、母を救いに黒御殿に向かうが火事が起こる
かけつけたむらく王女がもみじたちを助けるが自身焼け死ぬ
ゆり姫はむらくも軍を抜け出し、松王丸を捜しに行きようやく再会を果たす
しかし、しし丸が兵を立て直して、牛の角に火をつけて城になだれこむ戦法で、黒十字王を倒し城を奪い返す
さくら姫もつかまってしまう
二転三転の攻め合いで(12月号ラストがないが)しし丸を倒して大団円となるのでしょう

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61年の「少女クラブ」

1月号内容:160円、278P
付録が リナ/母の名よべば(12大付録のうちまんがが2つ)
赤塚不二夫「おハナちゃん」8P
水野英子「星のたてごと」18P
東浦美津夫「夕月の山びこ」19P
よこたとくお「アンコさん」8P
石森章太郎「にじの子」20P
上田とし子「フイチンさん」18P
武内つなよし「わんウェイ通り」17P
やまねあかおに「めだかちゃん」8P
丹野ゆうじ「かべのしみ」16P、恐いマンガ

ほぼ60年と同じ陣容
「にじの子」が8月終了、「母の名よべば」「夕月の山びこ」が12月終了
この年のトピックは「夏の増刊」
石森さんの名作「龍神沼」と西谷さん「ふたごの天使」(デビュー)が掲載されている
「龍神沼」は幻想味たっぷりの名作ですね、ただ3年前の「少女」夏の増刊で同じ内容「竜神沼」をもっと簡素に描いています
まだその当時は石森さんの絵柄はずいぶん素朴、それに比べて「ふたごの天使」の絵のキレは凄い
62年一年間連載になります、これを西谷さんの最高作というのは乱暴としてもそれほど絵が完成されている

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60年の「少女クラブ」

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8大付録、うちまんがは「ユカをよぶ海」と「二階にうつるかげ」
本誌は
「ユカをよぶ海」9P
「星のたてごと」最初に色刷りで7P、飛んで12P
「めだかちゃん」8P
「フイチンさん」18P
「幸ちゃんごめんね」丹野ゆうじ、読み切り16P
水谷武子「マア子もおいで」6P、姉アラ子、妹マア子の引き起こすユーモア作
「南の風と北の風」、日本中の女の子の話を毎回読み切りでまんが化する連作
東浦美津夫「夕月の山びこ」19P、新連載
細川千栄子「母の名よべば」16P、新連載、この2作は別掲
竜水信太郎「みどりの夕日」14P
副タイトルに「もの言う水ののろい」とあるようにサスペンス科学もの
コンゴに調査に行き気が触れ行方不明になった若宮青年を捜しに妹ますみが乗る飛行機に偶然同じく不明のクルーゾ博士を探しに娘エバが乗り合わせる
コンゴ奥地に行くとスフィンクス形の巨神像が動き出し呑まれてしまう
中にはクルーゾ博士や兄がいて彼らも呑み込まれて出られないでいるという
巨神像や水の化け物はすべてアトランティス大陸の出で、水中人の仕業とわかり、5月号では解決
さらに黒い虹の巻が続くがこれも怪人フーマンチューを倒し8月終了

2月号には石森章太郎「青い月の夜」31P読み切りファンタジー
アコをどちらが引き取るかで深夜に離婚話が及ぶ両親
アコは悲しみながら人形ボクちゃんに語りかけているがいつしか人形が動き出し、青い月に照らされると年に一度人形が動くことができるという
人形達と同じサイズになったアコはねずみにおそわれ間一髪月がかげった時、元の大きさに戻れ事なきを得る
アコの悲鳴を聞いてかけつけた両親は子供のいとおしさを思いだし仲直りするというラスト
アコの髪の毛に全くベタがなく線だけで表した描き方が新鮮、ともかく新しい手法に敏感な石森さんだなぁと感心

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6月より武内さんの怪作「わんウェイ通り」新連載20P、犬たちが人間のように振る舞う世界
女の子犬ポッチーは水泳が得意で学校でも水泳大会の話題で持ちきり
物語は大人の世界に及んで、ザザという犬が狂犬病を広めているらしい
実は次の選挙で市長をねらうガメツ氏がザザに指示していて密かに直す薬も開発している
からくりを見破りガメツ一派を倒す物語

8月には「ユカをよぶ海」終了し、9月より「リナ」が新連載、こちらは付録ばかりに載り一向内容がわからないまま
10月号では石森章太郎「にじの子」新連載、「金時さん」最終回が同じ号に載る
10月よりあすなひろし「三枚のハート」トランプカードが見せる小話を毎回設定変えて読み切り四回連載、水野さん倣いの絵柄でまだたよりなげ

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59年の細川千栄子

「少女クラブ」3月号には
細川千栄子「ふぶきのワルツ」読み切り
バレエを練習している少女ゆかりは女中のハルエさんと二人で暮らしている
ふぶきの夜に不思議な少女百合子が現れて、バレエをよく知っていてレッスンを教えてくれるがどこに住んでいるのかと聞くと涙になる
翌日、ハルエさんは誰も訪ねてくるはずがないと言う
百合子は訪ねてきた何度か目に家に招待してくれるというので付いていく
百合子の部屋で踊っていたのだが、かけられた声に気が付くとそこはなんとがけっぷち
駆けつけたバレリーナ春日さんが事情を教えてくれるのによると
百合子はバレリーナだったが三年前がけから落ちてなくなった
自分のバレエを伝えたかったのだろうという
ゆかりも不思議に思いながらも思い出に踊りを覚えてゆこうと終了
4月号には「赤いリボン」13P読み切り
病気の姉を人質にして、悪人に父の宝石店から五千万円相当「火の女神」を持ち出してくるように命じられたまゆみ
宝石を持ち帰った時、はずみでサングラスがとれ男が前に勤めていた青田とわかったため隠れ家に連れて行かれる
まゆみは身につけていた赤いリボンに文字を書き高い窓から外に投げる
店の支配人がまゆみの動向がおかしいと連絡をとったことでリボンを見つけ事件は解決する
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読み切りが続いて
5月号より「黒いこうもり」14P連載開始
白鳥よしえバレエ研究所に通う牧すみれは資産家の娘で「にじのおとめ」という宝石を身につけて次の踊りに臨む予定
一年前にバレエ優秀賞をとったあこがれの早川映子が励ましてくれる
すみれが舞台にあがって踊り始めると、黒いこうもりと名乗る賊が現れすみれにぶつかり宝石を奪っていく
6月、宝石は五郎が偽物とすりかえていたので安全だった
映子の兄五郎の部屋をうかがう怪しい男
五郎の調べで「にじのおとめ」にはいわくがあり、かつてこの宝石を所有していた萩原安造が殺され宝石が行方不明になっていたとわかる
牧家はどこでこれを手に入れたかが問題
萩原家の妻が復讐を誓ったらしいし当時赤ん坊だった娘も成長しているだろう
8月、宝石をねらう黒いこうもりは岸壁ですみれに襲いかかり海に飛び込んでゆく
9月、すみれは五郎が助けるが次の公演に出ることが難しく、映子に代役を頼む
10月、こうもりの正体が明かされて大団円
こうもりは映子、母の恨みが彼女の心に住み着いて二重人格のように悪い行動を引き起こしていた
すみれを苦しめていることを悩む映子は入水自殺しようと身を投げるが五郎が手を取り救う
牧氏も宝石を映子に返すことにし、映子たちをすみれの姉兄として迎えるというちょっとやりすぎの結末で

ともかく59年「少女クラブ」は細川さんのあたり年でしょう
60年にはさらに長期の連載「母の名よべば」、ただ絵は59年の方がかわいらしくていい


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毛利のぶお「水色の少女」59年少女クラブ

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金持ちで不自由ない暮らしでバレエが大好きな少女千草、父が急死し、屋敷も売られ母は内職するが家賃も足らず追い出され、頼った佐伯おばさんは冷たく家にもおいてもらえない
母は言葉通りのたれ死に、託された手紙の大阪のおじのところに
おじは親切だが、おばはいじわる、女中と思えと言われる
それでも妹のあや子はいい子で、同学年の園子も親切
しかし千草がバレエがうまく主役をとられて嫉妬に狂う園子
シューズのひもを切る妨害に始まり、千草をいじめ果ては盗みの疑いがかかるようにする
スケジュール表もわざとずらした時間のものを渡し遅れてこさせ「バレエのやる気がないのか」と教室でしかられる
6月号であや子は千草の日記を読み姉の妨害だと真実を知り、教室の入江先生に告げる
主役が戻った千草だが公演の当日、屋敷の運転手が園子の命令で車を30分別の所をまわるようしてでれないようにする
運転手が改心してぎりぎり間に合うが、先生の合図を無視して舞台で踊り出した園子
7月では、風で木に掛かった帽子を取ろうとする園子、手を握ってささえる力が弱くて道路にころげたところに車がかかり園子は足をけがする
入江先生も結婚して遠くへ行ってしまうので、辛い気持ちが勝り家を出る千草
8月号では宇和島のばあやさんを頼っていくがすでになくなっていて娘婿がうるさくあてなく引き返す途中、倒れてしまう
山を見に来ていた東京の材木会社社長に助けられ、東京へ誘われ乗った汽車が火災に遭い
一緒に飛び降りたマダムの言いなりに九州へ
マダムは悪人で長崎で売られることになる
偶然結婚した入江先生と会い、逃げるてはずを打ち合わせた夕方、警察の手入れを聞きつけたマダムが夜逃げすることにして船に乗せられてしまう
幸い、海上に追いかけた警察の船に助けられ東京に戻ることができる
大阪から出てきた園子もバレエ学校に通っている
園子はTV出演でいい気になって人気を失い再出発を期しているがまたも自分よりうまい千草をねたむ気持ちが高じて
天井から大道具を落とす細工をする
千草は危ない所で難を逃れ、犯人が園子とわかるが千草の許すという言葉で改心してバレエ公演が大成功
ようやく千草の幸いな未来が開け始めたところで物語りも終了する

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東浦美津夫「どこに青い空」58年

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「少女クラブ」連載
ひづるの母は入院することになった
花島の手下石浜謙が悪事にイヤになりひづるたちを助ける側にまわる
一味がねらっていたダイヤのリボンは少年ねずみが持っているというので花島一味につかまるが
逃げるときに病院の一室に投げ込んでいた、たまたまひづる母の病室で退院の時気がつくことに
花島はダイヤがひづる達の手元にあるとにらんで、まさみの命をねらうと脅してくる
2月号では
まさみのセットがくずれ、同時に上からナイフが飛んでくる、照明係に入れ替わった仕業らしい
花島側はオートバイに油を満載させ、まさみの乗る車にぶつける計画を立てる
まさみはこの事故が元で足が不自由になり俳優をやめる
資産がかたむき家を出て暮らしも貧しくなる
ひづるは京都のおばの所に戻り舞子修業を続けることに
舞子として成功し、意地悪だったおばもひづるを認めるようになり幸せも見えてきたかと思えたとき
東京では悲観したまさみが家出していなくなってしまう
美しい絵で話も順調に進んでいた物語もこのあたりから作りすぎ不幸が次々重なり形をくずした感じ
飛んで9月号
まさみを北海道まで探しに行ったひづるは山奥で熊に襲われる
たまたまサーカスに使える熊を探しに山に入り込んだ青い鳥サーカス団の人に助けられ旭川でサーカスの一員として舞いを披露することに
すれ違いが重なるが12月にはまさみを見つけ出し、駆けつけた母と三人東京に戻ってゆくところで大団円

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59年の「少女クラブ」

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正月増刊で細川千栄子「銀のバレーぐつ」(ひとみが確かに十字、ただこの号では銀の花びらも十字だが)
白鳥の湖オデット姫が踊れないと悩む丘ひとみ
踊りをよく知っているマリ子という少女からアドバイスを受けて練習する
マリ子は一年前はさっそうとバレエを踊っていた
日本公演に来た名バレリーナセシリア女史から記念のバレー靴までもらったのが
病気のため一年後には踊れなくなってしまう
マリ子は大事にしていた銀のバレー靴をひとみに譲り自分の分も踊ってほしいと期待をこめるのだった
絵柄がとてもかわいい、正面首をかしげた様子など抜群

1月号布陣は、155円260P、付録に ママのバイオリン/銀の花びら
本誌が
上田とし子「フイチンさん」16P
竜水信太郎「赤い手紙」16P新連載、殺人を目撃した姉はしゃべると妹みちよを殺すと脅される、サスペンスもの
毛利のぶお「水色の少女」15P新連載(12月まで)、悲しいまんがとあるように徹底して厳しい境遇に追い込まれる少女千草
やまねあかおに「めだかちゃん」8P、ユーモア作
木山シゲル「ユミは流れ星」8P、2月で終わり
東浦美津夫「どこに青い空」15P、12月で終了
石森章太郎「三つの珠」15P(9回目)、3月で中途終了の形
丹野ゆうじ「よし子ちゃん物語」15P、これが2回目で12月まで、「よし子」というヒロインで毎回違う話を読み切りにする形式をとっている、64年の「よう子」シリーズもとの連載原型みたいなものか
今回はどもるよし子は教室で読みがあたるのが恐怖、先生の励まし、クラスの理解でしだいに読めるようないなったという本当にあった話を素材にしている
2月号では姉のお古ばかりで「セコハン」娘とからわかれるよし子の話という具合
Uマイア「くらやみの天使」15P、深海智子は公二にいちゃんと秋田のおじさんの所へ遊びに
吹雪の夜、変なさけび声が混じると心配したのはなまはげの訪問だった
ところがこのなまはげに扮した男がおじさんと口論になって、四年前不正に大もうけしたことを非難してあげくはわからないように殺してやると言い残して去ってゆく
実際おじが撃たれるが、真相を解明して3月で終了


水谷武子「ありさちゃん」8P、いつもながらかわいいキャラで巧みな絵、ユーモア作
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3月号には、細川千栄子さんが「ふぶきのワルツ」読み切り
4月号には「赤いリボン」13P読み切り
5月号より「黒いこうもり」14P連載開始
という次第で59年「少女クラブ」は細川さんのあたり年でしょう

5月号で本誌に久しぶりに「ママのバイオリン」が掲載ただし最終回で、次号より「ユキと小すず」が予告される
実際は6月号より新連載が「ユカをよぶ海」、これも初回本誌に34P一挙掲載

また5月号で、竜水信太郎「わたしの名はミマ」が連載開始
「黒いこうもり」は細川作まとめて掲載するのに譲り、ここでは「ミマ」
るり子、のん子二人連れをからかう浮浪児二人を止めに入ったミマという同じ年頃の少女
二人を小学校に入学させようというミマはるり子達の学校に行き、校長にかけあう
金銭は100万円出せば問題ないだろうとぽんと出すし、ミマでは保護者の資格がないと言われ、難しい問題を解いてこれなら文句はないだろうと入学を認めさせる
優秀なミマも誘われてこの学校の生徒になるが・・
鉄骨が落ちてきた時などは自分の体で支えて助けたり、空も飛んだりできる不思議少女として描かれる
浮浪児たちのすみか青い鳥学園を遊園地にするため画策する赤原組と対決することになり
ゆうかいされた園長を救い出し10月に終了


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6月号から石森章太郎が南汀子名義で「金時さん」
丹波篠山から東京のおばさんの所に越してきた鈴木ミミ
大柄少しこぶとりきみだが力持ちでスポーツ抜群、小学校では金時さんとあだなされる
金持ちの大河原利彦たちとけんかしたことがきっかけでその母からは嫌われる
学校では担任咲山先生が味方になってくれるが、おばさんの家が大河原家にさかれえないためイヤでも金時は頭を下げねばならない
そんないじめがらみの話題が続く
最後は、おばさんが交通事故で頭を打ち気が触れて雷にうたれて死んでしまう
むなしくミミは篠山に帰っていくという内容

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59年の「少女」

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2月号概要、付録が、少女三人/青い目のマリー(松本あきら)
高橋真琴「パリ~東京」13P
水谷武子「ウララちゃん」4P
牧みやこ「少女三人」9P
大竹昌夫「星からの合図だ」15P横山光輝風絵柄、怖い宇宙まんがと題して
うちのすみお「消えたうば車」12P、そよみの周りで起こる事件、幼い頃さらわれ、今は悪人の手先となってリコちゃんを誘拐した正彦が真実を知り一味に撃たれる悲劇、本号で幕
水島順「北のお空を見てごらん」10P、悲しいまんが
小山葉子「わたしのおかあさん」9P、映画素材で映画画面を上1/3サイズにのせ、下にまんがで進めていく形式、毎号読み切り
にしなさだお「となりのとまちゃん」5Pユーモア作
石井きよみ「星ひめさま」13P、時代物
横山まさはる「題のないまんが」15P読み切り、タイトルを読者に募り賞を出すという企画もの

9月号、140円276P
うちのすみお「海のカナリア」新連載15P
しげみは船長含む三人の人殺しに連れられ白鳥号での逃避行に同行させられる
海は嵐になり船がもたない、一味の一人「海ネコ」が抜け駆けしボートで大島に向かって脱出
東京では姉さとみが心配しているが連絡が途絶えたとの知らせ
深い海に沈んだ白鳥号では船長としげみが生きている
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小山葉子「こんにちはやまびこさん」12P
赤松セツ子「あかあさんの耳は聞こえない」12P、TV素材の読み切り
みよ子は父がいず、母は耳が悪い、中耳炎手術をすればよくなるが貧乏で手術代も苦しい
兄良男は中学出て工場で働いている、通勤に自転車を買えば交通費も浮くが、ためていた代金を母の手術代にわますという実話もの
石井きよみ「星ひめさま」11P
今村洋子「チャコちゃんの日記」13P、毎回読者の原案をまんが化している
にしなさだお「となりのとまちゃん」5P
牧みやこ「少女三人」最終回26P
大竹昌夫「星からの合図だ」最終回18P

「星ひめさま」、石井さんの絵柄がここではきれいに決まっている
星ひめの侍女お雪が故郷津軽に向かったので付き人の仙吉と追う星ひめ(彼女も津軽藩主の娘らしい)
蛇太郎が待ち伏せしていて二人とも谷底へ落とされてしまう
星ひめは旅の劇団でく助一座に助けられ仲間となり舞を仕事とする
一座に姫がいることをかぎつけてねらう蛇太郎、姫の友達小鳥のカケスが姫に襲いかかる剣の身代わりとなって切られてしまう
別れ離れになっていた仙吉がそこにかけつけ蛇太郎を退ける
津軽城に入り星ひめは父と再会できる、一方一足先に津軽に戻ったお雪は父甚兵衛がなくなったことを知る
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「空からの合図だ」
真知子の父芝田医師は妻をなくし新しい妻を迎えようとする
深夜真知子にその娘美智子からお母さんが入れ替わっているという不思議な電話が入る
という出だしからずいぶんSFものとなり
最終9月号では
真知子はジャク族の島にいる
そこでは月の星人ジャク族がいて真知子が仲介となっている
地球を滅ぼせという意見を抑えて
このままでは地球は洪水で滅びる、とめてほしいと頼む
ジャク族たちも共存を望んでいるので蒸発機を作動させ水を分解してくれ助かる地球
しかし月の異星人を敵と見た地球人はあるだけのロケットを月に向けて発進させたので
攻撃的な地球人を滅ぼそうとする

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61年の「ひとみ」

4月号で数作品が「5月号に続く」となっていけれど実際は4月号で休刊した模様
また78年から再刊され90年代まで続いたがあまり有名作がない
まず1月号は、170円、262P、付録が、あした光る星/まつげちゃん/父の子母の子
本誌
赤塚不二夫「まつげちゃん」8P
深井あきら「父の子母の子」17P新連載、母は亡くなっていた父がガン研究に忙しい美奈の物語、高橋真琴風絵柄
小山葉子「ごきげんノンちゃん」10P、今村洋子風
高井研一郎「パパちゃん先生」11P、赤塚風、連載3回目
うのもとゆうや「きょうもあしたも」10P、益子風、家庭劇ユーモア作
佐藤なみ子「夕やけ天使」11P、TV作品のまんが化、3月には終了
丹野ゆうじ「東京タワーはしっている」15P、これもTV題材で2月終了
石川球太「スーパーローズ」16P、第3話「鏡の魔女」編が終了
木村光久「花びら少女」16P

「スーパーローズ」はマジョリカが空を飛ぶのが細糸で体をつるしている細工だと見破る
胸の病に冒されているマジョリカを許すことで改心して終了
2月号からは「水色ろうそく」の巻
まゆみとまっちゃんコンビが小学校に急いでいると自家用車で来る5年生花村さんが乗せてくれ、これをきっかけに誕生日会に呼ばれる
花村ミズカの家は汽船会社の社長で豪邸、しかし貧血気味のミズカは白血病で倒れ結局亡くなってしまう
花村社長が消沈の気持ちで歩いているとかばんをひったくろうとする少女が現れるがそれがミズカに引き写し
クルミと名乗る少女の兄たちは暴力団風、まゆみはローズになって救う
クルミを家に連れて来て事情を聞いている時、水色のローソクに火をつけたとたん乱暴なクルミが消えミズカそのものになってしまう
ローソクにミズカの魂が宿っていて火をともしている間、クルミがミズカに替わってしまうらしい
4月号ではローソクの秘密を知った暴力団たちがクルミを利用して花村汽船を乗っ取ろうと相談しているところにローズが飛び込んでクルミを連れて飛んでいくという内容

「花びら少女」は後半
藤原大先生ははるみを預かり練習させるがレッスンは母より厳しい
3ヶ月も母に会えない
京都の父は妻と暮らすため悪い仲間の誘いに乗って警察に逮捕される
疑いが晴れて返されたが近所の手前小鈴と行方をくらませ発表会を前にして心配がたえない
バレエ公演には父姉もやってきてなんとか幸せが見えそうな所で物語は終了
最後は駆け足で終わったみたい

4月号からは、よこたとくおユーモア作「おタケちゃん」8Pが新連載だがその後は不明
「あした光る星」は関谷ひさしの貧乏物語
父をなくした春木えりは母が工場勤めで乱暴もの弟裕次と幼いマミちゃんの面倒を見ている優しい女の子
母が残業でマミちゃんは悲しむし、弟は退屈して友達の家にTVを見せてもらいに行く、TVでもあればいいのにと思うが苦しい家計で言い出せない
小学校では、裕次がいじわるな田抜さんといざこざを起こしてしかられる
裕次が仲よしになった犬が田抜さんの家のらしくて返しに行かねばならない
犬は違うといわれたので裕次が飼うことができにえりもほっとする
名前がカメという小さなスパニエル犬が来たことで明るいきざしが見えたあたりで雑誌が休刊

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堀江卓「赤い風車」67年(「ぼくら」連載)

単行本2巻
上巻
1話は品川灯台工事を襲う事件、舞い降りる紙の折り鶴が人を殺してしまう
普段は寺子屋塾の先生、車大八が覆面して忍者装束となり赤い風車と名乗って悪を討つ
松平伊豆守の配下として働いている
折り鶴の謎は毒入り氷りが鶴の嘴に仕込んであるという仕掛け
推理小説ネタを先取りしたような種明かしがおもしろい
それでも各話短めで敵のからくりも「矢車」より一回り小ぶりか
さらに下巻では
6話「落ちた英雄」
こねずみ小僧として江戸で評判の義賊は主人公の鉄火器講習時代の同窓生、仙波
追いつめられた仙波の最後を人々は注視しているが、赤い風はあえて命乞いをするようなみじめな死に方をしてくれと頼む
そうでなくてはこねずみに続く賊が現れては討たれるという悲劇が繰り返されるという言葉に納得して討たれてゆく
10話では巨大な赤鬼風の怪物が暴れ出すがそれは幕府の兵器倉庫から盗み出さしたもの
犯人は幕府の悪政に苦しむ人々を救おうと立ち上がった黒手組首領黒手正雪
怪物は黒手組の手下が人力で歯車を回しているもの
下巻に至って赤い風車がやっていることが本当に人々のためになっているのか疑問が出るような展開がしばしば
絵柄も子供やその他おおぜいはアシスタントが描いているのでしょうか、堀江さんのと違うような
切った後に血しぶきが飛び出すなど派手なリアルさがついて「矢車」初期のように単純に楽しめない

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1962年の「少年ブック」

18大ふろく中まんがが
少年No1/海底戦隊/くりくり投手/火星ちゃん/ジュードーボーイ/
ジャングルの王者/日本少年/九ちゃん一家/ 
本誌が
関谷ひさし「少年No1」8Pカラーでふろくへ
貝塚ひろし「くりくり投手」7P、甲賀中猿飛の千球投げに挑むくりくりたち伊賀中
1番今根(こんこん)兄、2番源、3番狂四郎、4番くりくり、5番弁慶、6番団吾(だんご)、7番今根弟、8番団吾弟、9番虎熊の陣容
7月号で甲賀中を破り全国優勝、8月号よりプロ野球編が始まる
石森章太郎「ジョージジョージ」新連載15P、洋上で船が爆発しボートで逃げた家族も沈み一人島に流れ着き助かった丞児(じょーじ)
父の形見ロケット設計図をめぐってスパイやギャングが暗躍するなか、ロケットを新開発し、他国に先駆けて惑星へ到着することをめざす物語、9月終了
わちさんぺい「火星ちゃん」ユーモア作3Pでふろくへ
川崎のぼる「黒い荒野」22P
インディアンの混血児トマホーク、母がなくなり白人の父をさがしに部落を抜け出したため襲われていたのを早撃ちチャックに助けられる
以後、彼とともにチャックが仇討ちにガストン一味と対決する物語
切れた線が新鮮だが、4月号から後恵二郎に絵が代わりかなりおとなしめになる、次々仇を倒して12月に終了
堀江卓「ブルージェット」22P、海底の宝を狙うタイガーラッグ、殺し屋バスターの提案でラッグとジェットがピストル対決
浜慎二「探偵児Q」15P、3月終了
益子かつみ「日本少年」27P、13回目

2月号
九里一平「ジュードーボーイ」17P
一平はオパール国の代表の父から死んだ息子の代わりに出てほしいという依頼を受け世界柔道大会に外国選手として出場
オランダのレーシングも破るが一平の正体がばれた時、日本人がなぜ外国から出場するかという非難を浴びる
代表の父が貧しさのため賞金が必要だったと説明してようやくみんなの誤解がとけ、3月終了
山根赤鬼「九ちゃん一家」5Pユーモア作
4月号より
横山光輝「サンダーボーイ」12P新連載
日本アルプス山中でロボットを開発する古城博士
それは少年型ロボットで、息子の健児少年に似せてある
ねらう怪盗メノウ
堀江卓「黒王子」新連載
昭和19年、戦争で沈んだ駆逐艦天の川が17年後引き上げられた
運命をともにした船長は黄金のカプセルを飲み込んでいてかつての霧島少佐がカプセルに秘められた宝をねらって動き出す
8月号
久慈あきら「ジャングルの王者」父母はシバの女王の墓を発見して娘と再会して終了
10月号
堀江卓「黒王子」
核作戦図を巡って正義の味方黒王子と怪盗ピエンチャンが対決(ピエンチャンの正体は霧島少佐)
そこへ、アフリカ暗黒街のボス、ハウトゼッケンが影の戦艦を率いて乗り込んでくる
戦艦はくじら型に形を変えたかと思うと消えてなくなったりする不思議な兵器
磁石鉄片が集まったものと見破り
最終決戦でゼッケンの飛行爆弾にねらわれた時、ピエンチャンが身を犠牲にして爆弾を阻止
黒王子が影の戦艦を破る結末で12月終了

10月号より三回連続で石森章太郎の傑作読み切りが
10月は「忍びの影」忍者もの
11月「ピンチタイム」SF冒険もの
12月「エジソン」タイムマシンねたのユーモア作
同じく12月「海底戦隊」終了
世界征服をたくらむマフィ団の基地が完成する
健太郎は潜水艇ライナーに乗り込み攻勢をかける
巨大ロボットレギュラスを繰り出してくるが体当たり作戦で、ライナーもこわれるがロボットを破壊する
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益子かつみ「日本少年」61年
独立党が通らねばならないR地点に外国軍が18インチ砲を3つそなえた要塞を築いている
東海はトナレカシム隊長より特攻隊を頼まれ、目立たないようにと神崎祐介と元王侯軍兵士ジェロ達数名をつれて熱砂漠をわたる
砂嵐やR基地工事の苦しさから逃げ出してきたという敵スパイモスクの妨害に遭いながらもR基地爆破に成功
アランカ国独立軍を勝利に導く
5月号より「荒野の鉄路編」
ヤルカン共和国で雲南国境周辺に新設する鉄道工事に日本技師が派遣されているが
工事の給料がすべて盗まれ行方不明の技師に嫌疑がかかっている
技師の息子が東海太郎で解明に現地に飛ぶ
父の同僚ダーマン技師と会い、Xという怪人物を知る
父をとらえていたのはロン建設大臣、Xを使って大臣不正の証拠を持つ技師をとらえたという次第
神崎もヤルカン国入りして雇われたのが大臣側の用心棒として
太郎を襲うふりをしてなにかと力になってやる
ライフル名手のケリーが雇われてからは動きにくくなったが
鉄橋爆破も太郎に知らせ未然に防ぐことができ、いよいよ場面は父のとらわれた刑務所
太郎は父を助け出す、看守達が一斉にねらうが臆せずロンがバルシン国の利益のため動いていることを明らかにしヤルカンのために訴える
看守達も説得され戦わず太郎たちは解放される

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1960年の「少年マガジン」

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これは白土さん「風の石丸」読むために閲覧したものだから25号あたりから見る
25号(6/19)106P、とっても薄くてまんがは4本
連載が
石森章太郎「怪傑ハリマオ」26P
九里一平「マッハ三四郎」18P
石川球太「アパッチ投手」14P
江原伸「崑ちゃん」4P、喜劇役者大村崑風主人公のユーモアもの
石森、九里作は長い連載になる名作だが始まったのがこの年、「アパッチ投手」が一年前からの連載で28号で終了
「アパッチ投手」は巨人軍に入団したアパッチ、三段カーブやシュートスライダーという得意球で活躍するが、この当たりでは打撃・投球ともスランプに落ち込んでいる
ライバル山男をアパッチの弟フウが懸命に看護したのに感謝してフウが学校に行くよう易者に化けてすすめ、アパッチの精神的負担を軽くしたり
左足が開くバッティングのクセを直すため滝に打たれて修業するアパッチが危険になった時助けてやったり
スランプを脱したアパッチは野球戦で力をつくし投球も立ち直り、バッターとしては山男のボールを打ち砕いて物語は終了
最後はもう少し山がほしかったなぁ
27号よりまんががもう一本増える、大野ゆたか「日の丸一平」18P、飛行機乗りの戦記物、連載は44号まで続き同じく大野さんがSF「少年ロケット隊長」を続いて
月へのロケットが隕石にぶつかりその隊長だった父がなくなった川上英雄はロケット隊に応募するという出だし

Sirato60kaze
さて29号より白土三平「風の石丸」連載開始
「サスケ」より少し前、荒々しい画風を残しつつ貸本時代よりスマートな展開を見せる
29号124P40円、「風の石丸」18P
復刻は貸本版だけで「マガジン版」まだというので詳細をあげてみる
29号
信州かすみ郡、谷中で岩石なだれ落としの術を修練する石丸、続いて回転いなずま切り
「なだれ落とし」とは映像時代に合った動きですばらしい
そこに伊賀はやて小僧が現れ六方手裏剣のほうせんか投げで対抗する
はやて小僧を退けて、住処に戻ると師匠石雲先生より湖底の貝が抱いている玉を取ってくるように命ぜられる
人を呑み込むほどの大きさだが、貝柱を切ってみごと玉を取ってくる
先生の話によるとそれは龍煙の玉と呼ばれ甲賀流の秘密が隠されている
石丸が出た隙に真田忍者えぼし天馬が石雲を切り玉を奪っていく
30号
玉が奪われて石丸の旅が始まる、途中であけみという娘を助ける
31号
九州霧島忍者の筑波剣流が登場し、石丸に挑むがここはすぐに引き分け
32号
一方玉を奪ったえぼし天馬の前にははやて小僧が現れ天馬を破る
ね太郎という小僧が登場、どうも頼りない子供だがあけみを慕って付いてくる
33号
あけみの正体はなんと幸村の娘、石丸・はやてたちの所から玉を持ち去り真田側に駆ける
34号
石丸とはやとで幸村を討つ
またも現れた剣流と対戦して、岩石落としもいなずま切りも破られた石丸だが、ね太郎が相手になり気合いだけで剣流を倒してしまう
ね太郎がおそるべき使い手なんけど、その割に活躍ないので残念
35号
江戸城では将軍家光が龍煙の秘密を聞いて日本のみならず世界も征服できる威力を手に入れようと柳生十兵衛を遣わす
石丸はその頃、山猫に襲われ二刀流を会得、十文字切りと名付けた
36号
あけみは「おばば」(サスケの初めの方で登場するマンモスの肉を食べさせる隠者みたいな婆さん)に捕らえられ穴の中でくらす
同じ穴には怪我して助けられた剣流もいた
石丸はあけみを探して追いかけてくる
38号
売られようとして連れてこられた穴の中であけみは母と再会する
越後屋(後半登場の大悪人)はおばばを銃で撃ち、「地の巻」(龍煙の玉は地と天の二つの巻物に替わっている)を手に入れる
天の巻は柳生十兵衛が越後屋にねらわれた時命を助けられた恩で石丸に返す(十兵衛はいい役で出ていますね)
39号
あけみを助けに来た石丸はおばばを救う、ようやくおばばも改心することに
40号
もう一つの巻物を狙って越後屋があけみを囮として石丸をおびきよせる
かけつけた所、あけみに火がつけられ燃えさかる(わなで人形だった)
本物ははやて小僧が救い出す
41号
柳生、剣流、はやて小僧、石丸が四つどもえとなって越後屋を取り囲んでいる
越後屋に巻物を出させようとするが崖の上四方には越後屋配下の忍者達がいて四人がぎゃくに窮地に陥る
42号
おばば山をさまよううちに姨捨山に行き着き、世話をしている牧十馬という老人に関心を持つ
銃の名手で、捨てられた老人を互いに養い合うよう工夫をしている
彼の住む穴には財宝があるがそれは老人を養うための財だと教えられる
43号
さて崖の上から狙われている四人だが
石丸がアブの大群を呼び、剣流が火遁の術を使い、ね太郎も鷲に乗って助太刀に来て難を逃れる
44号
越後屋の地の巻は女忍者が現れ持ち去る、石丸が追いかけて対戦する
おばばは越後屋に会い、復讐しようとかえって底なし沼に捕らわれ沈んでしまう
45号
あけみは十兵衛に石丸が龍煙の書を悪用されないよう求めているという真意を伝える
また、十馬老人に会い、祖父だと知る
46号
石丸の相手は岩石落としまで使うので意気投合、巻物も返してくれる
五十鈴と名乗る少女は山賊の首領の娘
龍煙の谷と呼ばれる場所に連れて行ってくれ秘密が毒ガスだと悟る
47号
谷周辺を根拠地にする五十鈴父の山賊一味に石丸は捕らわれるが、実力者と試合して打ち負かし首領にも勝って迎えられる
しかし首領はその後越後屋の誘いで石丸を代官に引き渡してしまう
49号
首領が戻ってみると五十鈴や仲間は代官側に殺されていて復讐に出るが返り討ちにあう
捕らえられた石丸は十馬が連発銃のためし撃ちにするよう命じられる
50号
石丸危機一髪の所で悪事がばれた越後屋は逃げ出して谷で毒ガスを吸ってあっけない最期をとげる
天の巻をめぐって十兵衛と剣流が果たし合い、巻物は十兵衛の手に入る
51号
石丸がはばもうとするが彼が切った十兵衛は影武者、そのすきに巻物は家光の元に
最後に意外な事実:あけみは実は家光の娘ゆき姫ということが明かされ、城に迎えられる
毒ガスに反対するあけみは、実験を阻止しようと覆面姿で飛び込み、ガスが広がらないよう実験弾を抱いてなくなる
命を犠牲にしてまで毒ガスを憎むあけみの気持ちに感じて父家光も巻物を池の中に投げ捨て物語りは終了する
続いて新年号から「狼小僧」の新連載が告げられる
あけみの出自が二転三転しすぎなのと石丸造形が物足りないかなぁ

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土田よし子「東海道中膝栗毛」89年

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栃面屋の弥次郎兵衛とその相棒喜多八
伊勢参りに東海道を下る珍道中のユーモア話
偶然道連れになった十吉は泥棒で財産すべて取られて逃げられて
それでも元旦那だけあって故郷駿河府中につくと金の工面もでき
京都・大阪までの旅
富くじのあたったと勘違いして散財してそれが番号違い、金ぐりに困るが宿屋の主人が振る舞ってくれるというなんとかなる旅の末
道中、愉快な逸話が土田作風に合う、食べ物、色事の話題が次々に出てくるが道中記だからもう少し風景が盛り込まれてもよかったか

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野呂新平「ひとりぼっちのすずらん」:「りぼん」連載 

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舞台は信州伊那の終点飯田町
江戸では官軍が侵攻して戦の最中、母は家をたたみ一人娘すずらんを連れて飯田町で機織りの女工になろうと馬車を乗り継いでくる
飯田町寸前の川では橋板がはずれていてこれ以上馬車が通れない(橋横のそば屋が旅人を足止めして客にしようと仕組んだ悪事)
そば屋で食事をすることにしたが、娘連れでは女工に雇ってもらえないと聞いた母はそば屋の薦めですずらんを預けることにする
食事代と部屋代を払ったがずるい主人ガメ松はすずらんを女中として使う
そのころ奇特な医者が村で青空学校を開いている
そばを通りかかったすずらんの聡明さに親身になってくれる青空先生
薪拾いの仕事はどうなっているのかというガメ松の叱責に大量のたきぎを背負うすずらんごと先生が背負ってしまう
この怪力を見てこの地に新しく赴任してきた白川警部はこれだけの力持ちはかつての脱獄囚だけだと怪しむ気持ちを大きくする
3月号
母が病気でもう助からないだろうと言われるが、青空先生の尽力で死に神から呼び戻し生き返る
村では青空学校校舎をみんな力を合わせて建てている
すずらんの母が退院してきたら花守になってもらう予定にしている
そんな折、橋板を抜いているのを警部に見つかりそば屋一家は夜逃げすることにして荷物持ちにすずらんも連れて行く
4月号
ガメ松たちは追手がかからないよう魔の山を越えて逃げようとすると大コウモリが現れすずらんをさらってゆく
5月号
魔の山城の主人は魔女姫、すずらんは城の召使いとしてこき使われる
どれいのキューさんはかわいい男の子
自分の分の米も食べさせてくれたすずらんに「生まれてはじめてやさしくしてもらった」と魔女姫の正体がスパイダーで360歳にもなると教える
一方、ガメ松を追った警部は山崩れに遭いつぶされそうになったのを怪力の青空先生に救われる
6月号
すずらんを追う母、そこに通りかかった怪傑ゾロ風の印旛の伊太郎は青空先生の旧知らしく先生を捜している
「すずらんを助けに魔の山へ向かった」と言うと青空先生の手伝いをしようと一走り
お城では魔女姫が近づく敵を察知して棺桶から起き出す、顔が老女の容貌
地下の井戸にコインを投げるとそこに住み着くデモンが若い顔にしてくれる
お城は山と同じ色に塗られているのでこちらから呼ばない限り見つからないと言う魔女
すずらんはウルフに見張られていて声を出すとのどをかみ切ると脅されている
7月号には「ご存じまるみちゃん登場」
「まるみちゃん」というのはかつて「りぼん」で連載されていた江戸時代ユーモア作「まるみちゃん」のおてんばヒロイン、すずらんとそっくりなんだけれど
道中出会ってかつての親友と認め合った伊太郎と先生は城に乗り込んだ
魔女の顔が老女に戻っていて急いでデモンの所へ、コインを増やさないと戻さないと言うデモンに「とっておきの方法を(すずらんの血を吸ってしまう)」と魔女が言うのですずらんに同情したデモンはただで
若返らせる
魔女はさらわれた若い娘になりすまし伊太郎・先生二人を部屋にとじこめる
母を慕うすずらんにデモンが井戸の底をのぞかせると娘を捜し求める母の姿が
母は江戸の役人の娘、いんばの伊太郎を追ってきたまるみをすずらんだと見間違え声をかけている
8月号
伊太郎・青空先生(重吉)の会話から過去が明かされる
重吉の父十兵衛は心ある地主で年貢の負担を江戸に直訴して処刑されてしまう
息子は医学に志し、沼田城の係つけ医師となる
ゆり姫の不思議な血が減るという病気は父の仇を沼田城と考えた重吉のしわざとされ地下牢へ送られる
伊太郎はその時の現場を目撃していて、血を吸い取ったのはくも姫(この城の魔女)だと教える
一方、魔女はカラスの大群をはなって母たちを襲わせる
逃げ出したすずらんも危機一髪だが
デモンがドラム缶を運び中へ匿いカラスから守り自分は入りきれず犠牲になる
9月号では母と再会するすずらん
10月号、付録でパス
11月号
くも姫はまだ追ってくるが魔の山からは逃れ里に下りてきたすずらんと母
母が黄金のお守りを持っていると聞いたガメ松は母の秘密をばらす
すずらんは母が白鷺のような女性から預かった子供だった
動揺するすずらんはガメ松の妻がほんとの母だと嘘も疑えず連れられるままに小舟に乗せられる
母は川へ落ち破傷風にかかってしまう
ここに馬車で現れたのが白川警部の息子太郎くん、彼もすずらんの良き理解者だった
すずらんを助け、血清を求め病気の母を町の病院に連れて行く
12月号
連れて行ったのは華族病院で庶民は相手してくれない
かつてのゆり姫が副院長となっていてその口添えで入院可能に
母に果物を食べさせてやりたいすずらんは新聞配達の仕事をする
クリスマスの贈り物を太郎がしてくれる
ここで飛んで5月号
男装の副院長が実の姉、その母伯爵夫人ふじ子が実の母
父桐之進は警視総監でスコットランドヤードに出張中
おばあさまがもくれん
お屋敷に引き取られ幸せに暮らすすずらんを見て一人身を引く母
6月号
港にはパロット船長の黒死船が接近している
船にペストねずみがいるのを発見した母がさらわれてしまう
くも姫はパロットと組んですずらん・ゆり姫を襲おうと企んでいる
すずらんのお披露目舞踏会が近づいてきたが、「招からざる客」というくも姫からの予告状が届く
すずらんはゆり姫が着替えをする所を見て首にくもの形のあざを見る
かつてくも姫に吸われた跡でこのため結婚もせず男装で通していたらしい
母ふじ子がすずらんに打ち明けたのは、くも姫に狙われる血筋であることを知られたくなくて重吉が処罰されるのに事実も告げられなかったし
もう一人の娘も犠牲になることを恐れすずらんを預けたのだという悲しい事実
9月号
浜辺の小屋に閉じこめられた母にペストねずみの群れが襲いかかるが伊太郎に救われる
まだくも姫は船から狙っているので、帰国した警視総監は警備を1000人にして守っている
いそがしく動き回る総監の車にぶつかりそうになったのはまるみ
小学校に入ることになり、すずらんと並ぶと双子のよう
木曽谷のそば屋ガメ松娘トラ子も入学してきて
すずらんを見つけると女中にしていた子供だとさげすむ
10月号
伊太郎は母を助けた時ねずみにかまれて死んでしまう
死に際、重吉に沼田城主が県令となり、現在は警視総監になっていると告げる
一方すずらんは姉ゆりのくもあざを消すことが出来るのはかつて罪にした重吉という医者だと教えられ
それが青空先生だと悟る
この後は確認できないですが、くも姫は太郎・先生の活躍で退治され
ゆりもあざも先生が直して大団円を迎えるという
あっとすずらんの母ですが、まるみちゃんをすずらんとして幸せに暮らすという結末か
62年中に終了したのでしょう
野呂さんの「星の子」と並ぶ大傑作

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1962年の「りぼん」

1~4月号はなく5、6、9、10月号のみ
5月号詳細は
付録が 東京プリンセス/ぺぺもかなしいか/マキの口笛/あかあさま/
本誌
横山光輝「東京プリンセス」8Pで付録へ(連載5回目)
松平梨枝と兄の新吾は1億円を持ち東京へ出てきた
この金を狙い、田舎へ追いやろうとする多良福空造は手下に兄弟を襲わせる
兄妹と一緒にいたスリのおりくをつかまえ1千万要求すると支払うと申し出る兄妹に恩義を感じる女スリ
つのだじろう「ルミちゃん教室」16P
山田えいじ「ペペもかなしいか」8Pで付録へ
野呂新平「ひとりぼっちのすずらん」16P
上田とし子「チューリップくん」連載4回目11P、珍しく男の子主人公でチューリップくんのスマートさが良い
くぼたまさみ「青空きょうだい」7P、青空菓子店の子供チャコとクリ坊のユーモア作
藤木輝美「ノンちゃん劇場」2回目
病気療養でお父さんが田舎に越すことになったノンちゃん
父はスバル劇場を立ち上げるが、地元にはもやし座があり座員の千吉たちが石を投げつけたりの妨害が起こる
小学校ではもやし座の息子玄治がいじめてくるしいろいろな難題も持ち上がるが
10月号には玄治も入れてスバル座で行われた楽しい劇にはもやし座長も理解を示しようやく地元になじんだ所で父の病気も癒えノンちゃんたちは東京に戻っていき終了


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「ペペもかなしいか」
ヒロイン花島リリはいじめられている子犬ペペを見て同情
誕生日に四郎からペペをもらいうけ大事に育てる
ペペが病気になったり
殺人容疑がかけられ逃げ出したパパを追ってペペが駆けつけると
パパは手紙を託し、持ち帰る途中野犬に襲われひどい怪我を負う
学校では父のことでリリがいじめられるようになる
四郎ははげましてくれるが彼の妹アヤコ(同級)はいじめる側

6月号では赤塚さんの「ひみつのアッコちゃん」新連載、絵柄は「まつげちゃん」より丸みを帯びている
9月号は270P、170円
付録が マキの口笛/おはようミーコ
「マキの口笛」8Pで付録へ
「おかあさま」23P
「ルミちゃん教室」15P、43話最終回
兄の転勤で転校することになったルミ、のどかたちは反対するが
これを機会に兄さんは春山さんに結婚を申し込む
「ペペもかなしいか」24P
「ひみつのアッコちゃん」13P
「ひとりぼっちのすずらん」16P
「チューリップくん」13P
「青空きょうだい」7P
「ノンちゃん劇場」13P最終回
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1961年の「りぼん」

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この年は全巻揃っている
1月号
付録が「おてんば天使」
本誌が
横山光輝「おてんば天使」カラー8Pで付録へ
上田とし子「ぼんこちゃん」7P
つのだじろう「ルミちゃん教室」9P
牧美也子「マキの口笛」18P
関谷ひさし「スーパーお嬢さん」17P、新連載
野呂新平「ひとりぼっちのすずらん」15P、新連載
藤木輝美「おおきなアカちゃん」8P、新連載
赤塚不二夫「ハッピィちゃん」8P
水谷武子「あのねピョコたん」6P
牧かずま「すず子とミラノ」11P
わたなべまさこ「お山のおくの物語」18P

「お山のおくの物語」はファンタジー系
山奥に住むお玉と城のさくら姫の物語
森の女神さまがさくら姫の危機を救うためお玉を若君に変身させお城に届ける
お城では、山ねこお銀が城を乗っ取る悪巧みを殿様の妻になった姉のお金と練っている
毒薬を求めて殿様に飲ませようとするが、隣国から到着した若君(お玉)が見破る
処刑のところ、さくら姫の懇願で罪を許されたお金お銀が改心してお城は安泰
役目を果たしたお玉は気がついてみるとお地蔵さまのもとで眠りこけていて今までのことが夢かと思う
城から姫が迎えに来て一部始終を語ってくれたため自分が若君となって活躍したことを知る
城で暮らそうというさくら姫の願いはありがたいが、やはり自然の中でくらすと告げるお玉、3月号で終了

「すず子とミラノ」は悲運母もの(バレエ風味)
僧院で暮らしていたすず子はママと慕っていた尼がフランスに帰ったため僧院を出なければならなくなった
バレエも続けられないと嘆いているとバレエの月岡先生が引き取ってくれることに
一方ミラノは悪者に追われ逃げている最中交通事故にあい記憶を失う
車に乗っていたのがすず子を探してアメリカからやって来た母
ミラノはすず子母としばらくホテル暮らしとなり実の娘のようにかわいがられる
すず子はミラノを町で見かけるが全くすず子のことを覚えていない
悪人ボスは北海道でバレエを踊らせようとすず子をミラノと間違えさらわせる
ミラノの父(それももらい子ということも明らかになる)が悪人に騙されたうえの無理な契約とわかり
警察が乗り込んですず子は救い出される、同行したミラノはここで記憶を取り戻し
母と再会したすず子とともに暮らせるようになり3月号でめでたく終了
牧さんの絵柄というと赤松セツ子風
2月号の部屋・服装の装飾は過剰気味ともいえるが見事な華麗さを見せている
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「大きなアカちゃん」の藤木輝美さんは独特な絵柄
パリにいるパパに会いたいと思う気持ちを抱いて暮らすピコちゃんの日常ユーモアを綴った連載

わたなべ作が新連載の4月号の詳細をあげる
8大付録中まんがは「おてんば天使」「大きなアカちゃん」、150円254P
本誌が
横山光輝「おてんば天使」8Pカラー、テンちゃんがママ、兄さんと動物園へ
牧美也子「マキの口笛」16P(うち8Pカラー)
わたなべまさこ「あかあさま」26P新連載
梅小路家別荘では明子が死産、一方近くの長屋では八重が桃代を生むが貧しく満足に育てられないところに大工の父が怪我して、娘を明子の養子に出すという物語
上田とし子「ぼんこちゃん」7P12月にはあしかけ7年の連載も終了する
つのだじろう「ルミちゃん教室」9P
水谷武子「あのねピョコたん」8P、小学2年になった主人公
8月には少女スターすみれに見とれてピョコたんの両親はスターにしたいと思うが、川で楽しげに魚取る娘を見てもっと大きくなってから相談しようで終了
9月号より7P「あんずちゃんだもん」少し成長したヒロインは小学校高学年くらいか、これも12月で終了
関谷ひさし「スーパーお嬢さん」17P
野呂新平「ひとりぼっちのすずらん」15P
赤塚不二夫「ハッピィちゃん」9P、サチ子のお兄さんにお嫁さんが来て6月終了、翌月から「まつげちゃん」(これも12月終了)
石森章太郎「いやんポコ」2P、8月で終了
水野英子「走れチェス」2回目、11P少女ベルベットと愛馬チェスの物語(TVNHKで放映されていた模様)
チェスのお気に入りマイクが美しいバーバラを連れてきて嫉妬してみんなからからかわれる
6月では、ベルベットはチェスをレースに出したくて無理して500ドル工面する
騎手の引き受け手がいないので足が悪いマイクがなんとか出場、出だしは好調だったが足の負担に耐えられず最後は抜かれて4等、それでも1000ドル稼いで元のお金は取り戻せる
8月号は父が死に身よりを頼ってマイクの従妹フィオナが来るという
到着したフィオナは妙齢の美しい娘、父の望みでマイクと結婚することになるというので気が気でないベルベット
フィオナにはやはり故郷に好きなジョニーという男がいて、みんなでジョニーを乗り込ませてフィオナとくっつける
これでベルベットもしばらくは安泰、チェスの面倒見からみてもう少し成長したらベルベットとマイクもと匂わせて物語りは終了

11月号では「まつげちゃん」連載中に赤塚さんの「夕やけ天使」9P連載が始まる
松山マチ子と弟チー坊は仕事がなくなり千葉におじいちゃんが戻るので東京で二人暮らしすることに
同じように酒飲みの父としばらく別居を決めたおケイちゃんと弟ケン太郎が
同じ下宿を申し込んだため家主さんは8畳を二つに区切って4000円ずつの部屋代で住まわせることに
どちらも小学校低学年のチー坊、ケン太郎がけんかしたりもめたりの騒動を中心にして毎回描かれる

関谷さん「スーパーお嬢さん」
以前アップルBOXで復刊されたものにはこの年の前半部分が掲載されている様子
9月号からの物語は未収録
圭一くんの別荘に招かれたお嬢さんルリ、友達と出かけてモーターボート海遊び
台風接近で急に海が荒れ出して付近のゆうれい島と呼ばれる離れ島に着ける
島は少年の所有らしくどうも不審なことばかり
ゆうれい島と言われる理由は部屋に入るとものが浮き出したりするからとわかる
ルリはゆうれいの正体を透明人間と見破り投げつける
少年が現れ、「お父さんだ」と言う
科学者の父は透明薬を発明したが元に戻ることが出来ず島で研究を続けることになったという
そこに現れたのが脱獄囚
脅して透明薬を出さそうとして騒動が起こり、割れた薬びんが偶然調合され元に戻る薬ができあがるという展開
ルリは脱獄囚も倒してハッピエンドに

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「少年クラブ」58年

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1月号
付録が よたろうくん/風の天平/怪盗紳士/出世だんご山/黒潮頭巾/嵐龍太郎/鉄腕探偵
まんがブックとして 地球SOS/山中鹿之助/やりの権三
145円、258P
益子かつみ「富士桜之助」8P
少年剣士桜之助(富士山麓で修業しているので富士を冠している)は冒頭から訪れてきた剣客黒岩岩石と対戦、電光流の桜之助がはやく岩石も負けを認める
住まいに戻ると師匠が二本の剣から一つを譲ると言われ、桜之助は殺気ある剣は取らず活人剣を取る
後でやって来た岩石が殺人剣を奪い取り師匠を殺して逃げる、二本の刀を巡って物語が進んでゆく
7月で終了したところは次のような内容
山藤屋は悪者でお雪を手下にしているが
飲み物に毒を入れたものを飲ませようとする
入っているのを知らないお雪が飲もうとするのを助け、桜之助に信頼するようななる
戻ってきた兄があの岩石
兄は桜に助けられたと殺人剣を渡し、二刀揃えて邪悪なキリスト教団クルス団を倒す

手塚治虫「旋風(ハリケーン)Z」6P
入江修「桃栗剣士」新連載
横木健二「粟手もん太」7P、ユーモア作
橋本武司「星形流之助」13P
父の敵鉄火斎を求め、殿暗殺の秘密工事(吊り天井)現場に潜り込む
天馬正人「地球征服団」10P
福本一義「轟名探偵 妖怪人間」12P手塚風
馬場のぼる「ジャガイモくん」2Pユーモア作
かつらたろ「二刃流豆むさし」4P

1月号では付録で内容がわからなかった作品はほとんど2月号では本誌に掲載されているので拾うと
「嵐龍太郎」は武内つなよし
爆薬発明の学者、嵐玄斎がさらわれ、父を助けに妹さなえと二人旅を続ける龍太郎
秩父の飛龍と名乗り目隠しをして活躍する
6月号では百鬼党にさらわれたむすめたちを救い出す
この辺りまでは普通の時代劇なんだが、9月号で地球に落ち瀕死の星の国人を介抱して礼にスーパーマンになる注射をしてもらった龍太郎
空も飛べるようになり鞍馬童子と名乗って活躍始める
捕らわれの妹が大猿のえじきになるところに助けに向かう

横山光輝「風の天兵」天兵は甲賀忍者(金田正太郎風貌)、青葉城は謀反人赤原黒べえ(大塚署長風)の手に落ちる
以後藩主の息子竹丸を助け、敵忍者(村雨風)と対戦していく・・・人物は「鉄人28号」をそのまま持ってきた感じ
5月号では天兵を助けにめくらの美奈月右近が登場、また敵方として独眼の阿魔野邪鬼(影丸の邪鬼とそっくり)
7月号では邪鬼と天兵の対戦が見られるが、8月号で終了したもよう

生田一郎「黒潮頭巾」手塚風絵、悪者老中を退治して2月で終了
吉田松美「怪盗紳士」10P、5月で終了、父の敵を討つ純次の活躍
三島みちひこ「テキサスジロ」新連載10P、堀江卓風絵柄
大友朗「出世だんご山」

5月号では、田中久「弾丸五郎」(福元一義風)、桑田次郎「月光仮面」が新連載
7月号では、やまねあかおに「トン吉珍道中」、日吉まるお「がんばれ健太」すもうものが新連載
8月号では、大野きよし「くろしお王子」10P(少し益子風 若君白虎丸は父の敵まぼろし海賊ルソン兵衛を倒そうと誓っている)、
伊東たかし「ゴロニャン大将」5Pユーモア作が新連載
9月号では
堀江卓「風速一平太」17Pで新連載、インディアンに育てられた一平太、三平太、五平太
敵対する赤いマントに討たれ生き残った一平太が父の遺言で日本に向かう
一平太が到着した江戸では家が持ち上がって地面ごと空を飛ぶ怪事件が発生
一平太は台風十三号と名乗って悪人と対決することになる
蛇の巣一族の仕業で、以後一平太は正義の味方として難事件に立ち向かっていく
また、つのだじろう「太陽くん」8P豪快な野球少年太陽くん、女の子に抑えられて大憤慨という出だし

58年しめくくりに12月号詳細を見る
付録は 月光仮面/太陽くん/ロボットくん/出世だんご山/がんばれ健太/
本誌が
やまねあかおに「よたろうくん」8p
武内つなよし「嵐龍之介」8P
手塚治虫「ハリケーンZ」8P、宇宙ボートを爆破して終了
大野きよし「くろしお王子」8P、船をダイナマイトで破壊した白虎丸、流れ着いて島は海賊が支配しているが、首領のゆり姫の慈悲で助けられる
堀江卓「風速一平太」14P、五重の塔が分裂して空を飛ぶという大仕掛けな話
田中久「弾丸五郎」9P まぼろし皇帝 怪星人ダチ
伊東たかし「ゴロニャン大将」
木山シゲル「鉄腕探偵」7P、くらやみ皇帝(スーパーマン風の格好)は電光装置を作動させ東京は火の海となる
皇帝の息子ジュリアスは父が悪人であることを憎み防ごうと出て行く
実は父の弟ユークリッドがくらやみ皇帝で兄は弟ということで悪事を見逃していたが東京を破壊するに及んで皇帝になりすまし事態を収拾しようと考えた
ユークリッドは兄と相撃ちになるというラスト
やまねあおおに「トン吉珍道中」9P
「テキサスジロ」9P、ジローはシャイアン酋長の誤解を解いて部下数名を借りアパッチ族の本拠に爆薬をしかける
シャイアン族の子どもセンベイを救い出し、黄金の鷲も返して物語は終了

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「漫画少年」55年

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寺田さん連載もの「白黒物語」がどんなものか(全く知らない作品)この年の「漫画少年」を数冊借りてみる
6月号の詳細は、定価が100円で178P
さすがに55年でもまんが作品中心の雑誌体裁
根岸みちこ「たけくらべ」山根風絵柄で巻頭5Pカラー、あまり特色がない
馬場のぼる「猿飛佐助」6P、絵物語風
角田次郎「子狐コンコン」8P
はがまさ夫「半ぽん太捕物帖」5P
古沢日出夫「かばちゃん」4Pほのぼの
花野原芳明「ジキル博士」4P、透明薬を作って飲ませた人々がくしゃみばかりで怒り出す
白路徹「とん平さんの夏まつり」8P
謝花凡太郎「ふとんの怪」8P、小泉八雲原作のマンガ化
鹿山日出明「平ちゃん」4P、ユーモア
すずきえいじ「へんなくりひろい」3P、永田竹丸風絵柄で端正
石森章太郎「二級天使」9P、人物はほのぼのしているが背景などリアル絵柄で斬新
新関健之助「森の王子」18P、新関さんを記念して2作掲載、王子が床屋をしてカッパ刈にしたため後で大目玉
ライオン王子のユーモア物語、2編目は
「アルバム」という題で競作15P(藤子、寺田、もりやす等)
寺田ヒロオ「白黒物語」、クロちゃんはシロ君の影法師、なにかと活躍してくれるが秘密の存在
小川明良「先生とぼうし」1P
角田次朗「昔昔あったとさ」10P
小林将二「そこつな武士」新人6P
後があの「まんが通信簿」

さて「白黒物語」
寺田さんには珍しい戦国時代風景から始まる
雨の中、二人の武士が城前にうずくまっている、戦に敗れ差し違えて死ぬ
雨が二人を黒い影に包むと雨が上がって舞台は現代、城の前にある池で雨宿りのシロ君とお父さんが現れる
映画見たいな構成で寺田さんも手法を実験していたみたい
雨も上がり釣りを再開する、釣れる魚に池に沈んだ戦国時代の宝を守る魚(こがね守)が混じっていてそれは池に返す習わしになっているとお父さん
いたずら者のシロ君はクロちゃんに池に入ってお父さんにこがね守ばかり食いつかすよう頼む
そんなことをしているとこがね守がクロちゃんに集まってくるのであわてて水中を駆け回って池に沈む宝を見つける
親子は警察に届けようと持って行くが、こがね守の役目がなくなってなんとなく寂しいというシロくんのラストせりふがしみじみする
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7月号は「白黒物語」4回目
クロちゃんが床屋をしてチョンマゲ刈りとか器用な所を見せる
ゴジ子には横綱ちょんまげをお下げで作り上げるなんていたずら者
この号にはうしおさんが「河童と魚や」4Pという小編を載せているが絵はまだ硬い

もりやすなおや「月世界探訪」6P、月旅行という珍しい作品
お父さんが月旅行に連れて行ってくれるので意外な坊や、運賃がまた300万円とか
機内食はカプセルだったり宇宙空間で野球したりしているうちに月に到着
今は月を支配している火星人(たこの形)と出会っておみやげにたこをあげたり、たりなにやかやおかしく過ごすが目覚めてみれば夢だったという次第

10月号の「黒白物語」
9月号でドロボーをつかまえたシロ君は探偵ぐせがついて
通りでたまたま車へ女の子を押し込んで逃げ出した様子を目撃して追いかける
走るうちにこけてしまい、後はクロちゃんにまかせて家に戻る
クロちゃんは車を止めて荷台にピストルを積み込んでいる所に追いついて車輪をパンクさせる
「助けに来た」と女の子に告げるとなんと犯人と思ったのが実のお父さん
おばあさんのいる新潟へ少しでも早く連れて行ってあげたいお父さんが娘を急いで車に乗せたらしい
ピストルと思ったのも水鉄砲の運搬荷物
がっくりして家に帰るクロちゃんは夜道で迷って心細い
一方家では、電灯を消すとクロちゃんが戻ったのがわからないと寝ないでいるのを心配するお母さんだが
ふとんに入るとクロちゃんが影に戻っていたというラスト

続いて「月特集」でもりやすさんの漫画「月光の曲」が掲載されている
神童のピアノ弾きの子どもが月光の曲を作る話、人物顔はシュルツのピーナツを借りている

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「太陽少年」50年10月号

50年から55年の5冊ほど借りてみました
まず10月号はB6版254P、88円
大城のぼる「からくり茶化坊」、茶化べえが作ったロボット道中記
神社の鈴ひもを切るは馬のしっぽを切るはのいたずら者
篠崎寿「奇想天外博士冒険旅行」4P
仲よしまんが館 16P、扉絵馬場のぼるで数人の競作
福井次郎「陽ちゃん」4P、野球もの
伊藤隆夫「まけたっ」2P
山根一二三「はね助ぴょん助」4P、忍術少年もの
岩谷修「太陽プロダクション」4P
おおたじろう「かんちがい」2P
まんがが9作、大半がほのぼのした絵柄内容、対して絵物語・小説が14本

54年1月号はまだA6版の小さいサイズ、290Pで130円
まんがが8つ
木村一郎「さむらいキッド」8P、西部劇
白路徹「カチグリ先生」6P、豪快先生現代もの
茨木啓一「らくごの漫ちゃん」2P、少年落語家
古沢日出夫「鉄腕テッピー」と伊藤隆夫「インチキ忠臣蔵」がともに縦2/5サイズで各15P
片岡敏夫「足軽ピン助」4P、時代もの
桂たろ「とっても強べえ」4P、すものもの
太田じろう「へいちゃら君」4P、現代もの
他に「まんが大会」と称して競作企画が8P

「太陽少年」55年2月号(6卷2号)
ここからB5版サイズ、ビジュアル面重視になってまんがに適しているサイズ
それでも巻頭カラーはまんがではなく永松健二「黄金バット」6P
付録は「丹下左膳」
古沢日出夫「腰車三四郎」連載六回目、明治初期柔術もの
酒井不二雄「姿三四郎」2P(写真絵入りまんが)
茨木啓一「笛の天平」5P、バテレン妖術使いまぼろし太郎と対決する天平、白梅紅梅の笛を手に入れるべく活躍する
木下としお「足がら金太」4P、すものもの
志村健「風雲小天狗」5P、カゴ風絵柄
横木健二「快童夜叉若」4P、豪傑加藤清忠の息子のもの語り
竹田慎平「朱房の小平次」4P、白狐かめんも出てきてうしお作そっくり
前谷惟光「陽ちゃん探偵局」

同じく「太陽少年」6月号
福田福助「かみなりくん」7P、柔道もの、イガグリくん風
木下としお「あしがら金太」3P、すもうもの
松沢のぼる「わんぱく三銃士」7P
前谷惟光「陽ちゃん探偵局」保安官の陽ちゃんが事件を探っていくのを見て読者も犯人を探して応募する企画まんが
茨木啓一「笛の天兵」5P
志村健「風雲小天狗」5P、江戸時代もの

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「譚海」50年9月号(2巻9号)

B6版392p、80円
当時雑誌は小説主体なので小型版で十分といういうのか小さいですね、かわりに頁数多くてほぼ400P
まんがは
松下井知郎「インセキ帝王国」科学漫画6P
かたひらすすむ「だまされ金太」5P、くず屋(今の中古屋)の金さんユーモアもの
三人競作8P(萩原賢次「ターザン」/永井保「歌のおじさん」/改田昌直「ビックリテレビ」)
まんが珍放送(同形コマで4人競作7P)
企画ものを除くと2本、すべて合わせても26Pでずいぶん少なめ
それが3年後になると
「譚海」53年3月号、A6版100円404P
野呂新平「タン平キュー助」カラー4P、36回目、だんご鼻太めのタン平、つの鼻細めのキュー助が引き起こすユーモア西洋舞台
益子かつみ「丹下左膳」4P
片岡俊雄「猿飛佐助」4P、かための線
大友朗「どんぐりとん平捕物帖」4P、ゆるめ絵、益子さんの絵柄も当時は似たようなもの
わかとしろう「アマナット王子」4P
ペロペロ国のカリントー博士が発明した暗闇でも見える薬を盗みに強盗団が入る巻、ユーモア作
横木健二「よっちゃん」4P
夢野凡天「ドンキホーテ」8P
瀬越憲「凸凹迷探偵」8P、手塚マナーの達者な絵
大田加英二「とん山のきんちゃん」4P、うしお風絵

まんがが増えています、それでも9作44Pに対して小説類(絵小説・絵物語も含めて)が22作
絵小説といっても吹きだしがあったりするし、夢野さんの「ドンキホーテ」はまんが物語となっていて上が吹き出し付きの絵で下1/3に物語が
「凸凹探偵局」はコマなく同じサイズの絵があって説明が入るというパタンで分類は恣意的か

8月号では大友さんのが「ボンクラ大将」に
益子さんのが「甘辛せんちゃん」に変わっている
「せんちゃん」は浪人の息子、父が店員募集の張り紙を見つけ甘辛屋に連れてくる
わんぱくお嬢さんは誰がかかっていってもひどい目に会うというおてんばぶり
それを取り押さえることができ見事でっちにやとってもらう
お嬢さんはこれが機会におとなしくなって店に出ると人気で繁盛
近所の少年達も訪れてにぎやかな様子、筋の見える丹下左膳より楽しめる

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柴田ヨクサル「谷仮面」92年

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鳥山高校の仮面をかぶった谷くんの学園格闘もの
ふだんはおとなしいが格闘技は練達の男
新撰高校の最強ボス清河は鳥山高校の中岡をライバルと考えているが
その中岡もかなわない清河を谷仮面はなんなく倒してしまう
それも島リホコの告白があったからか
リホコの愛を受けて谷の仮面が割れると中から出てくる顔がとても整った美男子というのがありえなさそうだが
格闘美少女皆口美紀も中岡に告白できて幸福なラスト
格闘スーツで改造したシズナマンまで登場して、「エアマスター」の前身みたい
美少女対象で見るなら「谷仮面」、技の切れを見るなら「エアマスター」というところ

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59年1月号「なかよし」陣容

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付録がいつもの「ペスょおをふれ」と「ナナ子よ」「流れゆく花」で本誌が
林栄子「山の子マキ」17P、貸本時代を思わせる愁いに満ちた表情の少女を描く美しいカラー扉絵だが中の絵柄は少し幼め
手塚治虫「リボンの騎士」8P、6月号で終了
山根あかおに「かのこちゃん」9P、これは長期連載です
遠藤政治「だれかがよんでる」
新連載が6本
伊藤章夫「ひよりちゃん旅日記」16P、力持ちのひよりが村から江戸に出ようと村仲間を誘ったがみんな親につかまって結局ひよりの一人旅
しのだひでお「アケビちゃん」8P、板井れんたろう風絵
高木康之「ハルミのねがい」、8P
山根ただし「あらあトシ子よ」8P
よりたやすみ「赤いちょうちょ」15P
西田一歩「おてがらチエちゃん」10P

4月号では藤本章治「マサ子の谷」というアフリカ舞台ものが新連載
コンゴ奥地で医者をしている父について暮らすマサ子
ある時森の奥に迷い込んでヒヒに襲われさらに奥地へ入り込んでしまう
ハエハエ族につかまり白い女王に処刑されそうになったが近隣のピグミー族に救われる
同じ肌の色の少年も一緒にいて日本語が通じる
けんじは飛行機事故で一人生き残りアフリカ奥地で暮らすことになったという
文明から離れた奥地には外国人が知られておらず外界の情報もない
呪術師の予言で白い肌の女王を頂く部族が勝利を納めるという
ハエハエ族の威信をくじくためマサ子にピグミー族の女王になってほしいとけんじから頼んでくる
父のいる所とすぐには通じないため、要請を受け入れることにしてマサ子の冒険が始まる

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58年の「なかよし」

2月号陣容
田山たもつ「まり姫かがみ」18P、58年「なかよし」最大の注目作です(別掲)
手塚治虫「りぼんの騎士」10P、「少女クラブ」版焼き直し、絵柄が大きくなっている
わちさんぺい「ミツバちゃん」3P、ユーモア作、4月終了
山根赤鬼「かのこちゃん」半折りサイズ8P、ユーモア作
わたなべまさこ「天使のひとみ」16P、玲子は意地悪な婆やに悩ませられるが、そんな折、昔のアルバムで自分のママが別人だと知る、得意のサスペンス
えんどうまさはる「みえないとけい」32P、別冊付録並の頁数で本誌、本当の父を捜すルミ子の冒険譚、つげ義春風の絵柄ものぞく
高野よしてる「あかちゃん王子」7P、迷子の赤ちゃんが巻き起こす幾分シリアスでゆかいな物語、赤ちゃんを巡って事件が次々起こるが何か幸運をもたらしてくれる、最後はおじさんの手に戻って12月大団円
山根ただし「なかよし横町」7P、ユーモア作
吉田松美「マリモちゃん」11P、横山光輝風絵、母に巡り会えて4月終了
町田ウメ子「にじをもとめて」16P、父が怪我のあげく亡くなってしまい残された三郎・みのり兄妹の苦労もの
松沢のぼる「いたずらサッちゃん」8P、ユーモア作だが絵柄は達者で現実味有り、8月号で終了

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6月号から水島順「ながれゆく花」、西田一歩「えりちゃんバンザイ」、よりたやすお「いちばん島物語」が新連載
「ながれゆく花」毎回カラー扉絵で期待も大きい様子、父がアメリカへ行っている間、実家が焼けおじの家にやっかいになる美鈴
兄のたかしは以前に家を飛び出し草刈という悪人の手下になってしまった
今度草刈仲間から抜け出そうとして暴行を受け、おじも甥の悪事を握りつぶすため100万円を要求された
かつてたけしの父に世話になった画家の千葉先生と知り合い頼まれた金をたけしはその100万円に充ててしまいどこにも顔向けできない
美鈴はおじさんの九州転勤でこれ以上迷惑をかけられないと家を飛び出して横浜に
光男と知り合い、目が見えないその妹に実の姉のように慕われる
光男は貿易会社の月見五郎を慕っている
美鈴は兄たけしと再開する、兄は不良仲間から抜け出せたが千葉先生に金を返せるよう少々手荒な仕事も引き受けることに
世話になっている目高は暴力団、その会社の上役に月見がいて、たけしを見ているうち自分のこどもを思い出して密輸がいやになり自首する決意をする
たけしが知った鉄男くんが自分の実の息子と判明して息子を託して警察に
美鈴と再出発できそうになったたけしだが、九州のおじが戻ってきて千葉先生から金をだまし取ったような兄には預けられないと強行に反対
翌6月号まで

Taniagawa27umiha
8月号では谷川一彦「海は知っている」長い休載を経て4回目が再開
手塚風の絵柄だが少女まんがではよりかわいいヒロインを実現
なみ子と父は母を探しにハワイに向かうが途上の船から父が行方不明になり
ハワイでは友人ルリ子の家にやっかいになる、ルリ子の父は高名な科学者岸本博士
心配された父が戻ってくるが岸上博士とは因縁ありそう
そんな折、博士が密輸組織雷雲党に誘拐される、父は船で博士に間違えて捕らえられスキをうかがってやっと脱出してきたと打ち明けてくれる
住まい近くで変人と思われていた少年ジムも母を雷雲党に殺されていた
なみ子も雷雲党に捕らえられ海底基地に連れて行かれるが、そこの女党員が死んだと思われていたなみ子の母
博士の発明を悪用すると大変な事態になるのでなみ子まで巻き込む悪事を後悔して母は娘を逃がし基地を爆破して運命をともにする
浜に打ち上げられたなみ子を迎えた父は海底から爆発が起こるのを見ながら岸本博士とルリ子も道連れになったと悲しむ、12月で終了

9月号の陣容も挙げておくと
258Pで140円、付録が「ペスょおをふれ」と「天使のひとみ」
リボンの騎士10P/ながれゆく花18P3色/なかよし横町8P半折/あかちゃん王子7P/
ナナ子よ!18P/かのこちゃん10P/だれかがよんでる16P/みえないとけい8P/
えりちゃんバンザイ14P/海はしってる10P/赤いまつ葉づえ8P/キキちゃん6P/
9月号よりの新連載は
中島利行「ナナ子よ!」彫刻のモデルをしておじさん一家を助けるナナ子、両親がいなく生活は苦しいがバレエをしたいと憧れている
まだ完成された絵柄ではないが内容も新鮮で人気が出たのでしょう、翌月から付録掲載となり「ペス」みたいに本誌では全く追跡できない

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もう一つの新連載が片方で「みえないとけい」というサスペンスものを連載している遠藤政治(まさはる)さんの「だれかがよんでる」
こちらもサスペンス仕立てで、娘トモ子が海を見ている姉やよいに声をかける場面から始まる
その姉は、近くの別荘でバイオリンを弾いていた青年典夫を深夜訪問して行方知れずになってしまう
姉の残した魔法箱を求めて現れたX夫人も怪しい人物
姉の日記に山梨の湖記録を見つけ、ちょうど姉を乗せた車が見つかった所なので湖に出かけ恐ろしい事件に巻き込まれていく
湖で知り合った少女トモ子が乗るボートを異常な速力でかけぬけたのがX夫人操縦のモーターボート、トモ子は転覆してしまう
トモ子を介抱して家に連れて行き美也は母親と話すうち、トモ子の兄が典夫だという気がしてくる
またX夫人というのがトモ子の姉綾子らしい、泊めてもらったその夜、別荘からあのヴァイオリンの音がして誘われるように屋敷に入ると典夫がいる
トモ子宅の執事水野が迫ってくる、この足音はかつて姉が典夫といたとき典夫がおびえた音だった
水野はトモ子を財産家の祖父の跡継ぎとして典夫とすり替わらせようとする陰謀の実行犯
事態を知ったやよいは水野に追いつめられ気が変になってしまった
野に監禁されたが逃げ出した二人は風穴に迷い込む、そこには気がおかしくなったやよいの姿が
彼女に連れられるように穴から抜け出すが、美也を追ってきた刑事小川さんも水野に騙されて穴に迷う
それでやってきた水野に見つかって追いかけられるが逃げまどううち二人は穴から出て水野が逆に迷ってしまう
外には人形を持った老人がいて、それがブラジルから戻ったという典夫の祖父
みんなで屋敷に戻って事情を説明すると、母の驚くことに老人は粗末なみなりで貧しそう
金は与えるほどもないらしく、何のための苦労かと怒った母親は出て行く
これは祖父の家族達の人柄を知るための策略で、やよいとも以前から知り合っていて気が触れたことにして周辺を探ってもらっていたという
典夫が孫と認められ、美也もやよい姉と再会して、小川刑事は無事穴から脱出、水野だけが探しても行方不明という結末が6月号

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寺田克也「西遊奇伝・大猿王」

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天竺に向かうあの西遊記一行はここでは、三蔵法師女(目耳口を封じられ手枷の上、馬で運ばれている)・八戒・沙悟浄・大猿
この大猿が悟空と呼ばれることもなく、ひらすら怪力で暴れまわる
金銀角にひょうたんに閉じこめたれる場面では三蔵女に喘ぎ声を出させてその声にそそられた銀角が栓をあけるという趣向
牛魔王の火炎地獄も打ち破り
天竺場面、ここでは以前の回想が描かれていて三蔵の正体は「代わる者」であり大猿も同じ目的を持つ、ただ彼は以前仏に破れ五行山に封じられていたが
仏もやはり魔力を使う俗的な性格を持つからには三蔵達がなり代わる大義がないわけではない
三蔵が奇っ怪な姿をしている理由も明らかになり、描かれない最終対決がいっそう興味わく

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58年の「漫画王」

3月号
付録は 朱房/宮本武蔵/紫剣四郎/三日月太郎(徳南誠一郎)/弾丸小僧/宇宙冒険児(藤子)/
本誌が
手塚治虫「ぼくのそんごくう」7P
覆面作家「Xけんじ」(高野てるよしと次号ではあかされる)8P
けんじを捕らえて、人心変身機でためすボーツ国の一味
映像を見せ父の加岳博士に協力するようゆすりをかける
国立科学省からロボットが来てOP1号と対戦する

関谷ひさし「みみずく頭巾」8P
古沢日出夫「満月太郎」8P
桑田次郎「黒わし小僧」8P
土屋一平「天狗太郎」
益子かつみ「青空くん」
三島みちひこ「月影剣四郎」剣四郎は父の敵、近藤勇と対戦して破るが殺さず自分の気持ちは晴れたと物語は終了する
竹山のぼる「豆タンくん」終了

4月号は
付録が 青空くん/宮本武蔵/みみずく頭巾/スピード探偵/旋風ぶん太郎(石川球太)/怪力くりの山(太田じろう)/
本誌は
手塚治虫「ぼくのそんごくう」7P、山椒魚の化け物、五霊元聖の巻
高野よしてる「Xけんじ」(3月号で新連載時には覆面作家とされていたが今号ではあかされる)8P
けんじを捕らえて、人心変身機でためすボーツ国の一味
映像を見せ父の加岳博士に協力するようゆすりをかける
国立科学省からロボットが来てOP1号と対戦する

田中正雄「紫剣四郎」8P
うしおそうじ「朱房の小天狗」8P

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桑田次郎「黒わし小僧」8P
土屋一平「天狗太郎」8P
古沢日出夫「満月太郎」8P
小山春夫「勝星大助」8P新連載、田中正雄風絵柄、立風部屋に入門した大助、兄弟子岩三が意地悪でという出だし
板井レンタロー「バットくん」8P
日吉まるお「あおげ大空」18P
板井レンタロー「がんばれ太郎」終了、秀吉と対立する毛利勢の黒い風を破り、ライバルの虎之助とも和解して太郎丸の活躍もいったん終了
益子かつみ「青空くん」
三島みちひこ「月影剣四郎」、剣四郎は父の敵、近藤勇と対戦して破るが殺さず自分の気持ちは晴れたと物語は終了する
巻末読み切りに、香山よしはる「まぼろしの鬼」18P

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山口貴由「悟空道」97年

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「西遊記」ものをいくつか再見している時、こんな作をブックオフで見つける
山口さん絵は「シグルイ」など筋肉デフォルメ過度が苦しいところ、女性美も登場する「悟空道」は入りやすかった
表紙絵でわかるようにここでも三蔵が美しい女性(それもけっこうきわどい格好になることが多い)設定
八戒キャラやうさぎ人間キャラなんかかわいすぎて悟空の激しさとアンバランスな紙面がぎりぎりの調和を保っている
ただ悟空が強すぎてもう少し苦労するか、三蔵との色恋とかあればもっと楽しいはず

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57年の「漫画王」

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1月号
付録:ぼくのそんごくう/朱房の小天狗/アルプスの虎/宮本六三四/スピード探偵/荒木又右衛門(読み切り)
本誌
手塚治虫「ぼくのそんごくう」4P
竹山のぼる「豆タンくん」8P、すもうもの
三島みちひこ「地下魔人」8P新連載、宇宙探査ロケット狙う地下魔人にアキラが挑む、ロケットは次々星雲に呑み込まれている
古沢日出夫「くろべえ物語」8P、熊の子クロベエ、どかんに住む少年ケン一がクロベエにふりかかる災いと格闘する
益子かつみ「青空くん」4P、図面を届ける青空くん、スパイ団に襲われる、合気道遣いの青空くんの活躍物語
工藤いちろう「仲よし剣法」4P、一話読み切り、切れの良い絵柄
棚下照男「竜巻一刀流」、陣之助が持つ免許皆伝書をねらう音無剣の浪人、仲間の小熊も裏切って狙うがめくらの剣客が助けてくれる
太田じろう「ヤジ坊キダ坊」8P、弥次喜多道中の少年版
桂たろ「島のボンチ君」6P、大島から来た源凡二、ちゃんちゃんこを着てかなり古めかしい風貌、ユーモア作
板井レンタロー「がんばれ太郎丸」8P新連載、農民を苦しめる黒熊城のヒゲ入道に挑む少年達、太郎丸は仲間カキ平・クリ助とヒゲ入道を倒し、武士となって秀吉家来と認められ柴田勢と奮戦する
土屋一平「空手くん」、神主党と闘う一平、明治初期の柔術もの
吉田竜夫「鉄わんタイガー」8Pは絵物語体裁だが絵がコマになりおもしろい

1月号で付録だった「朱房」は2月号
半鐘の怪事件が一話、人もいないのに半鐘が急に鳴り出す事件が続いている
今回も上に登ると何かがいる気配がするが暗くて見えなず驚いて落ちてしまう
百太郎がさぐると近くの高島屋で金が盗まれている
他の半鐘事件でも盗みが併行しておこなわれている
からくりを解くという朱房得意のパターンで、黒い凧を付近の旅館二階から操り半鐘をたたかせて人々がそちらに気を取られている間に付近の富豪宅に盗みに入っていたというしだい

2月号
鈴木光明「スピード名探偵」
雪おんな事件、絵はゆるめ
桜井はじめ「宮本六三四」終了
世話になっている吉岡道場の清十郎が「むさし」にのばされたというので偽者を追って街道で果たし合うが
相手は本物の宮本武蔵、かなわず峰打ちになり、おまえが本物になるかは今後の修行次第だと言うせりふが残される

わち三平の「すもう小僧」は全く益子風の絵柄を少々ゆるくしたもの

「青空くん」は3月号で、サーカス団長佐曽利にさらわれた晴子を助けようとする青空くん
人間大砲にされかかるが、晴子が縄をといて警察に電話しているのを見て、晴子は無事家に届けると改心したふりをしてその場をつくろう
青空くんを家に呼んで、剣道五段の村正剣一と勝負させる
4月号では剣一の剣を白刃取りして勝負に勝つ
6月号では敵はドライというレスリング選手が登場、佐曽利やその息子が苦しめられている
青空くんが救いの手、ドライと対戦するが相手は砂を目つぶしにする卑劣さ
ドライを制したところへドライの父(プロボクサー)が戻ってきて見物している東南中の不良達をなぎ倒す
7月号では、怒った不良達が襲うのを助ける
ドライの父プロボクサーと勝負することになる
はじめはしこたま撃たれるが、講道館天晴先生のアドバイスで打ち倒す
楽屋ではかけで大損したギャングのレバーが父を脅している
11月、殺人魔クモ男が登場して、天晴先生までやられてしまう
赤沼探偵が助けに入ってクモ男が逃げ出す、用意した気球に乗り込んで飛ぶが青空くんと探偵も(探偵は天晴先生だったのだが)
気球に乗り込んだもう暗夜はクモ男の仲間で、気球から落下傘を使って逃亡
予告通り、人気女優山野みどりをねらってくる


朱房は4月号でひな祭り事件、5月号でまだら城事件
釣った鯉の口から「殺される助けて」というSOSを受け取った百太郎たちは魚を釣った川の上流にさかのぼっていくと
まだら城があって若様に危害が迫っていた
7月号では命を狙う手段が笛で毒蛇を操るというもので、犯人が家老だとわかり解決する
9月号ではむささび事件、広小路の見せ物に出かけた一行は、大イタチのユーモアに騙されながら
虎に頭をかませる芸を見て、あぶないなあと心配していると実際かまれたと知らせが入る
9月号では偽金が横行する江戸、三角党事件

4月号に永島慎二「幕末少年記」父親たちを動かすため子供たち(少年剣士)を人質に取ろうと勤王党がみんなを取り囲む、一番弱虫の少年が勇気をふるってかかっていったためみんなも応戦して大人達がかけつけるまで切り抜けるという小話、この頃の永島さんはごく普通の絵柄
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5月号「がんばれ太郎丸」
黒熊城の下に閉じこめられた人々を助けようとした太郎丸たち
キジ山城の息子と合流して迫る
ヒゲ入道は野武士と結んで応戦
7月号ではヒゲ入道を討った太郎丸たち、ダンゴの守の推薦により秀吉家来となり正式な武士と認められる

この頃から巻末に時代劇中心で読み切りが毎月付く
5月号山根青鬼「出世日吉丸」16P
6月号木の実和「飛剣一刀流」18P益子風
7月号永島慎二「あだうち狂時代」15P、絵はゆるめ
8月号日吉すなお「荒わし太郎」少年飛行士航空もの15P
敵機コブラに撃墜された戦友を土民の襲撃を受けながら救いだし脱出する少年飛行士物語、貝塚ひろし風絵
9月号戸田徹「服部安兵衛」
11月号土屋一平「天狗太郎」18P、これは次号から続きものとなる
太郎は甲賀流忍術を教えられ乱波と対決、相手は軍陣戦法で目くらませるがけむり玉で逃れる
五重の塔の上で休んでいるから町の人間からは天狗と思われ上から飛び降りる
スリの一味と争い、編み笠の武士に助けられる
風間富岳のむすめカスミが持つ短刀には宝の秘密が隠されていて修験者一派が襲ってくる、車剣之助と会う

9月号藤子不二雄読み切り「火の玉剣士」8Pが新鮮、これは別掲にFujiko57hinotama

11月号には読み切りで桑田次郎「宝石魔人」と太田じろう「青空剣士」
桑田さんの絵の切れが目立つ

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諸星大二郎「西遊妖猿伝」83年~

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「ぼくの孫悟空」読んでいくつか他の悟空ものも気になって、まずは最近よく読む諸星版が文学館にあるので
「西遊記」の人物を借りながらかなり独自の構成
ます時代は隋の末期
河南の孫悟空は母が野人にさらわれ生まれた子供らしい
猿の大怪物無支奇(聖天大帝の借りの姿)が悟空の能力に呼びかけるがなかなかその気配がなく戦火に焼かれた故郷を逃れ紅孩児という少年山賊と出会い山賊の根拠地へ
そこは唐軍に制圧されており仙術を身につけているような不思議な力を持つ竜児女に従い山賊金角・銀角を配下におく
竜児女は悪姉の裏切りで銀角に月一度という弱点を攻められる
力を失った彼女は悟空と契った後、平頂山金銀角を攻めてきた唐の軍隊から五行山の秘密文字(革命者たちの名前が過去未来にわたって記されている)を守るため犠牲になる
4巻にかけて、竜児女の仇・李元吉を討つため唐王暗殺をもくろむ紅害児の仲間たちと城内に入り大暴れする
宮城でつかまった悟空を救うため通臂公(無支奇の使い)はいなごの大群を送り込む
なんとか逃げおおせた悟空はいなごの出所と思しき山で虫使いの娘達に会う
娘達の師匠老婆は世界を食い尽くすいなごを生み出そうとしている
その力を狙う百眼道人のデマにより村人に襲われ盤糸嶺は崩壊
8巻目、悟空・巽二娘(盤糸嶺に父を捜しにやってきて悟空と知り合った娘)は西域をめざす玄奘を追うように河西砂漠へ入り込む

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54年の「まんが王」

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3巻9、11、12号とあり
9号9月号内容は、208P、95円で付録は「三好清海入道」(山口あきら)
本誌続きまんがが11本に対して、読み物絵物語が12本とまだ物語の時代
その詳細を記すと
巻頭は手塚治虫「ぼくのそんごくう」が5Pカラーだが
続いて絵物語で福島鉄次「いなずま童子」8Pカラー
小編まんがが2つ
木村一郎「豆タンク」4P、象の王様中心に豚・たぬきが繰り広げるユーモア編
片岡敏夫「忍術ポン助」4P
続いて絵物語(コマ区切り)のナナ通信「ブラックホーク」9Pカラー
この後カラーは扉絵くらいで、絵物語に人気あるのがわかる
まんがはページ数も多くて4~5P、絵柄もほのぼのしたもの
構図に工夫があり動きある手塚さんでさえほのぼのして絵物語の持つ迫力にまけそうな様相
岡友彦「まぼろしてんぐ」はコマわりがあり、吹き出しを使い、全くまんが構成の「絵物語」なんだが
人物のユーモラスな表情や誇張した表現、幻覚のにんじんで馬を導き、またその馬が宙を走っているなんて「まんが」的表現
これで絵物語とまんがの違いはどこにあるのかと思ってしまう
まんがと絵物語の違いはキャラクターをリアルにするか、デフォルメした簡素なものにするかという点にあると、この当時(1954年)では見える
数年後、動きを大胆にして、ストーリーを複雑化させたまんがが絵物語を凌駕して10年以内には呑み込んでいくという流れになる
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ばばさん「ポコタン」4P、友人ボンタンは泥棒猫の味方をするポコタンを責めるが、猫クロがかすめた魚で食いつないでいるどかん住人を見て強く反対できないというポコタン
二人はけんかしてしまうがというゆかいな日常にしんみりするものを感じさせるのがばばさんの持ち味
さて9月号内容を続けると
うしおそうじ「朱房の小天狗」5Pカラーと二色刷
茨木啓二「一二の三太」4P、イガグリ風柔道もの
山口あきら「宮本武蔵」4P、古沢日出夫風絵
谷川一彦「てんぐ童子」4P、最終回
益子かつみ「かのこ姫」8P
おおたじろう「アルプス大将」4P、悪人に苦しめられる少年少女の現代もの
白路徹「豆サイゴー」5P、ユーモア作

11月からは
小野寺秋風「探偵ターちゃん」8P、いつも通りの少しふるえた線で古めの絵柄
古田久三郎「とんち一休さん」4P、新聞に載るような大人向けかための線
清水春雄「どんぐりくん」4Pが新連載、警視庁の剣道師範に見込まれ東京にやってきたどんぐりくんの活躍、時代は明治初期

「朱房の小天狗」は9月号が「怪盗しろぎつね」の巻
しろぎつね仮面の隠れ家に目明かし小僧百太郎が乗り込むが落とし穴にはまってしまう
穴の中で妙な音がすると暗がりを照らしてみると越後屋の娘もそこにとらわれている
11月号では小天狗たちは無事脱出した様子で舞台は越後屋に戻っている
12時に盗賊が千万円盗みに来ると予告が入り町方が待ちかまえているところに、店前に現れた猿
伝言を持っていて息子千吉と交換に金を出せという内容
12月号:金千万円を運ぶカゴがしろぎつねの配下でまんまと企んだとカゴから金の箱を取り出すと、箱から飛び出したのが百太郎で一味もお縄になる手柄
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益子かつみ「かのこ姫」、絵柄は倉金章介風、姫のキャラも同じくながら、悪役がもう少しあくどい顔つき
9月号では姫の遊び相手を公募してトニー谷風のおじさんなんか出てくるが前谷さん風ロボットが合格採用される
ところがこのロボット、悪人団の一人が中に入っていてスキを見つけて姫をさらっていくというお話
11月では評判の盗賊赤黒組をつかまえようとかのこ姫、もちこ、もちすけと拍子木を持ち夜回りに出る
戻るとパパ城主が縛られていて、今し方泥棒が侵入したらしい、なんと姫たちが戸締まりせず開けていったせいで簡単に入ってきた
部屋には盗賊黒すけがのびていて、千両箱をいくつも持たせて隠れ家まで誘導させる
姫達は二人で大人背丈になり黒すけに化けてもぐりこむが落とし穴に落とされてしまう
12月号では心配したパパがサンタクロースに扮し敵屋敷に潜り込む
見張りを退治、役人に踏み込ませるが、親分がパパをプレゼント袋につめこんでパパに化けお城に戻ってくる
最後は親分を見破ってめでたし
ところで9月号のロボットは「ロボット三等兵」のスタイルそのまま
前谷さん「ロボット」ものは1955年から連載されたと思っていたがもう少し前に出ていたんでしょう

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