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2016年10月24日 (月)

河本長鳩「野バラの行方」57年

Kawamoto_nobara

曙書房1/30発行、130円、B6判128P

時雨こずえは冬休みになって東京のおじさんのところへ遊びに行く
座席に座るのに300円取ろうとする不良二人に文句をいってくれた学生だが、なぐられている
口の割に力がないのにちょっと残念
東京でおじさんのところに落ち着いたこずえ
姪のスミ子が車に轢かれたとの知らせが入るが、スミ子を連れて戻ってきたのがあの学生
帰って行った後、3000円入った封筒を忘れていったのをこずえが気付く
坂田文吉名が入った三文社封筒なので会社に届けに行くと
文吉はお金を落として責任を取ってくびになっていて大阪へ行ったと聞かされる
文吉は五歳の時、生き別れた母に会いたいと思って、名前が知られるように新聞小説に応募していたらしい

さて、田舎に戻ったこずえだが、東京へ出張した父が強い薬を飲んで旅先でショック死する
こずえと母は父が軍隊で親しくしていた上官のところで世話になるため東京へ向かう
その列車の座席の前に泣いている婦人を見て、わけを聞くと、15年前に別れた息子を忍んで涙が出たという
電車から落とした本を拾いに出た息子は、列車が出発したため行方知れずになった
(これがあの文吉のことだとはまさかその時はわからない)
やっかい先の木枯隊長のお宅に新聞社の人が来たとき、坂田文吉が手を痛めて小説を書けないと知る
こずえは大阪の入院先まで押しかけていき、しゃべるのを代筆して郵送しようとする
このやりとりの最中、母という人の写真を見て列車の婦人だとわかるのだが
小説の締め切りがすぐで郵送で間に合わないとわかったこずえは列車に乗って直接東京の出版社までもって行く
東京で車に当たって原稿が飛ぶ
幸い木枯大将が居合わせて昔の部下にぶつかっているところ
原稿散乱を見て、部下に拾わせる
原稿は間に合い、優秀と認められ、新聞連載となる
こずえが事故で入院している病院へ、今度は文吉が母と巡り会えたと一緒に来て、連載が始まったと礼を言うところで終了

河本さんには傑作を期待してしまう
本作は文吉が主人公でスミ子の活躍が少なく、もりあがりにかけた

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