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2016年10月24日 (月)

佐藤史生「金星樹」79年

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奇想天外社、480円、B6判203P
「別冊少女コミック」に発表された初期作5編を収録する
「花咲く星ぼしの群れ」78年8月、46P
「金星樹」78年4月、40P
「一角獣の森で」78年5月、40P
「レギオン」78年10月、40P
「星の丘より」77年5月、51P

タイトル作が秀逸
2020年、金星探査から戻ったマッキーは宇宙船から出る瞬間トラブルに巻き込まれる
金星生物が原因で地球の1分が100年にもなる空間に取り込まれる
シールドの中に封印されたマッキーは管制塔の方に駆けているのだが静止しているように見える
彼を複雑な思いで愛するネネは幼なじみのアーシーとの結婚を決断するが
シールドの中のマッキーがそこにいる事実を心から消し去れない
すべてをわかっているアーシーはネネをシールドの中へ送り出す
そして年月が経ち、寿命もつきようとするアーシー
彼の前にはシールドの中でようやく二人が抱き合ったところだった
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「花咲く・・」は
ゴビ砂漠の宇宙開発局では、火星緑化をまかせるコンピュータ、エリが起動している
それはあまりに手際よい電脳で、開発局の管理も引き受けている
エリは、18年前のフィン博士研究所大爆発時、3年間もフィン夫妻の幼い娘アデライルを守っていたコンピュータだった
アデライルは今は大人の学者となってエリの担当
しかし、エリには彼女は6歳のままで、成長しないことを望んでいる
アデライルをエリから切り離すことができないと悟った開発局はエリを火星に送るロケットに乗せ爆破することに
アデライルもその計画に承知し、あとからの船で行くと送り出す
エリが爆発すると、アデライルも6歳の彼女に後退してしまうが・・
みんなが6歳の彼女の意識に、エリと約束した火星を花畑にする計画は自分で火星に行ってやればよいと説得し、後退から引き戻す
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「一角獣の森で」
ミュータントハンターのブラッディ・メリー
シーヴァを追って、森の館にたどり着くが、失敗して、殺されても仕方ない状況
しかし、シーヴァは逃げることに疲れたと、この館で見つかるまでの数日を暮らしたいという
その後は、自分を差し出して報奨金を得るのも自由、それまで一緒に静かに暮らしてほしいとも
森の一角獣の像を見たメリーはシーヴァがモンスターではなく一角獣のように思える
いつしか、シーヴァを慕う気持ができ、一週後シーヴァは局へ連行されたが
メリーの体内には彼の子孫が残ることに
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「レギオン」
神よりも古いといわれる青銀河の龍の生き残りレギオン
ルシファたちを誘って天使に反逆するが、敗れ地獄へ落とされる
レギオンは天と地の裂け目が完全にふさがれる前に
神々が地上に作った生物、人間に自意識を吹き込んで一矢報いる
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「星の丘より」
王宮に王子が誕生したが、最近よくあるようにやはりテレパシーを使えないこどもだった
王子が成長し、宰相リリエンスールはミュータントの村に王子をつれて行く
そこでは星の船が埋まっていてミュータントたちは独自の科学で動かせるようにした
宰相は王子を村の長アッシェンにゆだねて去る
ある日、血液検査から王子がノーマルな人間だとわかる
テレパシーを持つこどもが生まれなくなり、人口も減るノーマルたち
星は枯れ始めている
王は将来をミュータントにかけようと、宰相とはかって王子のテレパシーを封じたのだった
ミュータントたちは空に見える青い星(地球)に向けて星の船を動かすことに

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