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2016年11月14日 (月)

高野文子「黄色い本」02年

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単行本アフタヌーンKCデラックス
タイトル作74Pに続いて
「CLOUDY WEDNESDAY」12P、二人の子を育てるママの一日、出張のパパが帰ってきて幕
「マヨネーズ」32P、会社の少し困ったくんであるスネウチ氏に対抗するかにみえたたきちゃんだが、いつの間にか結婚に
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「二の二の六」30P、ヘルパー里山まり子、いつも行くおばあさん宅に息子(おじさん年齢)が帰ってきてちょっかいを出すので担当を変えてもらうが
 里山さんに気があったりして、まり子は一つチャンスを逃すという台詞で終わっている
を含む(どれも変な作品)
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さて「黄色い本」、副題はジャック・チボーという名の友人
新潟の高校生田家実地子(たいみちこ)は5巻本の「チボー家の人々」を借りて熱心に読んでいる
両親と弟基根夫に、おばさんが入院しているので留美ちゃんを預かっていて5人暮らし
三年の実地子は編み物の才能があって、卒業したら大久保メリヤスに就職しようと思う
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父が本好きなせいか、実地子も本が好きで、チボー家にはのめりこみ、一言一言身にしみている
テレビで見たフランス映画の主人公がジャックに重なって、自分のそばを歩んでいるような感覚を覚える
彼女の生活はジャックたちの生き様と寄り添うように進む
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しかしジャックたちの革命がついえたように、実地子の革新も就職・生活という波に呑まれてしまいそう
鋭敏な感覚は残って行くだろうが、卒業間近に5冊の本を図書館に返す

周りとは少し違う少女の思春期が、小説の主人公と重なるように描かれる
おもしろいのは実地子が服飾をめざすだけに衣服がポイントとなる
それもファッション感覚ではなく、母の着る夜具のちゃんちゃんこや父、弟の夜具のメリヤスシャツ
実地子ははじめズボンの寝間着を着ていたが、途中からふくよかなネグリジェを着ている

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