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2016年11月27日 (日)

牧美也子「緋紋の女」72年

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「女性セブン」連載、小学館文庫分2巻で読む
幕末、京都の北、大悲山で身分を隠した女が一人の子を産み、川へ流す
里で拾われた女の子はお緋沙と呼ばれ成長するが
人買いに売られ、その男をかんざしで刺し殺し、罪を養父母になすりつける
お緋沙には若い弥一という思い人もいたが、野心に富む坊主雲覚にさらわれ
華小路家に小姓として差し出される
緋沙が女と知った華小路が抱こうと迫るとき、
勤王の三日月党が朝廷を操る偽臣と華小路を討ちに侵入する

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なんとその一人に弥一がいて、討手に傷ついた彼を運び出す緋沙
緋沙は三日月党のため、華小路家に捕らわれている実川氏を救い出す役目を引き受ける
しかし、逃走の途中、緋沙を嫉妬する華小路の妻美祢が奪っていた緋沙のかんざしで実川にとどめを刺す
かんざしから実川殺しと疑われた緋沙は弥一と別れ、酒にまぎらす日々を送る
そんなある日、三日月党のアジトが役人に襲われ、連判状が何者かに持ち去られる

廻船問屋卍屋長兵衛(もとは盗賊)が犯人
切られた志士が握っていた手ぬぐいから卍屋を知った緋沙は大坂の店まで出向く
長兵衛の妻にはなんとあの美紀がおさまっていた(華小路からはお緋沙に罪をなすりつけて追いだしたと離縁された)
手ぬぐいを持参したお緋沙を長兵衛は離れにやり、手下に締めさせるがかえってかんざしに刺されて逃げてくる
手下からお緋沙の腕に緋紋があるのを聞いた長兵衛は、緋沙がわが娘ではないかと思う
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二巻目
お緋沙は弥一たちに卍屋が連判状を持つを教える
卍屋を襲った弥一は長兵衛が握った連判状の半分を奪う
残りは江戸へ向かった長兵衛を追って弥一が取り戻しに
お緋沙も弥一を追うが、敵だと思われ相手にされない
表街道を通れない三日月党員、山路をつたい、木こりの渡り箱で谷をこえるとき、、落ちそうになった
弥一が緋沙の手を握って支えるが重みで二人とも落ちると緋沙が手を離す
幸い下が深い川で助かった緋沙に弥一は再び愛情を抱く
ようやく結ばれた二人
横浜で異人娘に化けて長兵衛の懐へ飛び込んだ緋沙
腕の蝶の緋紋を見て娘だと確信する
連判状の半分を緋沙に渡し、二度と顔を見せるなと
危うく娘を抱くところだった内心苦しむ長兵衛

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勤王に理解のある井筒屋の世話になって、緋沙・弥一は江戸で暮らす
緋沙は妊娠するが、ある日、卍屋の正体がばれがつかまり獄門となる
その死体に蝶の緋紋を見た緋沙は自分が娘だと悟る
そうして生まれてくる子が代々呪われた悪性を持つ子かも知れないと弥一のもとを去ってゆく

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明治に改まる頃、緋沙は数歳になった娘と北海道で暮らしていた
そこへやってきた旅人が弥一で、自分の子とも知らず娘と話している
かげで聞く緋沙は弥一が樺太へ行ってしまうのを知るが
一人の心に弥一を秘めて見送るのだった

68年まで少女漫画を描いていた牧さん
劇画調の大人向きは少し違和感があるが、ラストの娘との場面はしっくりきます

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