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2016年11月21日 (月)

佐藤史生「夢みる惑星」82年

Satous_yume01
佐藤さんの長編第1作、おそらく彼女の代表作でしょう
文庫本3巻で読む
ずいぶんはじめに読んでいるのだが、コメントもしないままおいていたもの

アスタンカ国、中世風の谷の神殿にモデスコ王が呼ばれる
王は単身、飛竜に乗りかけつけると
愛したルキソーヤ姫が見つかったという

ルキソーヤは王が愛した女性だが、父を同じくするとわかった時点で姫は失踪した
谷が見つけた時はすでになくなっていて、一子イリスを紹介する
王は跡継ぎにもしたかったが、谷の幻視能力者エル・ライジアがイリスには幻視能力がり大神官にするという
大神官は王にも勝るほどの権威の持ち主、もう何百年も現れていない
残念なことに目が見えないライジアは崖から転落死し、イリスは大任を一人で背負わねばならない
(実は彼には本当の幻視はなく、大神官が必要だったライジアが仕組んだ)

二話で、成長したイリスは谷の学院を抜け出して、隊商都市イスファへ
戦に負けとらわれのベニ・アスラ族の王子カラを救い出す
Satous_yume01b
この騒動に紛れ、執政長官アヌイが王を暗殺し、カラたちのせいにする
イリスたちは光る飛行船を動かし脱出する
途中、舞姫シリンと出会い、ぜはアスタンカを訪れるよう誘う
カラを谷にかくまい、アヌイが引き取りに来た時、イリスは王暗殺を持ち出して黙らせるしたたかさを見せる

ストーリーは谷の権威と王権、周辺の都市とのせめぎ合いなど様々な展開を見せると見えたが
イリスが谷に戻ると、大陸が割れるほどの地殻変動が一年以内に起こるという研究成果がでてくる
悪いことにモデスコ王が病でなくなる
王子タジオンは自らの戴冠と、イリスの大神官就任が重なり、天変地異どころではない
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第2巻でイリスは戴冠式の場をかりて民衆に遷都をぶちあげ、新王タジオンの間は硬直してしまう
谷は他国からの神学生や周辺の部族を遠方に去らせる
この警護の任にカラの一族をあてると、イスファが竜騎兵を動かして襲う
竜騎団はアスタンカ王国の許可なく所持・実行できないのでうまいぐあいタジオンが兵を率いてイスファ攻勢に出向く
アスタンカの大衆は、シリンが躍りで導いて遠方への避難に向かわせることに成功
Satous_yume03b
谷の神官は地殻変動とともに消滅する道を選ぶが、シリンが戻ってきてイリスを連れ出す
彼女と生きようと、イリスは竜に乗って谷を去る
爆発、地震と地異が起こって王国や谷は滅びるが、多くの人々が逃れていた
人類が歴史に姿を現すのは数億年後とラストにあるので、逃れた人々の暮らしも普通には続かなかったと知れる

壮大な設定(人類は星の船でやってきた)、細部の人物の動きもなかなかすばらしい
絵は少々粗い、最後があっけなく終わるのが残念

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