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2016年12月19日 (月)

竹村健一「母恋瞳」58年

Takemura_hahakoi01
東光堂、130円、B6判128P
竹村さんも、この一作が青虫に残るだけ
ラフな描き方だが、手慣れた感じで、他にも作品がありそうだが

父がなくなり母をさがしに大阪へやってきた美穂
食べるものにも困って取ろうとした少年のバッグに失敗し、
その敏弘少年にしなそばをごちそうになり、父が死んでからの苦労話をする
父は若月陽、バイオリンを教える以外、母のことも教えてくれない父にあいそをつかし家を飛び出そうとした美穂
止めようとした父が車にひかれて死んでしまう
死に際に父は、母は美穂の兄と大阪で暮らしていると言い残す
美穂はおじに引き取られるが、そこの息子鉄男はひどいやつで、父の形見のバイオリンを売って酒を飲んでしまう
鉄男がいやになって家を出て、神戸ですりになっていた
敏弘に若月の娘とわかって恥ずかしくなるが、祖父と暮らすという家に泊めてくれる
敏弘の妹も美穂というので聞いてみると、母は火事で柱が頭に当たって記憶をなくした
拾った子を美穂と名付けて育てているのだという
祖父はやってきた美穂を見て孫だと悟る
しかし、母親の記憶喪失もあって混乱を避けようと祖父は黙っている
Takemura_hahakoi11
美穂は前に、車で轢かれたことがあり、運転していた牧原美枝子と知り合っていた
美枝子のバレエ研究所で雑益係として雇ってもらう
バレエを習ってはといわれ、足を痛めて自分では無理だと、妹分の美穂を連れてこようと敏弘の家に行くと
なんと家は火事で焼けていて、美穂と母親は入院している
美穂は大やけどで死んでしまい、気付いた母は記憶を取りもどしていてお父さんと祖父に呼びかける
夫と別れて連れてきた敏弘、残した娘美穂のことも覚えていて、目の前に現れた娘を美穂と呼ぶ
しかし隣で死んでいる美穂は覚えていず、死体に気持ち悪いと飛び退くのだった
祖父は美穂を隣の部屋に連れて行き黙っていたことなど事実を伝える
こうして家族が揃った美穂
敏弘と河原で話した時、敏弘はお母さんが美穂のなきがらを見て「気味が悪い」といって飛び退いた時、涙が止まらなかったという
美穂も牧原先生のバレエ話を持っていったのにと二人が美穂のことをしみじみと思う
母に美穂の記憶がないというのがなんとも悲しい気持にさせる

三郎からは買い戻したという父の形見のバイオリンが送られてくる

ほのぼのした絵柄だが、なくなった美穂の話が胸をうつ
今回読んだ単行本でもひときわ印象に残る作品だった

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