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2016年12月 9日 (金)

萩尾望都「スター・レッド」78年

Hagio_red
「少女コミック」連載
小学館文庫で読む524Pの長編SF

西暦二千3百年
上区の暴走族のヘッドは高校生ほどの女でセイという
セイは実は最後の火星人、研究者のパパ・シュウが見つけて火星から密かに連れ帰り地球人として育ててきた
火星にあこがれるセイは知り合った不思議な青年エルグに火星へ連れられる

火星はこどもが育たないため流刑地となり、一度は放棄された星
それが10年前に再訪して見ると、白い髪・赤い目の火星人が生まれていた
彼等は火星に適応しただけでなく、瞬間移動や読心術などの能力を備えていた
地球人はクリュセドームを占領し、火星人を追い払った
それ以来火星人を見ることもなく火星人は全滅したと思われていたが
遠い沙漠の地下にこもってクリュセを取り返すためエネルギーをたくわえていたのだった

このあたりまで壮大な物語が展開するが、セイがクリュセに捕まってからは性急な展開
クリュセの長官ベーブマンはセイを地球に持ち帰って手柄にしようとするが
地球の公認エスパー開発部のアン・ジュールがセイを引き取る
アンは超能力者の味方で、それまで毛嫌いされてきた彼等の能力が地球を救うと信じている

火星から地球へ、ヨダカとクロハがセイを探しにやってくる
セイは興奮してエスパー本部のロビンソン島を能力で破壊してしまう
行き場を失って都市へ戻ると、エルグの部屋へ向かう
その一室は遙か彼方の宇宙へ通じていた
エルグはゼネルダ星人の調査員として地球へやってきていた
彼自身が超能力が強すぎて滅ぼされた星の生き残り
ゼネルダ星人は宇宙の均衡を保つため、極度の超能力を持つ星を探して破壊していた
超能力はアミという夢魔がとりついた結果だという
セイ、エルグ、そして彼等を追ってきたクロハたちはアミが最初に住み着いた一番古い星ネクラ・バスタへ下りようとする
そこは立ち入り禁止地区だが、火星が滅ぼされようとする時、アミの秘密を知りたいという願いを抑えられなかった
Hagio_red2
最後は、セイは星に飲み込まれ、エルグが地表を永遠にさまようことになる
意識だけ分離したセイはクロハの体に入り、新しいこどもとして生まれてくるらしい(クロハはもともと女性体)
エルグは超能力の封印を解いて星の共鳴に自らをゆだねた
ネクラ・パスタには炭素が増えて生命を宿す星として出発しそうなところでこの物語がとじられる

アミの正体は不明なまま、ゼネルダ星人の僭越性もそのままで終わるので不満が残るところ

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