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2016年12月13日 (火)

鈴木雅子「ティータイム」89年

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「ティアラ」3月号・4月号掲載、マーガレットコミックス1627
他に88年11、12月号「月時計」、88年7月号「水晶のかけら」を収録する

「ティータイム」はなくなったおばあさん(英国人)の知り合いというセシル・ベイカーから招かれた中村真縒(まよ)
あばあさんがこどもの頃、恩義を受けた孫が報いるという話、彼等が魔術師の血族というのがおもしろい
「月時計」、夜ごと、コンビニにコーヒーを買いに来る篠内さん
Suzukim_teatuki
アルバイトの亮介と両親をなくした亮介が世話になっている矢野家の娘麻梨が館に招かれるが
篠内さんは精神に異常をきたし婚約者を殺して今は病院に監禁されている
その霊が館に戻って亮介たちに近づいたというスリラー仕立て

一番おもしろいのが「水晶のかけら」

芙貴は幼い頃から美青年の正面顔がまぶたに浮かぶ
ワタルと名付けて不思議に思っていたが
高校生になって、喫茶店のウェイターがそっくりで驚いてしまう
伸也というその青年は遊び人で芙貴の話を聞いて不思議に思うが構ってもくれない
代わりに喫茶店のマネージャー板倉岳彦さんと何度か話すことに(伸也のお兄さん)
芙貴は岳彦の方にひかれ始めている
兄が芙貴にまじめにつきあうので怒った伸也は高校時代のセンチメントを引きずっていると皮肉る
話から岳彦は高校時代、恋人だったクラスメイト節子を失っている
しばらくして芙貴は気付く
芙貴が幼い頃失明して移植された角膜が岳彦さんの彼女のものだったのだ
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彼を見続けていたのはなくなった女の子だったと知り、芙貴は板倉兄弟から離れていく

岳彦は節子の墓参りでたまたま出会った母親から節子が角膜を提供したと知る
急いで芙貴の家を聞いて訪ねる岳彦
彼女とともに岳彦を見て、自分も幸せを感じていたと悟る芙貴は岳彦を受け入れるのだった
60Pの読み切りですが、意外性にとみ、しんみり読ませる名編

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