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2016年12月

2016年12月31日 (土)

長谷川町子「サザエさん 30集」58年

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花火見物の話は珍しく三コマで
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タラちゃんと眠る場面は黒で描くのがうまい手法
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田舎から波平の兄さんがやってきて数回話が続く
波平に兄さんがいるとは忘れていた
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深雪まりも「涙のテレビ塔」59年

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東京漫画出版、130円、B6判128P
東漫に2冊作品がある美深さん
牧美也子さんのような、赤松セツ子さんのような少女像
当時はやりの絵柄を参考に描き始めた新人だったのだろう

東京の元木という貧しい下町
病の父と二人暮らしの千秋
もと作曲家だった父、沢勇作がとうとうなくなり、部屋を借りていた熊田に千秋は花を売らされる
たくさん買ってくれたおじさんにお礼と思って歌を歌う
おじさんは村井洋介という父の友人だった
もらったお金をすられて、熊田のもとへ帰れず村井氏のところへ
声がよいので歌の吹き込みをレコード会社が申し出るが、出資者の娘川村みどりにレコード会社の件は譲って、千秋はテレビに出ることに
熊田の子分信二は千秋に看病してもらったことがあり、熊田がゆすれというのを気乗りしない
そんな時、車に飛び込もうとした婦人を止める
それが千秋の実の母で、不思議なめぐりあわせに信二は真人間になろうと決意する
熊田は千秋の母が見つかったと、千秋を誘い出してさらうが、信二が救い出す
母千絵は医院に住み込みで女中として働くようになり、来ていたみどりがそれを知る
女中の娘と一緒に出たくないとみどりが出演を断ってややこしくなるが
池に落ちたのを千絵が救い、かえって危篤となる
千秋がかけつけて母と知った時はなくなってしまう
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みどりの両親は村井氏に謝り、みどりも千秋の母に感謝してはじめて千秋と仲よくなる
ラストは歌の勉強にフランスへ二人で旅立ったゆくことに

2016年12月30日 (金)

長谷川町子「サザエさん 31集」58年

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32から33集は買っていないのか所蔵にない
サザエさんがペコちゃんのように首を回すしぐさがこっけい
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ワカメの女の子らしい愛着がかわいらしい話
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丸山妙子「富士のみえる道」59年

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若木書房548番、5月発行
この作品を含めて若木書房に58年~59年にかけて少女ものに四作見えるだけ
絵柄はコマによって違って安定しない
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富士の見える月見峠でユミ子は母と二人ぐらし
兄の春治は東京へ行ったきり
道でユミ子はブローチを拾い、別荘のお嬢さんみゆきに届けて親しくなる
東京の春治はやくざな一味に入っていたが、兄貴分が女の子をぶつので止せといってけんかになる
逃げた少女タマミのお姉さん君子が感謝して、春治が世話になる
みゆきの絵が展覧会に出て、ユミ子はついて上野の美術館にやってきた
ユミ子は東京で兄をみかけるが、声をかけても去って行く兄
兄は仲間を警察に届けて、自分なりのけりをつけて家族の元へ戻るつもりだった
仲間とやりあいになり、撃たれた春治は目が見えなくなる
富士の見える道から親子三人の暮らしが始まった

2016年12月29日 (木)

長谷川町子「サザエさん 34集」61年

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次々と上から落ちてくるのを重ねる手法は四コマならでは
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みかんを食べて酸っぱくてかなわない顔つき何度か登場する
作者も気に入っていたのだろう
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この集には、「銭形平次取物帖」「無剣豪伝」がついている

松浦博明「青空娘」57年

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ひばり出版199番7月発行、130円、B6判128P
ひばりに少女ものを中心に14冊単行本がある
それにしては、少女の顔立ちも地味で、構図もゆるい

音楽会に岡本ひとみが出るのを、父もわからない子だと京子の母親が反対する
聞いたひとみは戸籍を取って確かめてみると、自分は入籍したこどもで母親の名前が江川みさお
現在、人気歌手の江川みさおかと驚くひとみ
ひとみは音楽会にはずされて、ひとみと組むはずだった青山くんも怒って出場しない
その後、機会があってポータブルレコード会社で歌わせてもらっていると審査員に江川さんが来ている
出ているのが岡本ひとみと聞いて江川さんもはっとする
二週間後、家に呼ばれるがひとみは行かなかった
それで、学校帰りにみさおさんが待っていて車で屋敷に連れられる
実の母と名乗って、招集のピアニストの夫がなくなり、歌手を取るか母を取るか悩んだ末、娘を預けたと語る
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話が終わるとひとみも話を聞いてほしいと言う
自分には育ててくれた母もいて、父も兄もいる
もうあわない方がいいと思うのですと別れて行く
中学最後の会で、歌うひとみの歌は学校と見に来てくれた母への別れの歌だった
高校生になったひとみは歌手への道を忘れ勉強に励む明るい娘になっていた

2016年12月28日 (水)

長谷川町子「サザエさん 35集」61年

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マネキンだからそうなるわけだが、肉体美にふなれな時代の話
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藤江くにお「母は悲しく」58年

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若木書房6/20発行、、130円、B6判128P
若木の初期からずっと描いている作家
多くは少女ものを担当している
そのわりに雑誌には進出しなかったようだ
時代にあわせて絵柄がモダンになっているが、構図がいくぶんあまい

斎藤家のみどりはめまいがして倒れる
安静にして落ち着くが、恐ろしい老婆の顔が目に焼き付いている
冥土の入り口まで行ったとか変なことを口走るみどりは精神が錯乱していると思われ
その老婆もだれもみていないのでみどりの幻覚にされる
一時は不良仲間になった兄の信一がその老婆を実際に見て、事情が変わってくる
父は呪われたと思い、仕事に精が出せず酒浸りに
父にはその老婆を巡って悔恨のできごとがあった
老婆から金を奪い取るように去って、老婆が直後死んでしまった
預かるといった赤ん坊、さゆりをみどりという名前で育ててきたのは罪滅ぼしの気持だった
その老婆が現れたことで自分への復讐をしているように見えたのだ
しかし、老婆は母のため復讐しようとしている娘の変装だった
娘は夫をなくし、さゆりという赤ん坊を母を通じて他の家で育ててもらうことにした
ところが母が帰り道、倒れて死んでしまったので娘の行方が一切わからなくなって悩み続けた
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さゆり(みどり)の実の母は我が子がしあわせに育っていることを知って、斎藤家に不幸を起こさないよう信州の田舎へ帰ってゆく

2016年12月27日 (火)

長谷川町子「サザエさん 36集」62年

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ワカメのわかいい話など、現実味ある
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バケツがとんでゆくというのも大げさながらおもしろく
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サザエさんのおねだりや、
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高速度写真も傑作
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松沢さとる「狙われた少女」

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東洋社、少女スリラー、130円、B6判128P
扉は梅沢たかしになっていて、松沢さとるにしても梅沢たかしにしても他の作品がなくよくわからない
もともと挿絵でも描いている人か、絵がイラストっぽい
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広場の空き家で悪者一味の秘密を見た少女ピコちゃんが狙われる
近所のまるこお姉さんが守るが一味につかまって地下室へ閉じ込められる
野呂警官が見つけて二人を救い出す
やがて、警察隊もやってきて悪人たちを倒して行く
親分はピコちゃんをさらって逃走しようとするのを野呂くんが飛び出してなぐりつけて逮捕
一直線の単純な展開でした

2016年12月26日 (月)

長谷川町子「サザエさん 37集」62年

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ネズミを吸い込むなんてありそうにないし
それをそのまま持ってくるのもないだろうが、漫画になる
タンス奥をさぐっている表情や、困ったサザエさんの顔つきがうまい
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中島たけし「夢よもういちど」57年

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島村出版11月発行、130円、B6判128P
空襲で焼き出され、一座の座長にもらわれた雪子
歌がうまくラジオに出ないかと局に誘われる
腹黒一家がそれを聞いて、金になると雪子を買う
一座の犬タローは雪子になれていて、雪子を追って逃げ出した
鎌倉の作曲家の作田さん腹黒から生き別れて再会する筋のミュージカルを書いてくれと頼まれる
腹黒の家を訪れた作田は庭に落ちていたこけしを別れた娘千秋のものだと認める
坂東一座に腹黒が貸した50万円のかわりに引き受けて来た娘雪子がここに住まわせられている娘だと知る
雪子がラジオ局の人に歌った「白バラ赤バラ」は作田先生が作った曲だった
作田先生は腹黒にかけあいに行き、かえって雪子(千秋)ともども閉じ込められる
じゃまな先生を殺そうと、五日も食べさせていない猛犬を放つ
しかしその犬はタローで、雪子のことを覚えていて食いつかず、けしかける腹黒に襲いかかる
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それを雪子が止めたので、腹黒も心をいれかえ、雪子・作田先生を解放する
二人は歩いて鎌倉の妻が待つ家へ戻る
二人が道ながら歌うのは雪子(千秋)が両親に会えるようずっと歌ってきた「白バラ赤バラ」の曲なのはもちろんのことだった

年末のテラス

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三連休で弁当休みが続くので一度レストラン
父は洋食が好きなのでフレンチを考え、金土日のうち空いていた土曜にゆく
12時半の予約で12時に出ると道は混んでいずちょうどよい時間につく
クリスマスシーズンということがあって奈良公園は12月とは思えない人出
テラスも混んでいて、駐車場は案内係りも出ていた

席に着くと、ここはガラス製の見せ皿を置いてある
クリスマスシーズンというので、小さな樅ノ木と回りにフィンランドの細工ヒンメリという飾りが三つ
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シェフの贈り物がカップに入ったガルビュール、横にはチーズ細工がつく
前菜が、サーモンを45度で少し焼いたもの、下のレンズ豆が酢味でおいしい
 上にサラダが乗って、すけているのはたまねぎのフリットと聞く
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スープが菊芋のスープ、トリフの泡の上に注いでくれる濃厚なできでおいしい
メインは魚を選ぶ
 レストランでは初めて食べる鱈、ころっとした味が淡白ながらいい身だった
 下のソースはフランス製バターをゆず味噌で味付けしてある
 しょうごいんかぶらを中心とした野菜は硬さを残して絶妙な焼き具合だった
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デザートはそれまでのコース用がなくなったのが、隣の人と違った
かなり待たされて出てきたのがティラミス
うまい作りだが、酒のまったり感が不足しているように思えた
上につくのはチュイル(瓦)と呼んでいた

飲み物は紅茶アールグレイ、これにケーキ、マカロン、いちごとつくが
いちごのサンタさん飾りが素晴らしいアイデアで楽しい
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このコースは4300円と上がっていない
さまざまな工夫を見て感心する、食器もどれもよく選ばれていた

週末はデパートへ行かないので、夜は洋食系ばかり
前日は前から作ってあったシチュー
この日は、軽めにプレーンオムレツ、缶詰のポタージュをつける
明日は、えびとほたてのフライ、かぼちゃのポタージュ

2016年12月25日 (日)

長谷川町子「サザエさん 38集」62年

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ハンティングなどふつうのサラリーマンには縁遠いはずなのに
別の回では波平も狩猟に行って大根を落とすというのがあったが
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ワカメの愛らしい話、こういうストーリーは70年にはなくなる
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堀川いさお「夕月の乙女」56年

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島村出版6月発行、130円、B6判128P
九州の夕月城
家老の黒木弾正が城を攻め、乙女笛を手にして夕月城の家宝をわがものにしようと企んでいる
野武士首領の悪源太と手を組み城を攻める
落城まじかの殿様は小百合姫を小次郎に託して、兄を見つけて家宝を守れと教える
小次郎と虚無僧姿に身をやつした幾之進の助けで何度も危機を切り抜けるが
姫が悪源太につかまり、笛を渡す小次郎
笛に記された秘密をもとに家老たちは宝来山へ向かう
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兄千代丸、小百合姫たちも後を追うが、宝は先に悪者の手に
その時、阿蘇山が大噴火して、宝も悪人とともに消え失せるのだった

2016年12月24日 (土)

長谷川町子「サザエさん 39集」63年

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けとばした車が警察車だったというのがおもしろい
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タラちゃんのいたずら、こういう奥行きがあり落ち着いたる構図も70年代にはない
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陶芸12月4回目

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前回、ろくろを引いたので右足足ふまず右部が痛んでいる
一度痛むと一週間以上回復にかかる
板皿をろくろで引こうと予定したのを、たたら製法に切り替える
つくと、大先生だけで、郵便局へ出ていたためしばらく待って黒土を用意してもらう
これを7mmの円に二枚切って、少し抑えてかため、ドライヤーで乾かして縁を持ち上げる
さらに乾かして白化粧土を筆で塗ってゆく
三角を基本にアトラダムな縁取りをしようと考えていたが、規則的な模様にした
もう一皿は三日月半分に巴半分の模様を重ね、一つ目と逆の向きに仕上げる
これを素焼きしてもらって、年越して絵の具つけを施す
できあがりはどうなるか、ここまでは満足ゆくでき

はらたかし「花の舞姫」57年 青虫四度74

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若木書店338番、8月発行、130円、B6判128P
はらさんは若木に57年中心に3冊残しているが
どこか見たような絵柄

父のいない大川奈美子は母譲りで舞いがうまい
肺を冒された母の時子は奈美子を、舞の先生に預ける
知り合った正彦の父が奈美子の父の兄だとわかるとおじさんは責任があると奈美子を引き取る
おじさんは社長で、お屋敷に引き取られたのだが、おばさんが奈美子を嫌い女中扱い
義姉もいじわるで母の舞扇を取り上げる
大会へ出られないよう用事をたくさんいいつけるのを正彦が怒って、奈美子を会場へ連れてくる
踊りは認められたが、帰りが遅いとおばは門をとざして奈美子を閉め出す
悲しんで海岸で倒れた奈美子を警察が保護する
先生がおばをなじんで自分が引き取るというが、おばは厳しい
そんな時、うわごとで奈美子がおばをかばう言葉を吐いている
これを聞いたおばは自分のしてきたことを悟り、不意に病院を出て行く
海岸で泣き崩れるおばにそっと先生が寄り添い
ラストは先生に引き取られる奈美子をおばたちが見送る場面

2016年12月23日 (金)

長谷川町子「サザエさん 40集」63年

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お化け屋敷の売り場でのしかけに驚くサザエさんの表情がうまい
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家の外に縁台を持ちだして涼むというのはこの頃はよくあったことのようだ
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もうひとつは、夏休みこども接待で疲れ切る母ふね
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この頃の話題は家族・家庭・近所を巻き込んでほのぼのしたものや爆笑タイプのもの幅が広い

藤咲のぼる「ひとりぼっちの丘」58年

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ひばり書房3月発行、130円、B6判128P
父は美空美智也、歌手になろうと努力している
家は貧しく、母が支えていたが苦労して一年前になくなった
ようやく父は認められて人気歌手となったが、忙しくけい子はひとりぼっち
運転手の黒木三郎くんはけい子に同情しているが
屋敷に女中で新しく来たのが三郎の同じ村の木坂さんという娘
チャーちゃんと呼んでけい子の親しいともだちになる
墓参りの日、父にチャーちゃんがけい子ちゃんにもう少し一緒にいてあげてと願う
女中がよけいなことをいうなといわれてチャーちゃんは女中を止めると言ってけい子のことを頼んで去ってゆく
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けい子はチャーちゃんのところへ行こうと駅からは村へ歩いて行く
反省した父は歌手を止めてけい子と暮らそうかと思い始めている
その時、稼ぎの200万円を村のダっちゃんにそそのかされて三郎が持ち逃げする
歌手を止めるなら、その資金が必要だと父は三郎たちの車を追って村へ
三郎は父に見つかるが、一人金を持ち逃げしようとしたダっちゃんは雪の中倒れているけい子を見つけ、命には替えられないと応援を呼ぶ
三郎と父がかけつけ、けい子を抱いて、チャーちゃんの家へ
娘を救われた父は、50万円を三郎にあげ、それで牧場を買い戻した三郎はダっちゃんを雇う
父はチャーちゃんと結婚して、けい子のお母さんになるという結び

素朴な絵ですが、ストーリーは悪くない

2016年12月22日 (木)

長谷川町子「サザエさん 41集」63年

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ふくびきを引き当てて喜びに卒倒する事件を犬に当てたというのが名案
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並木みちお「富士は夕焼」56年

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若木239、11月発行、130円、B6判128P

背表紙が並木みちおで本文扉が「島ゆきお」
若木の160番では背表紙が「しまゆきお」で本文扉が「なみきみちお」となっているらしい
島ゆきおさんは、ひばり・若木・島村にわたって10作以上描いているが、国会にも道立にも所蔵がなく読んだことがない
青虫に数作あるので、それで確認しないとわからないが
「少女ブック」59年春増刊号に「美鈴ちゃん」という読み切り作が載る
その絵と比べると同じ人物のように見える
ただ56年とはだいぶ隔たっている
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早百合の父は病弱で長くない
妻の節子には自分が死んだらおじいさんのところへ帰ってくれと言う
祖父は山梨の実業家、製糸工場の社長だが、ガンコで息子を勘当していた
父を思って早百合は祖父の製糸工場の女工になる
祖父には身分を明かさないが、ふとしたことで親しくなる
車の先に大石がおいてあるのを知らせてお屋敷にも出入りするようになるが
会社を狙う副社長一味は早百合が孫と知って、屋敷に火をつける
社長を救い出したが、自分がやけどを負った早百合
一味は逮捕され、東京に調べに行っていた部下からの報告で社長は早百合が実の孫だと知る
早百合からの願いで勘当を許してほしいといわれた時には社長の気持ちは決まっていた

2016年12月21日 (水)

長谷川町子「サザエさん 42集」64年

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犬の、おばさんの表情がうまい
ワカメが見ているというので「サザエさん」の体裁を保っているわけ
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中野光章「誓いあらたに」58年

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東京漫画出版11月、130円、B6判128P
扉は「仲野みつあき」だが、曙に少年向けをこの時期描いている中野光章さん

なくなった姉の遺志をついで歌手を志す白川百合子
レコード会社の人も推薦して、演奏会が開かれる
病弱な父は病が重くなるが、百合子はお客さんが待つステージを優先したいと出演する
歌手として成功した百合子を見て人々は幸福な人だと思うだろうが、父を思ってはりさけんばかりの悲しみを秘めて歌うのだった
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2016年12月20日 (火)

長谷川町子「サザエさん 43集」64年

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車のはねは今でも問題となるがこれを二重にして笑いを誘う
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「人のいやがることをすすんでする」字句解釈がおもしろい
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この集は、作者がヨーロッパ旅行へ出たようで
懸賞であたったことにしてサザエ・マスオが出かけた旅行が絵紀行として15P入る

中のじろう「白ばら行進曲」56年

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若木書店235番、11月発行、130円、B6判128P
確認できるのは若木のこの一冊だけ
絵はきちんとしてうまい、誰かの別名義なんだろう

怪しい老人が連れる少女栄玉にひかれて、遠足の少女たちが声をかける
その老人を小屋に泊めたため、たばこから火がついて家が焼け、父がなくなってしまった友子
男は栄玉を連れて逃げ出す
その後、栄玉は男から逃げ出して、サーカスのピエロをさせられていた
男は栄玉の残した手紙や隠してくれていた火事のもとになったたばこの吸い殻を見る
こんなにも、自分のことを慕っていたのかと悔やんで実の母、玉の井先生に手紙で知らせる
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玉の井先生は、東京にいるらしい我が子みどり(栄玉の本名)を探しに友子と向かう
東京でみどりを見つけた先生は、慈善音楽会で友子や陽子が弾く白百合行進曲を持って陽子のもとへ急ぐのだった

2016年12月19日 (月)

長谷川町子「サザエさん 50集」66年

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サザエさんのそそっかしさがよく描かれた四コマを二つ
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竹村健一「母恋瞳」58年

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東光堂、130円、B6判128P
竹村さんも、この一作が青虫に残るだけ
ラフな描き方だが、手慣れた感じで、他にも作品がありそうだが

父がなくなり母をさがしに大阪へやってきた美穂
食べるものにも困って取ろうとした少年のバッグに失敗し、
その敏弘少年にしなそばをごちそうになり、父が死んでからの苦労話をする
父は若月陽、バイオリンを教える以外、母のことも教えてくれない父にあいそをつかし家を飛び出そうとした美穂
止めようとした父が車にひかれて死んでしまう
死に際に父は、母は美穂の兄と大阪で暮らしていると言い残す
美穂はおじに引き取られるが、そこの息子鉄男はひどいやつで、父の形見のバイオリンを売って酒を飲んでしまう
鉄男がいやになって家を出て、神戸ですりになっていた
敏弘に若月の娘とわかって恥ずかしくなるが、祖父と暮らすという家に泊めてくれる
敏弘の妹も美穂というので聞いてみると、母は火事で柱が頭に当たって記憶をなくした
拾った子を美穂と名付けて育てているのだという
祖父はやってきた美穂を見て孫だと悟る
しかし、母親の記憶喪失もあって混乱を避けようと祖父は黙っている
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美穂は前に、車で轢かれたことがあり、運転していた牧原美枝子と知り合っていた
美枝子のバレエ研究所で雑益係として雇ってもらう
バレエを習ってはといわれ、足を痛めて自分では無理だと、妹分の美穂を連れてこようと敏弘の家に行くと
なんと家は火事で焼けていて、美穂と母親は入院している
美穂は大やけどで死んでしまい、気付いた母は記憶を取りもどしていてお父さんと祖父に呼びかける
夫と別れて連れてきた敏弘、残した娘美穂のことも覚えていて、目の前に現れた娘を美穂と呼ぶ
しかし隣で死んでいる美穂は覚えていず、死体に気持ち悪いと飛び退くのだった
祖父は美穂を隣の部屋に連れて行き黙っていたことなど事実を伝える
こうして家族が揃った美穂
敏弘と河原で話した時、敏弘はお母さんが美穂のなきがらを見て「気味が悪い」といって飛び退いた時、涙が止まらなかったという
美穂も牧原先生のバレエ話を持っていったのにと二人が美穂のことをしみじみと思う
母に美穂の記憶がないというのがなんとも悲しい気持にさせる

三郎からは買い戻したという父の形見のバイオリンが送られてくる

ほのぼのした絵柄だが、なくなった美穂の話が胸をうつ
今回読んだ単行本でもひときわ印象に残る作品だった

2016年12月18日 (日)

長谷川町子「サザエさん 51集」66年

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この巻は冒頭30回ほどが湯水金造の家にお手伝いパートを勤める設定で連続する
何かの雑誌に掲載したものかと思えるが、四か月分の新聞連載を収録したとあるのでやはり新聞のものらしい
新聞で制限を課してしまう設定を続けるというのも思い切ったやり方
12Pの回はサザエさんの直情的な性格が見えておもしろい
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65Pのものは、鶏の表情・姿に味がある
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この巻で連載5000回を超えたと作者の感想が載っている

沢いずみ「別れの小夜曲」59年

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東邦漫画出版8月、130円、B6判128P
すっきりとして好感がもてる絵
沢さんが活躍するのはこの後の短編誌の時期
週刊誌に進出しなかったは残念

白百合学園へ転校してきた花島美智子
三年生の跡見涼子と知り合うと磯村かおるさんが嫉妬
まわりの友達も磯村さんの嫉妬があっていじわるされると花島さんとの付き合いを勧めない
跡見さんが二人を映画に誘った時も、磯村さんは女工の娘と行きたくないというので美智子は泣いて帰る
涼子がかおるさんだけとはいきたくないというので突き飛ばしたところに車が来る
美智子さんはひかれて、目が見えなくなり後遺症で記憶もなくなる
そのひいた車はかおるのママが運転していたが・・
折も折、磯村光機が火事にあって破産する
妻はあっさり離婚すると言い出し、止めるかおるに別の人の子だと冷たく言い放す
かおるは父を助けるため、花売りに出て、習っていたバイオリンを弾く
街のギャングがことわりもなく商売をしたとかおるを引き立てていった先が密輸団
なんとそのボスはかおるの母親で、かおるにも手厳しい
逃げ出したかおるが警察に通報し、踏み込んでつかまえる
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ボスは自殺して、かおるに聞かされて父ははじめて裏の面を知る
会社の部下だった涼子の父の協力も得て、規模を縮小して光機を再開するめどもたち
美智子、涼子、かおるの親しい仲間ができた

2016年12月17日 (土)

長谷川町子「サザエさん 52集」67年

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85Pはマスオとサザエさんが激しく応酬する、その顔つきがまたすさまじい
これを見ていると、アニメは漫画とかけはなれた家庭を描いているのがわかる
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90Pもありえない設定だが、人をくったような発想がおもしろい
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芝さかえ「紅の星いずこ」?年

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昌和出版、130円、B6判128P

この人も志村春美さんのようにあごを描かない少女像
もう少しほんわかした絵柄で、男性像は古めの人物像
他にどこにも名前があがっていない人で詳細は不明
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田舎のみどりとすず子は仲よしの女の子
すず子の父母が病で働かなければと東京へ行く
東京ではうまくやっていると手紙がくるが
やがて、みどりも東京へ出て金森家の住み込みのお手伝いさんとなる
家のお金を取られて屋敷には帰れず困っているところすず子と会う
すず子もはじめはしっかり働いていたが、すりの健にお金を取られてからずるずるとすり仲間へ入ったのだという
すりの健が警察につかまり、金森さんも事情を聞いてみどりだけでなくすず子も引き取って雇ってくれる
ここまで100頁ほどの内容で、続いて二人が遊びに出て見た映画「しあわせの花咲く頃」が漫画で再現されるという変わった構成

2016年12月16日 (金)

長谷川町子「サザエさん 53集」67年

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お父さんもわりとひょうきんなところがあって、58Pの四コマでは若づくりして不評を買う
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最後の頁は「落ち」を使ったユーモア
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阪本はじめ「哀しき花束」57年

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島村出版1月発行、130円、B6判128P
阪本さんは島村で10作以上出している
絵は構図があまく、物足りない

宿屋に来ていたみどりは付近を散歩して、村のこどもたちにからかわれる
それを三太と姉洋子が助け、お礼にと宿で母と会う
洋子を気に入った母は、村のお信さんを訪ね、みどりの友だちになって東京の学校へやりませんかと持ちかける
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聞いていた和尚さんも賛成し、東京へ
東京で、家を出てゆくえがわからなかった兄惣太と再開してまた一緒に戻って来る洋子
二人で田をたがやし、貞子というともだちもできる
貞子の父は殺人の罪を自白して自殺してしまったと警察から知らせがある
娘貞子を二人に頼んでいたと聞いて、貞子も含めて新しい出発を始めるのだった

2016年12月15日 (木)

池田理恵子「オルフェウスの窓」75年

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「週刊マーガレット」連載、集英社文庫版9巻で読む
ドイツ、レーゼンスブルクの音楽学院に転入してきたピアノのイザーク
礼拝堂のオルフェウスの窓、そこからはじめて出会う男女は深い恋に落ちるという言い伝えがある
そこからイザークはやはり転入してきたユリウスに出会う
ユリウスは遺産相続のため男で通しているが実は女
ユリウスはまたオルフェウスの窓から先輩、クラウスを見ることになる
この三人が主人公で学院を舞台に恋の行方が焦点になるかと思っていたら、さまざまな事件が起き、4巻半ばからは第二部、第三部としてロシアが舞台となる

ユリウスにはマリア・バルバラとアネロッテという母違いの姉が二人
ユリウスの正体を知っている医師ゲルトルートが脅迫を始めたのでユリウスがナイフで刺し殺す
死体は庭に埋め、ごまかし通すがユリウスの心の負担となってのしかかる
ゲルトルート失踪を調べに来た刑事は、もっと深い謎、アーレンスマイヤ家の秘密をさぐっていた
スパイ容疑で射殺したベーリンガー夫妻の息子が、実は学院のヘルマン先生でユリウスたちを狙っている
アーレンスマイヤはロシア皇帝から隠し資産を預かるスパイで正体がばれそうになりベーリンガー夫妻を逆に始末したという過去があった
ユリウスの母はヘルマンをオフフェスの窓へ呼び出す
復讐を誓うヘルマンは彼女を落とそうとするが、それが名も知らず愛した若き日の彼女だと知った時、助けようと手を取って二人とも転落死してしまうのだ

母を失い絶望のユリウス
ユリウスを慕う下女ゲルトルートを殺害したのがアネロッテだとわかった時、ユリウスは毒入り紅茶をもる
レーゲンスブルク、イザークに別れを告げ、ユリウスはロシアに向かう
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ロシアでは革命の嵐が吹き起こりそうな情勢
ユリウスは女性として保護される存在になるので、物語の妙味がぐっと減ってしまう
クラウスの本名はアレクセイ・ミハイロフ
兄が皇帝から反逆者とされたため、兄の婚約者アルラウネとロシアから逃げてきたのだった
今はロシアに戻り、ボルシェビキに属して帝政打倒に力を尽くしている
ユリウスは皇帝親衛隊のユスーポス大尉が軟禁するが、大尉もユリウスを心の中では愛するようになる
脱出したユリウスはクラウスと再会し、その子をみごもることになる
ミハイロフ家に身を寄せたユリウスだが暴徒に屋敷は襲われ、政府側に軟禁
ユリウスに会いに来たクラウスはユリウスの目前で射殺されてしまう
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皇帝も政府も終わりだと悟ったユスーポスは妹にユリウスを託してドイツへ密かに帰らせる

ドイツでのユリウスはあっけない
記憶が不鮮明となり、回復のきっかけとなるかもしれないロシア皇帝の隠し資産を預かる銀行の鍵もニセものにすりかえられていた
すりかえたのはアネロッテの従者ヤーコブ
愛するアネロッテを失い、ユリウスを橋から落として復讐をとげるラスト
脇役だったユリウスの取り巻きダービッドは、イザークとともにユリウス回復に力を尽くし、アーレンスマイヤ家の最後の一人マリア・バルバラに求婚する

酒井まさじ「ないしょの小箱」

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昌和漫画出版、130円、B6判128P
この人は青虫のこの本しか見当たらない、Returnsには記載がない
少年像は古めだが、少女像が新しめ、58年以降の作品でしょう

エミは大事なオルゴールをすりの少年にとられ、一郎が追いかける
少年たちは妹チヨコに贈り物とするつもりだった
ふみ子のおじいさんが同じものが家にもあるといい、それはバクダッドの五つのオルゴール姫の一つだという
バクダッド王国は現在、ランカーン派の自由党と、あくらつな目茶党の二つに分かれ王位を争っている
王を決めるには五つの人形がいるのだが、それがどういう経緯か日本で売られていたとわかる
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おじいさんを襲うを二人組から救った老紳士
白髪だがバクダッド王国の医学博士、自由党に属し王女を助けている
エミは目茶党からオルゴールを奪い返し、捕まっていた王女も救い出されスワン号で王国へ帰ってゆく
エミは母の病もなおり、オルゴールのお礼にオルゴール人形が贈られてくる
もう一つはふみ子に、もう一つはチヨコにも

2016年12月14日 (水)

忠津陽子「満月城へようこそ」76年

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さわらび本工房によって2005年に復刻された
タイトル作は76年「週刊マーガレット」36号掲載76P
他に
76年「プリンセス」8月号掲載56Pの「危険な関係」
82年「ひとみ」8月号掲載46P「冗談いやよ王子さま」

「満月城へようこそ」は
青年オーブリーが演出する怪奇舞台は出演する怪物役者の迫真の演技で評判
それもそのはず、狼男やドラキュラなどみんな本物でオーブリーの家族
仕事で忙しくなり、家政婦を雇うことにして、応募するが、少し脅かすと逃げ帰る者ばかり
残った二人は、怪物役者の正体を暴こうとたくらむ新聞記者ベラ、もうひとりがオーブリーの同級生のベラ
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しばらくお試しということで屋敷に住まううち、ベラが正体を知って新聞社へ知らせる
みんなは役者が一枚上で、人間の仮面をかぶってごまかす
一人、変身できず悩むオーブリーは実は彼等を恐れず親身に世話してくれ、現在の仕事を見いだした役者の忘れ形見と教えられる
人間だから、シャーリーに恋してもいいんだと聞いてうれしくなる
そんな時、ベラが彼等の正体を写真に収めて・・みんながベラを追って行くというラスト、ラブコメディ

「危険な関係」は、パトロンができたと三年越しの恋人にふられた北見は女性不信に陥るが
傘が機縁で知り合ったお嬢さん絵麻を愛するようになる
ところが絵麻は年に似合わないぜいたくなマンション暮らし
訪ねてきた中年がなんと会社の社長で、社長の愛人と思った北見は彼女から手を引こうと
それが、事情があって別れた恋人の忘れ形見とわかって社長が絵麻を世話していたのだと判明し、ラストは二人に幸せが

浪漫12月

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まず出てきたのが、せこがに
 下にかぶらをしったものとりんごがつく 外子もおいしくいただいた
次が揚げ物、ゆずの皮にすっぽんスープで味付けた味噌を詰めてある

椀物は、にしんそば、そばも細くてあっさり、九条ネギも切れがよく、にしんは品がよい
次に八寸
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 中心はさばずし、中に卵をくるみ、さばの背はこがしてある さばくささは幾分残る
 さばの横に乗るのはするめいかのゆでもの、右がくわいの衣あげと変わったもの
 器に入るのが、黒豆と水菜のからしあえ

ビーフシチューが来る、さらっとしたスープにすね肉 柔らかいが、とろみあるシチューのほうがいい

12月は白ごはん
 かつおすりおろしと、大根菜のクルミ油、いかのしおから、べったらづけ、塩こぶ
 しおからは意外とあっさりしているがこんなものか、大根菜がすぐれている
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 冬瓜のすりおろしに卵となめこを入れた椀がつく
デザートは、平種柿の熟成にアイスクリームがのる
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せこがにと八寸の器がいい趣味

近藤としゆき「女神の花びら」57年

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島村出版5月発行、130円、B6判128P
まるまるした素朴な絵柄
若木・島村で10作ほどある

山の村で暮らすサチ子
両親がなくなりおじさんの家に預けられているが
おじさんは気をつかってくれるが、おばさんがサチ子は女中替わりにこき使う
サチ子のなぐさめは村はずれにある岩に彫られたマリア像
母に似ているといつも拝んでいる
村には信心が届くとマリア様の目が開くといういいつたえがあるが皆あまり信じていない
ある日、サチ子にマリアの目が開いていっそう信心する
おばさんは無駄な祈りはするなとサチ子を叱るが
マリア様のお告げか、サチ子が祈ると雪の中、倒れているおじさんの姿が見える
急いで山に向かいおじさんを助ける
町の弟夫婦にこどもができるのでおばさんはサチ子を手伝いにやる
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すり騒ぎに出くわし、すった相手を教えるが、財布は持っていず逆に責められる
そのとき、横の男の頭に光がさすのが見え、マリア様の導きだとわかり、こちらの人に財布を渡したのだという
確かに財布が見つかり、ぐるになってすりを働いていた二人組がつかまる

村に戻ったサチ子は水害にあうのを予見して村人を逃がす
おばさんは信じないで最後まで残っていたが、水が出てきてサチ子が助け出す
これを境におばさんもサチ子を大事にするようになる
水害から救ったと村から表彰を受け、少しぼんやりしたサチ子に対する村人の目も変わるのだった

2016年12月13日 (火)

鈴木雅子「ティータイム」89年

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「ティアラ」3月号・4月号掲載、マーガレットコミックス1627
他に88年11、12月号「月時計」、88年7月号「水晶のかけら」を収録する

「ティータイム」はなくなったおばあさん(英国人)の知り合いというセシル・ベイカーから招かれた中村真縒(まよ)
あばあさんがこどもの頃、恩義を受けた孫が報いるという話、彼等が魔術師の血族というのがおもしろい
「月時計」、夜ごと、コンビニにコーヒーを買いに来る篠内さん
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アルバイトの亮介と両親をなくした亮介が世話になっている矢野家の娘麻梨が館に招かれるが
篠内さんは精神に異常をきたし婚約者を殺して今は病院に監禁されている
その霊が館に戻って亮介たちに近づいたというスリラー仕立て

一番おもしろいのが「水晶のかけら」

芙貴は幼い頃から美青年の正面顔がまぶたに浮かぶ
ワタルと名付けて不思議に思っていたが
高校生になって、喫茶店のウェイターがそっくりで驚いてしまう
伸也というその青年は遊び人で芙貴の話を聞いて不思議に思うが構ってもくれない
代わりに喫茶店のマネージャー板倉岳彦さんと何度か話すことに(伸也のお兄さん)
芙貴は岳彦の方にひかれ始めている
兄が芙貴にまじめにつきあうので怒った伸也は高校時代のセンチメントを引きずっていると皮肉る
話から岳彦は高校時代、恋人だったクラスメイト節子を失っている
しばらくして芙貴は気付く
芙貴が幼い頃失明して移植された角膜が岳彦さんの彼女のものだったのだ
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彼を見続けていたのはなくなった女の子だったと知り、芙貴は板倉兄弟から離れていく

岳彦は節子の墓参りでたまたま出会った母親から節子が角膜を提供したと知る
急いで芙貴の家を聞いて訪ねる岳彦
彼女とともに岳彦を見て、自分も幸せを感じていたと悟る芙貴は岳彦を受け入れるのだった
60Pの読み切りですが、意外性にとみ、しんみり読ませる名編

小沼やす子「母に捧げる歌」59年

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東京漫画出版、少女シリーズ176
11月の発行、130円、B6判128P

1958年に少女漫画の少女の目はばっちり大きくなって行く
その成果をふまえた典型的な絵柄
ただ全体の構図がどこか頼りなげ
小沼さんは59年、東京漫画出版に6作残している

小児麻痺で足が不自由な吉岡里美は歌手になるのが夢
やはり病の友人君子のためにも
厳しい練習を重ねて児童音楽コンクールへも出場し優勝するまでを描く
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2016年12月12日 (月)

星野之宣「ブルーホール」91年

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「ミスターマガジン」連載、スコラ文庫2巻で読む
シーラカンスの密猟者ガイアは古代の海竜に襲われ巡視船に拾われる
罪を許してもらう交換にコモロ島沖に深海へつながるブルーホールを教える
このホールを潜ってゆく計画を若手学者のホール博士が中心となって推し進める
ガイアも乗り込んだ探査船の行き着いた先は、6500年前の白亜紀世界
ホールは古代への通底を予測していて、汚染される現在の地球環境を古代環境と循環させて減少させるアイデアを持っている
生き残った船員たちはボートで陸に漂着し、恐竜に襲われながら潜水艇DS1を探す
ブルーホールが光っているのでボートで近づくと巨大樹が生えていた
ブルーホールは他の古代世界とつながっている可能星が出てくる
DS1が見つかり、潜ってみるとさらに古い古生代生物が泳いでいる
またなんと第二次世界大戦で沈んだ戦闘機が浮いている
このブルーホールは現在のバミューダ海域も支流に持っているいるらしい
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2巻目に入り内容が急展開
しばらく後、アメリカの原潜がブルーホールを二日がかりで通過して彼等を見つけ出す
同行のフォーマルハウト博士が巨大隕石の接近を見つけ、これがブルーホールを通じて現代世界へ大災害をもたらす可能星を予測する
原潜は古代世界にとどまり、現在世界と連絡をとりあう
古代生物を少しでも生き残らせようと現代へ運ぶ計画
ホール博士は巨大樹を魚雷で倒し、古生代へ隕石衝突の衝撃を逃そうとした
きっちりあいたホールは気圧差のため、白亜紀世界の空気を大量に吸い込み始めた
巨大隕石は三つに分かれ、衝撃は弱まって、この空気減少が白亜紀生物消滅の一因をなすことに
現代からはホーク博士の一族、強大な権力を持つホーク議員が潜水艦でやってきて博士だけを連れ帰ろうとする

ガイアは船長と核弾頭をブルーホールへ落とし、穴を閉じて白亜紀撲滅を防ごうとする
ブルーホール閉鎖の時刻に間に合わなかったガイアたちだが、巨大樹のホール爆破の衝撃で現代へ通じるホールが浮き上がり滑り込みで潜りこみ現代へ帰還する

菊池よしえ「あらしを越えて」58年

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高和堂11月出版、130円、B6判128P
この本もよくわからない
出版社もはじめてだし、作家も名前を聞かない
絵柄がしろうとっぽいので新人なのだろうか

のり子は靴磨きの少年てっちゃんから小犬をもらってロンと名付けてかわいがるが
よくの広子がロンがかんだと大騒ぎ
入院費用に一万円出せとか、狂犬だと保健所に知らせて大事に
ロンは問題ないと飼うことができるようになる

広子の父親は金持ちだが、悪い密輸商と関わっていて、裏切ったと妻と広子が捕らえられる
誘拐の噂を聞いたのり子は友だちの圭子とてっちゃんも誘って助けに行く
圭子もつかまるが、ロンが乗り込んで警察もやってくる
広子の母は撃たれるがロンの活躍もあって密輸団は一網打尽
母は危篤でてっちゃんの名前を呼んでいる
兄はいないはずと思っていたのがてっちゃんという兄がいた
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母はなくなり、てっちゃんは引き取られることに
てっちゃんには育ての母がいて、よくの家に引き取られる
広子はのり子や圭子と仲よくなって物語は終了する

2016年12月11日 (日)

三山のぼる「ネオデビルマン」00年

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永井豪の「ネオデビルマン」にちなんで気鋭の漫画家陣が競作した単行本
その三集冒頭を飾るのが三山さんの42P
この集には他にとり・みき、風忍、黒田硫黄、安彦良和さんなどが描いている

三山作は
将来首相ともなる有望な代議士がデーモン(スフィンクスの姿をしている)にさらわれ塔に閉じ込められる
スフィンクスの出す謎は「まなざしも微笑みもすべて幻は何か?」
答えのわからないまま時を過ごすある日、塔に裸の女を見つける
女は記憶をなくしたのかしゃべらない スフィンクスが現れ第二の謎を残す
「卵から生まれた卵は?」
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人類滅亡の夢を見た男は塔から逃れられなければ女とこどもを作ればよいと飛びかかる
抱いた女の首が溶け失せ、現れたスフィンクスはそれが第一の謎の答えだという
そしてその女の正体を知りたくないかと
穴から首だけが現れ、それが娘のよしえだとわかる、そしてそれが第二の問いの答えだった

スフィンクスが最後の問いだと「怒りで闘争本能と破壊本能に捕らわれた存在とは」というと
男は怒りでふくれあがり巨大なイモムシとなり塔からはみ出て街の人々を襲う
スフィンクスの謎は人間を悪魔に導く鍵であった

イモムシに立ちはだかり壊滅するのがデビルマンというラスト
怪奇とエロスに満ちた映像を紡ぐ漫画だが、筋があっさりしている

要一太郎「夕空はれて」57年

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若木書房299番4月発行
要一太郎で同じ若木書房にちょうど二年前「笛の若丸」という作品を残している
この時点で三等身で描くので「笛の若丸」も典型的な子ども向け絵柄だったでしょう
絵は達者でもう少し作品があってもよさそうだが、若木書房の二冊以外わからない

花金のひとみは花屋を手伝い、花を届けるなど忙しい
山甚が利子がわりにひとみを女中に渡せと迫る話で自分が花金に預けられた子供だと知る
山甚(山木宅)に入ったひとみはこどもたち、雪子・かん太郎がわがまま、きかん坊なのに弱る
形見の人形も取り上げられ、耐えきれず家を出るひとみ
そのころ、雪子はゆうかいされ、落ちていたひとみの人形についた指紋がてがかりとなり警察が発見
黒骸骨首領を追う

ひとみは河原のどんぐり部落へ落ち着き、反省した雪子から人形を返してもらう
部落は立ち退きを迫られていて、その元締めが山木というので、雪子が父を説得して止める
部落をまとめている広井おじさんは、人形を見てひとみをわが子と知るが言い出せない
雨が降り続き、バタヤ仕事ができず、みんな食べ物に困っている
広井さんは貯金を下ろしてパンを買おうとすると、雪子が父に頼んで運ばせる
台風で小屋が流されたときは、山木資金でバラックを建ててくれる
ひとみが雪子のために作った人形がよくできたので、売りに出すことを考える
業者に見せるとヒットするというので、黒骸骨が聞いてひとみをさらう
300万円要求してくるので、山木が引き受けるが、金の受け渡しに広井さんたちが周りを見張る
黒骸骨向かって突進した広井さんがひとみを救うが自分が撃たれてしまう
助け出されたひとみはナオミ人形と名付けて作り出すが、狭い部屋では作業がしづらい
山木さんが工場を建てようと申し出、アメリカからも大量に注文がくるようになる
人形が新聞でも記事になり、それを読んだ実の母親ゆみ子が現れる
夫が戦死したと聞いて、あなたを預けて働きに行ってはなればなれになってしまったと謝る
それを聞いていた広井さん、自分こそ生きていて戻ってからバラック住まいをしていた夫だと打ち明ける

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ひろみに家族がそろって、雪子とも親しく過ごせるようになる

2016年12月10日 (土)

浦野千賀子「アタックNo1」68年

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「週刊マーガレット」連載、70年まで
バレーボール人気の頃で「少女フレンド」では望月あきら「サインはV!」、月刊誌「りぼん」では井出ちかえ「ビバ!バレーボール」
集英社文庫版7巻で読む
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富士見中学へ転校してきた鮎原こずえが落ちこぼれ女子生徒と第二バレー部を立ち上げ、本バレー部に快勝する
鮎原に続いて転校してきて敵意を持っていた早川みどりも戦力となり
本郷先生コーチのもと本部も第二部もみな部員となり、県大会で優勝
鮎原のスパイク力を武器に福岡中学を破り全国優勝を果たす

2巻目では、キャプテンとして厳しい練習を課したため部員からスカンをくい、一時体操部に所属する
これは本郷先生たちのもくろみもあり、鮎原の回転レシーブに役立つ
バレー部は春の全国大会の最中
決勝戦でまた福岡中と対戦する富士見中は鮎原をかいて苦戦していた
後半、鮎原が参戦しておいあげるが、ねんざのため優勝を逃す

3巻目では鮎原は早川と日本代表選手に選ばれて猪野熊大悟コーチ(ひげそった顔がハンサムで笑っちゃう)のしごきにたえる
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国際親善試合で鮎原は回転を加えたスパイクでソ連を破って優勝する
、宿敵ソ連チームと対戦とどんどん話が発展す

4巻目、富士見高校へ入ったが、バレー部キャプテン大沼の独裁にバレー部を去る鮎原・早川
しかし美沢学院との対戦試合で部が敗れると清水先生が顧問にたちあがり、二人も戻る
再試合ではみごと雪辱、岩島五郎先生を監督に迎えて県大会に優勝

5巻目では、岩島先生が郷里へ戻ってしまい、鮎原が親しい務が事故でなくなる
決勝は八木沢三人姉妹が主力の寺堂院
三位一体からの稲妻攻撃に対して、トスを回転させさらに回転を加える回転スパイクで鮎原は対抗する
利き腕左手をけがして、右手スパイクをするが回転が消されて、レシーブを許し敗れる
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6巻目
二年生になった春の全国大会
姉妹の一人が卒業した寺堂院には勝つが、決勝でコンピューターを頼りに戦術を組む東南女子に苦しむ
接戦のすえ優勝した富士見高校のライバルはレシーバーの腕を破壊するほどのスパイカー山本が移った青葉学院
本郷先生が富士見の監督に戻ってのぞんだ夏の大会

7巻目
富士見高校は後ろへレシーブして山本のスパイク力を吸収する方法をとる
最後は、鮎原が試していたスパイクを成功させて青葉に勝つ(天井に向けて打ち上げ急速に落下させるという竜巻スパイク)

鮎原は日本代表に選ばれ、ブルガリアへ国際試合に
サーブにも竜巻落としを取り入れた鮎原の活躍で日本チームは勝ち進む
決勝戦、ソ連のシュレーニナは得意のジャンプ力をいかし竜巻落としを上でダイレクトにスパイクするやり方で破る
敗色濃い日本チーム、一度は控えになった鮎原はいちかばちかの戦法を試す
ダイレクトスパイクに対して自分もジャンプして打ち返すことでやり返す
さらに四つに見えるサーブを編み出すが、大差を覆すことができず日本は敗れる
この試合で目覚ましい活躍をした鮎原が最優秀選手に選ばれて、長期にわたる連載が終わる

鮎原が頼りとする務がなくなったあと、その双子の兄にあたる竜二(養子にやり養父母はなくなっていた)が現れたり
盲腸炎で入院した時に知り合った大学生湯島さんとのラブロマンスをはさんだりする
湯島さんは鮎原をなくなった妹のかわりとして慕い、しだいに愛情に代わる
婚約者があったため板挟みに苦しみ、自分を見つめなおすため外国へ出てしまう
鮎原も盲腸炎が実は子宮摘出と知って悩む
湯島は婚約者を選んで、恋は終わるのだが
6巻目以降はさまざまな要素を盛り込みながら進む展開に
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日本代表チームに選ばれての国際試合は魔球のオンパレードでそれまでの流れをくずしてしまった

丘ゆめじ「野バラの歌」59年

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若木書房577、130円、B6判128P
この作品しか見当たらない
絵柄は構図があまいところがあるがなかなか魅力的な絵になっている

仲田老人に連れられたバイオリン弾きの少女マナは「野バラ」の曲を弾く
いい曲だと覚えたユリは家のピアノでその曲を弾いている
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お屋敷から飛んだ帽子を拾ったマナが届けたのがきっかけで二人は親しくなる
ユリの兄信二が二人の写真を撮るが楽しそう
ユリにピアノを教える岡ジョージ先生は若い頃、子供を預けて放浪の旅に出て、子供の行方がわからなくなったという過去がある
仲田老のみすぼらしい家に借金取が来て、押し問答の中で、マナは本名がかおるといい、父もいることを知る

老人は薬の開発に携わっていて、研究のため北海道へ行くという
マナも一緒についていき、ユリとははなればなれに
ユリはピアノで一位を取るが、病で目が見えなくなる
マナを思って曲を弾く
岡先生は演奏旅行で北海道へ旅立ち、マナと再会して、親子だとわかる
岡先生と一緒に戻ってきたマナ(かおる)はその後信二と結婚して二人の娘にめぐまれた
今、思い出話としてユリとの出会いを話して聞かせるのだった

2016年12月 9日 (金)

萩尾望都「スター・レッド」78年

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「少女コミック」連載
小学館文庫で読む524Pの長編SF

西暦二千3百年
上区の暴走族のヘッドは高校生ほどの女でセイという
セイは実は最後の火星人、研究者のパパ・シュウが見つけて火星から密かに連れ帰り地球人として育ててきた
火星にあこがれるセイは知り合った不思議な青年エルグに火星へ連れられる

火星はこどもが育たないため流刑地となり、一度は放棄された星
それが10年前に再訪して見ると、白い髪・赤い目の火星人が生まれていた
彼等は火星に適応しただけでなく、瞬間移動や読心術などの能力を備えていた
地球人はクリュセドームを占領し、火星人を追い払った
それ以来火星人を見ることもなく火星人は全滅したと思われていたが
遠い沙漠の地下にこもってクリュセを取り返すためエネルギーをたくわえていたのだった

このあたりまで壮大な物語が展開するが、セイがクリュセに捕まってからは性急な展開
クリュセの長官ベーブマンはセイを地球に持ち帰って手柄にしようとするが
地球の公認エスパー開発部のアン・ジュールがセイを引き取る
アンは超能力者の味方で、それまで毛嫌いされてきた彼等の能力が地球を救うと信じている

火星から地球へ、ヨダカとクロハがセイを探しにやってくる
セイは興奮してエスパー本部のロビンソン島を能力で破壊してしまう
行き場を失って都市へ戻ると、エルグの部屋へ向かう
その一室は遙か彼方の宇宙へ通じていた
エルグはゼネルダ星人の調査員として地球へやってきていた
彼自身が超能力が強すぎて滅ぼされた星の生き残り
ゼネルダ星人は宇宙の均衡を保つため、極度の超能力を持つ星を探して破壊していた
超能力はアミという夢魔がとりついた結果だという
セイ、エルグ、そして彼等を追ってきたクロハたちはアミが最初に住み着いた一番古い星ネクラ・バスタへ下りようとする
そこは立ち入り禁止地区だが、火星が滅ぼされようとする時、アミの秘密を知りたいという願いを抑えられなかった
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最後は、セイは星に飲み込まれ、エルグが地表を永遠にさまようことになる
意識だけ分離したセイはクロハの体に入り、新しいこどもとして生まれてくるらしい(クロハはもともと女性体)
エルグは超能力の封印を解いて星の共鳴に自らをゆだねた
ネクラ・パスタには炭素が増えて生命を宿す星として出発しそうなところでこの物語がとじられる

アミの正体は不明なまま、ゼネルダ星人の僭越性もそのままで終わるので不満が残るところ

12月陶芸2回目

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笹の葉型が乾燥したので素焼きを待たず、たたら製法を試みる
7ミリの板を切って5ミリにのばし、型に合わせる
幾分乾燥させて、ひもで高台をつける
丁寧に整えて、全体をなめらかにして名前を入れる
もう一度乾かせてから仕上げの削りをする予定
三つ作って2時間弱、3時半になって、疲れないようここで終了

縁付き平皿ができてきて、葉の模様はぼけたがまずまずの色合いになった
白マットに透明釉薬をたらすと焼き上げで平たく模様になる
緑部分は織部を塗っている
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大山たかし「忘れじの鐘」57年

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東京漫画出版293番、12/10発行、130円、B6判128P
よく見そうな絵柄、志村みどりさんの絵をもう少ししっかりさせたような人物像
大山さんも東京漫画出版に57~58年に作品を見るだけだ

浮浪者を納屋に止めてたばこがもとで火事となり全焼し、医者の父がなくなった石川すず子
保険金が多くかけられていたので、父が放火した疑いがあって金も下りず、母もなく一人娘のすず子は困りはてる
父の旧友阪本医師を頼って横浜へ出る
一家は優しく、同じ年のトミ子と親しくなる
トミ子はバイオリンもうまいが、急性盲腸炎でなくなったしまう
これを機会に、すず子は父の疑いを晴らすため、浮浪者の親子を探し始める
学校の和田先生が幼いころ生き別れした12歳の幸子という娘を探していると知って
あの浮浪者が連れていた娘が双かも知れないと一緒に探してみると出かける
すず子は探し歩き、不良にからまれた時、助けてくれた新聞配達の一郎と親しくなる
新聞配達店に世話になっていたが、一郎が恨む不良に刺され死んでしまう
新聞店を出て、級友のナミ子と会って家に招かれる
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和田先生がバイオリンの演奏会を放送局ですることになり
その記事が新聞に出て、あの浮浪者が幸子を頼まれたこどもだったと連れてくる
和田先生と幸子のしあわせを祈りながら、浮浪者を憎みきれないすず子は以前慰めてくれた修道院へ向かう
シスターから浮浪者親子を許したことを喜んでもらう
そしてすず子に届いた手紙には、父の保険金が下りた知らせ
和田先生からの手紙で浮浪者が火事を出したことを警察に自白したことがわかった

2016年12月 8日 (木)

関谷ひさし「キャプテン8」62年

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「まんが王」11月号付録48P
八太郎の海賊船に乗り込んだのが大海五郎の娘小百合
八太郎の背後から刀をつきつけて切ろうとしているが
部屋の中の八太郎大将が変だと気付いた手下の海魔が押さえる
人質にはならないと海に飛び込もうとする小百合だが、フカがうようよいて思いとどまる

海は嵐となり、過ぎ去った翌日、小舟が流れていて助けると明国の漁師という
お礼にふるまわれた酒が眠り薬入りで、みんな眠ったところへ手引きされた海賊がやってくる
明の海賊唐犬王の手下たち
八太郎たちは眠ったふりをしていただけ
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父がだまされた手には乗らないと海賊を追い払う
そうしていよいよ唐犬王になぐりこみをかけるところでこの号は終了
62年中に終了しそうないきおいだが、64年も連載は続いている様子

上田栄「夜霧にぬれて」58年

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島村出版129番、4/5発行、130円、B6判128P
この表紙は、東京漫画出版でもよく見る人の手になる
だいたい57年後半から58年にかけての絵
作者の上田さんは、島村にもう一作描くくらいで他にみない
都会に父を捜す姉弟の物語、少しくせのある絵だがきっちりした線でうまい
こんな人が数作しか出していないのも不思議

九州の姉弟みどり・あきら、台風で家がながされ母は死に際に、東京に生きているという父の住所を教える
列車で金と所書きを取られ、菊坂町を訪ねれるが、人が変わっている
列車で落とした父の写真をみどりに見せる男はやくざ風で二万円出せという
働くところを紹介するというが、あきらが止めるので男は逃げて行く
車で通りかかった紳士が弱っているみどりを医者に連れて行って治療費として一万円くれる
みどりは女中として住み込みで働くようになったが
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あの男がみどりの兄と偽り、家から金をせびり取ったので女中もやめさせられる
あきらは父の会社、佐藤鉄工所へ直接会いにいくが、守衛が電話をすると現在の妻は知らないと切ってしまう
後で父は前妻のこどもたちだとわかった会いに行く
その頃、みどりは男に旅館勤めにつれて行かれ、一年分の給料を前渡しで自分のものにしてしまう
あきら(途中からたけしになっているのだが)は不良仲間に入って、その親分がみどりを食い物にしているあの男
手下を佐藤鉄工所に忍び込ませ、みどりに手引きさせようと餅かけれる
みどりは料亭へ来て守衛と話している佐藤社長を見て、父とようやく出会うことができた
男たちの企みを話し、逮捕につなげる
魔の手も及ばなくなり、姉弟は父の庇護のもと明るい暮らしを始めることができた

2016年12月 7日 (水)

中沢しげお「おもかげを胸に」59年

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「ひとみ」8月号付録「バレエ靴のひみつ」所収80P
前半64Pは岸本修「バレエ靴のひみつ」

中沢さんは55年頃のトモブックスでは面長で類型的な人物像を描いていておもしろみにかけるが
その後、少女雑誌ではなかなか美しい絵柄を見せる、読み切り作品ばかりだけれど
その終盤頃といえる59年では、丸顔だが描き方が類型的になってきている

ユウ子と正男姉弟は、母が離婚して父に育てられていたが、その父もなくなり父の弟宅で世話になっている
しかし、おばさんと息子は二人を嫌い意地悪い
正男が病気になってふせっているのでユウ子は気がかりばかり
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雨の日、みな留守で姉をさがして階段からころげおちた正男は、近所の源さんに助けられる
源さんが正男をかついであがると仏壇に位牌があり、正男たちの父親が島田上等兵だと知る
戦時世話になった上等兵に報いるため源さんは、二人の母親を見つけてやろうと誓う

二人がお兄さんと慕うおじさんからは甥にあたる宮下さんは新聞社に勤めていて出張で四国へ行き、大学時代の友に会う
彼が住んでいた家の大家さんが歌う五木の子守歌から、ユウ子たちの母ではないかと思う
思い切って会ってみると、やはり二人の母とわかる
それも一時は有名だった歌手の淡路のり子
さっそく東京へ連れて帰るが、火事で二人は源さんが預かってどこかへ
源さんは京都の兄を頼って行ったとわかるが、兄も三人も泊めるわけにはいかないと話すのを聞いてゆう子は家を飛び出す
街に見えないゆう子を探すため、のり子は放送局へ行き、こどもを探すために子守歌を歌わせてもらう
その姿を見たゆう子が放送局へかけつけ、同じく源さんに正男も連れられてきて長い苦難が終わろうとする

ストーリーは西田靖が作っているが、それにしては貸本単行本時代のような古さ

青木たかし「虹の中の瞳」58年

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昌和漫画出版11/1発行、130円、B6判128P
国会図書館には57年きんらん社の作品が「おてんばトコちゃん」「夢の花かご」と二作見える
ほんわかした少女ものを得意とした作家さんのようだ
人物の絵はあっさりしているが、少女像など魅力的
おやじさんが遊んでいる分、出前もちまでして苦労する話

珍々軒は味のよいラーメン屋だが、おやじが競輪狂いで、稼ぎを使い込む
ママと娘は店を大きくしたいが、今日も悪友二人が誘いに来る
また負けて帰ってきたので、父を閉じ込めるが、弟勝男の貯金を持って出てしまう
ママが自殺しようとしたのにまだ競輪を続ける有様
税務署に家財を差し押さえられ、怒った勝男が火をつける
すべて燃えてしまってどうしようもない
近所の人が一万円集めてくれ、屋台を引いて一から出直しのおやじ
さすがに悪友が誘いに来ても断る
そうして一年経った時、ママは100万円を見せる
おやじが拾ったお金のお礼にと一年前に中村さんが持って来たものだが
見せるとすぐに使ってしまうだろうと娘と考えて隠していた
今なら大丈夫と出してきて、これで新しい店を建てて珍々軒をやり直そうというラスト

2016年12月 6日 (火)

板井れんたろう「特急探偵」59年

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9月号、26Pで新連載
新聞記者のアキオとゴンスケは江地才蔵に渡してくれとトランクを預けられる
その老人(長谷川六蔵)が撃たれ、トランクを狙うエジプトの赤いさそり団と黒ねこ国際ギャング団の両方から襲われる
サソリ団の女首領がギャングの横取りを防いで逃げ出すと、バイクに乗った少年が現れ取り戻して行く
彼は「特急探偵」と名乗る正義の使者(アキオが扮しているのだが)
ギャング団は、荷物が向かう江地博士の屋敷を襲って、博士になりすまし記者たちを待ち受ける
トランクを届けたアキオとゴンスケ、本物ではないと勘づいた時は、ギャング達がピストルを出して脅してきた

10月号16P
アキオがじゅうたんをひっくりかえして逃げ出すが、ゴンスケはトランクとともに連れ去られた
さっそく特急探偵になってバイクで追跡
大石を落とされるが、かわしてボスを銃で脅してゴンスケを救出してトランクを取り返す
そのトランクは新聞社に保管したが、今度はサソリ団に奪われてしまう

11月号付録32P
トランクにはエジプト宝をうめた場所を秘めた人形が入っていた
特急探偵が追いかけ、新聞社ビルの屋上から逃げるヘリにつかまるが途中で落とされる
そこで、入院中の長谷川博士を訪ねると、宝の場所はわかるという
奥秩父のまむし谷と聞いて急行すると
エジプト団が先回りしていて、アオキ、ゴンスケは木に縛られて宝が掘り出された
それをギャング団がヘリから爆撃して壊滅させる
下りてきたギャング団だが、特急探偵が現れボスを倒して終了

12月号にも続くとあるが、「ポテト大将」が始まって打ち切りとなった模様

かごの屋

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旧阪奈道路を通る用事があって、ひさしぶりに学園前出口の「かごの屋」でお昼
かごの屋和弁当はデザートセット抜きで1000円少し
和え物・刺身・天ぷらの三点セットに味噌汁・茶碗蒸し・ご飯
十分お腹のふくれる量で味付けもあっさり食べやすい
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八十八(やそや)でも同じくらいの値段でしっかりした昼ご飯を提供してくれるが
お昼はかえってこれくらいの軽い味付け分量があっている気がする

うしおそうじ「宮本武蔵」56年

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「幼年ブック」4月号付録
連載は「ぼくはむさし」だで2月号まで読んでいたが、付録のタイトルは「宮本武蔵」になっている

沢庵和尚にお城へ閉じ込められたむさし
春から秋となり、冬を越し春になったとき、許しが出て修行の旅に出る
茶店で鼻を切られそうになっている飴売りを助ける
相手は吉岡道場の乱暴者たちと聞いて京都をめざす
途中、かたき討ちのこどもと道連れになって、その縁で宝蔵院へ向かうことに
お店で食事をしているとはえがうるさく、むさしは箸でつかもうとする
居合わせた老人は目でにらんではえを落としてしまう
柳生石舟斎の書状を持つ老人、いずれ名高い剣士と思われた
老人と別れ、宝蔵院へ着くと、とてもこどもではかなわないとわかる腕前の僧たち
代わりに相手をして明蔵に勝つ
出ようとする二人を僧たちが囲んでつかまえようとするとき、大和尚がやってきて弟子たちをひかせる
そしてむさしには心の修行をしろと教える
さらに進んで、鎖鎌の使い手梅軒と戦い、二刀流で受け止め、相討ちとなる
そこへ現れた梅軒の妻がふくみばりでむさしを倒そうとするのをあの老人が現れて止める
老人は自分が石舟斎だとあかし、勝負はむさしの勝ちだと収める
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老人と歩き出すむさしを梅軒はしっかり修行しなせえと送り出すところで物語は終了している

2016年12月 5日 (月)

武内つな義「モンキー童子」53年

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「探偵王」特別号「冒険ブック3号」付録17P
両親を戦争で失ったピョン丸は妹ポン子とパピプペ仙人のもとで武術修行をしていたが
ポン子が鷲にさらわれてしまう
山にいる猿たちが着いていくというのでモン吉を選んで他は仙人の世話を託して出かけた
鷲から海へ落ちてポン子は海賊の船に拾われる
船が嵐で一人になったポン子は島へ流れ着いて原住民に救われる
ピョン助は船でアメリカへ到着し、原住民の女が売られるのを助け、元の島へ連れ帰るとポン子がいて再会となる

少し丸い絵だが、武内さんの絵柄はできあがっている

武内つなよし「珍説 霧隠才蔵」55年
「ぼくら」3月号、7P読み切り
茶屋を出る才蔵は、峠には夜ごと怪物がでるので、こちらに泊まってはと言われるが
退治してやると勇んで行く
現れた恐竜は刀もはがたたないが、岩に写した影だと知り、光源の男を押さえる
素性をはかそうとすると短剣で殺され、追った相手が南蛮の妖術使い
敵は狼を呼び寄せるが、才蔵は大蛇を呼び寄せ取り押さえる
旅人を脅して取った金品は代官屋敷にあると聞いて、ぐるの代官を退治して終わる
「別冊少年なつ漫王  13号」で読む

赤塚不二夫「お母さんの歌」58年

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若木書房11/15発行、130円、B6判128P

みすずは兄良平の給料日でねだった赤い靴を買ってもらってごきげん
うれしくて靴をはいたまま寝てしまう
靴を見せたくて、兄をさそってバレエ映画に連れ出す
帰り道、友達イトちゃんが姉京子さんを連れていて、京子さんを好きな良平は照れくさそう
そんなある日、新潟の森あい子さんという人から手紙が来る
兄は落とした給料袋を拾ってくれた工員たちとつきあいだすが、しだいに不良の道へはまりこむ

酒を飲んで遊びはじめ母の着物を質に売ってまた飲む
仲間に誘われ工場の鉛管を盗んで警察につかまり、工場長をしている父は悲しみのあまりある
良平もさすがに申し訳なく、不良から縁を切るためなぐられたのを
父はまたけんかしたと怒るのでやけになって家を飛び出す
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雨の中、追うみすずをふりきるように、本当の妹ではない、新潟の森さんが夫にもしなれ、養子に出して再婚したんだと言ってしまう

ここで主線がみすずに切り替わる
急によそよそしくなる娘を見て、父母は良平から事実を言ったことを知る
それを聞いていたみすずが、母に抱き着き、手紙のことは本当ねと聞く
否定する母に抵抗して、新潟へ行くというみすず
みすずはほんとに新潟行の列車に乗る
着いた住所を見て、やはり帰ろう引き戻した道で、車にひかれそうな女の子を助ける
喜ぶ家族にお礼と連れられた家があの森家
仲良くしている娘たちは夫婦を見ていて切り出せないみすず
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あい子さんはひょっとしてこの子は?と思う気持ちがもたげるが、みすずはおじいちゃんと一人暮らしとうそをついてしまう
東京に手紙を送って、みすずは戻ってゆくのだった
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兄の失墜、みすずの悲嘆、新潟での複雑な気持ち、帰還といくつもの激しい展開をみごとにこなす作家
ここまでの単行本では意外なストーリーを描いてけっこうおもしろかったが
こういうふつうの家庭ドラマをここまで盛り上げる作者に非凡な才能を感じる
ストーリーの展開では、赤塚さんのどの作品より抜きんでているのではないか
あまりに平凡なタイトルに興味うすで敬遠していたのは大きな間違いだった

2016年12月 4日 (日)

関谷ひさし「侍っ子」08年

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双葉社単行本、作者が70歳代に書き続けた時代物で212P
死後刊行された

ハッタリでなんとか世過ぎしている浪人服部遁兵衛
剣の腕はなくて血を見るとだめとあれば用心棒にもなかなか雇ってもらえず腹を空かしている
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ある日、小さいお堂で夜を明かそうとすると先客の子供剣士がいる
独(ひとり)狼之介は同姓同名の遁兵衛を探していて、用心棒を探しているという親分屋敷で仇と遭遇してひと騒動で逃げられる
それから二人は同行するが、どちらが守り手かという感じ
狼之介は腕前はすごいが人を切らず、着物を着るなどして敵を追い払う
「ストップ!にいちゃん」のボスのような犬とも道連れになって、お尋ね者の女武者とも
(父はお城の指南役だったが、殿の奸計で家族ともども火あぶりになった復讐を誓っている)

名前はわけあって言えないという、最後まで清水一角の娘としかわからない(以後、お姉さんと呼ばれる)
関所は裏道を通過して城下へ入ると立札はあるは、大警戒
家老が雇った忍者隊では頼りないと、自ら申し出たのが仇の方の遁兵衛
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城へ侵入して切りあいとなると、狼之介の剣が冴え、殿様も遁兵衛も丸坊主に切ってしまう
殿が死ねば、御家断絶、侍たちが露頭に迷うという家老の懇願で許すことに
狼之介も遁兵衛の頭を丸めたことで決着をた
浪人遁兵衛についていても何にもならないというお姉さんの勧めもあるが
自分がついていないとやっていけないのではと、剣之介は遁兵衛に同行することになり
お姉さんも、遁兵衛についていくことになり、変な旅が再び始まるというところで幕

絵はつやが減っているが、往年のまま
設定が人を殺さないとしてあり、ギャグ調になったのが不満

つげ義春「暁の銃声」

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若木書房、130円、B6判128P

早川一馬は官軍の砲術指南
幕府軍との戦いとなって柳生殿を刺殺し、暗い気持ちに
さらに故郷の家を前にした戦闘で砲撃せざるえない状況
すっかり戦がいやになる
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父を殺された柳生家は、母が病で治療費のため、息子栗助は自分の作った連発銃を売る
官軍も申し込むが、父を殺した相手に売らないと幕府側に売る
その銃を奪って早川は燃やすつもり
早川の仲間ホクロは宿代が払えず銃を撃ってしまう
売った相手が外国人エルスン、彼は日本でもこんな立派な銃ができていると
江川先生に見せるが、ちょうど先生のところへ修行に来ていた栗助は不思議なめぐりあわせに驚く
幕府側の者が先生宅に連発銃をせがみに来たので、エルスンと早川は銃を持って逃げ出す
坂本竜馬が加勢してくれ、追ってくる幕府勢をかわすことができたが、坂本は闘いのためその銃が必要だという
しかし、泣く早川を見て、竜馬は銃を水中に投げ込む

官軍との闘いが激しくなったころ、幕府軍の銃保管庫を爆破する深編笠の浪人が出没する
無益な兵器を嫌う早川の変装だった
栗助は幕府軍についていたが、早川が母のもとへ帰れと断じて去らせる
囲まれた早川は撃たれ、保管庫を爆破できない
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ホクロは金のため幕府軍に入っていたが、早川の死を見て、自分を犠牲にして保管庫を爆破する

2016年12月 3日 (土)

関谷ひさし「背番号X]58年

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「冒険王」正月増刊号付録80P
草野球に誘われた少年四郎があまりすばらしい働きをするのを見てボクサーズの山西監督が入団を願う
保護者か父親か、四郎に寄り添う老人は気乗りしていていないが
このシーズン、勝率が三割を割れば解散になると聞いて四郎を送り出す
背番号Xででて名前を知らせずインタビューも受けない謎の新人
投手としても打者としても大活躍でボクサーズは盛り返す
首位から脱落したフォックスのマネージャーはXに死球を与えるよう指示
二十回戦でXは死球を受けて倒れたまま
そこへ父親星川博士が現れ、Xは死んだ息子四郎を模して作ったロボットだと謝る
息子が野球が好きで、その霊をなぐさめるために球界へ送ったのだという説明に観客たちも納得する
Xのようなロボットは二度と作れないと博士は遺骸を抱いて球場を去る

陶芸12月一回目

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陶芸は二年目に入った
しかし、この一年は難儀続き
二月目には指を包丁で切って、滑りにくいことが
すぐさま、母の入院となって六か月目まで実家から通い、すぐさま戻る気ぜわしい練習が続いた
一月たつと、今度は自分が体調を壊して、ろくろ引きで座っているとあとが響くことも

制作品も収納場所がなくなり、なんだか力が入らなくなった一年目の終わり
マグカップに挑戦して、かなりむつかしく三回も停滞している
前回はろくろ引きができそうにない体調で、たたらに切り替えたが、土台作りに終始して難渋するばかり
今回は土台を削る
残り時間でマグカップを引くが、13cm高さのところ、11cmくらい
少し大きくしようとすると上がぶれてきて失敗続き
全部破棄して、次回やり直し

11月のお皿が二つできあがっている
四分の一は火色を塗っていて、ガラス質がないため少し違和感が出た

桜井昌一「消えた街」56年

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日の丸文庫153番、130円、B6判128P
日の丸の発行順からみると8月くらいの発行か

少年探偵本間牧九郎が警察からバクダッド団の捜査を依頼される
その警察署に、本間宛「手を出すな」という手紙が届く
花売りの少女が縄張りだと言い寄るやくざから守る間に、牧九郎の車が爆発する
続いて牧九郎は撃たれ、重態と警察にも思わせて、油断させる
ひそかに調べているとき、やくざに襲われ、二人を倒して兄貴分が暗闇新聞社社長と聞き出す
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乗り込むとゆすりたかりの新聞社、社長をとっちめ聞き出すとライオン拳闘クラブの悪井から命令が来るという
さらにしゃべりそうなところ、短刀で刺されて社長が殺される
戻った本間探偵は、助手の多力くんを見張りに立てておく
すると隣のビルにバイオリンケースを持った男が入って階段を上ってゆくが
上から本間探偵の影を認めて部屋に向けて短刀銃を狙撃する
当たって倒れたと見えたとき、ドアが開いて探偵が入ってくる
短刀は銃になっていて、ここから狙うと部屋にはわら人形を置いておびき寄せたかっこうになる
狙撃男は逃げ出すが川に追い詰めつかまえる
この男もボスの顔は知らず、新生ビル10号室で覆面をしたボスから指令を受けるのだという
待ち構えて捕まえるが、首領は取調室で指輪に仕込んだ毒薬で自殺する
一番の犯人が警視庁の部長と見破り本間探偵が追跡して打倒す
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桜井さんは58年ころになると頼りない絵を描いて、自分でも漫画に向いていないという発言をしている
しかし、初期の作品を見る限りはつらつとした絵で、内容もおもしろい
とびぬけた大作家にならないとしても、ふつうにファンを楽しませる作品をもっと書けたと思われるのだが

2016年12月 2日 (金)

わたなべまさこ「ガラスの城」

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集英社「わたなべまさこ名作集全5巻で読む

ロンドンで暮らすイサドラとマリアの姉妹
二人とも美人だが、マリアは気立てがやさしく、イサドラは激しい
マリアの恋人でデュークを奪ってしまう
ある日、ママが交通事故にあいなくなる
残した手文庫でマリアがストラトフォード城の娘だと知ったイサドラは、証拠のペンダントを取って自分が娘だと偽る
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(マリアの母、フランソワは許されない恋をして子供を産んだ
夫となるはずのテームズが仕事先のインドで重い熱病になったと聞いて単身追いかける
家政婦のミルズ・バーゲンに託して、行方知れずとなってしまった
ミルズにはイサドラという同じほどの年齢の子供がいて、彼女は姉妹として育ててきたのだった)

伯爵はマリサの方がフランソワに似ているし、温かい気質にひかれストラトフォード城に呼ぶ
イサドラが悪だくみをして、マリサは家政婦に落とされる
マックスという財産家の息子と親しくなったイサドラはでデュークをふる
自殺覚悟で山行きを決行して事故にあったデュークはニースの病院でフランソワに似た女性に出会う
執事クロッキーの調査でフランソワはが見つけ出されお城へ呼ばれるが記憶をなくしていて彼女自身確信を持てず去ってゆく

イサドラはリヒテンシュタイン皇太子と親しくなり、マックスにはつれなくなった
そのためマックスがマリサに求婚すると、イサドラは偽の手紙や細工をしてマリサが金目当てで結婚しようとしていると彼の両親に思い込ませる
悲嘆にくれたマリサは、いったんは首になった家政婦リタについてお城を出るが
リタもマリサを金づると利用しようとしているので逃げ出してまたお城へ戻る

伯爵はフランソワとの思い出のニースへ立ち、去ったフランソワと再会する
霧の中で出会ったフランソワはかつて呼んでいた呼び方で伯爵を呼び、伯爵は本人であると確信を持ち、屋敷へ連れる
フランソワと伯爵はかつてできなかった婚礼をあげることとなり、その衣装ができる
イサドラがこっそり入り宝冠を取り上げようとしたとき、フランソワが現れ、あなたこそ婚礼を喜ばない偽物だという
イサドラは自分は本当の娘かわからないと困ったふりをしてごまかし
うまい具合に、マリサが娘だというミルズの夫ケントが現れる
夫は刑務所から出たばかりのやくざな男でマリサを本物だと知っていて、邪魔者を連れ出したとイサドラから金をさしめようとした
そのため撃たれ、逆に介抱するマリサのやさしさに打たれ、イサドラとミルズが写る証拠の写真をマリサに渡して息絶える
マリサは写真を持ってイサドラに迫るが、お城の隠し部屋へ閉じ込められる
イサドラは自分に力を貸す者を求め、催眠術師ツタンカーメンを頼る(彼の求めた報酬はイサドラに娘が生まれた場合もらい受けるというもの)
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3巻目
ツタンカーメンによりマリサは催眠術をかけられ、自分はミルズのこどもだと思い込み、町で働く
クロッキーが見つけ出すが、あくまでマリサ・バーゲンと主張し、慈善病院に勤め、やがてモンゴメリー先生とアフリカで医療に携わる
遺産半分をマリサに譲る証書を作っているのを知ったイサドラは伯爵と言い争いとなり、燭台で殴り倒す
クロッキーが入ると死体は消えていて、ツタンカーメンの仕業と思われた
イサドラはハルトマン皇太子との結婚を反対するフランソワを乗る車に爆薬をしかけるが、幸い助かる
爆発のショックですべてを思い出したフランソワだが、イサドラの悪事は許すという
刺し殺そうと思っていたイサドラもさすがに手を下せず、呻吟するところ、火が出て顔を焼かれる
モンゴメリー先生と結婚してようやく幸せをつかんだマリサだが、彼が伝染病でなくなり、ストラトフォード城へ戻ってくると火が出て、フランソワが刺されている
いまわのきわに自分が本当の娘だと聞くのだが・・
夫人殺害と城放火の公判でイサドラはツタンカーメンが真犯人だと述べ、マリサは釈放される
(マリサはイサドラの悪事を述べたテープをフランソワから預かっていて、モンゴメリーとの間にできたこどもを産むためにも自由が必要だった)
イサドラはツタンカーメンのいっていた伯爵の甥、ウィリアム・ウィルソン男爵とあってマリサを葬り城と遺産を手に入れようと誘われる
男爵からもらった毒薬とはわからない薬をマリサに注いで死亡させ、成形手術で顔のあざを取る(焼けた顔のため皇太子との関係は終わっていた)

マリサは生きていて、執事職を失ったクロッキーが世話をしてこどもを産む(マリア)
ウィルソン男爵が知って、病院を爆破するが、クロッキーが赤ちゃんを救い出す
死んだと思われたいたマリサも生きていたが、赤ん坊は死んだと思う
そのころ、イサドラにも娘(ミューズ)が生まれて、ツタンカーメンにさらわれないよう、死んだと思わせて地下で育てさせる
その乳母に手伝いに入ったのがマリサだから、憎しみのあまりミューズを殺そうとするが残酷なことはできない

4巻目
ツタンカーメンの正体はウィルソン男爵、男爵というのも嘘で、イギリスを覆す組織のボス
ストラトフォード城にはバッキンガム宮殿に続く地下道があり、それを使って宮殿を爆破するため城主になる必要があった
娘を要求したのは、イサドラから秘密が漏れないため人質とするつもりだった
これを知ったイサドラはツタンカーメンを銃で撃つ
マリサは母のテープによってストラトフォードの正統な娘とわかり、城へ戻り、クロッキーと娘マリアとも再開する
イサドラの罪はとわず、マリア、ミューズは無事に成長するように見えたが
ミューズには残酷な性質が受け継がれ、異常にマリアを愛するようになる
イサドラはリヒテンシュタイン皇太子妃を狂犬にかみ殺させる
精神に異常をきたしていた彼女はストラトフォード城を焼いて、病院に入れられる
マリサは母のことを秘めてミューズを育てた

最終巻では、マリア、ミューズは妙齢の女性になっている
マリアにはロジェ殿下が結婚を申し込む
イサドラは病気が快復してきたと城へ帰ってきたが、マリサは北の塔に住まわせ、ミューズには秘密にしている
ミューズは、伯爵のはじめの恋人(フランソワにとられたと恨んでいる)ガボォルからイサドラが母だということを知らされる
ガボォルは復讐の道具にミューズを利用しようとした
北の塔に連れて行ったガボォルはもう狂いも治っていたイサドラのため毒蛇のえじきになる
イサドラはミューズと城から失踪する
付近で山火事が起こり、二人の死体が発見されるが(それは替え玉だった)

ストラトフォード家の財政が悪化して、グラスゴー島の金を使う以外に手がないと聞いたマリサはマリアを連れて旅だつ
島は魔女狩りがまだ残っていて、館の若い主アントワープはミューズの変装だった
マリサは部屋の奥でイサドラと対面する
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その顔はかわりはてていた、ツタンカーメンからうつされたハンセン病によって
それを神の報いだと受けとめているイサドラははじめてマリサにざんげするのだった

マリアが魔女だと告発され、火あぶりにされようとしている
極限にいたって悔いたミューズは自分が火あぶりにかわろうとした
ここに死んだはずの伯爵が現れ、魔女狩りはグラスゴー島で見つかった金を知られないようにするための隠れ蓑だと人々に伝える
たくわえられた金は城の建材に使われ、伯爵が爆破すると黄金の城が現れる
そこで伯爵はこの金は島の住民に分け与えると宣言して、人々の興奮を収め、マリアたちを飛行機に向かわせる
館はイサドラが火をつけ燃え出すが、ミューズはこれで母の苦しみは終わるという
伯爵はなんとクロッキーの変装、一世一代の芝居を終えた彼は帰りの飛行機で息絶える
ミューズは修道院に入り、マリアと同じ名前の聖母に一生お仕えするとさてちゅく

最終巻の展開はとってつけたようだが、イサドラが改悛し、ミューズが修道院に行くというラストは予想を上回る感傷を与える
イサドラがあれほどまで悪辣で残酷な人間だったから
やはり残酷で自分勝手だったミューズが最後までマリアを愛したというのがとても切ない気持ちにさせる

さつまいも

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レノールでさつまいもは焼き芋にしてから処理すると甘くて味がよいと教えてもらった
一本大きいのが残っていて、焼き芋にする
その半分を二人分のポタージュにしてみたが、ポタージュには甘すぎるきらいがある
半分は、うらごししてスィートポテトに(小ココットに三つできた)
こちらは卵黄が少なかったのか、さつまいもが古かったのか、滑らかさにかけた

さいとうたかを「時刻消失」58年?

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三島書房、130円、B6判128P
シャープな絵柄からみて58年ころか

沢沼彦造と甥の敬介が待っているのは、鬼条武の息子
昭和18年、陸軍にいた彦造がスパイ容疑をかけて鬼条武を殺した
その息子がこの村へやってくるという
そこで彦造は村を訪れた空手使いを用心棒に雇う
彦造から厳しく取り立てられている小作の新介がこの男が変装しているのを知る
またこの空手使いは沢沼の屋敷に住み込むと、屋根裏へ入って何かしはじめる・・
一方、鬼条は新介の家に落ち着いて、沢沼宅を見張る
道で奇条(途中から、鬼条が奇条という表記になっている)に出くわし、金を彦造から取ろうと持ち掛ける
奇条は彦造なら呪い殺すのだと言って去ってゆく
そうして、奇条の言葉通り、彦造が死に、奇条と空手使いが同時にいなくなる
大木警部が乗り込んできたところ、空手使いが戻ってくる
警部が彼をとっちめようとすると、本庁から来た捜査課長が止める
空手使いは警察の関係者か、変装して戻ってきた奇条をつかまえる
しかし奇条には殺人当時アリバイがあった
空手使いが奇条をつけると森で奇条が撃ち殺される
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そうして空手使いの謎解きが始まる
真犯人は叔父の財産を狙った甥の敬介
鬼条の話を聞いて、偽物をでっちあげ、注意を外に向けておいて自分で殺したのだ
空手使いとして村へ来ていた探偵「黒い子猫」が最後に正体を見せる
探偵は少年で素顔は美しい
悪人たちの造形もすぐれていて味わいある絵はさすがにさいとうさん

2016年12月 1日 (木)

岩明均「ヒストリエ」

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「アフタヌーン」連載
アレキサンダー大王の書記官・エウメネスを描く
大王につかえるまでの経歴は未詳だが、作者が豊かに色づけする
紀元前343年、ペルシア帝国から脱出したアルキメデスを対岸に渡す場面から始まる
故郷カルディアに戻ると、マケドニアの軍勢が市を取り巻いている
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軍はカルディアを味方につけるため威圧していると悟ったエウメネスは巧みに城門を開けさせて入り込む
かつて育ったヒエロニュモスの家は廃墟となっていた
そこからそれまでの回想がはじまり、4巻かかって現在まで戻ってくる

ヒエロニュモス家の次男エウメネスは書斎の本を読みつくす読書家
2巻目、学校の格闘でも変に裁量を発揮する
彼の人生が変わるのはスキタイ人の奴隷が町に売られてきたことによる
奴隷は主人に虐げられていたが、手足が自由になると、主人一家を殺して馬で脱出しようとした
城門で止められ、多くの市民、兵士を殺す
エウメネスは町はずれでその死体を見るが
家の執事ヘカタイオスがこれを利用して、男があとをつけたのだと主人ヒエロニュモスを殺害し男のせいにする
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エウメネスは反論するが、実は奴隷の子供だと明かされ、信用もなくなる
家隷カロンからスキタイの一家を襲った時、母が殺されるのに涙も見せなかったのを気に入った主人がこどもとして育てたと教えられる

3巻目
家は執事がとりしきり、エウメネスは商人ゼラルコスに売られることに
ゼラルコスはむごい男で奴隷たちは去勢される
航海中、奴隷の反乱がおこりゼラルコスは殺され船を乗っ取る
航海に不慣れな奴隷たちであるため船は沈んで、ビザンチン近くのティオス付近の小さなボアの村に拾われて暮らす
奴隷のいない村で、エウメネスを嫌がることなくおいてくれる
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青少年の剣術練習に加わり、かわりにヘロドトスを話してしだいに村人の信頼を得る
そんなある日、ティオスに朝貢する仲間が武装兵に殺される事件が起こる

4巻目
ティオスの長が病でその息子が傭兵を動かして、領地拡張をはかっているらしい
村は抗戦と決め、ダイマコス軍が包囲する
守りは不十分とみたエウメネスは村に敵をおびきいれ、一挙にたたく策に出る
池を渡る隘路の存在を知らせる役目を顔を知られていないエウメネスが引き受ける
村に敵意を持つと信じさせるため、二太刀背中を切らせて敵陣へ
村に攻め入った半分の兵はたちまち柵で囲まれ、長い槍でつかれ、弓を受けて死ぬ
ダイマコスもこの時、命を落とし、残る傭兵は逃げ去る
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エウメネスはダイマコスの死体を丁重に収めるよう指示する
ティオスからは長が病を押してわびにくる
策をさずけたと知られたエウメネスは村の平和を考えて旅に出る
まずトロイ遺跡を見て、故郷に戻ろうとしてアルキメデスに会う

この後は、マケドニアに認められ、アレクサンダー軍について東征するところまで9巻を重ねるが
生涯は無理そうなので、どこまで描くことになるやら

ゼラチンと寒天

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だいたいゼラチンを使っていたのが、和菓子に寒天を使ってよく似た感じだと思った
寒天の残り(砂糖入り)は冷蔵庫に入れて保管していて、一週間くらいたっても問題がない
梨とキウイのデザートにくだいてシロップのかわりに乗せてみても違和感がない
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ゼラチンの方は、コンソメジュレに仕上げてあったのを冷蔵庫から出して使う
カブとエビの炒めものにかけるつもりが、温かさですぐに溶けてしまった
ゼラチンはかなり溶けやすいので要注意と知る

佐藤まさあき「空手を使う男」55年

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日の丸文庫79番、130円、B6判128P
奥付に日付はないが、ラストに55年7月の書き込みがあり、出版時期はその少し後と推測できる

明治10年ころ、東京では少女誘拐がひんぱんに起きていた
柔道の広道館で練習している望月龍吾と滝山浩介の前に道場破りに来た唐手使い二人
その一人ラーメンは木を打ち倒す技を見せて引き上げてゆく
夜、そのラーメンたちが人さらいをしているのを見た浩介がかかってゆく
一人は投げ飛ばすが、ラーメンとの闘いで疲れ果て、望月が来て逃げ出す

警視庁主催の柔術柔道大会を控えて、広道館から一人出すというとき
浩介は再び、人さらいのラーメンと対決してけがをする
大会では龍吾が勝ち進む中、けがを押して出た浩介は敗れる
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浩介の傷が治ったころ、唐手使いにさらわれた娘を追ってつかまっって船に乗せられる
着いた島の暗黒谷でがけから突き落とされそうになったが、縄を切っていて最後の対決
ラーメンたちを倒して、さらわれた娘たちを送り届ける

絵柄は単純で、内容もあっさりとしている 後年の佐藤さんがここからは想像できない

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