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2016年12月 1日 (木)

岩明均「ヒストリエ」

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「アフタヌーン」連載
アレキサンダー大王の書記官・エウメネスを描く
大王につかえるまでの経歴は未詳だが、作者が豊かに色づけする
紀元前343年、ペルシア帝国から脱出したアルキメデスを対岸に渡す場面から始まる
故郷カルディアに戻ると、マケドニアの軍勢が市を取り巻いている
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軍はカルディアを味方につけるため威圧していると悟ったエウメネスは巧みに城門を開けさせて入り込む
かつて育ったヒエロニュモスの家は廃墟となっていた
そこからそれまでの回想がはじまり、4巻かかって現在まで戻ってくる

ヒエロニュモス家の次男エウメネスは書斎の本を読みつくす読書家
2巻目、学校の格闘でも変に裁量を発揮する
彼の人生が変わるのはスキタイ人の奴隷が町に売られてきたことによる
奴隷は主人に虐げられていたが、手足が自由になると、主人一家を殺して馬で脱出しようとした
城門で止められ、多くの市民、兵士を殺す
エウメネスは町はずれでその死体を見るが
家の執事ヘカタイオスがこれを利用して、男があとをつけたのだと主人ヒエロニュモスを殺害し男のせいにする
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エウメネスは反論するが、実は奴隷の子供だと明かされ、信用もなくなる
家隷カロンからスキタイの一家を襲った時、母が殺されるのに涙も見せなかったのを気に入った主人がこどもとして育てたと教えられる

3巻目
家は執事がとりしきり、エウメネスは商人ゼラルコスに売られることに
ゼラルコスはむごい男で奴隷たちは去勢される
航海中、奴隷の反乱がおこりゼラルコスは殺され船を乗っ取る
航海に不慣れな奴隷たちであるため船は沈んで、ビザンチン近くのティオス付近の小さなボアの村に拾われて暮らす
奴隷のいない村で、エウメネスを嫌がることなくおいてくれる
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青少年の剣術練習に加わり、かわりにヘロドトスを話してしだいに村人の信頼を得る
そんなある日、ティオスに朝貢する仲間が武装兵に殺される事件が起こる

4巻目
ティオスの長が病でその息子が傭兵を動かして、領地拡張をはかっているらしい
村は抗戦と決め、ダイマコス軍が包囲する
守りは不十分とみたエウメネスは村に敵をおびきいれ、一挙にたたく策に出る
池を渡る隘路の存在を知らせる役目を顔を知られていないエウメネスが引き受ける
村に敵意を持つと信じさせるため、二太刀背中を切らせて敵陣へ
村に攻め入った半分の兵はたちまち柵で囲まれ、長い槍でつかれ、弓を受けて死ぬ
ダイマコスもこの時、命を落とし、残る傭兵は逃げ去る
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エウメネスはダイマコスの死体を丁重に収めるよう指示する
ティオスからは長が病を押してわびにくる
策をさずけたと知られたエウメネスは村の平和を考えて旅に出る
まずトロイ遺跡を見て、故郷に戻ろうとしてアルキメデスに会う

この後は、マケドニアに認められ、アレクサンダー軍について東征するところまで9巻を重ねるが
生涯は無理そうなので、どこまで描くことになるやら

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