« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »

2017年1月

2017年1月31日 (火)

長谷川町子「サザエさん 24巻」56年

Hasegawa_sazae24

現在では見られない道具がよく出てくる
電気冷蔵庫が装備されたのもこのころ
おじいさんがふかすタバコはキセルに草をつめる
もえがらを落とすタバコ盆というのが昔はあったなぁ

Hasegawa_sazae24b

まんだらけZenbu

2015年一杯で定期購読をやめた
漫画以外の出し物がおもきをなし、護美之砦もA5判単行本が続いたから
偶数月のはじめには大オークションがあり、内容はネットでも確認できる
家に戻って少し暇ができたのでネットを見ると、今号のオークションは気になるものがまとまってでていたようだ

うしおそうじの初期単行本
星城朗二のシリーズもの
ほかに貸本作家、酒井正治の単行本がまとめてでている
「冒険王」の1964年もの

河合 哲兵「地底の秘密」51年

Kawai_titei01
三樹書房2.10発行、70円、48頁   
扉には峠哲兵とあるのでそれに違いない
つるはしを持つ男の少し角っとした書きぶりが哲兵さんらしい
Kawai_titei02

2017年1月30日 (月)

長谷川町子「サザエさん 25巻」56年

Hasegawa_sazae25

戦後もまだ10年くらいのこのころは、絵もおとなしくほのぼのした内容が多い

猫が主役で出ることは少ないが、これはいい表情の猫

Hasegawa_sazae25b

赤ん坊用の枠に座り込んで食べるという話もおもしろい

Hasegawa_sazae25c

鶏胸肉の香草焼き

P170129tori

日曜日は洋風
谷シェフのレシピによってぱさつかない胸肉に挑戦する
ポイントは二つ
胸肉を大きい身と抱き肉に分けて焼く
焼きながら脂汁を上からかける(アロゼ)

香草はタイム、ローズマリーとローリエ、それににんにくで香りつけ
ソースを作らないので淡白ではと思っていたら、やはりウスターが少しほしいくらい
ぱさつきは思ったよりもましだがやはり焼くだけでは物足りない
大きい身は皮側だけを焼いてアロゼで中まで火を通すのだが、切り分けてみると少し焼けていない部分が残る
ちょっと火を通してお皿に盛る

ポタージュはじゃがいもで簡単に
デザートをクレープ・シュゼットにしてみる
P170129crape
これはル・ノールで出してもらった、谷シェフの本にレシピがあるのでついでに
こちらはけっこう手間、薄くできたクレープはまずまずおいしい

河合 十三路「熊さんとター坊」?年

Kawait_kuma01
榎本法令館、70円、48頁   
高橋十三路さんかもしれないが、あまりに簡略な絵で類推はむつかしい
Kawait_kuma02

2017年1月29日 (日)

手塚治虫「おかあさんの足」57年

Teduka_okaasan

「主婦と生活」2月号3P読み切り
三本足をばかにされる母猫が子猫たちに話をする
ある猫が、お嬢さんにつれられたアフリカへ行く
その父は狩猟家でたくさんとった獣のため、帰りの飛行機が重量オーバー
生まれた子猫を乗せられないと騒いでいる
それを聞いた母猫は、川辺で足を出して、ワニにかまれて目方を減らす
一匹でも子猫が乗せられるように
これを知った父は後悔で自分の体重を減らして子猫たちも乗せて戻る
という話

あまりに感動的な物語
手塚治虫漫画全集382に収められているのは、焼き直しで
1952年「少女クラブ」12月号に載るカラー版2Pの初出が数段すばらしい
カラーであり、見開きでことの顛末が知れる
なにより、ご主人が女というのが、自分の非情さを知って悔いる様子にリアリティがでる

海老のしんじょう

P170128sinjyo
土日は生協の弁当がないので、一から料理を作る
土曜日はデパートでお造りというのが多い
詰め合わせのお造りは、まぐろ・はまち・軟体類(貝かイカ)と決まりがち
今回は、さんまにしようとスーパーで間に合わす
吸い物をしんじょうで
つなぎははんぺんをつぶして、卵を少し加え、すりばちですって菊菜を混ぜ形を整え、一ゆで
出汁も昆布を多めに、本枯れ節を使って濃く出す

他に酢の物と煮物は簡単に

狩矢 宙「幽霊塔の秘密」?年

Kariya_yuurei01
三元社、70円、48頁
狩矢宙で「透明騎士」、十郎名義で「怪傑赤覆団」がプランゲ文庫に見える
小粒の人物で目はころっとくっきりというミッキーマウスのような絵柄は赤本時代よくあった
1950年前後だろう
Kariya_yuurei02

2017年1月28日 (土)

手塚治虫「舞踏会へ来た悪魔」57年

Teduka_butoukai

「少女」1月号、8P読み切り

舞踏会にやってきたリード警備隊長が、革命軍の首領「ドナウの狐」が今夜まぎれこむようだと警告する
会が始まると、リリーの踊りの相手にと仮面をかぶったリードが申し出る
前へ「ドナウの狐」からのリリー殺害の文がナイフにつき刺さっている
休むリリーを襲うのは、狐をかたる財産ねらいのおじだった
救ったのはピエロ扮装のリード隊長
隊長は、ドナウの狐がリリーの母親だと知っていて、事件を疑っていた
リリーに寄り添っていた仮面のリードこそがドナウの狐だと知っていたが
舞踏会の今宵は母としての狐を見逃そうといきな計らいをする

少年誌では「ピストルを頭にのせた人々」がタイトルが気を引く
少女誌ではこの作品か

学園前フレンチ:プレジール

P170127plaisir1

学園前ロータリー付近のお店
前に三田牛のステーキ屋さんがあったところで、上が串カツ屋、横がイタリアンのナチュラ
ナチュラに行ったとき、なんだか地味そうな雰囲気に見えたが、ネットでの評判がよくて予約した
予約では料理の時間がかかりますがよろしいですかといわれて変な感じ
料理も当方の電話番号も聞かれなかったので大丈夫?とちょっと心配な気持ちで入店しました

お昼は平日ながら満席
お魚コースが2000円、お肉コースが2500円

前菜が少しずつバラエティ、豚のにこごり、魚貝マリネ(サーモン・エビ・たこ・さば)
グラスに入る野菜がおいしい
スープが、大根と白菜のポタージュ、中に洋風茶碗蒸し(固め卵)が入る
 出汁は好きな味付け

P170127plaisir5

お肉は仔牛(オージービーフ)のポワレ、マデラソース つく野菜がどれも新鮮

P170127plaisir6

デザートはいちご(飛鳥ルビー)、静岡メロン、抹茶ムースと盛り合わせ
飲み物は紅茶を頼む

パンはバゲットと柔らかいプチパン、皮がやわらかいバゲットは焼いてもらっているという
バターの横に、ブラックオリーブを刻んだものが添えられている

前菜、デザートは盛り合わせでないほうがよかったけれど、料理はどれもいい味
できて4年目と聞くが、最近まで全く知らなかった

金沢 つとむ「三平太くん」?年

Kanazawat_sanpei01
若木書房、70円、48頁
扉を見ると「釜沢」と見えるが、どちらにしてもプランゲ文庫にこの名前は拾えない
絵柄は「いがぐりくん」あたりの影響があり、表紙岡田あきらの絵を見ると1955年ころと思える
Kanazawat_sanpei03

2017年1月27日 (金)

さいとうたかを「捜し屋はげ鷹 ラウンド10に弔いの詩を」68年

Saitou68hagetaka1
「ビッグコミック」創刊号掲載80P

背景・悪役などは「ゴルゴ13」と同じようなもの
ただ主人公はげ鷹こと鷹木がハンサムなタフガイ
恋人の古市つね子もかわいい美人
この設定が「ゴルゴ」よりおもしろく読ませる

白人女性密輸を追う刑事の車を事故に見せかけ落とした一味
通りがかった鷹木がにげた女一人を助けて警察署へ届ける
女ノンはジープから消えていたが、鷹木が戻ると免許証を頼りに訪ねてきて・・
恋人つね子がやってきて、勘違いして憤慨して立ち去る
鷹木は元ボクサーで、当時のチャンピオン明石さんが失踪していなくなっていたのが見た人があると奥さんから捜しを頼まれ
行ってみると、プールに模型の戦艦を浮かべて実弾で模型飛行機を落とすという遊びをやっている富豪大山の屋敷
大山は意識がはっきりせず行方不明になっていた明石を拾って屋敷においていた
大山は密輸一味のボス、戦争で両足をやられて白人への恨みを持ち、こんな商売をやっている
最後は、鷹木と明石がなぐりあい、車椅子ごとプールへ落ちた大山は連れ戻されていたノンが装置にぶつかったため、大和の砲撃で撃たれる

Saitou68hagetaka2

小気味いい展開でいいシリーズ

最後の陶芸

母の入院で1月から休会にしようと思ったが引き落としの関係で1月一杯出ることになった最終
退院になって自分のリハビリが一段落すれば再開するつもりだが
今のところで作れる皿も限界があるので、買った方がいいとも考えている
ともかく、市販で見かけなかった平の皿と変形皿を1月には作った

P170126tougei1

その変形皿の呉須で絵描きが今回の作業
素焼きに鉛筆で下絵して、三枚の皿底に絵を描く
呉須で線を引いていくのが筆をつかうためぶれるところがでる
絵を描いた底を覆って半分を織部、半分を黄瀬戸の吹き付け
吹き付けも流れすぎを考慮してやるとむつかしい
透明釉薬はかけてもらうことにして早目に切り上げる
できあがりは二週間かかるので二月中くらいに受け取りに行く

P170126tougei2

桂木 一男「仲よしプラちゃん」50年

Katuragi_pura01
川西頼子3.10発行、70円、48頁
赤本に典型的な絵柄
目は白目のままとか塗りも適当
わかりやすい絵柄を手軽な作家を使って漫画にした感じ
発行が個人名になっているので、ごく少数発行していたところで、作家も素人に近いのかもしれない
Katuragi_pura03

2017年1月26日 (木)

藤子不二雄「海の王子」

Fujiko_uminmo

「少年サンデー」創刊から61年14号まで連載された10話のシリーズは傑作ぞろい
それ以外にも、別冊や連載後に掲載された話が9話あるが、どれも読み切り作で読むごたえがない
そんな中では「別冊サンデー」62年1月号の「まぼろしの流星」がましな方
読み切り作は短いから、遭遇した敵をすぐに倒してしまうのがあっけない
その点、本作は流星号が二度出る

Fujiko_uminmoryuusei

第一次大戦のイタリア爆撃機カブローニが現在の日本に現れた飛行機を襲う
はやぶさ号が向かい、カブローニの外装をまとう新鋭機だと見破る
その流星号ははやぶさ号と速さ比べをして、一瞬抜いたが空中分解してしまう

ところがその流星号が再び現れ、チエノ博士やチマたちがさらわれる
流星号は飛行機制作の第一人者つばくろ博士が作ったもの
博士は空中分解でなくなり、二号機を弟が操縦していた
金はシュミット大佐が出しているが、実はX国の特務委員
チエノ博士たちをえさに王子もおびきよせ、はやぶさ号も乗っ取ろうとしている
純粋に、はやぶさ号より優れた飛行機を作ろうとしていたつばくろ兄弟
弟はチエノ博士たちを逃がし、流星号で飛び立つ
おりしもやってきたはやぶさ号に挑み突き破るが、撃たれた傷で弟も絶命する
彼が破壊したはやぶさ号はチマの練習用に作られたはやぶさ号で王子が電波誘導してい

上川 正三「花形歌合戦」?年

Kamikawa_uta01
児童出版、70円、48頁   
金園社の「歌合戦」などの表紙と同じ絵がついている
中身の絵も赤本時代よりモダンで、1955年ころの作品か
並べてある順で「かみかわ」と読んでおいたが、プランゲ文庫にもなく「うえかわ」かもしれない
Kamikawa_uta03

2017年1月25日 (水)

鴨川つばめ「マカロニほうれんそう」77年

Kamogawa_makaroni06b

「少年チャンピオン」連載、単行本6~9(最終巻)
6巻目になると、きんどうさんの唇がいやにふくらんで、人物のデッサンも幾分大味になってくる
新しいキャラクターは11話「女神へのキャラバン」で前田馬之介と名前が出てくる男
足をのばす独特なポーズを見せ、ひょうきんだが言動ともかなりとぼけた人物

7、8巻と一話ですぐにドタバタがはじまり、ドタバタで終わるときも
そうじをめぐる物語もあまり展開しない
大学生三人組の由紀子さんだけが結婚する(第8巻)

最終巻、ルミちゃんが海に遊んだとき、ひざかたさんを誘惑するのが最も大胆な露出
かおりさんも小次郎のプロポーズを思う人(ひざかたさん)がいるとけってしまうし
最後は、七味トウガラシ先生がひざかたさんだとばれると、みんながうやうやしくなり
住みづらいと、きんどうさん、馬之介とともに町をあとにする
最後のほうは絵がだいぶ荒れてきてアイデアも詰まった様子

Kamogawa_makaroni09c

新大宮和食:枯淡

P170124kotan1
ほん駅前の食事処、電車で向かう
ビルの一階だが通路奥にあるので通りの看板を見過ごすとわかりにくい
二人だがテーブル席へ通される、下が温暖カーペットで温かい

先付は赤貝のぬたあえ
続いてお椀、蟹しんじょうに蕪・初タケノコ(鹿児島)・ちんげんさい
お出しはあっさりめだがおいしい、なんといっても柔らかい蕪がよかった
P170124kotan2
八寸に刺身も入っている、マグロとあおりいか
左がヤマモモ・卵かまぼこ・鮭酢の物・タコ煮物
黒豆と三度豆のごまあえ(ゴマの味がきいている)
右が金目鯛の味噌漬け焼き・ともぎにふきのとう味噌・くわい素揚げ
P170124kotan3
牛肉の朴葉焼きも下の味噌がいい味
これにご飯と漬物
P170124kotan4
デザートがいちごとヨーグルトのアイス

3000円のランチなので迫力ある皿はないが
朴葉焼きがおもしろい趣向でご飯によくあう
お汁の蕪、八寸のタコの柔らかさとなかなか丁寧な仕上げで気に入った

河原 たろう「拳骨ちょび助」50年

Kawahara_genkotu01
幸文堂3.10発行、70円、48頁   
この人もほかの作品を見ない
帷子すすむさんを簡略にしたような絵で、戦前からよくある絵柄
Kawahara_genkotu03

2017年1月24日 (火)

鴨川つばめ「マカロニほうれんそう」77年

Kamogawa_makaroni03

「少年チャンピオン」連載、単行本3~5
三巻目「11月は乙女の戦い」でかおりさんがやっている喫茶店にそうじがクラスの中嶋敦子さんを連れてくる
中嶋さんはそうじが好きで、そうじに好意を持つかおりさんも穏やかではない

「戦いのドラム!!」ではひざかたさんのライバル、ススキ小次郎が登場
拳法で勝負するのだが、あまりにばからしい拳法であきれるばかり

Kamogawa_makaroni03c

「西部戦線異状なし」では強引な中嶋さんがそうじに迫ってくる
この話の後も、中嶋さんはそうじをさらったり、弘美から奪おうと企てる

四巻目「惑星のメルヘン」ではひざかたさんが時々変身してメルヘン作家七味とうがらし先生になると明かされる
そういえば、ひざかたさんはいつもサングラスをかけているので、きんどうさんが目を見たいと無理にとるが下にもサングラスをかけている

Kamogawa_makaroni04c

五巻目では「分身No5のオーロラ」が傑作
15ほどにも分裂したひざかたさん、No5が足りなくてもとへ戻れない
迷子のNo5をルミちゃんが家へ持ち帰って世話をする
いたずら好きの分身はさんざん遊んで飛び去ってゆく

Kamogawa_makaroni05b

金子 はるお「わんぱくタロ坊」?年

Kaneko_taro01
榎本法令館、70円、48頁   
48頁だが、4話入っている
「東京の兄さん」
東京にいった兄さんが帰ってくるので姉はカレーを作る
兄さんは漫画家で手塚治虫のような顔つき
タロ坊がカレー粉をいっぱいいれたのでとても辛いのができあがる
「ネズミ騒動」
漫画の案が浮かばない兄、ネズミ退治でタロと大暴れ
水攻めするのはかわいそうだと兄が逃がすが、原稿をよこしたので怒って追いかけ出す
「空気銃」
買った空気銃でタロ坊がガラスを割ってしまう
銃を買ったお店のおじさんなので、むやみに怒れないと黙っていると
タロ坊は割っても怒らないと思って、兄がいくと派手に撃ち割ってあきれかえる
「いのしし狩り」
今度は野原へイノシシを討ちに行く
イノシシが採れるか友達とさかがちをかけて、タロ坊が取ってくる
本当は撃ちとったのではなく、逃げたところイノシシが気にぶつかって気絶しただけ
Kaneko_taro02
四コマでもできそうな話を10頁ほどでまとめたもの
内容は他愛ないが、金子さんのこんなに初期の作品にめぐりあうとは驚いた

2017年1月23日 (月)

桃谷楼

週末はデパートへ買い物
お昼になったので食堂街で食べることに
うどん屋が一番ましなのだが、混んでいて中華にする
桃谷楼ランチが1900円ほど
ランチはほかに酢豚ランチかおこげランチ
みばえがせず、昨年来た時も同じものを頼んでいた
P170121tou1
前菜は海鮮サラダ、イカとほたてとレタス類だが洋食と区別がつかない
前菜に小さなスープがつく、なかにワンタンというのか餃子 スープの味はふつう

次にごはんと肉風麩と酢豚 酢豚の衣はなかないい
P170121tou2
もう一品が海老のいためものだが、海老が小さな冷凍もので迫力不足
P170121tou3
味付けも今ひとつ
デザートの杏仁豆腐も重くて・・
他のお店のレベルが上がった現在では、かつてのおいしさが感じられない

鴨川つばめ「マカロニほうれんそう」77年

Kamogawa_makaroni01

「少年チャンピオン」連載、単行本1、2
一話16Pぐらいなので、単行本には14回分ほど収められている
連載当初、スピードあふれるギャグの連発で魅せられた

一巻目は
高校に入学した沖田そうじは後藤熊男のクラスでひざかた歳三、きんどう日陽と出会う
としちゃん(歳三)は25歳で10年落第、きんどうさんはなんと40歳
ほうれん荘という下宿にその二人も下宿していて、下宿や、熊のクラスでの騒動絶えない日常が始まる
下宿の娘かおりさんがやさしい美人で、それだけがそうじの慰め

第四回「湯上りに泣い」たが傑作
下宿には風呂がないので三人は風呂屋へ
途中のコインランドリーでは、ひざかたさんときんどうさんが中へ入って回りだす
風呂屋へ入って湯船につからず、風呂桶にお尻だけをつけている二人
そうじがひざかたさんが怒るので、風呂へ飛び込んだひざかたさんは半魚人になって暴れだす

Kamogawa_makaroni01c

第七回目「第三次爆笑大戦」では美人の八千草文子先生が登場
さんざんわるさをするが、文子先生がしょげるのにはひざかたさんも弱い
この回から、ひざかたさんの口をひしがたにするギャグが始まる

ニ巻目二回目「ドシャぶりロック」
雷の力を得てひざかたさんが、アンギラスやガメラ、キングギドラに変身する
変態ものが「マカロニほうれんそう」ではおもしろい
次の「哀愁の浜辺」では大学三人娘が登場、ルミ子のもらす「たまりませんわ」がキメぜりふ

Kamogawa_makaroni02b

八回目「男たちは恋に」で、そうじに同級の益田弘美という恋人ができる

金曾 升太呂「漫画のお祭り」?年

Kaneso_manga01
幸文堂、70円、48頁
金曾さんはプランゲ文庫でもたくさんの作品が収録されている
赤本を多く描いた代表的な作家ともいえそう
わかりやすい絵柄で、内容も適度に刺激的
Kaneso_manga02

金ソ ますたろう「豪傑太平記」?年
ひばり書房、70円、48頁
金曾さんのもう一冊、同じころの作品でしょう   
Kaneso_taiheiki02

2017年1月22日 (日)

つげ義春「古本と少女」60年

Tuge_furuhon

若木書房「迷路」掲載26P、双葉社現代コミック8より

青虫の館長さんにどういう漫画がいいのか聞いたとき、この「迷路」にのった作品が好きだという
貧乏学生が古本屋でどうしてもほしい本があって何度も開いているが金が足りない
本を戻した帰り際、千円札が落ちて黙って拾ってもどる
返そうかと古本屋を訪れると、もとの持ち主が買い戻したいと来ていた
なりゆきであの千円札を出して買うといったが
おやじは高く値を付けた者に売るというので、学生は買えずじまい
しばらくふてていたが、千円札は持ち主に返すべきかと住所を訪ねてゆくと
持ち主はその千円は自分のものじゃないという
驚いたことに、あの本は君のところへ行くものだとすでに郵送したとまで聞いて
戻ってみると、あの本にはさんであったメモですべてがわかった
古本屋の娘さんが同情して、この本を買ってくださいと本に千円をはさんでくれたのだった

桂 たろ「鉄扇太郎」51年

Katura_tessen01
鶴書房5.20発行、70円、48頁   
戦前から活躍している桂さん
さすがに絵はうまく構図はきっちり決まっている
Katura_tessen02

2017年1月21日 (土)

つげ義春「蟻地獄」60年

Tuge_arijigoku

若木書房「迷路」掲載28P、双葉社現代コミック8より
5年先ほどの絵柄を思わせるリアルな背景を描く

砂漠でジープが蟻地獄へ落ち、運転手は含み5人の耐久が始まる
ガイド兼運転手は三日目で死んでしまう
一週間目に嵐で迷った青年が、蟻地獄へ落ち込んできた

希望を失いかけたころ、ヘリコプターに発見される
あと三人しか乗れないと聞いたみんなは我さきに機に駆け寄り
押された操縦者が角で頭を打って死んでしまう
動かし方もわからず飛び出したヘリは墜落して爆破
青年だけが蟻地獄の外へ落ちまた砂漠をさまよいだす
四人はまた蟻地獄の底で絶望を味わうのだった

絵はきわだっているが、話が暗すぎて残念

1月陶芸3回目

P170119wan
二枚の皿に下絵具を塗るだけの作業だが二時間近くかかる
まず下絵具がはじめてなので12色ほどある色から半分選んで、筆で塗ってみる
赤をはずして、緑青、トルコブルー、ひわ色、柿色、黄色と使うことに
一枚目は半渦の図柄、トルコブルーを抜いて4色で塗る
白土の部分を残しながら塗るがわりに目立つのでほとんで塗りこんでしまう
二枚目は三角図柄、5色塗るがトルコブルーが弱く一枚目より迫力にかけた
どちらの皿も素焼きすると黒土が灰色になっていてコントラストが弱くなった
あとは透明釉薬をかけてもらって、もうすこしぴりっとするかどうか

表黒天目、裏辰砂で酸化焼成のスープ深椀ができてきた 三つで3200円
次回は変形角皿に呉須で絵を描く難作業がある

片岡 芳太郎「戦国坊や武勇伝」?年

Kataoka_sengoku01
若木書房、70円、48頁   
55年ころから貸本単行本を描いている
その絵は人物の背が少し曲がった感じの独特な描き方
ここではこども漫画初期のまるくあいまいな描き方をしている
時期はそれ以前で、53年ころか
Kataoka_sengoku03

2017年1月20日 (金)

つげ義春「女忍」60年

Tuge_nyonin1

トップ社「竜虎」掲載45P、双葉社現代コミック8より
つげ義春を読み始めたのは「ガロ」に掲載された作品から
その後、「ガロ」を離れた作品も興味を持っていたが、それ以前、貸本時代のものは最近になってから
単行本で出た初期のものはおもしろく少しずつ読んでいったが
短編集形式の貸本時代のものは、白土三平絵に似すぎていて敬遠してあまり読んでいない

美濃の豪族犬丸入道重勝は信長も手を焼く戦術家で、信長は忍者を送り込む
つかまえた女忍がなかなかの美貌で、重勝は側女にする
寝入るそばで襲おうとするのを舌を出してみせる豪胆さに女もあきらめる
女は懐妊したと医師から知る重勝
ある日、重勝が怪しいと庭番の老人をとらえて木につるさせる
救おうとした下男としてもぐりこんでいた助左も見つかって切られてしまう

それから8年、戦闘にあけくれる重勝が城へ戻ると、女が息子に忍術を教えている
鋭い眼光から、重勝は自分の跡取りに適した男になるのではと思う
子を産んで安定すると女も自分に従うという安心感から、重勝は息子を背負う

Tuge_nyonin2

それが合図で、息子は重勝の首を刺し、女は腹を一突き
息子は殺された助左の子供だといって恨みを晴らした母子は飛び去ってゆく

それにしても、重勝が腹をつかれて「でかした」というところ、どこまでも豪胆な人物だった

ゆでる焼き豚

焼き豚はラーメンの時に必ず作るのだが、どうもうまくいかない

汁につけてオーブン → 硬すぎる
汁で煮る      → こんがりさがない
P170117yakibuta
新しいレシピは
表面を炒める → ゆでる → 熱い汁につけて置く → 5分だけオーブン
これならこんがり具合はいい感じ
ところが中は水分がとんでオーブンで焼いたのと同じに
できあがり見本写真はみずみずしく見えたので、これはと意気込んだのだが・・
たこ糸で肉をまくのは形をくずさないためとあり、1cm間隔で巻くと確かにきれいにあがった

現在のところ、煮豚のおいしいのを買うのが一番ましということに

カゴ 直利「平原の駅馬車」58年

Kago_heigen01_2
富士見書房2.01発行、70円、48頁   
手塚治虫風の絵柄、ごく初期のカゴさんと思われる
55年くらいから独自の絵になってきたので、執筆はその少し前
54年か、53年くらいか
Kago_heigen02

2017年1月19日 (木)

赤塚不二夫「ミミとイコちゃん」59年

Akatuka_mimi

(赤塚不二夫漫画大全集11で読む34P)
イコちゃんはまつげちゃんを少し幼くした感じで小学校4年生くらいか
ともだちがスキーの話をするので自分もいきたくなるが、父のいない我が家ではお金がない
兄さんに話すと友達の山田がうさぎを育ててもうけた金で山登りをしたのを思い出す
それでいこうと、山田に安く子うさぎを譲ってもらう
ミミと名付けて、にいさんがうさぎ小屋を作って飼うことに
そしてだいぶに重くなったある日、イコが戻ってくるとミミがいない
戻ってきたにいさんは2000円で売れる話があると困った顔
母がミミを見つけると抱き寄せて涙ぐむイコ
にいさんが売るというのを、スキーをやめると言い出すイコ
母はそうなるのがわかっていて、しばらく前から内職を初めてお金をためていた
それで二人をスキーに出してくれる
行きの列車でにいさんは自分もお金を貯め始めていたという
お母さんにおみやげを買って帰ろうとイコに語るころ、山が見えてくる

兄と妹の情の通い方が心憎い作品
「お母さん」ではもっとハードな兄が見られるが、この作品の温かい雰囲気もたいへんいい
それに、うさぎのミミがとてもかわいい
赤塚さんは57年から「おそ松くん」がはじまる59年あたりがすばらしい

柿原 輝行「宝島の冒険」47年

Kakihara_takara01
川津書店10.05発行、70円、48頁   
これも前回紹介した作品
柿原さんは昭和初期から描いているベテラン
それにしては絵が少しも洗練されず、中途半端な挿絵風にとどまっている
Kakihara_takara02

2017年1月18日 (水)

赤塚不二夫「荒野に夕日がしずむとき」57年

Akatuka_yuuhi

「少女ブック」夏の増刊号読み切り16P(赤塚不二夫漫画大全集11で読む)
雑誌の掲載ではごく初期のものだが、絵はまとまっている
ただ石森章太郎の絵柄に近く、その後はくずしてユーモア作を描いていくのだが
これは西部劇でシリアスもの

インディアンの襲撃を受けるアパッチ砦に隊長をたずねて娘ジェニーがやってくる
父は娘を返そうとするが、帰りの馬車も危ないので砦に居残らせることにして、その夜はダンスパーティを
ジェニーは幼馴染ジョンとトニーがおなじ部隊にいて仲が悪いのを見て、仲直りさせてやりたいと思う
捕虜のインディアンが5倍の数がいるというので、ジョニーを偵察に出そうとする隊長
直前に隊長はトニーを代わりに出す
生きては戻れなさそうな任務を引き受けるトニーを見てジェニーはジョンが無理に代らせたとなじる
トニーと一緒に出たビルが矢にいられて死んで戻ったのでトニーもだめだと思い、いっそう怒るジェニー
インディアンの襲撃を一度はしりぞけるが、このままでは全滅も近い
ジョンは谷の道を爆破して通れないようにしようといい、その役を志願する
ジェニーに責められたため死ぬ覚悟で出発する
父からトニーの使命は父の命令だと知ったジェニーが謝って送り出したのもむなしく、ジョンは役目をはたして討たれる
戦いが終わって、傷ついたトニーが戻ってきた
彼も帰りぎわ、ダイナマイトをかかえてなくなるジョンを目にしている
みんなでジョンの墓に黙とうするシーンで物語は終わる

おのだ 春風「ドン少年探偵」?年

Onoda_don01
東宝まんが、70円、48頁
扉は高橋十三路になっていて、春風は別名義でしょう
構図は甘いが、何作が描いているだけに絵柄には独特な味わいがある
Onoda_don02

2017年1月17日 (火)

諸星大三郎「妖怪ハンター」

Morobosi_hunter01

「生物都市」受賞を受けて「少年ジャンプ」で5回掲載されたシリーズ
第四話「闇の中の仮面の顔」は11Pでものたりないがあとの各回は傑作ぞろい
中でも第一話「黒い探究者」が光る

Morobosi_hunter01b

ハンターは学会を追放された異端の考古学者、稗田礼二郎
九州の比留子古墳を訪れ、古墳を調査していて首をはねられた郷土史家を知る
古墳の壁は呪文で地の世界とつながり、異生物であったヒルコが古代から封じ込められていた
異空間にのまれ、異生物の体に首がつながった郷土史家の姿がすさまじん印象を与える

第三話の「生命の木」は東北のかくれキリシタン里よりさらに奥に住む離れキリシタンの村が舞台
礼二郎が訪れると村人はみないなくなっている
数日前、殺された善次が三日後によみがえる
かくれキリシタンの聖典によれば、神はアダム以外にじゅすへるを生んでいる
じゅすへるはアダムのように知恵の実を食べたのでなく、命の実を食べたという
彼らは不死の生命を持つが、知恵はなく、奥村人はそのために白痴に近かった
しかし、善次が三日後によみがえり、キリストのようにみなを天国を導くのだった
「ぱらいそさいくだ」の声で天にかけのぼる人々の群れを描くページは感動的

Morobosi_hunter03

第五話「死人帰り」は死んだ夫を反魂の術でよみがえらせるが
体だけが戻って、魂は異生物が入り込んでいた
下等な異生物が台風でつかった水たまりにうごめく様子が不気味

岡田 まさお「白雪姫」?年

Okadam_sira01
榎本法令館、60円、36頁
これもひどくおさない絵柄
この人もプランゲ文庫に見えない

2017年1月16日 (月)

諸星大三郎「生物都市」

Morobosi_seibutu

「少年ジャンプ」第七回手塚治虫賞受賞作、31P
イオから戻ってきた調査船は、生物と金属を融合する生命体を持ち帰った
調査船内の人間はすでに機械と融合し、宇宙基地から次々と日本に伝染していく
基地で父が働く広明少年は、宇宙船を見せてもらおうと自転車を飛ばすが
途中でパンクしてあぜ道を歩いていったのが幸いして金属融合をまぬかれる
すでに金属にのみこまれつつある父が広明に、機械類を捨てて逃げろと教える

船長に会いに馬で向かった高木博士も馬の蹄鉄から融合に巻き込まれる
博士は、金属と一体となった船長から、星が冷えたイオ星人が機械と融合する道をとったのだと聞かされる
それはすべてがつながるユートピアとも見える

広明は、もともと自然の中で暮らしていたおじさんと文明から離れて暮らし始めるが
腰の痛みで悩んでいた広明のおじいさんは、融合してかえって苦しみがなくなったと喜んでいる
金属融合というアイデアがすばらしいのだが、それが正解か間違いが決めることなく描いているところがまたユニーク

秋篠の森レストラン なず菜

P170114nazuna01
一度見に行ったのだが、どういう料理か見当がつかず置いていたところ
今回、土日の食事にと、父と出かける
駐車場へ続く道が狭くてむこうから来たら面倒だなと思った
お昼は11時か13時にいっせいに始まる設定で13時
わりときりきりについたが、飲み物の注文などもありゆっくり始まった
お肉のついたコースも同じくらいの時間に終わるようだ
品書きがのっていたのはこんな具合 3240円のコース

蕪のそうめん白みそ仕立て 柚子の香り
烏播(ウーハン、大和里芋)とうるいの生姜あんかけ
P170114nazuna09
蟹と林檎の土佐酢ジュレ
数の子と菜の花の葛うどんパスタ(柚子胡椒のカルボナーラ)
揚げ物が五種類
 アボガドと飛子の磯辺巻き揚げ
 椎茸といか詰め揚げ
 早採り大根の香煎揚げ
 慈姑の海老真丈揚げ
 田作り・芹・筒井蓮根のかき揚げ
ご飯(奈良県浅井農園ひのひかり) みそ汁(嶋田味噌) 
香の物 塩こぶ・白菜・紫大根
デザート 苺の淡雪

写真から洋風料理と思っていたのは大違いで味噌汁ご飯でしめるところから和風
ただ、ジュレやパスタといった洋風の要素も取り入れている
あっさり野菜料理で、物足りない気がするのではと心配もあったが、揚げ物でお腹はふくれる
五種をそれぞれ揚げたて(お皿は同じで)を盛ってくれる
最後の蓮根かき揚げの前にご飯類がそろう
磯辺、詰め揚げ、真丈、かき揚げと工夫はあるが、真ん中は焼き物か別のものがよかった

さて料理ですが
蕪をそうめんのように切っているのがおもしろい
味噌臭くなく、和出汁だろうか洋出汁だろうかいい味付け
上にのるのが、セリといりこの素揚げ
まずは安心
続いての里芋は揚げて食感を出してある うるいがとてもおいしい(上にかかるのは黒七味)
ジュレはガラス容器で出す発想に驚いた
P170114nazuna10
 蟹は少し、黒豆、賽の目に切った大根、きゅうりがはさまる
 下は細かく刻んだ長芋、ジュレが細かく刻まれているのもいい

カルボナーラは数の子が気にならない味でよかった
うどんパスタというのがおもしろい
それより出てきたお皿がいい感じ
P170114nazuna11
父のはまた別で、みんな違うお皿で出している
この素朴な手触りで舟形が抜群

揚げ物はまとめて出てくると思っていたら器に乗るのは一種類だけ
アボガドの柔らかさに感心した
続く椎茸イカ詰めは、こんな柔らかいイカは初めて
早採り大根もいかしている
ともかく三角のお皿には驚いた
P170114nazuna12

ご飯、味噌汁、香の物はふつう
苺の淡雪はきれいな作りでまずまず

食材、その組み合わせ
お皿のセンスのよさ
一人ずつに違うお皿を出す発想のうまさ
なず菜はすばらしいレストランだった!

岡町 天「千両箱の秘密」?年


榎本法令館、60円、48頁   

なかなか達者な絵だが、情報がない   

2017年1月15日 (日)

岡久太「凸すけと凹しろ」50年

Okak_boko01
文園社    10.10発行、60円、64頁
この人の名前もほかに見ない
絵柄は大人漫画に近く、構図も人物もしっかりしている
凹しろ少年はどことなくフクちゃんに似ている
Okak_boko02

杉本啓子

杉本さんを最初に読んだのは75年ころの「哀しみのエチュード」
ずいぶん暗い内容を描くと思っていた
それが元雑誌を読むようになって、60年代はずいぶん明るい内容を描いて楽しい作品をうんでいると知った
70年代に入って社会的な問題を取り上げるようになり変わっていくのだが
以前、デビュー頃として「まんがちゃん」67年を紹介したがその前後の作品は触れていなかった

「わたしとわたし」66年
「少女フレンド」50号、14P読み切り
セッちゃんの所にいとこの由美がやってくる
そっくりな顔立ちだがのんびりしたセッちゃんに比べてまじめそのものでいつも勉強している
和彦が由美に優しくするので不満が増大
和彦につめよると来たばかりでわからないから親切にするのは当然だと
アキちゃんが交通事故にあいみんなで見舞いに行くが病院でも参考書を読んでいる由美にセッちゃんは腹たてて厳しく非難
さすがに由美も悪かったと謝り以後なかよくなるという筋書き
Sugimoto68giniro
「銀色のバルカ」68年
「別冊少女フレンド」7月号32P読み切り
孤島で暮らすニコラ、ジーノという恋人がいて自分が子どもの頃から持っているペンダントを譲る
実はニコラはミラノのコンソリーニ家の娘だが、赤ん坊の頃、かつて女中をしていた現在の母親の息子がさらって連れだしてきた
仕方なく母代わりになって育てているうちに情がうつり事実を言い出せないでいた
そんな島へ本当の母親が旅行に来てガイドをしたジーノのペンダントを見て事実を知る
母は謝りニコラを返すことに
帰りの船にジーノがかわいがっているイルカに乗って追ってきたのを見てニコラは海に飛び込みジーノの所へ戻る決意をする
バルカというのは乗り物、夜、銀色に光るイルカに乗る姿をたとえたもの

2017年1月14日 (土)

小川武「ふしぎな野球学校」49年

Ogawat_yakyuu01
三潮社4.20発行、70円、64頁   
戦前からあるような大柄な絵、楽天的なユーモア話
Ogawat_yakyuu02

さいとうたかお「007サンダーボール作戦」66年

Saitou66_007a
第一作が「死ぬのは奴らだ」、犯罪王ミスター・ビッグに挑むボンドの活躍を描く
今度は、原爆を盗み出し、英米から億単位の金をゆするスペクターの狩猟としてビッグが登場する
原爆輸送機の兵士を懐柔するため、マレーネという美人をあてがおうとしたリッピ
彼女を助けたことで事件にかかわってゆくボンド
マレーネは証拠を消すため交通事故にみせかけて殺される
かたき討ちでたちあがったボンドは情報屋グループと組む
そのロメロたちもスペクターのラルゴに消されてしまう
残ったロメロの恋人スーザンと組んでバハマ諸島へ乗り込み
Saitou66_007b
海底をさぐっていて一味につかまったボンドは、サメの水槽、高電流が流れるマシンの試練を切り抜け
スーザンの通報でかけつけた諜報員たちの助けでスペクターを壊滅する
Saitou66_007c
ボンドの動きがこきみいい第二作は一作と同じく、映画主役のショーン・コネリーを意識して細身の顔立ち
第三作「女王陛下の007」ではもう少しごつい顔立ちでさいとうさんの絵らしくまとまっている

2017年1月13日 (金)

岡田晟(あきら)「シンドバッドの冒険」52年

Okada_sind01
中村書店7.05発行、50円、80頁   
赤本時代から単行本中期まで集中的に活躍していた岡田さん
雑誌に登場することなく終わったのが残念
赤本時代は、まるっこい幼年向け漫画
Okada_youma02
岡田晟「面白妖魔国」?年
児童図書出版、60円、60頁
これも50年少しすぎの絵柄か
本当にこども向けの絵

岡田晟「ジャングルプリンス」58年
富士見書房11.15発行、60円、64頁
青虫にある岡田作はもう一つ
こちらは以前に読んだもの
岡田さんの本でも時折古書店で見かける作品
絵柄からみて、55年以前に違いなく、58年は再版
富士見書房の単行本にはこういう5、6年前のものがよくある   

手塚治虫「ピンクの天使」57年

Teduka57pink1
「少女ブック」4月号から翌年3月号まで連載、手塚漫画全集で読む64P

雲の天使ピンクは地上に降りて人間によいことをする
春江がウィーンのピアノコンクールへ行くのをじゃまするライバル
雲を集めて飛行機の出発時間を遅らせて搭乗できるようにしてあげる
このあと、二つ大きな事件、王女様失踪事件と島の宝探し事件

宮殿に閉じ込められた生活に嫌気がさした王女はピンクの手助けで町へ
貧しい絵描きマイルスにやっかいになるが、兵隊仲間のブーンが悪事に誘う
ブーンの横やりで絵は売れず、仕方なく宝石盗みに加担するが
ピンクがにせの宝石に化けて、一味の犯罪を防ぐ
マイルスは王女の家庭教師に呼ばれてハッピーエンド
Teduka57pink2
島へ宝を掘りに来たおじ一家にこきつかわれるサユリ
ピンクは新任の桃井先生になって支えてやる
雨雲のセピアはピンクが憎くて妨害するが
本当の新任先生の活躍もあり、宝が見つかりおじ一家が監禁していたサユリの両親も救い出される
島のこどもたちに支持されるピンクの生き方にうながされて、セピアも心を改めるラスト

2017年1月12日 (木)

丘怜二「花に誓わん」?年

Okar_hanani01

王冠出版社、70円、48頁
丘ゆめじさんという作家は若木で1冊出しているが、1959年
怜二さんについては他に作品を見ない

Okar_hanani03

豚薄切れの酢豚

P170111subuta
購入した「中華のきほん」によって料理を始めている
薄切れ肉で酢豚を作るというがおもしろく、まずそれから
火が通りやすく、食感も柔らかいのでこれはいいかも
ただ二度揚げる利点があまりぴんとこなかった
160度で揚げておいて、仕上げに180度で衣をかりっとさせるとあるが
すぐに餡をからめて食べない場合はそんなに違いがあるのだろうか
レシピの餡はケチャップ味が強く抑えたほうが好み

レシピは野菜は生野菜にしてあるのが変わっている
生野菜は作り置きに適さないので、ピーマン・人参・タケノコをいためた
酢は中国酢2に米酢1だが中国酢を買っていないので、米酢で間に合わせ
深い味が出なかったかもしれない

香辛料として、この酢と花胡椒は買ってみよう
紹興酒を使うが、この味は嫌いなので、それは日本酒で代用してゆく

手塚治虫「こけし探偵局」57年

Teduka57kokesi1
「なかよし」4月号から12月号連載、手塚漫画全集で読む
雑誌ではフォローせず、全集で読み直し
小学校三年生のパコちゃんは怖いもの知らずで大きな犬を手なずけてモルと名付ける
お墓でびんを埋めている男を見て、翌日掘り出してみると、その男がやってくる
なんのことはない、昆虫博士が虫集めにびんを埋めていた
こんな度胸と観察力がうわさになって、開かずの間を調べてほしいと頼まれる
そこで鳴るピアノの音はねずみの仕業と明らかにして、不和になっている娘と母親を救う
だんなはランプで珍しく悪役になっていない
Teduka57kokesi2
続いて母の誘拐事件・海辺のマスコット事件・映画館の殺人
最後のあくま倶楽部事件でパコが小さくされるトリックがおもしろい

2017年1月11日 (水)

丘一路「ターチャン魔法の都へ行く」49年

Okai_taa01
発行所未詳、11.30発行、70円、48頁   
ターチャンとサルのポン吉がバクダッドに冒険旅行
絵はゆるく洗練のないもの、典型的な赤本タイプ
この人の名前はプランゲ文庫には見えない
Okai_taa02

1月の浪漫

P170109roman01
店を知って二年になる浪漫だが、1月は行ったことがない
店主の話では、一匹ずついるごまめや干し数の子というまさに正月料理が気になるところ
おせちではおいしいごまめも食べたし、数の子も普段は食べないが味見してみた
浪漫の献立が期待させられるところ

粟蒸し物:ふきのとうの下が九州餅粟、ゆりねとうずら肉の塩焼き
からすみ餅
お椀は、はものしんじょう(間に八条水菜がつまっていて、おいしい)
P170109roman04

八寸が正月らしく鶴の器にたっぷりの干し数の子、羅臼鰹節
羽子板の器には黒豆・にしん昆布巻き・たたきごぼう・ごまめ・鯛かぶら大根
P170109roman05
ごまめは小さいのがいいらしい、ぱりぱり感はしましょうのが上だが、黒砂糖でつけた味が絶妙
昆布巻きの昆布も柔らかく抵抗なくかめるのがすごい
P170109roman08
丸大根とすじ肉の白みそ仕立て あさつきが刻まれ、ゆず胡椒が添えられている
ご飯は麦とろ(3割の麦と米、じねんじょをすりながら鯛あらを焼いて取った出汁を加える
富山わさびを添えて、かきまぜて食べる

デザートはじょうよう饅頭におうす
じょうようはきれいに二つに割れると合格だそうでちゃんと割れた、白い餡は白小豆

干し数の子は嫌味がなく食感がとてもよい
縁起物でこれなら問題ないというものだが、なくては困るほどのものでもなさそう
やはりお椀が一番で、続いてにしん昆布巻き

青池保子初期作品 1965年

Aoike64rola02
青池さんは63年「りぼん」正月大増刊号に「さよならナネット」でデビューしたが集英社では続かず
この作品は未確認
講談社で65年後半「ローラのほおえみ」で再デビューの形、この作品は単行本に収録されているのでHPでも紹介している
続いては65年33号の「ミラ」を紹介して第二作としたが、とっても間違い
Aoike65bara
65年1号から「ばらが泣くとき」を連載している
「少女フレンド」1号
初回16P、高校一年生の作品と銘打つ
外国の田舎町が舞台
ジュリは道に迷い、センゲムさんの土地に迷い込みペンダントを拾う
突然、ばら姫という女性が現れ、センゲム館には本当の館主がいて15年も待っていると言い、バラ館の鍵をジュリに託す
夜中になっているためたどり着いたセンゲム館にやっかいになるが、ジュリが鍵を持っていることを知ったセンゲムはジュリを閉じこめバラ館の鍵を出せと脅す
バラ姫そっくりのセンゲム館の召使いシベールがジュリを逃がしてくれるが二人は追われ、シベールが鍵を持って湖に飛び込む
15年前、バラ姫の息子をオオカミがさらう事件が起こる
バラ姫は森に探しに出て迷ってしまう、これらすべては執事だったセンゲムの企みで、森番に息子を殺すように命じる
森番はあわれに思い息子は殺さずにいた
それが今の羊飼いの息子トトだった
シベールは生きていて自分がバラ姫だと明かし、わざと醜く装って館に入り込んでチャンスを待ったのだと言う
鍵をさすと池の水がひき底に隠された地下室に王冠が保管されていて、バラ姫はトトに差し出して死んで行くのだった、7号終了

さらに「月光の少女」15号より新連載、恐いまんがと銘打たれている
車を運転中、魔女を見たため事故死した両親
ナナは親戚に引き取られるが、遺産がないとわかったとたん追い出される
行き着いた別荘に住む少女ルナは歩くことができず、その母は顔にあざがあり静かに暮らしている
22号が最終回

そうして「ミラ」に続くのだけど、青池さんの公式サイトでは64年となっている
次の「死の谷」も64年とあるのでおそらく間違いでしょう

「少女フレンド」36号、青池保子「死の谷」32P読み切り
村に養生に来た兄エルンスト、一緒についてきた妹ルート
エルンストは死の谷で死の女神と出会い、そのうち迎えに行くと伝えられる
エルンストは村の美しい少女マリアンネと知り合うが・・最後は運命に逆らえずここでなくなることに
最後のタイトルが「エンド」でなく「Ende」というのもドイツの雰囲気にあっているか

2017年1月10日 (火)

青虫の赤本

昨年、青虫で閲覧した漫画単行本は昨日までで終わり
きっちりと中身を読んでいないが、赤本はざっとタイトル・作者・発行所・ページ数を確認した
絵柄も収めたので、参考に紹介していく
赤本の場合も、表紙と中身の絵が違っていることが多い
ネットで紹介される赤本は表紙だけのことが多い
まんだらけZenbuで紹介される本も表紙のみということが多い

青虫の赤本コーナーにおかれている本は豪華なB6単行本の装丁ができるまでの本が並ぶ
1946年から1950年は薄っぺらい粗末な赤本
50年以降55年までは、平綴じの単行本といった装丁の本が多い
両方、赤本という名称でくくっておくが、いずれ分けるのがよいだろう
プランゲ文庫に収録されているのは、49年までの赤本時代
青虫ではプランゲに見当たらない作家のものが多数収録されているのがおもしろい

学年誌の花村えい子

「霧のなかの少女」解説を読んでいると、59年貸本でデビューした花村さんは小学館学年誌で描いていた
それをマーガレット編集部がひっぱってきたとある

その学年誌は

66年

Hanamura67aihaniji

花村えい子「わが愛は虹のかなたに」
「小学五年生」1月号21P(二回目)
佐伯浩子は父がなくなり母も病弱で貧しい住まいに移ることに
以前好きだった浅川勝美くんにも素直な気持ちを伝えられない
勝美は浩子が変わったと誤解してしまう
浩子は妹の共ちゃんと違う所へ引き取られそうになる

「小学六年生」10月号掲載
徹底的なすれ違い、自分の思いを最後まで胸に秘めて死んで行く浩子のありようはかなり時代錯誤
絵柄のりんとした雰囲気とあいまって悲話を無理やり作り上げたような作品になっているが
最終回、文字が多く混じる美しい誌面は清冽

北海道から東京に越してきた浩子はカリエスに冒されている
自分の気持ちを好きな浅川勝美に告げることができず、勝美が征子と親しくなるのも任せて東京へ
一家は貧しく病身の母親だけでは育てられないだろうと親戚がそれぞれ引き取るというが
東京にとどまりたい浩子は親切な老夫婦の世話になる
最終回はすでに病気で浩子がなくなってしまう
北海道に戻った勝美は浩子が自分をさけるようなのが気になるがもう一度会おうと手紙を出す
返事は浩子の母から戻ってきて、母もはじめて浩子の秘めた気持ちを知る
遺書を読み、痛切な思いがつづられているのを見た勝美も初めて浩子の真意を知りショックを受けるが
もうその浩子はこの世にいない

67年

Hanamura66suzurann

花村えい子「すずらんの丘」
「小学四年生」1月号新連載18P
父がなくなり、母とおじさんの住む北海道にやってきた北野美穂
学校へ初めて出る日、馬車がぬかるみにはまって動けない
車は素通りし、馬の少年が乗せてくれる
木原明夫という名前で美穂と同じクラス、汽車で行くより早いと学校まで送ってくれる
クラスの江沢サエは朝、素通りしたスポーツカーの少女だが、東京から来たというのが気に入ったのか、帰りは乗せてくれる
サエが金持ちぶるので美穂には居心地よくなく、向かえの作じいが来ていたので馬車で戻る
その後、サエは美穂に意地悪くなってゆく
美穂は学校の帰りにスケッチをしている少年に会うが、明夫そっくりな彼は朝丘真一と言い、ここが「すずらんの丘」と教えてくれる
真一は体が弱く・・始まりのみ読めたが「五年生」になってどういう展開か不明

2017年1月 9日 (月)

川上清司「白百合の塔」56年

Kawakami_sirayuri
ひばり書房113番、130円、B6判128P

この作品を含めてひばり書房に57年前後に3作発表しているのみ
56年末までひばりで描いていた片岡芳太郎の絵に近いが少し人物造形が違う気もする
図書館所蔵はなく、現在読めるのは青虫のこの一冊だけ
Kawakami_sirayuri04
けらま島に立てられた白百合の塔を参る松井先生が生徒たちに10年前の出来事を嶺ちえ子の作文をもとに教え子の女の子たちに紹介する
嶺ちえ子の姉つる子は米軍進撃で壮烈な戦死をした
米国空襲を前に武井大尉から玉砕命令が出るが、日本兵は逃げて行く
先生は軍の命令で10名の生徒を軍に出すよういわれるが断って、スパイ容疑で追われることに
敵の捕虜になったちか子たちが戻ってきたが、投降勧告を持った来たのでスパイ容疑で処刑される
ショックを受けたつる子は決死隊に志願し、弾薬を運んで銃撃されて、松井先生の前で死んで行く
妹ちえ子はその出来事を作文に綴って姉をしのぶのだった

「中華のきほん、完全レシピ」脇屋友詞

三連休は弁当がないので、初日にデパートへ買い物
ミンチの買いだめがあるので中日はハンバーグにして
最後は、買い置きの冷凍チャーハンに
デパートではお造りを買って、味噌汁と和食にすることに
お造りは、まぐろとかんぱちと貝柱の組み合わせ

デパートでは上の階に行って本屋に寄る
ネットで調べることができないので、料理本を買う
このところ、中華がうまくできないので、さがしてみると二冊ほどしかない
前に買った「フレンチのきほん、完全レシピ」が参考になったので同じシリーズで
ちらちら読んでみると、フレンチ同様、炒めたりゆでたりする温度かげんがかなり大事みたい

花村えい子「霧のなかの少女」

Hanamura_kiri02
小学館クリエイティブで2007年復刻されたもの
もとは「週刊マーガレット」67年に連載
復刻はコンプリート版と銘打っている
自分が「マーガレット」から一回分まるごと複写したのは25号14P分
それで確認してみると、絵・コマはそのままでネームも漢字に変えてあるものがあるくらいでほとんど同じ
大きな違いは、奈津子の実の母、女優の園村ナナが本連載では園村真帆となっていること
変えた理由はわからない
それより、25号については136~137Pがそっくり復刻で抜けている(復刻では336Pの次)
Hanamura_kiri02cHanamura_kiri02b
内容的には抜いても問題のない箇所で、他にもこういうところがあるのかも知れない

雑誌ではラストがわからなかったが、復刻版で、実の母親が奈津子を避けて、奈津子は育ての母のもとへ収まることがわかった

2017年1月 8日 (日)

高山成重「嵐をついて」

Takayama_arasi01
東光堂、130円、B6判128P
現在確認できるのは青虫のこの一冊のみ

ユリ子は戦争で焼け出され父母兄とも離れ、しばらく親戚のおじさんとバラック住まいしていたがそのおじさんもなくなる
孤児院で成長し、倉山家に引き取られる
ところがその家の息子勝はたちが悪く、家の金を盗んではユリ子のせいにする
ユリ子はいたたまれず、倉山家を出て町へ
町の密輸団の手下に誘拐され監禁される
密輸団の使いっ走りになっていた少年がユリ子の兄慎一
妹と知って逃がそうとする
逃げたユリ子が警察に通報して、密輸団はみんな捕まる
親分は慎一をかばって、こいつは知らないと言い張って慎一は釈放される
ユリ子が密輸団逮捕に貢献したこと、また行方知れずだった兄と再会できたことが新聞に報じられると
母が新聞で見て、倉山家を訪れる
Takayama_arasi16
そうしてユリ子と慎一を引き取って今の家に戻って行く
向かう列車で兄妹は父のことを聞くが、空襲の時、こどもたちを探して焼け死んだという悲しい知らせが帰ってくる
涙ぐみ兄妹の見たのは三人を祝福するかのような美しい夕焼けだった

洋ナシのコンポート

P170109b
これも谷昇レシピ本から
日本の果物はそのままでも十分おいしいからフランス流の煮るコンポートはやらないとある
煮汁に一晩つけてはやく食べるという
洋ナシ二つを試してみる
レシピは黄桃で、皮はつけてからむいている
洋ナシはすんなりむけるとも思えないが、試しに一つは皮つきのままつけて、一つは初めからむいてつけた
P170109a
できあがりは、皮つきの皮がきれいにめくれ、皮から少し色付きもして感じがよい
ただ味はどちらも同じ
見た目が豪華にみえるのもありがたい

西谷祥子「ジルとMr.ライオン」66年

Nisitani_jil
「週刊マーガレット」44号~53号連載
集英社単行本で読む146P
ニューヨークの寄宿舎に戻ってきたジル
父は外交官で両親は二年間、スイスへ行く
飛行機に乗り合わせた真っ黒な青年はアフリカからライオンのこどもを持ち帰ってきたがなんとお隣のマイケル
誕生日のプレゼントにライオンのこどもをプレゼントしてくれる
断然喜んだジルは寄宿舎にも連れ、なんとかごまかして育てる
三週間も手紙をよこさないとボーイフレンドのクロードはお冠だが、ライオンの世話で精一杯のジル
ライオンが泥棒を捕まえたので学園で飼う許しを得て、二年が過ぎる
クロードはライオンと気が合わずそうそうに別れることに
ジルは高校を卒業し、両親が戻ってくるとライオンもりっぱな大きさになっている
大学へ入ったジルはジミーというステディができ、婚約しようと誘われる
しかしそのジミーもペットのライオンより手厚く扱われないという不満を持つ
そんな時、戻ってきたのがマイケル
ライオンもマイケルを思い出し、すぐになつく
マイケルはライオンをアフリカへ帰すからクロードを仲直りしろと機会をもうけるが
クロードと仲直りしてもそれほど楽しくない
ライオンは文字でジルを愛していていると告白、マイケルなら譲っても良いと
なんとジルはマイケルとライオンとアフリカで暮らすという変な結末
Nisitani_urusai
併録の「うるさい妹たち」
31P
夏休みで田舎町へ帰省する大学生たち
ベンが連れてきたナタリーがめっぽうの美人でみんな驚いている
友だちのマークはナタリーの妹リラのお相手をさせられる
リラはマークの妹たちと年が変わらないのにずいぶんおませで姉の監視役もおおせつかっている
リラはマークを気に入るが、妹たちは都会娘に取られてたまるかと反発
そんなところに、ベンの幼友達ヘレンが帰省する
一時はべつの女になびいたと怒ったヘレンだが、落ち着くとマークを愛しているのに気付く
ヘレンが近づいてマークは彼女と寄り添うようになり、リラは失恋し妹たちと親しくなる
マークはナタリーと婚約するが、指輪に興味を持つナタリーは19人目の恋人のもとへ
リラは妹たちを連れてニューヨークの見合いの場へ
今度はマークがふられてナタリーは新しい男とあつあつしている
婚約者がいる男だが浮気相手をばらすとナタリーに言い寄らせる
今度は姉が失恋する番よというリラに妹たちがあぜんとするラスト
なかなか楽しいコメディ

2017年1月 7日 (土)

泉豊「思いで遙かに」58年

Izumiy_omoide01
金園社3月発行、130円、B6判128P
泉豊さんはこの作しかみない(Returnsもこの作)
絵は素人っぽく、この作だけかも知れない

けんこつ寺を訊ねてきたユミ子
田舎の学校でも人気者になりゆみっぺと男の子から呼ばれる
ゴロ吉が剣田とユミ子をいじめると正一が守ってくれる
ゴロ吉は本当はユミ子が気になるのだが、うまく相手になれずかえっていじめてしまうというわけ
ゴロ吉が野球のボールを隠して、正一を困らせ、呼び出して、剣田にかからせる
しかし正一が勝ったので、ゴロ吉は中学相撲部主将のやまねを頼り、正一を倒そうとする
けんかと知って、かけつけた和尚に正一は怒られる
ユミ子がかけつけてくると、後から二人組に殴られる
ユミ子の人気をねたんでいるデーコたちのしわざだが
ゴロ吉が正一と仲直りしたので、デーコはやまねをそそのかし、ゴロ吉が橋から落とされる
村の相撲大会があり、正一が出てやまねを倒して、卑怯なしわざのしっぺ返しができた
正一とユミ子の仲が深まるかという流れだが、誰にも親切な正一は病気のしのぶに勉強を教える
その熱心な様子を見て、ユミ子は寂しい気持
ユミ子は東京へ帰って行く
見送りのバスでゴロ吉は名残惜しそうだが、バスが出ると、正一としのぶはあっさり一緒に遊びに行く
Izumiy_omoide06
ユミ子には村の思い出が残るが、村の子たちには自分たちの生活があるという割り切った話がちょっと変わっている

1月陶芸第一回

P170105tougei
昨年の板皿が素焼きができていなくて、今回はたたらで変形六角形皿を作る
型を作っていったので、7mmで三枚引く
横は高さを3cmほどにする、こちらは厚さ7mmにして少ししめる
下の縁に筋をいれてからどべいをつけて側面をはってゆく
ならして、三つ作ると3時半
一週間後にこれを削ってから素焼きに出す
第三週目はこの素焼きはできていないので、板皿の素焼きに色を塗る作業くらいか
第四週は、六角形皿全体に透明釉薬をかけて、底は呉須で絵をかく
下絵がいるのでなにで書こうか
上は黄瀬戸、下は織部をスプレーで吹き付けて本焼きに出すという予定

西谷祥子「ジェシカの世界」67年

Nisitani_jesica01
「週刊マーガレット」4号~14号連載、白泉社単行本で読む

ジェシカの母親レッドフォード夫人パメラは芸術家のタマゴを集めてデビューさせる趣味を持つ
あらたにやってきた画家ハリー・デニスにジェシカはひかれてゆく
ジェシカは派手な母のもとで家庭ではお姫様、陽気な学校での暮らし、だれも寄せ付けない自分だけの世界と棲み分けている

その一番の世界にハリーが踏み入れようとするが
ハリーには秘密がある
本名はリチャード、パメラ夫人が結婚する前つきあっていたアメリカの大金持ちの息子という可能性も考えられる
夫人の顧問役をやっている有能な画商ドン・アダムズが調べて夫人のこどもだとわかる
ハリーの動揺ははげしい、ジェシカが彼を好くだけによけいに苦しむ
そんな折り、レッドフォード氏がなくなり、夫人に殺害の嫌疑がかかる
ドンも贋作絵を作っていたと警察がやってくる
夫人の地位を守るため機密書類を焼いたパメラは火災に巻き込まれ、ドンが助け出した時は、正気を失っていた
ドンは焼け死に、いまわの際にハリーにジェシカは自分の妹だと教える
レッドフォード氏と結婚にこぎつけるためパメラ夫人が二人のこどもだとだます材料に使って、両親がなくなったドンも顧問に使うと言うことだった
レッドフォード家の財産を譲り受ける資格のないジェシカのため、資産を作ろうと贋作に手を出したことも
ハリーは自分の世界に閉じこもったジェシカを連れて父のもとへ帰って行く
西谷さんの作品ではかなりシリアスな内容を持つ

この単行本には未発表「わるい妹たち」16Pが収録されている
内容はたわいないものだが、ういういしい西谷さんの絵がまぶしい
62年連載の「ふたごの天使」に似ているので63年頃の筆か
Nisitani_jesicawarui
ゆみ子が戻ると兄章夫(あきお)の漫画モデルにきれいなお嬢さんミチコが来ている
佐沢ひろみさんという美人の友だちがいるのにと、ゆみ子は機嫌が悪い
兄がひろみは嫌いなんだというのでゆみ子は荷物をまとめてでてしまう
弱った章夫はゆみ子の友だちに探してもらうよう頼み軍資金を巻き上げられる
二人がゆみ子を探して戻ってみると、けんかしていじを張り合っていたという章夫・ゆみ子が楽しそうに話しているという幕切れ

2017年1月 6日 (金)

泉みどり「りんどうの咲く頃」59年

Izumim_rindou01
東京漫画出版5月発行、130円、B6判128P
少女シリーズ105
この人も少女シリーズ59年に4冊ある作家
絵は沢いずみさんに似ているが、構図がいくぶん不安定

春名ゆみ子は小児麻痺
同級のいく子が親しい
フリージアの花が咲く丘に二人で遊ぶのが楽しみ
そんなゆみ子が石を投げられ足を悪くして学校へ来れなくなる
いく子は花火大会の夜、ゆみ子をおんぶして花火を見せてあげる
帰り道、雨が降ってゆみ子は肺炎になる
いく子には父がいず、家は貧しいのでゆみ子のことが心配だが助けにならない
そんな時、ゆみ子の父が外国から帰ってくる
病気がいえたゆみ子が書いた作文を先生がコンクールに出し、文部大臣賞を取る
題は「花火の夜」
いく子の友情が身にしみる話で、「友情の少女」と評判になる
軍医の父水野英太郎を探そうと新聞社が力を尽くす
新聞に記事が載っていく子の父が見つかる
Izumim_rindou03
ゆみ子の小児麻痺もアメリカの病院で手術できることがわかって、出発するところで物語は終了する

西谷祥子初期作品

61年「ふたごの天使」でデビューした西谷さんはしばらく置いて、65年より本格的に「週刊マーガレット」で連載を始める
「リンゴの並木道」が18号から21号連載

「白鳥の歌」
65年「週刊マーガレット」27号より連載、36号の最終回は
あゆみは3年の留学を終え実力備えたバレリーナとして日本に戻って来た
演出の沢村くんは自分と距離が出来たと彼女に近づきがたい
そんな中、パーティであゆみは自ら沢村くんに演出を依頼、先輩先生も認めて二人の恋は元のようになりそう
ライバルだった美奈子も沢村くんはあゆみのあこがれと自分の気持ちを譲ってくれていたことを知り、仲直り
あゆみ、美奈子のデュエットを予定して物語が終了する
49号から「マリイルウ」が新連載、「白鳥の歌」もそうだったが、西谷さんの絵は美しさを増し、扉絵などどきどきするほど新鮮

Nisitani66sirobara

66年は11号より西谷祥子「白ばら物語」16P新連載
マライヤ女史の推薦でロンドンの金持ちネフ家の見習いに来たエマ・ジュラン
長女のマリアは意地悪く、次女のリザは変わり者
ハンサムなウィリーはしんらつだが心優しく、彼をたよりにお屋敷で暮らす
そのうちにすべての元凶は子供を顧みない母、それを放置している父親にあるとわかってくる
マリアは下男のフランツと駆け落ちして、エマが下町を訪ねてみると幸せそうで、優しい妻に様変わりしていて驚く
そんな折、リザが病気になるが、両親の心遣いもなく、憤ったウィリーは思いの丈をぶちまけて家出してしまう
父が階段から落ちて大けがをして初めて夫への愛情に目覚めた妻
車いすを押す妻はかえって幸せそう
エマは一家の語り手という位置にいてあまり活躍はない、16号終了

21号より「レモンとサクランボ」新連載、これは41号で終了する

67年「われら劣等生」が25号で終了すると32号より「ギャングとお嬢さん」
殺し現場を目撃したデビー、一味から命を狙われる
避難した親戚の町で知り合ったかっこよい青年クライドが殺し屋だったとは
クライドはデビーを愛するようになるが一味の姉御と撃ち合い死んでしまう
恋愛風味ではらはら混じりの物語

Nisitani70cheery

68年は35号より「チェエリー」
劇作家のママから迎えが来たチェエリー
マイアミの別荘へ行くと、ママには恋人がいてグレックというのだと紹介される
ところが彼にはバズという娘がいて結婚には反対、チェエリーにもひどく当たる
さらに双子の弟、ジムとリムというのがいたずらな子供で忍び込んでチェエリーのペットのオウムペペをつかまえて連れ去る
ママもこの仕業には怒って、グレッグのことも考えているようだが
絵柄は「学生達の道」と同じような美しく多彩なものだが随分ギャグ色強くなっている

2017年1月 5日 (木)

志岐としひこ「美しき面影」59年

Siki_utukusi_1
若木書房510番、130円、B6判128P
若木で1958年後半から59年前半にかけて6冊出している作家

小学生のひとみは両親を幼い頃なくしている
おばあさんと姉さんと三人暮らし
姉のみさ子が中学を出ると洋品店に勤めてひとみの面倒をみている
ひとみは母がなくなったのは知らないで、海のむこうにいると思っている
それで海の向こうへ手紙を書くが、行き先は定かでない「海の向こう」
郵便局の百合子お姉さんは、そんな手紙がいくつも来るので母にかわって返事を書いてやる
プレゼントも届いて、ひとみはいつか海の向こうの母が戻ってくると思っているが
それを知ったみさ子は、郵便局の百合子さんが書いていると知る
百合子と二人、ひとみの返事を読むみさ子は複雑な気持ちで悲しむのだ
Siki_utukusi_7
なんとこれだけの話で単行本一冊をやり通すというのはちょっと単純すぎる内容では
絵柄も素人っぽい

チョコレートのサラミ

P170102choco
正月二日は実家にこどもたちが集うのが恒例
今年は母が入院しているのだが、集まっておせちをつまむ
食事も終わったあと、かたづけして、菓子を出してしばらくお茶に
果物をあまり買っていないので、あまおうを少しずつにしてチョコレートを出す
31日に材料を買ってきて元旦に作った分
これはNHK12月のレシピ
ミルクチョコを溶かして、ナッツ類(くるみと甘栗)、ビスケットとバゲットの中身
昨年作ったチョコバーより、小麦粉製品が多く柔らかい
味もミルクチョコがもとだからマイルド
ということで、チョコバーより好評だった
甘栗は縮むと硬すぎて、使うなら瓶詰の甘露煮が適しているかも

美内すずえ「ガラスの仮面」76年~

Miuti_kamen01

黒婦人(月影千草)に見いだされ、劇団月影へ入った北島マヤ
見学に来た姫川亜弓が「はい・いいえ・ありがとう・すみません」だけで受け答えするという練習に加わる
亜弓が即興で演じて、受けるのがマヤ
一時間も持ちこたえて、亜弓はおそるべきライバルと初対面したことになる

はじめての演劇が「若草物語」のべス役
できはよかったが、大都芸能のさしがねで新聞評がさんざん
パトロン青柳プロからは演劇コンクールで入賞しなければ見放すと通知がくる
東京大会では、劇団オンディーヌの亜弓が「たけくらべ」のみどりを
マヤたちも同じ演目で同等の喝さいを博する
全国大会では妨害にあい、マヤ一人で「ジーナと五つの青いつぼ」を演じる
Miuti_kamen03  
(この第3巻が一つのハイライト)
一人芝居が演劇条件に反すると入賞はみとめられず、つきかげは解散する

いくつかの演劇に出たあと、「嵐が丘」のキャサリンの子供時代を演じて好評
つきかげが再起して、「石の微笑」で人形を演じる
大都芸能「夢宴桜」では、ひょんなことから代役に出て亜弓と共演する
ねたんだ一人が台本をすりかえたため、亜弓が先導してマヤが必死でついてゆく展開に
「石の微笑」の最後、母の失踪に動揺したマヤは演技に失態を生む
代役に出たことも月影先生の怒りを買って、「奇跡の人」のヘレン役を勝ちとらなければ破門だと宣告される
候補者には亜弓もいて、結局二人が日替わりで演じることになる
アカデミー芸術祭賞には、毎回、サリバンとの格闘が違う形をとった斬新さでマヤが選ばれた
この後、恋をしていないとできない役柄をマヤと亜弓が乗り越えて9巻目
マヤの恋の相手は桜小路くんだが、演劇のため彼とは距離を持つ

テレビドラマ「天の輝き」で明治時代の少女沙都子を演じる
停電、カミソリ、水かけなどの妨害にあっても演じぬいて人気を得る
ところがテレビ放映を知った母が療養所を抜け出し、東京へ向かう途中に死んでしまう
10巻目では、マヤの役を奪おうとする乙部のりえが療養所に閉じ込めたのは大都芸能の策だと教える
ショックで立ち上がれないマヤに代わってのりえが役につく
事実を知った姫川亜弓が、吸血鬼カミーラ役でのりえと共演
主役となったのりえを食って、才能の違いを見せつける それが亜弓にできるマヤへのエールだった
演劇から離れようとするマヤを大都芸能は速水がむりに連れ戻し「夜叉姫物語」へ出演させる
(速水はつきかげのライバルながら、マヤにひかれ、紫の人として支え続けていた)

ここでもまんじゅうが土に替えられるなどいじめが続くが演じて役者に戻るきっかけをつかむ
11巻では学園祭で一人芝居を成功させ
12巻では演劇部に誘われ、ロボット役で認められる
そのころ、亜弓も一人芝居「ジュリエット」で大成功し、芸術大賞を受ける
受賞の席で、月影先生は「紅天女」の後継者にすると打ち上げる
ただし、二年以内にマヤが同等の賞を取れば後継者候補と認めるとも

13巻、野外ステージ「真夏の夜の夢」でパックを演じるマヤは軽々しい動きで観客を魅了する
14巻、マヤは姫川亜弓主演「ふたりの女王」の相手役オーディションを受ける
第一次審査の課題「毒」で演技を短い芝居に仕立て上げ、「音楽」ではリズムにあわせて壁を塗るという発想を披露
第二次審査、レストランのマスターの動きに合わせて芝居を仕立てる課題で七つも違う展開を演じる
Miuti_kamen14
三次審査を待たずマヤが相手役に選ばれる、このあたりが二つ目のハイライト

月影先生の提案でキャストが意外な方向へ動く
明るいめぐまれた女王アルディス役がマヤ、牢に閉じ込められたくらい姉王女オリゲルド役が亜弓
二人とも完璧な演技で舞台を大成功に導く、このあたりが三つ目のハイライト
17巻、「ふたりの女王」の好演を見て、演出家黒沼龍三が「忘れられた荒野」の狼少女役にマヤを誘う
18巻、会社は歌劇団を退団したトップスター円城寺の演劇に重きをおき、黒沼は冷遇、はては会社を離れて演劇をかけることに
速水はマヤに恨まれるのを承知で、円城寺の初日に招待し、公演後、ロビーで挑発
マヤに円城寺の芝居を再現させ、あげくに狼少女をやらせる
19巻が山です
これで演劇界の重鎮は「忘れられた荒野」の観劇にでむく気を起こすようになる
そして、その初演、台風のため交通手段も絶え、道路も通行止めとなってしまう
マヤは紫の人から初演に行くとメッセージを受け取っていたが、上演時間に現れたのは速水社長一人
二日目の公演には重鎮たちも現れ、連日評判は高まる
五日目には客席配置を変え、客席も舞台の一部になるようにし、一体感をます
さらに、同じ脚本で、コメディにも、恋愛ものにも仕立てる演出で大人気となる
芸術祭にノミネートされ、マヤは大賞を受賞し、「紅天女」候補の資格をうる
紫のバラの人からのお祝いのメッセージに、青いスカーフ(タバコでこげて二日目から赤いスカーフに替えた)とあったことからマヤは速水が紫のバラの人と知る
Miuti_kamen18
20、21巻は、紅天女のふるさと、紅梅の谷で、マヤと亜弓は、風・水・火・土の演技をする
22巻では、紅天女の作家、尾崎一連と月影千草の出会い、愛、演劇の日々が回想される
23巻で、月影先生がもう一度、紅天女を演じる
そうして東京に戻ったマヤを待っていたのは、速水と紫織との婚約パーティだった

単行本43巻、44巻は、マヤを思い切れない速水の思いにとまどう紫織を描く
現在47巻目まで出ているが、決着はつかず紫織の嫉妬という意外な展開を見せる
紫織の嫉妬は狂気にまで進み、一時は彼女のためマヤをあきらめた速水だが、49巻では自分のために生きようと家を出るまでに
黒沼の脚本は東京を天女の舞台にするらしい
亜弓は目を痛めても天女役をめざし、物語に緊張感を与えている

かつて、亜弓が一般公演での天女を演じ、マヤは紅の里で自然な天女を演じるという結末を思ったが
ここまで話が進むと、
紅天女を東京で演じるのはマヤだ
実らぬ恋に焦がれながら、灼熱の昇華を遂げるかも知れない(速水との恋は実らないように思う)
亜弓の方がもっと透徹した自然を演じ、紅の里へ退くのでは?

いずれにしても次の50巻で結末を見たい、もう40年になるんですもの

2017年1月 4日 (水)

丹羽正「虹の歌声」56年

Niwa_nijino01
島村出版31番、11月発行、130円、B6判128P
東京漫画出版で7冊、島村で2冊単行本がある
58年7月の「若草の乙女達」は以前読んでコメントした
そちらは年がたって、ヒロインの目は大きいが、もう少し子供向けの漫画だった
どちらもきちんと描かれて読みやすい絵になっている

靴磨きのみち子
逃げてきたスリがみち子の道具に財布を隠して逃げ去る
帰りしなに男が来て財布を取ろうとするのをアコーディオン弾きの少年三郎が助けてくれた
父は音楽家だったが体をこわして貧しい暮らし
Niwa_nijino04
すられたおじさんにみつ子はお金を返し、お礼に一万円を借りておく
佐田先生はみつ子の声がいいので歌をこころざすよう協力する
母は歌手で仕事のため、こどもを捨てたという手紙を家で読んでしまう
歌の審査会でみち子の歌は素晴らしい
審査員にいた東郷春美先生が彼女の母親
山崎みち子という名前を見て驚いていたが、歌声を聞いて成長を喜ぶ
審査が終わった廊下で先生はみち子に声をかけ、実の母だと明かす
その胸に飛び込んだみち子だが、病気の父を思うと母のもとに行けず悲しい日々を過ごす
けろり製薬の宣伝を頼まれたみち子は歌う
しだいに成長するみち子を見て、父は大阪の母のところへ行けと置き手紙をして家を出て行く

大阪へ会いに行くが、悪者に連れ去られようとする
それを一緒に来た三郎くんが助けてくれる
大阪で会えず、公演先の名古屋にも行くが、病気になって東京の病院に入院したと聞いて東京へ戻る
ようやく東京の病院で再会した二人
母の指導もあり、みち子の歌声はやがてラジオでも聞かれるようになる

今年のおせち

P170102oseti1
小の二段がたん熊のもの
大きな二段が太閤園のもの
P170102oseti2

P170102oseti3
どちらも味が薄目でいやみがない
食べにくいものがなく、いくらも食べることができる
そう好きではないが塩辛も悪くない
全体に悪くないのだが、とびぬけておいしいというのがなかったように思う
たん熊ではさわらの焼き物
太閤園ではさわらの昆布締め が印象に残る

それよりも妹が作ってきてくれた、ごまめがぱりぱりして驚いた
ごまめは毎年、ぱりっとできて不足はないが、今年の材料がとりわけいいらしい
西大寺の近鉄だが、塩干屋大潮の品物というので来年は生駒で求められるかも
(生駒で尋ねると、宮津の「しましょう」というブランド物らしい
P170102gomame

万里村奈加「プライド」89年

Marimura_pride01
mimiコミックス全5巻で読む
副題が「千香子の闘い」
父は政界をも動かす財界の実力者辻輝貴
力でなんでも思うようにする辻は前妻を追い出して、ほれた赤坂の芸者比呂菊を妻に迎える
生まれたこどもは女の子で千香子と名付けられる
千香子が五歳になったとき、同じことが比呂菊を見舞う
新しい秘書にこどもができたと知った辻は比呂菊を追い出そうとする
気丈な比呂菊は自殺する
新しい妻には息子真也が生まれるが病気がちで、成績も千香子がよい
女への父の偏見に耐えかね、また母の死の真相を知った千香子は父の力が及ばないアメリカへ留学する
アメリカでは家庭教師淸原のつてで報道記者の山根明(こちらが妻の方)夫妻に世話になる
それもあって千香子は帰国してニュースキャスターをめざす
ここまでが一巻目の内容

ベテランの工藤キャスターが強烈なライバルとなるが、女性の立場を見据える姿勢と負けん気で頭角を現す
圧巻は、山根さんの夫が深追いしすぎたため、車で追われ事故死した仇討ちから父の政治献金に挑戦する
千香子が好きだった淸原先生は父の片腕になって家の警護もあたっている
工藤キャスターが辻に近づこうとしてかえって愛人になるおかしな流れも入るが
愛人に立場を奪われた真也の母が不正献金の証言をするというのが突破口となる
山根さんが写した現金受諾の写真も手に入れ、千香子は放映を強行する
これで父の信用が失われたと判明した時点で、千香子は証拠のフィルムなどをすべて焼却する
仇を討つことができれば、父の罪を問うまでは望まなかった
証拠隠滅で千香子は逮捕されるが、実の娘の隠滅は罪にならないと釈放される
一連の事件で脳溢血で父が倒れ、真也があとをついで淸原が助けることに
千香子を守るため、辻の秘書を引き受けて来た淸原は会社が軌道に乗ると千香子のもとへ
テレビから離れていた千香子だがキャスターが天性の仕事だと悟る
Marimura_pride02
父の権力との熾烈な闘い、男社会であがく千香子の生き方がよく描かれている
それだけに、母を死に追いやった父を、失墜したあとは親しく見るというのはうなづけないけれど

2017年1月 3日 (火)

二川まこと「琴江物語」

Nikawa_kotoe01
130円、B6判128P
享保5年、旗本大村新右衛門の江戸屋敷
琴江姫が家来たちと剣道をしているが
番太郎は姫に打ち込んで、父は愉快に思うが、勝気な姫はおかんむり
そんな時、京都の祖父から姫に教養をつけるためこちらへ送れという手紙を奴が持って来る
父は賛成して、お供数人をそえて送り出す
番太郎もその一人に加わっている

富士が見える芦ノ湖で身投げの女を見た姫は憐れんで30両渡す
これは騙しのお弓姉さん
後から姫の一行をつけてきた虚無僧がお弓から30両を取り戻して、一行に投げ返す
道中、付き人の塩野氏は少年に仇と間違われるが、宿屋についてみるとそっくりな男に会う
男は相手とはささいなことでけんかになったが心臓麻痺で死んだのを息子が追ってくると語る
これを隣室で聞いた少年は無礼を誤る
すりにすられたものを虚無僧が取り返してやったり、道中何かと知られないよう手助けをして
桑名までの渡し船で山伏が棒をのむと自慢しているすきにすりが出る
姫一行はすりが出ると船中の客に気を付けさせる
Nikawa_kotoe06
これですり被害はおさまったが、船を出て鈴鹿までくると、山伏一味がせっかくの仕事を邪魔されたと襲い掛かる
それを助けたのがあの虚無僧、名乗ると堅井仙兵衛、江戸へ祖父の手紙を届けた奴だった
一行に遅れた番太郎も人助けのためとわかり、姫はみんなの苦労を知って自分の非を悟る

長谷川町子「サザエさん 28集」37年

Hasegawa_sazae28
ワカメのあわてた顔がおもしろく、考えがこどもらしい
Hasegawa_sazae28b

2017年1月 2日 (月)

横関利一「母のふるさと」58年

Yokozeki_hahano01
若木469番7月発行、130円、B6判128P
はらたかしさんに似た絵柄

浅間山の頂の雪を見て育つ明石啓子
母が病いで金もなく働く
別荘の水島さんと知り合うと手術の世話をしてくれる
そのお母さんは啓子の母親よし子を知っていた
そうして、啓子が友人珠代さんが産んだこどもだということも
連絡を受けた珠代さんはさっそく浅間へやってきた
啓子は実の母親のことを知るが、育ての母が唯一のお母さんだと思って東京へ行く話にも反対する
Yokozeki_hahano05
よし子や水島さんのお母さんが無理に行かせようすると、身を投げようとした
これを見た珠代は、啓子にはよし子さんが本当のお母さんだと身をひくことに
啓子が成人するまで金銭の援助をするといって東京へ帰って行くのだった

長谷川町子「サザエさん 29集」58年

Hasegawa_sazae29
おじいさん、おばあさんお表情がなんともいえずよい
おじいさんが頭に貼っているのは普通は張り薬なんだろう
Hasegawa_sazae29b
しょうじにこういう形のガラスがはめてあるのもあるのだとおもしろい
Hasegawa_sazae29c
作者が案に苦しむという話、長谷川さんも若い
Hasegawa_sazae29d

2017年1月 1日 (日)

弓田うさ「流浪のギター」59年

Yumita_gitar01
東京漫画出版6月発行、130円、B6判128P
東京漫画出版の少女シリーズに9冊描く

北条暁美は母と二人で満州から引き上げてきた
母は一度倒れてたが回復し、青葉輝子を頼って東京へ向かう
暁美は輝子先生から歌のレッスンを受け、厳しい練習を乗り越えうまくなる
そんなある日、花売りの少女きくえと連れのギターを抱えた盲目の老人を見てなにか心が引かれる
老人が車に轢かれ入院すると、しばしば見舞いに行く
暁美の母はこの老人から逃れていた
温泉町で働くといって母は暁美を東京から話す
たまに東京へ行ってもきくえには会えない
そんな時、「花売る少女」の絵を展覧会で見る
書いた勢古さんに聞いて、住まいを訊ねるが、立派になった暁美を見て老人はここを去る気持になる
老人は蒔田といって青葉先生にも教えたことがある音楽家
引き上げ船で親しくなった婦人が下りる時の人混みにまぎれて姉の方を連れ去ってしまった
それ以来、妹菊江を連れて日本を流離ってきたのだが
Yumita_gitar07
実際の娘の成長を見ると、混乱させたくないと思うようになった
母は暁美に謝り、きくえたちを止めに行く
列車で北海道へ発とうとするところを止めて、青葉先生が蒔田先生を引き取ろうと申し出る
きくえと暁美はようやく姉妹として暮らせることになるラスト

2017年の漫画読み

国際児童文学館閲覧を終えた2015年でほぼ漫画読みは終了している
2016年は青虫と国際こども図書館に行って主要な作品が確認できた
オークションも2016年で終了して、今年はいくらかの新刊と復刻本を買うくらい
16年には大量の漫画本を処分していくぶんすっきりなった
その過程で、ネットにコメントをあげていない本もわかって、文章化したりした
それが若干残っていて、本の整理も一区切りつきそう
あとは、複写を人物ごとにまとめたので、そちらを整理してネットにあげるのが今年の漫画関連の作業となる

読みたい本はいくらか残ったが、力を尽くして求めなくともという気になっている

« 2016年12月 | トップページ | 2017年2月 »