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2017年2月10日 (金)

手塚治虫「火の鳥 少女クラブ版」56年

56年5月号から57年一杯の20回連載
エジプト編が6回、ギリシア編が9回、ローマ編が5回

エジプト編
父王の命で火の鳥を捜しに王子がエチオピア遠征している

歌でおびきよせようと、奴隷娘(敗戦国の王女)ダイヤに歌わせる
鳥は来たが、矢も通り抜け、迷った王子たちは火の鳥の卵を偶然守ることに
それを感謝した火の鳥から父王に血をわけてもらえることになった
帰ってみると王はなくなっていて、王子は気に入ったダイヤと結婚する
王座をねらう義母は王子たちを墓に閉じ込める
火の鳥が現れ二人に血を飲ませ、墓から出す
義母は王子を暗殺させ、ダイヤも川辺で殺そうとして底なし沼に飲まれる
王子は死んだのではなく永い眠りについたと火の鳥に聞いたダイヤは剣で自らを刺して眠りにつく

ギリシア編
火の鳥は卵からかえったチロルを跡継ぎとして、自分は燃え尽きる
チロルの育て役としてノロ(亀)、ヨタ(狐)、ポポ(兎)に血を飲ませて命を与える
洪水で流されたダイヤはトロイの船に拾われ、王子はスパルタの浜へ流れ着く(スパルタではクラブと名乗る)
船はスパルタへついて、トロイの王子ヘクターは使者としてダイヤも連れていたが
スパルタの王妃が娘ヘレナよりダイヤが美しいと閉じ込めてしまう
ダイヤがさらわれたと思ったヘクターはヘレナをさらって帰国する
ダイヤは王妃に殺されそうになって、逃げだしたところクラブが見つけトロイにつれてゆく
しかしスパルタとトロイの間に戦争がはじまり、スパルタ軍が残した木馬にダイヤが踏まれてなくなる

敵の女とみたヘラクレス将軍の命令だった
クラブはダイヤを抱いて身を投げる

ローマ編
二人の死骸はまるで生きているようで、ギリシアの倉へ納められていた
ギリシアを破ったシーザーの家来アンドロクレスが持ち帰る
45年後、生き返った二人は今はパン屋となっているクレスのもとで暮らしていたが
ダイヤの歌を知ったローマ王はクラブともども連行し
ダイヤに歌わせようとしたが拒むので、奴隷にしてコロシアムで動物と戦わせる
たまたま出てきたライオンが以前助けたライオンで恩義を感じほかの動物を倒してしまう
戦いで生き残った者はのぞみをいえるので一週間の猶予を請い、火の鳥をさがしにゆく
火の鳥はローマ王を改心させようと来てくれるが
王が従わせようと頭が弱くなる薬を用意したのでそれを自分の血のように見せる

血だと思って飲んだ王は無能となり、民衆が王宮を押さえる
火の鳥はクラブが次の王になるでしょうと去ってゆく

ギリシア編はとくに歴史を詰め込みすぎて窮屈
ローマ編は話を急ぎすぎ
映画のようなスペクタクルを与えたかったという作者の考えはギリシア編の扉に現れている
ギリシア編の一回目で、渡り鳥がチロルに見せる円舞が美しい
こんな遊びがあるときが、手塚漫画がいきいきみえるところ
ライオンが円になって踊るシーンなんてのが「ジャングル大帝」にあった

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