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2017年2月 3日 (金)

永島慎二「フーテン」67年

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青林堂72年発行「フーテン」下巻
「夏の章」が5から9まで
5は「COM」掲載でダンさんと野々宮利子との出会いを描く、他は「プレイコミック」掲載
6、岩崎円を助けた村上大吾だが、勤める店のマダムに深入りして、円が離れてしまう
7、おやじが死んで、兄が持ってきたくれた遺産半分の60万円をフーテン仲間たちに気前よくおごり、兄にも自分たちの暮らしぶりを見せる村上ゆたか
8、一緒に暮らし始めた松木タンとポポを訪ねたダンさんとコートさんが、けんかする二人を仲直りさせる話
9、マリアが知り合ったじいさんと屋台を出す話でこれが「フーテン」上下巻を通じて一番おもしろい
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3年前家出した息子ひろおを捜しに新宿へやってきた父
金をもっているとフーテンたちが言っているので、公衆便所と呼ばれているマリヤがホテルで一晩ゆっくり眠りたいと相手になりに出向く
ホテルで息子の写真を見て、マリヤは自分たちの知っているマブだという、そしてアメリカへ行って音沙汰がないとも
定年退職した父は人生が終わったような気がして、家を売り払ってひろおを捜しに東京へやってきた
金の半分をひろおにやるつもりだったのだが
彼はひろおとも何度か寝たというマリヤを抱かずに、寝顔を見ながら何かがくるっていると独り言つ

しばらくして、ダンさんとコートさんがラーメンを食おうと屋台をのぞくと、なんとマリヤがやっている
あのおじさんは岩上と言ってパートナーと紹介される
気の合う仲間となんらかの仕事につくというのが、フーテンを巡った作者の気持ちだったのでしょう
こどもを東京に捜しに来て、屋台を始めるというパタンは68年「心の森に花のさく」で使われていた(9は70年6月掲載)ので気に入った内容なのでしょう

秋の章はどれも中途半端
1は殺しで金を奪おうとしてつかまる青年
2はフーテン暮らしの会社社長、探偵が見つけるが失踪のままにしておく
3「星の降った夜」は吝嗇な父に愛想をつかして、借家人の小説家と家を出てゆく娘こずえ
4はフーテンたちをせりふなしで回想するコマをつなげて終わる 発展はないのがおもしろくない

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