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2017年2月 4日 (土)

板橋しゅうほう「セブンブリッジ」最終巻 

「セブンブリッジ」は以前詳細しているが、最終7巻目は省略ぎみにしかまとめていないので
ラスト付近がどうなっていたのかを再見すると

劇団長野野村の育てた夏子を連れ戻そうと、水晶界からウサギ男がブックマンを連れてやってきた
夏子はセブンブリッジ(水晶界のメインコンピュータが生み出した最強の七体)とともに水晶界へ
ついた先はロックランド、そこからギューブ王国、アグアグの島とめぐりクリスマサラのニコニコーマンを倒す
この間、水晶界やセブンブリッジは小隕石が頭を直撃し眠り続けることになった夏子(アメリカの日系タナカの娘)の生み出した夢だとわかる
ただその夢がコンピュータを介して現実とつながり、水晶界の女王リュンカが逃げてきて日本で育てられたのが夏子だというややこしいことも
水晶界の特殊プログラムが核王となって女王を倒し、水晶界を動かすコンピュータ、クリスタルブレインをのっとろうとしていた

またニコニコーマンの本体は小隕石を降らした異星人であった
滅びゆく異星人は自らの進化の続きをほかの惑星の生物にひきつがせた
二人の異星人はその意識を隕石に閉じ込め地球で再生した
それがニコニコーマンと夏子の弟拓であった
拓(人類の成長時代から生きていたことになる)は小隕石の到来を一つ遅らせ夏子を生み出した
夏子によって核王を倒すことが、人類生命進化を一定の方向へ固めるプロテクトを解くことになるという
拓は進化は自然なままにまかせるのが一番という考えを持ち、自分たち種族の意思を裏切っているのだが

ここからが7巻目の内容
進化決定のプロテクトが、一個人の意識とコンピュータが結びついた世界で反乱を起こす核王プログラムでしか現れてこないというのも変な話だが
核王はニコニコーマンの意識も吸い込んでより強力となって、拓を石に変えてしまう
宇宙人としての意識は消滅したが、石になることで人間としての拓は守ったらしい(核王が倒されたあかつきには拓は生き返る)
核王はセブンブリッジも退け、夏子の記憶を消して水晶界に投げ込んだ
水晶界は核王軍の絶対支配する世界になっていたが、レジスタンスが台頭していた
護送される夏子はただの女の子としてレジスタンスに救われ、たまたま女王リュンカとして抵抗の呼びかけ放送役をまかされる
聞いた人々はセブンブリッジを呼び出せば信じると声をあげる
夏子は本物だからセブンブリッジを呼び出し、ここに革命がはじめる
夏子の仲間たちは分かれて水晶界へ入り、一隊は核王の心臓部に行き着く

そのころ、核王と戦っていたセブンブリッジは倒しても再生する体に手を焼いていた
心臓が破壊されると核王も倒れ最後のあがきでコンピュータに逃げ込む
最後の戦いだとセブンブリッジはコンピュータの一部となって夏子とともに核王の意識を追う

なんと行き着いた先は、アリゾナにおかれた眠り続ける元のナツコのところ
実はナツコは数年前から目覚めていて、ここで起きて自分の人生を始めるより
すでに人間界で役割を担う夏子と替わった方がおもしろみがあると核王となっておびき寄せていた
ナツコが夏子に触れていれかわろうとする瞬間、夏子の守り役竜樹が飛び込んでナツコを押さえる
傍観していたセブンブリッジは夏子を残しながらナツコの思いをかなえる方法をとる
彼らがブリッジをかけナツコの夢が生んだ世界、水晶界へ連れてゆくのだった

宇宙の意思が介在する人類の歴史と、眠り続けるナツコが生んだコンピュータ制御の世界が不思議に交錯してとりとめもなくなる危うさを含む

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