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2017年3月 3日 (金)

水野英子「星のたてごと」58年


「少女クラブ」連載
1968年の単行本3巻をまんだらけ難波で購入

昔、デクルス王の伯爵シャロットにリンダという娘がいて可憐にして勇敢
王国に隣接するザロモン人が宮殿宴の席に攻め込んだ時、たて琴弾きがリンダを救ってくれる
再度、マスクをしたその男に救われたとき、指にはめた黄金の指輪を見てリンダは雷に打たれたようになる
二人の間には深い秘密があるらしい

王の開いた競技会に現れたその男は、大臣ゾルゲの無敵の部下ロカンボを倒す
そのさなかリンダを傷つけたことでゾルゲに決闘を申し込んだ男
伯爵はその顔を見てユリウスとわかり娘を近づけないように思う
(ユリウスはザロモンの王子)
ゾルゲはことを急ごうと、王暗殺者を送りシャロットの短剣を残させる
伯爵は追われる身となり、リンダもあとを追う
追手からユリウスが救ってくれ、リラの森にかくまわれた父に会う
ゾルゲ公がザロモン人と通じて王国を狙っているのを知った伯爵は一人で城へ乗り込みつかまってしまう
リンダは夫がなくなって戻ってきたゾルゲの姉ユリアナ一行について城へ入る
リンダは正体がばれ森へ逃げユリウスと再会する
その時、雷が落ち、リンダは過去の記憶を取り戻す
リンダは星の子、死者を空に運ぶ仕事を担っていたが
若くして死んだユリウスに同情し、父である神の指輪をはめさせてよみがえらせる
同時にリンダも伯爵の娘としてこの地に生まれてきたのだった

2巻目
ゾルゲはザロモンに城を攻めさせ、その間に王をなきものにしようとしたが姉ユリアナが王に味方する
騒ぎでユリアナのこどもミルコが行方不明
捜しに出たリンダはザロモンに見つかり船に乗せられ、海へ落ちてザロモン国へ流れ着く

国は王子ユリウスが戻って祝いの最中
義母との仲が悪く飛び出したことがわかる
義弟セレストはユリウスが王位を継いでもよいと考えていて、義妹デリラはユリウスを愛している
そのデリラの侍女となったリンダ

デリラが山へ行き山賊に襲われるのをユリウスに助けを求めにいったリンダ
ユリウスを襲ったのは義母の手の者、谷へ落ちてしまう
リンダはユリウス殺しの犯人としてザロモン城へ連れられる
ユリウスが無事だとわかると義母はおとりとしてリンダを自分のゆめの島へ連れ去ってしまう
ユリウスを助けたのは伯爵で、リンダとの交換にデリラをさらって行く

島で奴隷にされたリンダ
奴隷たちは金を掘り出す作業で厳しく使われ、モスラなど勇気ある男たちが反乱をめざしていた
リンダも毅然としたふるまいでモスラがひかれてゆく
デリラとリンダの交換に現れた義母はユリウスに短剣を投げる
ユリウスを殺そうとするのを見た王は義母を追放するが王のグラスに毒をもって去ってゆく
知らずに飲んだためザロモンの王がなくなる

3巻目
ユリウスが王位を継いで、奴隷も開放し反乱を鎮める
ユリウスはリンダに求婚するが、リンダにはユリウスを死の国へ送る役目がある
デクルス王が病でシャロットを呼び寄せる
王は彼に政治を託し、シャロットはザロモンに和平の使者を送る
これを待ち構えていたのが義母の一味
セレストたちも合流し、和平の使者を葬る
怒ったデクルス王はザロモンに攻め込む命令を下す
そこへわびにやってきたユリウスだが、部下をデクルス兵に殺されて幽閉される
リンダが王から鍵を盗んで逃がすが、ユリウスは部下のかたきを討たずにはおれないと告げる
野に出たリンダは一度は義母たちにつかまるがデリラが逃がして追った義母が谷に落ちて死ぬ
そのあと二つの国の戦いが始まる
傷ついたシャロットの代りにリンダが剣をもって兵を率いる
ユリウスに対峙したリンダは剣を自らに突き刺して果てる
すきに乗じてゾルゲ率いる軍が攻め入り、ユリウスはセレストと一騎打ち
セレストが敗れたのでゾルゲがユリウスを射殺す
おりしも洪水が襲い、兵を流してしまう
国をついだセレストとシャロットが両国の和平を誓う

神が人になる方法は自ら命を絶つことであった
リンダを憐れんだ神はユリウスにも新たな命を与え二人を山の高みの国に住まわせる

「銀の花びら」も構想大きな物語だったが、本作は神話と歴史を結んだ壮大な構成を描き切っている

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