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2017年3月 8日 (水)

ちばてつや「ちかいの魔球」


「少年マガジン」連載
雑誌連載時には知らず、特集本で知っていい作品だと思った
71年虫コミックスで単行本7巻で全容を読んだ

明星高校中村のきたないやり方で甲子園出場をのがした富士高校二宮光
巨人軍に誘われて入団、九年バッテリーを組んだ久保もテスト生として巨人に
二宮の武器は一時止まるようにみえる魔球
好敵手はバットにあたれば必ず出塁するという快足の持ち主ヘンリー中川
ヘンリーにはバットに当てられるが、そのあと抑える

オールスターに選ばれた二宮は四球が続き打たれるが、雪ちゃん(従弟)がお母さんが観戦していると教えるとがぜんはりきり
六人三振に取り自らもホームランを放つ
魔球を投げすぎて記録がかかる七人目で倒れてしまう
母の観戦は励ますためのウソで、監督の妻に勧められ浜松まで会いに帰る
最優秀投手賞をとるまで会わないと誓った言葉通り母は光に会わず、光もそれでいいんだと気力をみなぎらせて戻る

捕手相川さんの送別試合で阪神相手に完全試合をなしとげるいきおいの二宮
最後は魔球を連発、相手のやじに動揺し、魔球をデッドボールしてしまう

無理な投球がたたり肩をこわした二宮は二軍で静養練習するうち、球が四つにも見える第二の魔球を編み出す

最優秀投手にはなれなかったが、日本シリーズで新魔球で巨人を日本一に導き最高殊勲選手に選ばれる

オフの話題は、目の鋭い高校生選手大田原
二宮・久保がスカウトに向かい、すでに阪神と契約しているのを知る
かわりにと教えられた釜ヶ崎の陣内を連れて帰る

二宮の投球を見た陣内は同じチームだと勝負ができないと中日に入団するのだが

5巻目は大田原との勝負
新魔球で別れた球のうち影の濃いものが打つべき球だと悟った大田原に対して、天候が曇ったとき勝負した二宮が勝つ
6巻目では久保が新魔球が打てるかどうかで二宮の背番号をかけてしまう
同時に投げてもらった数球を打つ練習を重ねた大田原はアウトになるがバットに当てる
二宮は背番号を大田原にわたし、浜松へ去る
雪ちゃんからの情報で草野球にすごい投手がいると教えられた二宮、久保
行ってみるとひげもじゃの老人が投手、なんと消える球を投げる
頼み込んで教えてもらうが無理な体力を使う球だから一試合三球までと制限される

最終巻7巻目
阪神戦で一番の大田原を消える魔球で三振にとった二宮
その後も好調で三人ずつで片づけ、またもや完全試合になりそう
最後の一人ねばるバッターを禁じられている魔球で三振に、ついに完全試合を達成する
しかし二宮の肩ははれていた
久保が気づくが、母が白血病で今年いっぱいと知らされた二宮は投げ続けるといい久保も止められない
最後の大洋戦、久保が音をたよりに新魔球を受けているのを見つけたヘンリーが挑むが
バットは球の上をかすっていった
ヘンリーを打ち取ったところで二宮は肩を押さえ倒れてしまう
ドクターの診断は苛烈なもので、再び野球はできないとのこと
ただ今の薬で一時的に痛みが消えるため、来日中のデトロイトタイガーズとの試合に登板させてはと提案される
常識では三日で登板などわけがあると疑われるのを、長嶋が買って出て出場させる
大リーガーに魔球を撃たれるのが怖いのだろうと二宮をいきりたたせて
母も観戦する中、二宮は魔球を連発し大リーガーをみごとに抑えてゆく
自身もこれが最後の投球だとわかっていて
試合が終わるとみんなに感謝して球場を去ってゆく

新らしい魔球はわりと簡単に生まれ、物語は友人たちのエピソードもまぜこんでよどみなく流れてゆく
福本さんの原作によるところが大きいだろう
二宮の投球フォームなど、ちばさんの絵もすごくいきがよい

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