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2017年4月 9日 (日)

白土三平「カムイ伝」64年

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「ガロ」に連載された大作 小学館ゴールデンコミックス21巻で読む 
江戸時代日置藩を舞台に非人のカムイ、小作の正助、武士の草加竜之進たちの生きざまを中心に歴史を描く
白オオカミの生きざまも併行して描く気持ちだったのだろうが、カムイの物語とかけ離れてしまうため登場することが少なくなる

目付軍太夫の奸計で草加家が断絶、竜之進は指南役弟笹一角と非人に身分を落として逃げ延びる
一角は日置藩断絶を狙った世継ぎを殺害するが、幕府は通例を曲げ別の世継ぎを認める
日置領の不思議が物語後半の要点にもなる
竜之進は日置藩が廃されて幕府領になった時、代官となって戻ってくる
身分差をなくす支配をめざすが武家側と衝突して失脚する

カムイは身分差別を乗り越えるため、忍者になるがかえってその掟に縛られ、師匠赤目のように自分も抜け忍となって仲間に追われる
追手のうちでも強敵テブリもカムイにより日置藩の秘密が家康の非人出自と知ることになり、抜けて逃げなければならない
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正助は天才的な頭脳で農業の効率化をめざす
カムイの姉ナナを愛して結婚を認めさせるため、身分差を減らせるよう日置藩の経済発展を図るが武士商人の収奪とぶつかり一揆を選ばざる得なくなる
一揆の首謀者として20人ほど江戸へ送られひどい拷問の末、仲間ははりつけで戻るが正助だけは戻される
舌を抜かれた正助は百姓たちに弁明できず、裏切者と思われ殺害されるSirato_kamui21b
新しい代官錦の思惑通りだったが、日置には正助たちの意志を引き継ぐ次代のこどもたちがいる
彼らを束ねるため一揆衆から離れた苔丸が日置陰衆たちと代官を討ち、改革の期待をつなぐ

島送りから商人として君臨しようと才覚をふるう夢屋七兵衛の存在がおもしろい
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