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2017年5月29日 (月)

志賀公江「スマッシュをきめろ!」69年

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「週刊マーガレット」連載、双葉文庫名作シリーズ3巻で読む

中学生槇さおりはテニス界のホープ
西中との練習試合に、キャプテンのかわりに出てきた東城真琴が実の妹
父母が離婚したため幼くして分かれて、こんな対決が再会になる
鋭い打球以上に妹の憎しみに満ちた表情のため打ち負かされるさおり
父がなくなる時、受け継いだテニスを伝えるようさおりのもとへ行けと言われたのを悔しく思っている真琴
父譲りの銀色のラケットでローリングフラッシュを打てるのはさおりだけと言われたのもショックだった
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真琴のVカットに対抗するため甲山先生の指導を受けるさおり
真琴も利き腕の左を包帯して、右手でも打てる練習を始める

東京都の中学大会、二人は決勝戦で対決する
真琴は強烈な打球でさおりの腕を狙ってくるが、さおりもくいさがり
最後は横に曲がるローリングフラッシュを打って勝利する
負けたこと以上に、真琴を指導する西中の田淵先生が姉妹対決をかつてのライバル東城へのかたき討ちとしてみていたことが衝撃だった
さおりから銀色のラケットを持って帰ってきてほしい、それでなければ二度と自分も試合に出ないと告げられダブルスを組む

2巻目
さおりはローリングフラッシュが当たった甲山先生が失明したことで、高岡姉妹との決勝戦でローリングフラッシュを使えず敗れる
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各大会のチャンピオンばかりが出場する試合にテニス協会会長から出るように勧められるさおり
高岡姉妹が海外に挑戦しているときだから、出る資格があると励ます
ついでにダブルスもというとき、同席した田淵先生と真琴がもめ、怒った真琴がVカットをあびせて、公式戦出場禁止になる

さおりはチャンピオン大会へ
インドアのコートになれるよう女王藤沢が教えてくれるが、実は重い球を使ってさおりを混乱させる
一試合目、ボールが違う速さなのにまごつくさおりだが、騙されたとわかって冷静になり、ワンセット落として相手のボールを見極める
逆転で、この後勝ち上がり、やはり決勝は藤沢と

3巻目
試合前、藤沢が、さおりがテニスを教えてもらっていた先輩哲也が藤沢にプロポーズしたと知らせて動揺を誘う
押されるさおりだが、変化球は自分で編み出したものだと、気を取り直して藤沢を破る
ローリングフラッシュを改造したブラインドフラッシュはネットぎりぎりに浮き上がって入ってくるのでボールが見えない

この第三部までがまとまりがよい
四部はかつての男子トップ選手エル・フラッシャーが来日
さおりたちの両親とも親しく、父がテニスに集中するため別居するというのを勧め離婚の原因を作った因縁の人物
エルは今では世界中で次々プロの新人を発掘して世に送り出している
彼に育てられた名選手ジャッキーは、なんと真琴が扮していた
出場禁止を受けて日本テニスに未練がない真琴はエルのプロチームに加わり練習を重ねてきた
さおりとジャッキーの対戦が実現し、きれいなポーズから打ち出す強いボールにさおりは押されっぱなし
勝てないとわかるゲームでも全力で立ち向かうさおりの姿に真琴も感銘を受ける
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試合が終わり、母が危篤状態と知らされた真琴は、プロの道より母をみとる方を取る
さおりは英国留学し、テニスをみがく
真琴はいずれはプロになりたいが、まだ実力がないと武者修行に出る

五部はつけたしみたい
イギリス留学したさおりは二部リーグで練習をはじめるが、トップ選手のパトリシア・バロウがさおりに接近
バロウもエルに見いだされてジャッキーを演じてきたが、テニスができない体になって援助も打ち切られる
自分の技術を伝えるため1月の猶予をもらい、さおりを指導する
さおりがウィンブルドンで頂点をめざそうというところで物語が終わる
哲也さんを真琴に譲るというのもちょっと中途半端な展開だった

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