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2017年6月17日 (土)

白土三平「イシミツ」63年

「週刊少年サンデー」51号、新連載20P
不老不死の霊薬イシミツというタイトルが変わっていて興味をひく
不死を追い求める空しさがテーマとしてとらえられている

関白藤原家では蘇を不老長寿の食べ物としていたが、あれほど食した天皇もなくなったため、犬麿に命じてイシミツを探させることに
各地を探った末、山の洞窟で不死の研究を続ける仙人を見つける
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52号、22P、犬麿の犬が全滅、仙人の使う四鬼という術者のため
犬麿は助けに八つ目を呼ぶ、八つ目とは四人の分身でなるが、四鬼の水土火隠形の術で殺される
仲間を呼び寄せ再度、毒薬を用いて挑戦する犬麿も敗れてしまう
仙人藤原千方は犬麿の狙っていたのが「イシミツ」の書であるとわかったが、それは詳しい記述がなく使いようがない
試していた不死の法も老人達がなくなり無意味と悟った千方は腐敗した世の中を直すため乱を起こす

64年
1号、第三話22P「冬虫夏草」
病弱の母のため不老不死の霊薬を求めようと考えたゲン太、仙女からがま蛙の頭に生えたキノコ(冬虫夏草)を教えられる
伊賀の忍者(ここから第三話は戦国時代か)も苦労の末、芝と言われるキノコに行き着くが、同じ目的の敵を倒した後、雪の下に次々見つかる蛙のキノコ
最大のキノコを掘ってみると死んだゲン太の頭から育った冬虫夏草
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2号、第四話24P「四本指」、不老不死の飲み物を知らずに飲んだ百姓茂助
飲み物を苦労して手に入れた忍者二人が目印に指を一本落として以後、成果のほどを知るためことあるごとに茂助を危機から救う
茂助はいつしか四本指と領主からもおそれられ、一揆の主導者となる
妻子が人質にとられ、茂助が身代わりになるが、人質はすでに殺されていた
はりつけになっている茂助を忍者が救おうとするがわなで銃弾を浴びた二人が最後に茂助にイシミツの味を聞く
「あまかっただ」というのが茂助の答えだった

「イシミツ」3,4合併号、第五話22P、いよいよ最終話前編、藩主命令でじゃがたらいもを探しに出た榊原源之進の数奇な運命
「イシミツ」5号、最終回22P、源之進はじゃがたらいもを持ち出し、もう一人の隠密がイシミツねらいで勘違いして挑んでくる
手裏剣を受け損ね記憶をなくした源之進、食べさせてもらった蜂蜜の味を覚えて食べているうち長生きして・・
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しかし「イシミツ」は今読んでもさらにそのすばらしさが伝わってくる
少し粗めながら最盛期の白土さんの絵柄
忍者ものなんだが、平安時代を舞台にした作は類を見ない、歴史性とともに風俗衣装も興味ふかい

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