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2017年7月19日 (水)

勝山ひろし系

勝山さん自身は1950年代はじめから丸いほおで目がばっちりとした少女像を描いている
それが、洗練され絶大な人気を得たのが1955年
その絵柄を通したため、58年頃からはしだいに時流に遅れる形になった

55年当時、勝山さんに近い絵を描いていたのが、糸賀君子、江川みさおさん

糸賀さんは主に雑誌の挿絵
49年は辰巳まさ江風の簡素に描く線画
51年「少女」連載の堤千代「どこかで星が」では目が大きくなる
頬もふっくらとしてきて、塗り主体の絵
勝山さんに似てくるのは1956年あたりか
彼女の少女像はほおがほっそりしていてその分、58年以降も美しく映る
60年には江川みさお風にスマートになる、その後も学年誌で活躍する
1960年代初期まで月刊誌に描いているが、単行本に変わった様子はない

江川さんは54年、佐藤なみ子さんに近い絵で現れた
絵の実力は認められていたようで早くから単行本にも挿絵を描いている
よくまとまった絵で、55年からは勝山ひろしに近くなり、勝山さんに続いて人気がでる
ただ、これという特徴がない絵柄だったが
58年頃もう少しモダンな顔立ちを描いてより人気が出る
きっかけは58年「たのしい四年生」4月号、三谷晴美作「空にさく花」あたりから
ほんわかした女の子の美し顔にちょっとボーイッシュな感じが加わりフレッシュ
もう少し細面になり、1960年代の谷悠紀子さんや小説挿絵に標準な絵柄の走りとなる
60年に近づくと、貸本単行本表紙も飾るようになり、その方面ではおなじみの画家となる
江川さんは60年代は塗りや線の絵両方を描いている

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