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2018年7月13日 (金)

夢田ユメヲ「乙女の悲曲」55年

貸本作家の中で、若林さんとこの夢田さんが特に好きな作家
夢田さんはとぼけた表情の人物を描くが、なかなか人情味あるストーリーがいい
「乙女の悲曲」はあちこち脱線してまとまりにかけるが

母がお城の若様の乳母になって10数年
父が城から戻ってくると、娘小波におまえもお城勤めになったと伝える
町で町人のこどもと楽しく遊ぶ小波には心残りもあるが母に会えるうれしさが大きい
父は10両の金を用意して晴れ着を買うように女中と送り出すが
帰参が決まったが刀がそろえられず困っている親子を助けるのに10両渡す
小波は女中の晴れ着を仕立て直してお城へ出るが
周りからは借り着の娘さんとからかわれ
若様は思っていたハンサムではなく、とんでもないいたずらもの
九重と呼ばれる母は仕事柄、娘より若様をたてて何でも許してしまう
仲良くなった茶坊主が罰せられるのがかわいそうで母に取りなしを頼むが
罰しようと言い出したのが母と知って、お城はおもしろくないと飛び出してしまう
同じく門から抜け出た一人、実はこれが若様で、町では本物と信じてもらえず一騒動
やっと若様とわかると、あの帰参侍は騙り者で、今度は若様を人質にしてもうけようと捕まえる
母も城からやってきて、娘の言葉に反省し、茶坊主も許して自分もお暇をとったと
みんなで若様を助けて、小波は一家そろって暮らすことに
若様は一人お城へ戻って行く
Yumeta55otome
この作品で気になったのが、母九重の顔立ち
たいていの漫画の人物は丸鼻なのに、鼻筋がすっと通っている
55年からもうこんな線だったんだ

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