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2018年8月

2018年8月31日 (金)

間近のレストラン:アルキオーネ

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ここが家から一番近いレストランでしょうか
歩いて間近のコナミスポーツクラブの前にあるので気になっていたが
お昼にうかがった時は予約がいるようでお隣のビステールで食事
ビステールは2000円で前菜・パスタ・デザート
気軽に食べられるようにパスタで1300円ほどでほしかった所
お隣のアルキオーネはランチが3500円、パスタコースで2500円のもあるのかな
コナミの帰りにお昼を食べるには値が張るようでしばらくおいていましたが・・
このところ行く名店がどこも期待度を下回るので気分を変えて
他のお店と比較しやすいように5000円ランチを申し込みました

さて、その金曜日 結論からいうと文句なしのお店でした
くわしくみていきます
テーブルにはこのような品書きが置かれています

「最初の一品」
「鰹のタルタル ビーツのジュレ」
「ハモカツ」
「ビーゴリ 紀州梅鶏と金糸瓜」
「長良川天然鮎のコンフィ」
「和牛ネック48時間ロースト」
「無花果のタルト」
「食後のお飲み物と小菓子」

この後、車に乗る用ができたのため、ノンアルコールのスパークリングワインを注文

最初の一品はパルミジャーノチーズをはさんだ小麦粉菓子とトマトのメレンゲ
 トマトは抽出したら透明の液となり、浪漫ではこれを飲ませてくれます 
 この前のカセントではこれをムースにして出してくれました
 メレンゲですか、参りました 期待が高まるアミューズグールです
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前菜鰹のタルタルは、ここでハイライトが来たという感じです
器の透明感とビーツの鮮やかな朱色が目を打つ
 いぶして四角に切った鰹は新鮮で、あいだのコリンキーもいい
 なんといってもビーツにフランボワーズを加え甘みを引き出しているのが秀逸
 味もなごやかで優しい前菜
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ハモカツははじめ鴨カツと思っていました
 なんと二つ折にした鱧がカツになっています、鱧のカツなんて考えたことがない
 これがあっさり滋味があっておいしい
 カツの衣に付随するアーモンドの香りが合口
 つけるトマトのソースがまた味わい深い 

ビーゴリは少し太いパスタだそうです、はじめて
 鶏ミンチのラグーソースがよくて、細い瓜が食感を楽しませる
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鮎のコンフィ、今年食べのがしたのでうれしい一品
 三つ葉のソースが優しく、山椒のディップと対称をなす
 おかひじきの揚げ物がおもしろく、瓜の細切りが食感あり

品書きにはないが、ここでミントのムースが口直しに来ます
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48時間ロースト 低温調理ビフテキははじめて
 なんとやわらかく、脂身が気になりません
 だいぶビフテキになれてきたが、やはり脂身、血汁が気になるのも全然OK
 ソースは赤ワインのソース

ビーツジュレ、ハモカツ、48時間ローストとはじめて食べる品がすばらしい
次に出たデザートがまたすばらしく圧倒されました
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いちじくを輪切りに外をキャラメリゼした焼き菓子
 下にキャラメルクリームがあり、周りはチョコレートソース
 横にジェラート
 これらをあわせて食べると理想的な味わいが生まれる
デザートまで見事なお店はとても信頼できます

コーヒーもおいしい
どうしてこれだけのお店が食べログで点数が出ていないのでしょうか
食べログに投稿したことはないのだけれど、これは投稿する他ないでしょ

2018年8月26日 (日)

野呂新平「チコちゃん」58年

「少女ブック」連載
付録が多くなり、1月、5月、7月、9月は内容がわからない
デジタルデータで補完できたのは4月、10月号だけ

2月号
転校生飯野さんがチコのクラスへ入ってくる
授業で「秋の日のヴィオロンの・・」という詩を聞いて涙ぐむチコ
チコのなくなった父はヴァイオリニストだった
飯野さんも父がいなくて親しくなる
放課後、福寿草が咲いたのを見ないかとチコが誘うので飯野さんもスガちゃんも行く
飯野さんの家は母がたいこ焼きを始めた
チコの母が友達が来たので買ってゆくと、飯野さんの母も娘の友達の家にあいさつとたいこ焼きをもっていったから・・

3月号では
スガちゃんとバスで郊外に散歩のチコちゃん
三田先生と弟のあきら君も来ている、いろいろユーモラスな出来事があり
帰りのバスで乗り合わせたのがクラスのいいのさん、メリケン粉を買い出しにきた
お母さんが病気でたいこ焼きが作れない
あきらの好きなかばやきを夕食に買ってきてやると出かけた三田先生はいいのさんが困っているのを知り
たいこ焼きを作ってあげると、お客さんから大好評
そうこうしているうちにあきらの食事の方を忘れてしまって大謝り

4月号本誌8P
上級生になり入学係に選ばれたチコとスガ
隣のカンナちゃんが新入学なのに、父が失業で鞄を買うのも難しい
校長先生に頼んで、お父さんを用務員にしてもらう

6月号では(この月、付録は「母よぶこえ」「しあわせの鐘」とTVまんが「おさげ社長」(作者は森安なおやらしい)
学校からの旅行に行けない田山さん、お母さんが病気で田植えをしなければいけないという
そこでクラスのみんなが田植えを手伝いに
お母さんの病気は破傷風とわかり、急いで血清がいる
三田先生が弟あきら君に持ってくるよう電話すると、学校の駅伝競走を利用してリレーで見事届ける
こうして田山さんも旅行に来れるようになる

7月号は「チコちゃん」は付録、ほかに「ふたりのねがい」と「おさげ社長」(これは7月で終わったようで付録ばかりで作者も不明)

8月号は
7月号付録からの続きで、チコちゃんは母のふるさと、灯台島へ遊びに来ている
とはいえ、かつては結婚を反対したおじいさん、夫に腹たてて記念のオルゴールを海に投げ捨てたこともあった
それを聞いたチコちゃんは、たまたま動物採取に来ていた三田先生やあきらくんに頼んで磯を探ってもらう
三田先生が拾い上げたのが見事にそのオルゴール

9月号は「山びこ少女」と「チコちゃん」は付録

11月号は小栗さんの困難を救う
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クラスの小栗さんが悲しそうにしている
裏の畠の柿の木を思い出して泣いている
退学の手紙を母より預かって三田先生に出しているところを見ると大変な事態
家は破産して人手に渡るので裏のいもを掘るのも最後だと同級のチコちゃんたちがかけつける
あきらも友達の深大寺に仏像を見に来てチコたちと会う
仏像の背文字を頼りに、「日暮れに夕日指さす所、小栗家の宝眠りし」を確かめる
芋掘りのスガちゃんが大きな芋を掘り出して、なんと金のつぼ
中には小判がつまっていて先祖が困ったときに役立つよう埋めてくれたもの

12月号、7P
チコの家を貯水槽に乗ってのぞきみしたスガちゃん
足に氷りがくっついて坂をチコちゃんと滑って下ると止まらず牛乳配達に自転車にぶつかった大騒動
授業はクリスマス飾り作りとなる頃
シジミ売りのかもめちゃんと警官をしているチコの兄さんが出会う
かもめは密輸船の連絡係りをやっていた、まじめになっても暮らしは大変
チコがくれたお守りを大事にがんばっている
かもめのシジミはなかなか売れなかったが、美容のためと校長先生がぜんぶ買い取ってくれる
家に戻ったかもめの所にチコたちがつめかけてクリスマスのお祝いを
校長からは学校の雑務をするかわりに授業に出て勉強しろというプレゼントが告げられる

2018年8月25日 (土)

野呂新平「チコちゃん」57年

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「少女ブック」連載
この年は、1月、10月と不明だったのをデジタルデータで補う
三田先生の弟ははじめはジローだったのが登場しなくなり、この年5月にあきら名で上京してくる
6月号ではチコちゃんの家には祖母と母がいて、いつから母親は上京したのか?
56年ころのチコちゃんはまるい子供漫画風の顔立ちだが、57年中頃ではまるみが取れて
58年になると面長、成長したのか、お姉さん風になってゆく

1月号本誌5P
田舎から三田さんを訪ねてきた花嫁さん
先生が結婚?と心配の生徒たちだが、学校の屋根を塗っている大工さんが同じ三田でその人だった
仕事を待つ間、花嫁さんは生徒たちとはねつき
負けた生徒は墨をするのを間違えた、屋根仕事のコールタールを塗ってしまったから
教室でみんなが顔を覆うのを三田先生が取らせると、取れない黒い×が顔中に

2月号
風邪引きのためスキー旅行へ行くなと三田先生から言われたユリちゃん
三田先生はスガちチコばかりひいきにするとすねて、不良に誘われてスキーについてゆく
行き先は水上と聞いた三田先生は責任を感じて追いかける
チコやスガも一緒に出るが駅について給料前、財布がからなのがわかるが気を利かせた校長がかけつけて電車代を払ってくれる

3月号
山にだましたユリちゃんを連れてきたギャング団
三田先生が救い出す

4月号付録 ようやく「チコちゃん」付録を一冊入手(翠光堂さんより)
57年と言えば、チコちゃんの兄さんがやくざから足を洗うため、撃たれ指をつめるとかなりの現実路線が見える時
この付録は上級生を慕うという学園もの
そこにほのかな百合気分が漂う
作者が身につけた戦前のムードが合間からにじみ出しているという感じ

卒業式のシーズン、3年になるチコちゃんは卒業する青山先輩と泣いている
青山先輩はスチュワーデスに合格して飛行機へ
一年生には先輩の妹が入ってくる
スガが気に入ってラブレターを出し、チューリップと呼ぶ
さて
チコちゃんのクラスは修学旅行に伊豆へ
弟の(中学生だが)あきらくんが持つ牧場へ泊まりに
チコちゃんはお姉様の写真を持ってきていて海を見せてあげようと出すと風で飛ばされしょんぼり
あきらが海際で拾って届けてくれ、俄然元気になり旗持ってみんなを牧場まで案内する
東京へはギャングの兄貴が弟分にスチュワーデスのかばんに入れておけと包みを差し出して飛行機に送り出す
それは爆弾で弟分スカンポには保険金がかけてある
飛行場でスカンポが青山さんのカバンに爆弾を入れる
変な男の後をつけてきたチューリップはそれを目撃するが兄貴分にさらわれ、
またそれを見た校長が追跡する
逃げる時、弟分を見殺しにする計画を聞いた運転手の鉄は親分に反抗して撃たれる
車の外へ捨てられた鉄はすぐ警官に保護され、飛行機に爆弾の連絡が届き、青山さんが投げ捨ててことなきをえる
一方、親分は逃げおおせようと山へ入り屋敷へ
たまたま来ていたチコ、スガちゃんも人質になってしまう
迎えに来た三田先生に犯人をばらしたので撃たれる
スガは最愛の青山チューリップを体でかばい肩に球が当たる
三田先生が親分をやっつけて逮捕

5月号
三田先生の授業は格調が高い
「あおじろく 十字はきれど うちわびて さみしきものを とりもせぬ まひるのひかり」と白秋の詩を朗読している
その頃、先生の弟三田あきらくんがアマボクシングに出るため東京へ向かう
壮行の友達が汽車で見送りするみやげにもちを持ってきてひっついて自分も列車にくっついてしまう
ズボンが脱げて恥ずかしい彼は前の座席のおばさんが赤ん坊を連れている
そのうわかけをかぶっていると東京で赤ん坊と間違われ連れてゆかれる
一方、残された赤ん坊をおばさんに届けようとあきらはひとまず兄の所へ
スガちゃんはおばさんが上京するがそのおばさんがあきらくんの前に座っていた人
あきらが赤ちゃんを連れてくるとうまい具合に探し先のおばさんに引き渡すことができる
話は替ってあきらの強敵がハワイ帰りのウルフの太郎
姓は神田と聞いて驚きのチコちゃん、いなくなった義理のお兄さんではないかと

6月号
10年ぶりの兄
やくざのゲジゲジ親分の子分になっていて、ボクシングの試合で八百長するように命じられているが
足を洗うつもりになっている
親分は裏切り者のウルフをピストルで撃つ
幸い大事にならずウルフは足を洗って警官になり生まれ変わる
実際は、組を抜けるために指をつめたというエピソードが7月号で明かされるのだが

7月号
学校にどろぼうが入る事件が相次ぎ、チコちゃんの学校でも生徒たちがパトロールすることに
警官になった太郎がどろぼう逮捕に手助けを

8月号
三田先生は信州へボクシングのコーチに行く
見送りのチコちゃんは自分のかばんと先生のかばんを間違えてしまう、中にはグローブなんかが入っていた
スガちゃんのお寺が上林(かんばやし)、先生の行き先の近くなので遊びがてらかばんを届けることに
お寺にとまった時、どろぼうが入って、昼間とろろでかぶれた頭の珍念を見てどろぼうはお化けだと逃げ出してしまうがかばんを盗まれる
せっかく持ってきたかばんを盗られてしまったチコちゃん、三田先生に謝りに宿舎に行くと
その旅館に昨晩のどろぼうが泊まりに来て、あのかばんとチコちゃんが感づいて三田先生が退治する

9月号
三田先生はあきらと暮らしているが、食事も満足に作れないので早くよめをもらうよう周りからせかされる
校長先生があきらと一緒に信州へ様子を見に
チコ・スガが出迎え、散髪をしてあげると始めるが、校長先生が三田先生のお嫁さん候補写真を持ってきたと聞いてショックで剃っている手がすべって
あきらくんは真ん中がすっかり剃れてしまって大弱り
結婚する気のない三田先生はあまりきれいでない写真を選ぶと、何と校長の若い頃の写真で・・

10月号本誌7P
運動会の練習をしていると、お尋ね者が荒らしていると注意して回る太郎巡査
三田先生は夜に泥棒に入られ服を盗まれる
あきらも服がなくなり、二人とも南京袋をかぶって外出する
聖白バラ女学院(「聖」がつくのははじめてでは)は運動会真っ最中
そこへ太郎に追われてあきすが逃げ込む
競争にまじって走り回るが最後はつかまって、来年は普通に参加したいと連れられて行く

11月号
ラジオ放送で宝石強盗が入って、現場には神田警官の手帳が落ちていた
ショックの母とチコ、三田先生が心配して家庭訪問すると、ガス臭い
二人は自殺しようとしていたのを助け出し、なんとか回復するが、チコは学校へ行きたがらない
スガが音頭を取ってクラスのみんなでチコの応援に
綱引きしてスガが勝ったら学校へ来てと、指だけで引くからと言い出すので相手になったチコ
綱の後ろにはクラスのみんなが引っ張っていてチコもなんとか学校へ
臨時ニュースで強盗は逮捕、神田警官をつかまえて警官になりすまして犯行に及んだとわかる

12月号
北海道から音楽を教えに学校へ赴任してきたすずらん先生
乗ってきた列車の前座席の女のひとはわが子を捨てようとしていた
すずらん先生が子連れで現れたので三田先生はじめみんな驚くが事情がわかる
赤ん坊抱いて授業するわけにゆかず、校長が面倒を見てくれる
捨てた母親は自殺を考えていたが、警察に保護され警官太郎が車で送ってくる

こんな調子でクラス仲間の友情中心で進むが、チコの家では不良になった兄の改心
女子生徒たちのあこがれの三田先生が結婚するのではないかというやきもきが大きな話題になっている

2018年8月24日 (金)

野呂新平「チコちゃん」56年

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「少女ブック」55年8月号から連載が始まった作品
56年は地方都市の様子
56年になると、父がなくなったらしく東京のおばあさんのところへチコちゃんだけ預けられる
相棒だった弟ター坊の存在はその後まったく見られない

2月号

すずらん女学校へ入ったチコちゃん、担任はハンサムな三田先生
チコちゃんもおしとやかになり、笑いを誘うのは友達のスガモ(スガちゃん)になる
同年代の男役としては、三田先生の弟ジローがいるがこの年はあまり活躍なく
4月号から白ばら先生の弟じょーじが登場してたびたび出てくる

4月号本誌4P
白ばら先生の弟じょーじは不良でちんぴらたちが、スガモ質店を襲うと相談する
さすがにためらう弟は抜けようと逃げ出したところを撃たれる
学校帰りに倒れているのを見つけたチコちゃんとスガちゃんが助ける

3月号
スガちゃんの家へひな祭りに呼ばれてゆくのでチコちゃんの祖母はごちそうを持たせる
それを包む風呂敷をぶつかったジローの持つ風呂敷と取り違え、スガちゃんの家で開けると運動靴が出てくる
押し売りがやってきて、たてかけたほうきを見てはやりのチャチャチャを踊る
教えてと上にあげて、スガちゃんとチコちゃん、マンボ踊りをチャチャチャと始める
家の人が帰ってきて、押し売りも退散するが荷物を忘れて出るのでチコちゃんたちが追いかける
外では花嫁さんが通るが、二人がチャチャチャとやっているので、踊り好きな花嫁さんが高島田で踊り出し
鬘がはずれて坂をころげ落ち、お婿さんの家に入ってしまうという落ち

5月号
音楽の白バラ先生の弟じょーじは不良たちに盗みを誘われ断ってなぐられる
チコちゃんがそれを見て病院に連れて行ってあげる
家が質屋のスガちゃん、そこへ役者が仕事道具を質に持ち込む
不良がじょーじが来ていると乗り込んでくるが、狐面かぶったチコちゃんたちを見て逃げ帰る
次に来た不良は刀で遊んでいる二人の前に作り物の首が落ちていて、本当に切ったと勘違いして驚き退散

6月号縦3/5サイズ
銀行ギャングがすずらん女学校に逃げ込んできた
校長を脅して、教室でピストルふりかざし生徒たちを黙らせる
そこへ三田先生は「テストだ」と入ってくる
チコちゃんが機転を利かせて、スガちゃんに答えを見せてと口走る
すかさず見つけた三田先生は用紙を取り上げるが
そこには「ドアの後ろにギャングが」と書かれてあり、三田先生が飛びかかって退治してしまう

7月号縦3/5サイズ(7、8月号は道立資料)
「チコちゃん」縦3/5サイズ8P
この頃は、まだおばあちゃんが登場して、チコちゃんのお相手はジョージくん
チコちゃんはおばあちゃんと海水浴に来ている
ジョージくんが海のレストランでアルバイト
飛び込み台にあがったものの怖くて、待っている人たちをかきわかけてはしごを降りてくるチコ
日光浴していたおばあちゃんが水をかけたとゲジゲジあにきがいちゃもんをつけている
ジョージくんたち店の人が奮戦してゲジゲジ一家をのしてしまう
8月号は
チコはバレエに、ジョージくんはマラソンに精を出している
チコが発表会なのにバレエ衣装を忘れて間にあわない
田舎からチコの衣装を持ってきた母にかわってジョージが走って届けに行く

9月号
新学期が始まり、チコちゃんは映画出演の依頼を受ける
スガちゃんが助演するというので引き受けるチコ

10月号
縦2/5サイズの9P
中村千代之助主演の映画にチコちゃんが出演
映画は「安寿と厨子王」、チコは安寿役、スガは母親役
千代之助はなんとなく三田先生に似ている
さらわれるところまで撮影
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11月号
出来上がった映画を学校で上映しようと話が持ち上がり
午後にやるのを校長も許可してみんなで観劇する
漫画では、映画の後編を描いている

12月号
雨月物語を朗読する三田先生、白峰の段(崇徳院の妖魔)
幽霊話にこわがる生徒たちはみんな三田先生にしがみつく
おくれたスガちゃんがすがる所なくネクタイにぶらさがると首がしまって
これを見ていた校長はおかんむり
そこにストーブの上にあった弁当箱が持ち上がって妖怪のように鎌首をもたげた感じに
なんのことない、弁当に入っていた餅がふくれて箱自体が持ち上がってらしい
弁当箱の持ち主スガちゃんは学校に残されることに
遅くなってかわいそうと三田先生はスガの好物焼き芋を買って差し入れに
校長も口では厳罰を言うものの、心やさしく焼き芋を買って学校に戻る
二人が暗い所ではちあわせたものだから、泥棒と間違え相打ちしてしまうという落ち

三田先生は空手の選手、受け持ちは2月号では英語とあるが
授業では名作・名詩の朗読・引用が多く国語の先生?
いずれにせよ野呂さんの文芸趣味がかいま見える

2018年8月23日 (木)

関谷ひさし「少年八剣士」58年

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「冒険王」11月号付録48P
じい(剣一角の家老旗軍兵衛)とかおりを救うため魔虫城へ忍びこんだ剣一平と八郎太
見つかって鉄砲隊の猛撃を浴びる
かおりたちのところへたどり着いたが、じいはむちで責められて息が絶える
敵の若様をとらえるが、くも手八方斎に逃げられ兵士が押し寄せる
一平・八郎太はとらえられて、残りの八剣士をおびき寄せるため処刑の立札を出す
処刑当日、二人を魔虫十勇士と闘わせことに
まず出てきた野見飛太郎
のみのように飛び回りかかる手がかりもないが
一平が攻撃してくるときは正面からと見抜いて破る
次に毛虫坊が現れる

9月号付録は64P
山育ちの一平は乱暴な若君をこらしめ、家来たちにつかまりさらし者になる

おとうを助けてくれた恩義で、少女かおりが一平を救う
めくらの剣士が加勢して、難敵くも手八方斎に向かう
剣士は一平ではかなわないと見切っている
若君が毛虫坊を連れてもどると八方斎は当て身をくらって気絶している
一平が山に戻ると、じいが態度を改めて、一平は武蔵大和の城主剣一角の若様だったと教える
会計役の魔虫が八剣士に毒を盛り、開城して隣国からの兵を呼び入れた
城主を含む八剣士は銃で撃ち殺されたが
八人にはそれぞれ息子がいて、八剣士として国を再興する可能性を残す

2018年8月22日 (水)

板井太郎「白馬峠の仇討ち」56年

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曙出版12月発行、130円、B6判128P
刀を集めるのが道楽のわしづか、真田源之助の家宝岩つばめがほしくて闇討ちして奪う
息子の弓ノ助は仇討の旅に出て5年
渡し船でむじなの六に財布をすられ弱る
道中、闇討ちにあう車えびの助を助けて、えびの助の世話になる
刀集めを趣味にする悪井軍兵えの仕業ではないかと疑うえびの助
弓ノ助は城下で、むじなの六が軍兵えの家来からすってつかまり手打ちになるところにでくわす
弓ノ助が助けてやったので、恩義に思うむじなの六は家来になる
軍兵えは、えびの助の長屋どなりの官兵えを雇って、えびの助を探る
長屋に置けないと、刀を刀師のぜあみ梅剣に預けに行くのを聞き出し多勢をさしむける
人数に押される、えびの助、弓ノ助だが、梅剣が来て助ける
梅剣は元指南役で腕が立つ
弓ノ助の腕では軍兵えは討てないといわれ、影を踏めと教えられる
軍兵えたちは集めた刀を試すのに辻斬りをしている
今夜も出てゆき、人を襲うのを聞いてかけつけた弓ノ助がかかるが
かけつけた役人に辻斬りを思われてつかまってしまう
軍兵えは代官を買収して、弓ノ助ははやばやと処刑させようとする
梅剣が本奉行に訴えたので、代官は祭りの夜にまぎれて逐電するよう諭す
むじなの六がさぐっていてこれを知り、弓ノ助を牢から逃がして仇討に行かせる
白馬峠で追いついた弓ノ助は軍兵えがわしづかだと認め、みごと父の仇を討つ

絵柄はいくぶんそぼくだが板井さんのものになっている

2018年8月21日 (火)

山田順一郎「剣鬼無頼帖」59年

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金竜社2月発行、130円、B6判128P
赤岩道場を破った阿部兵庫、道で門人に囲まれ帰り討ちにする
腕前を見ていて秋山紋十郎が手合わせしたいとかかってきて互角とみて引く
兵庫は卑怯にも去ろうとする紋十郎を後ろから切り殺す
指南役が後ろから斬られるとは恥だとふれる黒川弥九郎と紋十郎の弟風ノ助はけんかになる
その後、弥九郎が指南役に抜擢され、帰り道で風ノ助と出会い立ち会うことに
弥九郎の力を身切った風ノ助はこれ以上試合はよい、自分には仇討の旅があると去ってゆく
おさまらないのが弥九郎、けった足から草履が脱げてあたったのが兵庫
切りあいとなって弥九郎が討たれる
さきほど家に知らせに行った弥九郎の家来たちが妹ききょうを連れて戻ってきて弥九郎の死を知る
ききょうは風ノ助が仇だと思い込んで二人の家来と追う
風ノ助は仇の顔もわからないので、ともかく兄の恩師石舟斎を訪ねて白雲岳に向かう
道中、風ノ助からすりそこなったまむしの長次が後をつけてくる
兵庫は、名人を破って名を上げようと白雲岳をめざしていた
小屋で風ノ助は兵庫と同じになるが、仇とはわからない
翌日、風ノ助はききょうたちに追いつかれ、家来二人を相手して橋から落ちて川へ流される
白雲岳にまず着いた兵庫、石舟斎の使い百太郎にも相手にならない
風ノ助がやってきて親しげにして、畑仕事を手伝うので、兵庫も弟子になりたいと仕事を手伝う
石舟斎は紋十郎に授けようと思っていた天心流かすみの秘太刀を風ノ助に授ける
極意を盗み見た兵庫は丸太をいっせいに切って坂に落して二人を巻き込む
これで石舟斎が命を落とし、百太郎は兵庫を討とうとするが
ききょうたちがやってきたので、風ノ助をいかだに乗せて下流へ逃げる

白山の城下は高名な武芸者が多い
腕を試したがる兵庫が必ず立ち寄ると百太郎が風ノ助を連れる
仏華寺へ寄宿したのをききょうの家来たちが見つける
兵庫はききょうに助太刀しようと、自分の名前で呼び出し状を送る
糺すの森での果たし合いに武士をやとい、多勢で押す兵庫
まむしの長次が見つけて役人の呼子のまねをして武士を引かせる
あとに残ったききょうに風ノ助は無実を信じてもらえないなら斬られてもよいという
ききょうは風ノ助を斬れず弱っていると、長次の懐からききょうの兄の財布が出てくる
長次から弥九郎の最期を知ったききょう、紋十郎の最期もわかる
ともに兵庫が仇とわかって二人で仇討をはたして物語が終わる

2018年8月20日 (月)

関谷ひさし「みみずく頭巾」58年

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「漫画王」8月号付録48P
大膳がつかまえた三太を脅してみみずく頭巾をおびき出そうとする
三太の声が涙含みなのを感じてわなと見た頭巾は背後に回って一人を倒すが
大膳が三太を殺そうとするので出てくる
まわりは忍者が黒馬党が銃をかまえて撃とうとする
副首領が刀で勝負したいと申し出て、やってみるが頭巾にかなわない
うまいぐあいに日が落ちたので頭巾はみみずくの大群を呼んで三太を連れて逃げ去る
三太を連れ帰ったのは大木の中、ここに小春がかくまわれている
愛馬銀星も入るほどの大きな洞だった
頭巾に逃げられた大膳が困っていると昆虫仮面という男が現れる
相手が強そうなので力を貸してやると、銃の腕前を披露する
頭巾が森に出るとみみずくが一羽撃ち殺されていて、昆虫仮面からの挑戦状が落ちている

ここまでの流れをデジタルデータで確認すると
新連載は58年2月号本誌5P
旗本阿久津大膳は船元の荒海屋をとらえ密輸品を運ばせようとしている
拒否するので娘の小春を人質に取る

3月号本誌8P
大膳は裏で黒覆面黒装束の黒馬党を操り好き放題
今度も荒海屋に密貿易を強要、屋敷に乗り込んで断ると命をもらうと脅してくる
正義の味方、みみずく頭巾は地獄谷での囲みを切り抜けて屋敷に助けにかけつける
しかし多勢に阻まれ、小春をさらわれてしまう

5月号
役人に囲まれるが煙玉で逃げる頭巾
父が死んで借家の払いができない三太少年
みみずく頭巾がかわりに払ってやり大家を追い払う
三太は頭巾の弟分にしてもらう
三太に自分は明るい光に弱いのだともらすのを目明かしが聞いていて大膳に知らせる
黒馬党は照明弾を用意して地獄谷にやってきた頭巾に光りを浴びせる

7月号本誌8P
小春を救いに来たみみずく頭巾、阿久麻大膳ひきいる黒馬党に追われる
谷で小春を救いながら、乗るのが銀星でない
遅くて追いつかれそうになり、降りて草むらでやりすごそうとするが火攻めにあう
馬小屋を壊し、逃げ出す馬にまぎれて谷を脱出しようとしたが
谷の出口の柵を下ろされてしまう
銀星が察知してかけつけてくれるも三太が乗り遅れてつかまってしまう

9月号本誌8P
みみずく頭巾は昆虫仮面と対決、撃ち合いでは少し早い頭巾が勝つ
倒れた仮面は黒馬党たちと合流して追うことに
一方三太と小春はアジトの大木に逃げ、見つけた忍者達は木ごと燃やしてしまう算段をしている

11月号本誌8P
昆虫仮面と一対一で戦い倒すが、仮面はみみずく頭巾の兄だった
二人の父は銃の研究者だったが、実験中のやけどで顔がみにくく変わった兄は人柄も変わってしまった
父を撃ち銃を奪って逃げ去って、それ以来悪の道に入った
弟は兄のため目をやられ気絶していたところを、みみずく老人に助けられ、みみずくの神経を移されて目が見えるようになった
みみずくのものだから夜に特に目がきくという力を得て、人のために尽くすようになった
さて、黒馬党が両側から迫ってきて逃げ場がない
みみずく頭巾が弟の竜次郎だと気づいた兄は、みみずく頭巾をつかまえたと連れ出す
黒馬党が油断したところで銃を乱射して自分が盾となり弟を逃がすのだった
黒馬党事件は12月号で終了したらしい

59年新年号からは江戸で女の子をさらうこうもり組事件
附録48P
大こうもりが人さらいを続ける
みみずく頭巾は小春をおとりにして捕らえようとするが
小春に舞い降りるこうもりと別にもう一人こうもり怪人がいて頭巾に投げ縄をうつ
こうもり怪人を操っているのは荒潮屋
つかまえた娘を南蛮人に売ろうとしている
そんな荒潮屋に用心棒に雇われた浪人、実はみみずく頭巾
荒潮屋をさぐる和尚と三太がつかまり、船底に投げ込まれるところにみみずく頭巾が現れる

2月号
みみずく頭巾に恐れをなしたのか、荒潮屋たちは船を捨てて海へ飛び込む
おかしいと船底に爆薬をしかけたのを察知した頭巾が爆薬をすんでのところで海へ
爆発したのに船が動いているのに驚く悪人たち
清国の船から砲撃を受けるがかわしていると逃げ去ってゆく
陸へ戻った荒潮屋、店へ戻れず秘密のアジトへ行く
頭巾は用心棒の先生として入りこむがこうもり怪人が頭巾でないかと疑う
仲間というならつかまえている娘を撃ち殺せと試される
そこへみみずく頭巾の声が洞窟のむこうでこだました
腹話術で切り抜けて敵中に侵入


59年3月号付録 最終回
荒潮屋を洞窟に追いつめたが背後から一味に斬りつけられる
洞窟はふさいで小春と逃げ出すが途中、毒がまわってくるみみずく
荒潮と組む紅こうもり組は空を飛んで追いかける
鉄砲をかまえて包囲する一味
みみずくの苦しみを察知した銀星が駆けつけ危うい所で救出する
銀星が連れ帰った先、寺のみみずく和尚はもう助かるまいと一言
こうもり組の手下が様子をうかがっていたので知らせは荒潮たちにも
一味は怖いものがなくなり大商人の娘をさらうなどしたい放題
和尚の企みで死んだように見せかけていたみみずく頭巾は実は生きていて機会を狙っていた
人さらいのこうもりを封じて逃げる一味を追って敵の本拠地へ
一時は撃たれたように見せかけ密貿易船に荷物にまぎれて乗り込んで荒潮屋たちをつかまえる

2018年8月19日 (日)

渡辺くにお「剣士の涙」56年

Watanabek56kensi
曙出版、130円、B6判128P
強井道場の天下太平は若いながら腕がたち、道場破りを追い返す
酒屋で飲んでいて、腕のある浪人門田一角に会う
太平が手合わせすると互角の腕前
道場主は破天荒な太平をしかるが太平は動じるどころか恩師と手合わせして負かす
太平は破門され、町で弱る
すりと間違えられ橋から落ちたところが家老の乗る小舟
太平が若様とそっくりなのに目をつけていた家老は太平を暗殺した若様の身代わりにしたてる
下屋敷の照姫、家老が弟若に会わせないので見舞いにやってくる
太平を身代わりにして、なんとかごまかす家老
早いこと照姫も暗殺しなければと雇われたのがあの一角
姫に同情した太平は姫を逃がし、自分も逐電
宿屋に落ち着いた姫は家来に命じて、若君の病気回復のため水垢離する
これを知った太平は姫のため力になることに
一角たちが襲う峠で、姫を守って家老たちを討つ
道場主があらわれ、太平の活躍をほめ破門をとく
姫は太平を認め弟として城へ戻るよう説得、太平は城へ迎えられるという変な結末

ディズニー映画の漫画化で華麗な絵を描いた渡辺さん
月刊誌連載でも絵柄が美しいのだが、武家ものの単行本ではこんなあかぬけない絵柄で通す
別人が描いたのかと思えるほどの違いがあって不思議

2018年8月18日 (土)

板井太郎「孝女立花姫」55年

曙出版、130円、B6判128P
寿永2年、平家にかげりが出始めた頃の信州
義仲の子義高となかよしの立花姫(家老手塚太郎の娘)
平家が山伏にばけて義高をさらう、家老たちの活躍で取り戻す
冬になり、平ら宗盛の家来たちがきて、米を盗む
家老が守って討ち死にし、義仲が戻って追い払う
やがて平家は滅び、義高は鎌倉へ呼ばれ、立花の母唐津がついて行く
その冬、鎌倉からきたという娘あおいを立花姫たちが救って泊める
父の名を秘すからになにかいわくがありそうで、追っ手がやってきた
北条時政の家来といってあおい姫もなぎなたで立ち向かい、信州を去ってゆく
京都にいる義仲に唐津から、義仲追討の相談が鎌倉で持ち上がっているという書状が届く
義仲は折り返し、頼朝暗殺を唐津に命じる
唐津は失敗して投獄された
心配の立花姫は鎌倉へ出て、あおいと道で会う
あおいの紹介で頼朝のところで鹿島という名前で女中として働くことに
踊りのうまい立花姫は頼朝のもとでも認められる
すきをみて母を救おうとした立花姫だが見つかって同じ牢獄へ閉じ込められる
立花姫親子の処遇をあわれがる頼朝の子、実朝が牢から逃がす
手伝ったのがあのあおい、なぎなたをかざし名剣士ぶりをみせる
Itai56tatibana
絵柄はまだ安定していないが、独特の曲線を持つ人物像を描く
板井さん特有のユーモア感もすでに備わっている佳作

2018年8月17日 (金)

川田漫一「0下の地獄」56年

Kawata56zeroka
東京漫画出版6月発行、130円、B6判128P

少年探偵大助はマグロー島行き飛行機でパール漁航会社の娘早川ゆりえと知り合う
大助は日本からスコッチの鉄とラッキョーの仙公というギャングを追ってきた
パール会社の共同経営者バット氏と息子ジムが父を殺した疑いを抱くゆりえ
大助がゆりえを訪ねて行くと何者かに襲われようとしていたところ
会社ではバット氏側と早川氏側に別れ対立が起き、早川氏側は押されている

今度捕鯨に出るサブリ号のスクリューを壊そうとするのを見つけた大助
小舟を追跡すると、空からジムが飛行機で銃撃してくる
危ないところ竜巻に巻き上げられた大助はニューバ島へ落ちる
ここはロック博士が最新鋭の飛行艇VD号を製造しているところ
X国が奪おうと侵入してくるのを大助が防ぎ、いつでも呼び出せるという無線機をもらって戻る

マグロー島では捕鯨行に大助も同行してほしいとゆりえから懇願されるが
スコッチたちを捕まえる任務があるので応じられない
船団が出発した記事を新聞で見た大助は、甲板にスコッチたちが写っているのを知る
悪者どうし、スコッチたちはバット氏の仲間になっていたらしい
急いで警察にかけあい、水上飛行機を借りて船団を追う
スコッチたちを捕まえるが、捕鯨に人数が必要だと、仕事が終わるまで船に置くことになる
船底に閉じ込められていたキールという男からジムが早川氏を船から落としたと知る
キールを連れ出すと銛が飛んできてキールが刺し殺ろされる
追っていくとジムの部屋に出るが証拠がないので泳がせる
いよいよ小型船で捕鯨に出ると母船から連絡が入る
X国の軍艦から砲撃を受けバット氏がなくなったという
さっそく戻った大助は水上飛行機で出て軍艦と戦い、爆弾で仕留める
しかし飛行隊がきて撃たれて水上へ着陸
だめかと思っているとロック博士がVD号で救援にくる
飛行艇の威力はすさまじく、飛行隊を全滅させると敵基地へ向かう
なんとゴジラが地底からめざめて基地を破壊している
ゴジラは飛行艇も敵だと思って火をはいてくるので、博士はゴジラも退治する
大助の飛行機が水上に落ちたショックで無線機にスイッチが入ったらしい

博士は戻って行き、捕鯨が続く
エンゼル号で出た大助とゆりえだが、浸水して助けを呼ぶと、これを機会にと思ったジムがキャッチャー艇をぶつけてくる
大助は応戦して銛を打ち込み、両艇とも沈む
氷上でテントを張っていると生きていたジムが入ってきて銃で脅して食料を持ち逃げする
追いかける大助にラッキョーがライフルを撃ってくる
こちらはピストルしかないので届かず、大助が背後に回って押さえる
なおも追跡すると、ジムはスコッチを足手まといと撃ち殺して逃げていた
ジムに追いついた大助、最後は素手で格闘となり投げられたジムが氷の割れ目に落ちて果てる

こきみよいテンポでの活劇
ゴジラが暴れるところが愛嬌だが、56年頃でこれだけ描ける人はまれ

2018年8月16日 (木)

下山長平「ライオンくん」56年

「冒険王」55年9月号新連載
4月号

3月号でX団を倒したライオンくん
三本指の手形の巻へ
鬼頭家の屋敷に怪しい男が忍び込んだ
残された手形から三本指だとわかりいよいよ薄気味悪く、父親がおびえ出す
ライオンくんは落ちていた鍵を拾ってゆき、男が取り返しにやってくる
5月号
ライオンくんを襲う三本指は、人がやってきたので引き上げるが
夜になって「鍵を渡さないと家に放火する」と脅しの手紙が届く
6月号付録84P
家の外に鍵を投げ捨てると三本指がやってくる
ところが鍵はひもがついていて、するする引かれ、ライオンくんが飛び出す
相手も強くて、もみ合った末に逃がしてしまう
鬼頭社長は三本指を阿久間少佐だと知っていて、戦争中の回想に入る
インドの英雄ボースを送り届ける飛行機を敵に打ち落とされ無人島へつく
ボースはなくなりその財宝を運び出した鬼頭大佐
部下の少佐は飛行機にはさまれていて、やむなく指を切り離して救い出す
顔も焼けただれた少佐は生きていくため財宝がほしいと大佐に銃を向ける
崖から誤って落ちた少佐を残して帰国した大佐は財宝をもとに社長となるが

運転手に化けた三本指(阿久間)は鬼頭をさらって山の別荘へ
無人のはずの別荘へ車が入るのを見た石川は新聞で見た社長誘拐と知ってひともうけしようと別荘へ行く
子分の庄条に話しているのを聞いた級友からライオンくんが別荘に向かう
石川は三本指に落とし穴へはめられ、後からやってきたライオンくんも同じく穴に落とされる

8月号で三本指事件は解決したようです
Simoyama5711lon

9月号から白衣魔人の巻
付録64P
北都中の頼音吉はX団事件、三本指事件の活躍で警察から表彰を受ける
そんな時、相撲部の牛皮猛太の父に狐がついたと聞いて見舞いに行く
家には吉印坊主がやってきて狐おとしの業をやるというので、みんなは下がって拝見する
狐はあと少しで出てこないが、好物の油揚げが落ちている
帰りにこの坊主は近所の女中さんタマ子に出会う、以前悪事の仲間だったらしい
タマ子は「ブリさん」と驚いて逃げ出す
次の業の時、坊主を怪しむライオンくんは陰に隠れて、油揚げを懐から出す詐欺を見破る
さんざんのブリンナーの吉は姉御分に出会い、力をかしてもらうよう頼む
タマ子を見つけたことを伝えると、警察にしゃべられたら困ると姉御はタマ子をさらう
タマ子がさらわれる場面に行き当たったライオンくんはブリを投げ飛ばすが
車から出てきた白覆面(白衣魔人)が銃をつきつける

10月号本誌8P
白衣魔人がピストルを出すので、みんなに迷惑かけないように、たま子は魔人のもとへ帰るという
ライオンくんは人が来た気配に気をとられる男の拳銃を落とすが、魔人は煙玉を投げ車で逃げる
警視庁のとどろき警部は、ゆうかい罪で金光教の屋敷へ乗り込み部下2人を逮捕するがブリンナーは逃す
部下から芝浦倉庫にたま子が監禁されていると聞き出して向かう

11月号付録96P
警察へ連れて行く背後からブリンナーが部下2人を撃って殺害
警察隊は芝浦の第四倉庫を急襲する
白衣魔人たちは秘密の津裏から脱出し、横浜の李承朝のところで落ち合うことに
マンホールから出る五人組をとどろき警部・ライオンくんが見つけ、銃撃戦となる
警官隊がかけつけ、連中はタマ子を連れてボートで逃げ去った
現在のタマ子の主人秋田夫人が警察に来て、タマ子の生い立ちを語る
父が病で花売りをしていたタマ子はだまされて密輸の運び人をさせられ、じょじょに仲間へひきずりこまれたという
狐つきが直った牛皮さんが車で連れられるタマ子を見かけて、警察に通報
車の番号から李香花のものをわかる
証拠がないので外国人には強い捜査もできないととどろき警部が出てきたが
ライオンくんは屋敷に忍んで探ると、ゴミ箱にタマ子の服を見つける
そこへ背後から何者から拳銃をつきつけた

58年2月号付録96P
襲ってきた毒針の平吉が川へ落ちる
ライオンくんはけがをしているのにそれを助け、改心した平吉が一味の居場所と明日出航の予定を教える
横浜、李承朝の家ではあねごたちや部下が出航が今夜9時に早まったと聞いて出発する
入れ替わりに警察の手入れがあり、つかまった李をあねごが銃で撃ち殺して逃げる
タマ子を乗せた車にあった、ライオンくんととどろき警部は車で追うが踏切でまかれる
港で今夜出航するのが貨物船周毎号と知ってボートでこっそり乗り込む
一味に見つかるが大暴れし、魔人の銃をタマ子が飛びついて押さえ、警官隊もやってきて逮捕する
魔人の覆面をとると、マダムがその人で、女ながらボスを務めるため白衣魔人となっていたのだとわかる

2018年8月15日 (水)

下山長平「ライオンくん」56年

「冒険王」9月号新連載
転校生頼音吉(らい・おときち)はいじめられている同級生小川勇を庄条から助ける
勇は音吉を信頼して、原子モーターを発明した父が誘拐されたことを打ち明ける
10月号
川から父の手紙が流れてくるが何も書かれていない
敵をあざむくためにあぶり出しにするようになっていた
監禁されている場所は妹マリ子の歌がヒントとだけ記されていた
敵X団は博士に白状させるためマリ子もさらう
X団は小川くんの屋敷を見張っていて、「一晩家を空けろ」と脅迫状が届く

11月号付録64P
X団は屋敷で設計図をさがすつもりらしい
夜にライオンくんが乗り込んで女副首領と手下二人に出くわす
ピストルをつきつけられても機転で奪って追い返す
翌日、設計図を持つライオンくんはX団の差し向けた不良グループに囲まれる
ボス格の男が強く、つかまって目隠しをされて車に乗せられる

12月号本誌8P
X団のアジトへ連れられたライオンくんは地下室へ閉じ込められる
翌朝、気がつくと隣の部屋にはマリ子が閉じ込められていた

57年1月号
X団に捕らわれたライオンくんだが
クラスの3人組が小屋の外で騒ぎたてるので女副首領は音吉たちを解放する
3月号付録
山にあるX団本拠へ乗り込む勇と力平
ライオンくんも向こう側にやってきて、銃を持った見張りをやっつける
その頃、本拠では設計図の取引にきたスターロフが女副首領を閉じ込めて小川博士を逃がす
博士は助けがきたとついていくが、スターロフは設計図も奪っていて山頂に呼ぶへリで逃げる予定
博士が基地から出て山をのぼっているのを見たライオンくんたちは追いかける
スターロフにだまされたとわかったX団も追いかけてくる

へリがきてマシンガンを撃ちまくりX団は全滅してしまう
Simoyama57lion

さらにライオンくんたちにも向かってくるが力平が大岩を投げつけ着陸できない
そこへ鳩で連絡をした自衛隊機がかけつけてへリを打ち落とす

プーシキン美術館展:コルテス

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風景に焦点をあてた美術展になっていて全体としては迫力不足
印象派にいたるまでの風景は同じような描き方がうけつがれていて、きれいだけど平凡
目玉になっているモネ「草上の昼食」、ルソー「馬を襲うジャガー」をのぞくとあまり見るものがない
「草上の朝食」は衣装と木々が圧倒的な色使い
ただし、この絵の人物は顔があいまいでおもしろみにかける
「馬を襲うジャガー」はさすがに日曜画家、伝統にない塗り方をする

ほかの作品で気にかかったのが、コルテス「夜のパリ」
飲み屋の窓にうつる光が、ごっつく絵の具を塗っただけなのに異様にリアル
カタログで見ても、この輝きはわからない
展覧会の実物を前にして味わえるまぶしさがおもしろかった

2018年8月14日 (火)

牧美也子「可奈ちゃん」60年

Maki60kana
1月号本誌9P
列車が上野を出発する、隠れて見送った朝江は、光文寺の夫の墓に参って睡眠薬自殺を計る
 付録 白タクの運転手澤井さんに助けられ、入院費も世話になる
 新しい学校の友だちと蔵王にスキーに出かけた可奈姉妹
 ふぶいてきたので足手まといの可奈に由美が帰るよう命じる
2月号本誌10P
可奈はふぶきの中を迷う、戻った由美は可奈が勝手に戻ったというのでともだちは面食らう
 付録、雪の中、捜索ではぐれた野村先生が可奈を助けてくれる
3月号本誌9P
同級の原田さんは、父の会社が五十嵐紡績に負けたし、野村先生が可奈に親切にするので、よけい可奈を嫌う
クラスで影響力ある原田さんがいじわるをするが、野村先生が味方になってくれる
姉の由美は金持ちの娘になったことがうれしくて要領よくいろいろ買ってもらうが可奈は母のことを思うとそんな気になれない

4月号本誌10P
唯一心をうち解けられる先生が作曲入賞を機に勉強で東京へ去ってしまうので悲しい
一方、東京の母朝江は実家の鳥取に戻ろうか迷っていたが洋裁店ユミへデザイナーとして勤めることにする
洋装店で評判のよい朝江、可奈は東京の母に会いに家を抜け出そうと思う
 付録、そんなころ杉本家の家財道具を売ってくれという申し出があり変だとは思うが、その男達が夫の残したTV設計図を探しているとは気づかない
 朝江が越したアパートに上京した野村先生が入居してくる
5月号本誌10P
母から送られてきた洋服、差出が新宿だったので新宿の洋裁店を当たるが
旧姓小川に戻っているのを知らない可奈は探せない
料理店で財布をすられいるのに気づいて払えなく困る可奈を運転手の澤井さんがたすけてくれる
 付録、澤井さんは父を轢いた運転手だった
 沢井さんの娘あけみは事故で屋敷の運転手も止めさせられ暮らしが苦しくなったのを恨んで辛く当たる
 母のアパートを荒らす事件があったがそれも正彦少年(可奈の前からの友だち)の父広岡の差し金でやくざの相川たちが動いている
 TVの設計図は可奈に残された手鏡の中にあると死に際杉本が言い残したのを思い出した広岡はなんとか盗み出そうと可奈に近づく
6月号本誌10P
可奈は野村先生と出会い、先生のお隣に母が住んでいるのを知る
アパートへ行って、別の変な女の人を母と間違い驚いて飛びしたところバイクにひっかけられる
手鏡が壊れ、設計図が見えたがわからず直しこむ可奈
行くあてなく、澤井さんを頼ろうと月島まで歩きだす
野村先生が可奈を見失いアパートへ戻ると、朝江さんと実の母美和も来ていた

7月号本誌10P
仕事でパーラーを訪れた朝江は可奈を見つけ美和さんに伝え自分は身を引く
正彦から可奈の居場所を知った広岡は相川、政に可奈を捕まえに向かわせる
フルーツパーラーに行くと、可奈はすでに澤井運転手が迎えていた
来合わせた正彦は、相川たちを見て、いよいよ父を疑う
 付録、可奈を忘れようと朝江は店長塚原エミのすすめるお見合いをする
 相手の馬場さん、自分を慕うゆかりを見て結婚しようと決意する
 それでも可奈のことが気になって未練が残る様子だった
 朝江が公園で馬場さんとその娘ゆかりと遊んでいる時偶然可奈が現れる
8月号本誌
澤井さんの娘あけみと花売りをする可奈が公園で、馬場さんの娘に親しくする朝江母を見る
洋装店を訪ねるが、マダムは自分が紹介したこともあり、結婚予定だと可奈を帰らせる 
 付録、相川からの電話を聞いた正彦は父の悪事を知り、止めるように頼む
 その言葉にようやく目が覚めた父は警察に事情を話す
 可奈を探せと初めにいいながら、自宅に可奈を預かっていることを知った相川たち
 金をゆすろうと可奈を誘拐し1000万円を要求する
9月号本誌10P
可奈はさらわれて、倉庫に監禁されていた
 付録、警察が動き出し金も手に入らず、相川たちは腹いせに可奈に毒を飲ませようとした
 そこへ野村先生がかけつけるるがピストルで撃たれる
 相川のピストルから野村先生を守ろうと可奈は肩に銃弾を受け川に転落する
10月号本誌9P
野村先生は足にかすり傷を負っただけですみ、可奈も救われて重傷ではなかった
朝江とようやく再会できた可奈だが美和のことを考え身を引く
 付録、可奈が入院している間に母朝江は鳥取へ戻る
 広岡は改心してテレビの設計図を完成させると決意する
 五十嵐両親は可奈の心を理解し鳥取へ行くように促す
 東京を出発する電車で初めて生みの母を「おかあさん」と呼ぶ可奈
 鳥取ではあきらめて砂丘をさまよい海に身を投げようと悩む母の姿があったが
 可奈が駆けつけ抱き合って再会を喜ぶところで物語が完結する

淀屋橋のフレンチ:ラ・ベカス

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中之島の美術館(国立国際美術館という名称はどこかわかりにくい)に行く昼食をここに予約
少し南へ離れるのだが、淀屋橋近郊ではいっておきたいお店だった

地図通り、平野町三丁目角を南に曲がるとすぐに湯木美術館がみつかる
その中の奥に「LaBecasse」という文字が光るドアがある
建物の外にも宣伝はなさそうで、中にもレストランを思わせる飾りがない
入ると中はモダンに作りでテーブル席が六つほど
中に作業テーブルがあって片側にブースみたいにトイレがある

お昼は8000円のランチ、白シャブリを頼んで1400円
料理はだいたい8種出てくるが、かなり満腹になるので、一皿の量を減らしてもらってもよいかも

アミューズが鮎のリエットが乗るビシソワーズ・オイルサーディン乗るフラン
貝柱のクロメスキ、茄子のソース
このあたりから前菜でしょうか、オマール海老のサラダ
 トリュフが乗り、下にビーフン、ソースはオレンジ
 こった作りで、海老もむいてくれ、よい一品
スープは骨抜きはもと野菜のスープ(ごぼう・長いも・ネギ・レンコン)

 これにつく小さいまんじゅうが挽肉トマト味でとてもおいしい、なんか中華風
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魚はさわら、たまねぎと海老味噌入りのじゃがいも
 さわらは和食風に焼きがゆるい、これはしっかり焼いてほしいところ
お肉が絶品、シェフのスペシャリテらしく、フランス人シェフも絶賛の品という
 子羊肉をカツにして焼いたもの ヨーロッパから取り寄せた肉が柔らかい
デザートは、はちみつアイスにメロンのスムージーが乗る
コーヒーもおいしく、小菓子にプチ生チョコとフィナンシエがつく

ソースはバターを使わずあっさりめ、その分塩が強かった

いろいろ試しのある料理が続く中、やはり肉料理が一番だった
P180814becasse07

2018年8月13日 (月)

牧美也子「可奈ちゃん」59年

「少女」連載、59年10月号より60年10月号
文学館に付録がたくさんあるので以前読んだ本誌を補いまとめる(13年)
さらにデジタルデータ本誌で確認してみるととこんな風なストーリーでした(18年)
実の母と育ての母、どちらを取るかで悩む少女の物語ながら育ての母の苦悩を前面に出した内容

10月号本誌8P
テレビの設計にたずさわる父杉本は仕事で疲れている
母は銀座の酒場勤め(研究で貧乏する夫を助けるため)で帰りは遅く、姉由美は嫌っている
今日もタクシーで送られてくる
連れが広岡と聞いて、父は驚いた様子
 付録で、開発中のポケットテレビを持ち逃げした男を追いかけた父が自動車事故にあってなくなる 
11月号本誌9P
Maki5911kana
葬式に現れた婦人(可奈たちの実の母)を追い返す母朝江 
 付録で、実の母美和が生活の苦しさにこどもたちを捨てたことがわかる
 朝江は、これからの暮らしを考えると、裕福になった美和のもとへこどもたちをやろうと思う
12月号本誌9P
可奈はテレビの設計図があれば暮らしがよくなると考えるが
 付録で、朝江はこどもたちの前から姿をくらませる
 実の母美和は紡績工場の社長五十嵐の妻となっていて、可奈たちは東京を去って福島に転校する

牧美也子「可奈ちゃん」59年
「少女」連載、59年10月号より60年10月号
文学館に付録がたくさんあるので以前読んだ本誌を補いまとめる(13年)
さらにデジタルデータ本誌で確認してみるととこんな風なストーリーでした(18年)
実の母と育ての母、どちらを取るかで悩む少女の物語ながら育ての母の苦悩を前面に出した内容

10月号本誌8P
テレビの設計にたずさわる父杉本は仕事で疲れている
母は銀座の酒場勤め(研究で貧乏する夫を助けるため)で帰りは遅く、姉由美は嫌っている
今日もタクシーで送られてくる
連れが広岡と聞いて、父は驚いた様子
 付録で、開発中のポケットテレビを持ち逃げした男を追いかけた父が自動車事故にあってなくなる 
11月号本誌9P

葬式に現れた婦人(可奈たちの実の母)を追い返す母朝江 
 付録で、実の母美和が生活の苦しさにこどもたちを捨てたことがわかる
 朝江は、これからの暮らしを考えると、裕福になった美和のもとへこどもたちをやろうと思う
12月号本誌9P
可奈はテレビの設計図があれば暮らしがよくなると考えるが
 付録で、朝江はこどもたちの前から姿をくらませる
 実の母美和は紡績工場の社長五十嵐の妻となっていて、可奈たちは東京を去って福島に転校する

2018年8月12日 (日)

竹田まさお「母恋千鳥」52年

Nakajima52hahakoi
東京漫画出版9/30発行、100円、B6判96P
両親を失った少女千鳥、実の母が江戸にいると聞いて証拠の人形を持って一人旅に
ゆかいな道中を続けていると、夢の中で小鳥に連れられ蝶々に載ってお城へ降りる
お城のお姫様が千鳥そっくり
腰元が踊りの稽古ですというので稽古にあきたお姫様は服をかえっこ
千鳥が踊って、よろこけふすまに当たったところで宿屋で見る夢だと気づいて目覚め
この騒ぎに乗じて、すりが千鳥の財布・人形を取って逃げる
金のない千鳥はニ三日宿屋で働いて弁償し、いくらか金をもらって旅を続ける
次の宿がこけし屋で、あのすりが泊まっていてあわてて逃げ出す
翌日、千鳥は物売りの三吉少年と知り合い、同行する
その頃、お城のカモメ姫はスパイの忍者をみつけ、家来と追いかけるが
忍者は丘から仲間が張り出す大きなタコに乗って逃げる
風が吹いてタコを操る仲間の三人が糸で大木に巻き付けられてしまい、忍者はタコから落ちる
そこへ千鳥と三吉がやってきて忍者をつかまえた手柄でお城へ呼ばれる
褒美をもらうのに姫の前に呼ばれた二人は、千鳥がカモメ姫とそっくりなのに驚く
やがて、千鳥は城下で三吉の家に住まわせてもらう
近所のこどもたちと鬼ごっこで目隠しをした時に当たった相手があのすり
千鳥は気づかず人形は戻らない
家老大川は千鳥が人形で困っていることを知って立て札をたててやる
娘にはかわいそうなことをしたと悔いるすりは立て札に人形をかけて去る
人形から千鳥の母が戦乱でわが子と生き別れた殿様の奥方だとわかる
カモメ姫と姉妹となって、千鳥はお城で暮らし、三吉も小姓に取り立ててもらう

土蜂の駆除

昨年、実家の庭に発生した土蜂
たくさんできる巣穴にクレゾール薄め液を注入した
今年も発生したので、根本的に駆除を考える
ホームセンターで蜂の巣穴用の噴霧器を買ってこれを穴に
虫取り網も買って、飛んでいる蜂を押さえてつぶす
土蜂の飛行は速いが低空にいるときはゆるめで半分くらいの確率で捕らえる
一度に5匹くらい、これを数度繰り返して、最近あまりよりつかなくなった

2018年8月11日 (土)

夢田ユメヲ「りんご園の少女 前編」52年

Yumeta52ringo1
東京漫画出版、100円、A5判96P
同年映画になった作品を夢田さんが二冊でまとめたもの
ひばり主演の映画なのであくの強い成功劇かと、いくぶん気構えたが
夢田さんの漫画では絵柄も素朴で、ヒロインが地味すぎるくらい

山川りんご園のマルミは、母が東京でなくなりじいさんと2人津軽で暮らす
当地卒業生の作曲家野村先生が、マルミの歌声を聞いて東京で勉強することを勧める
音楽の先生も勧めるが、ここで暮らす方が楽しいと思うマルミ
再び、勧められるが、野村先生の家に世話になるのが気が引ける様子
祖父がいっそう働きはじめて、体をこわしてしまう
東京で勉強する金を作るためと知ったマルミは、じいちゃんのためにもと愛馬太郎と別れ東京へ
迎えの書生岡田くんに連れられて東京へ向かう列車で、浮浪児みたいな忠一と知り合う
出迎えの野村妻は忠一が盗むおそれがあると追い返す
すべて都会風でないと気の済まない奥さんと気が合わず、東海女学校の寄宿舎へ入るが
忠一親子の紙芝居を手伝っていることがばれて、女学校から追い出され、故郷へ帰ってくる

前編は、順風満帆な道のりでなく、故郷へ舞い戻るなど予想外でおもしろい

夏の中華晩餐:小龍包

くらげ酢の物
小龍包
青椒肉絲

海老揚げ物・唐揚げ
豚の甘酢あん
焼きめし

今回の新作は小龍包
ゼラチンで固めたスープを含んで蒸すので直前の仕上げ
揚げ物、焼きめしもその時仕上げのため、食事時忙しいメニューになってしまったのが反省

意外においしかったのがくらげ酢の物
唐揚はこのところ絶対大丈夫な味
青椒肉絲も脇谷レシピでかっこうがつく
はじめての小龍包は出汁が多かったのかゼラチンがゆるく固まり、蒸すと溶け出してしまった
これはかなり難しい、次回はこちこちのゼラチンを作るか

海老の揚げ物は天ぷら粉に胡椒・塩を足した衣で物足りない
豚の甘酢は薄切り豚を焼いたのがあげるのに比べ足りないのか、肉臭さが残ってしまった
焼き飯は三人分一度に作ったのでかりっとした仕上がりにならない
丁寧に作らないと、みごとに味に出てしまう
デザートは山梨のスーパー桃というのを食べる
見た目は加納岩桃のようだが、きめはそこまでない
甘さも二日前の荒川白桃ほどでないので残念

2018年8月10日 (金)

アイーダ併設店:ピリエ

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レストランの横に小さなお店があって、帰りに立ち寄る
レストラン帰りの人くらいしか来ないところなので、扉が閉まっていて
すぐにレストランの人が開けてくれる
一間の空間に、ジャム・ワイン・パスタ類などがおいてあり

信州のブドウジュース「ナイアガラ」とビワのコンフィチュールを買って帰る
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奈良へ戻ってパン屋に寄って、夕食は軽くパンにおみやげですます
「ナイアガラ」はあっさりした味
コンフィチュールがおいしい、ビワのジャム系は初めて

山口あきら「宮本武蔵」58年

「漫画王」4月号付録64P
デジタルデータにもう一冊付録がある

みよを救いに万福寺へ向かった武蔵
たつまき一平と小幡金五郎がみよを救ってくれていた
たくあん和尚とも再会し、京都へ小次郎を探しに旅を続ける
伊織と武蔵は偽小次郎を追いかけるが、水門の裏に通路があり見失う
偽小次郎は二人いて、道場荒らしをやっている
細川侯家来の荒馬喜兵衛が知って本物の小次郎に教える
さて、絵描き白齋のもとにみよをおいているのを人さらい一味がかぎつけた
武蔵がみよに化けて一味を防ぎ、みよたちを行かせる
道場から千両箱を盗んだ偽小次郎を荒馬に呼ばれた本物の小次郎が見つける
本物にはかなわず、偽小次郎が斬られたところへ、たつまき一平と小幡が行き会う
二人でかかるが、一平は焦って斬られ、小幡も苦戦するところへ道場の一門が来る
武蔵もかけつけるが、小幡が落ちた穴へ武蔵も落ちてしまう

2018年8月 9日 (木)

和歌山のイタリアン:ヴィラアイーダ

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墓参りに行ってきました
最寄りインターは大阪南の泉南なので、噂に聞くヴィラアイーダを予約
インター出口を反対方向に15分ほど、岩出市川尻に到着
次の信号をUターンして、JAを越えて細い道を左に入ると洋風の建物が見える
あたりは山手で人家も少ない田舎風を予想していると、田畑はあるが町中といった感じ
室内はゆったりして、飾りも自然豊かな雰囲気
お昼は6品出て、6500円

前菜はとても甘いトウモロコシ冷製スープと、カナッペ風(上にかぼちゃときゅうり)
この後のどれもに通じるが、野菜豊富に仕立て、少し強目のハーブの効かせ方をする

緑茄子の焼き物、オリーブ油で横はチーズをクリーム状にしたもの ハーブが独特
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野菜皿がすごい、コリンキー、中心に黄色パプリカとズッキーニを焼いたもの

 豆もおいしい、甘いのや辛いのやいろんなソースがかかって、少しアンチョビ
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次のじゃがいもののニョッキ・ドライトマトはおもしろいが、塩辛い
おかひじきとワカメ、うずら茄子に囲まれたさごしのポワレは絶品

 半生というよりかなり生、皮は炭火でうまく焼けて全体がほどよい
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お肉は熊野牛、脂身が少ないのが自分には合う
 緑唐辛子がうまい、モロヘイヤもねっとりとほかにからまり食感を盛り上げる

ここの料理はバターは使わず、オリーブ油中心であっさりめ
ハーブが複雑にソースに入り、上にも乗って微妙な(時にはきつい)皿を作り出す

デザートもおもしろい
はじめに口直し、スイカのグラニテが来る
メインにいちじく

上にピスタチオ、透明なのは冬瓜、 アイスクリームがとってもおいしい
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飲み物はコーヒーがなくエスプレッソを頼む
 これにもお菓子がついて、胡椒のラムネと氷りマスカット、ブルーベリー入りの粉菓子

遠来の客を呼ぶだけの名店だと実感

ただ、味付けが過激なため好き嫌いがわかれるかも
しっかりまったりの味を好み自分としては、ナカモトのほうが少しいいかも
これだけ自家製の野菜・ハーブなどを使いながら、説明が少ないのは残念

秋田書店単行本 山口あきら「宮本武蔵 第3巻」

56年の発行

1章「古池の怪物」15P、江戸へ向かう武蔵、池の怪物を大亀とみて酒で陸におびき出し倒す
2章「にでものたいじ」10P、小次郎の手下、熊三が武蔵をかたる
3章「雲切丸」11P、からて三吉少年のため、横車剛三から名刀を取り戻してやる
4章「武蔵のピンチ」5P、剛三たちに襲われピンチの武蔵、三吉が加勢して破る
5章「山賊村」8P
6章「山賊退治」14P
7章「武蔵野」7P、たくあん和尚と別れ草原へ入り、侍になりたい伊織という少年を弟子にする
8章「ごまのはえ」7P、宿の隣室で騒ぐごまのはえを制するとどなってくるのを、はえを箸でつかまえ驚かす
9章「野試合」8P、宝蔵院のガン鉄が侍相手に強い、伊織が石を投げて武蔵が仕方なく試合をする
10章「柳生道場」8P、白雲和尚からの紹介状を持って柳生道場へ
11章「ほまれの試合」、他流試合禁止の厳勝に替わって兵庫を竹刀で試合をして破る

54年「漫画王」9月号本誌は奈良宝蔵院で腕試しの武蔵、このあたりは2巻目の収録でしょう
3巻目は、55年後半から56年中頃までを収録してあると思えるが、付録掲載が増えてくる時期
単行本用に短く編集してあるのでしょう
56年「漫画王」4月号は山賊の隠れ家から女の子を助け、刀を焼き捨てさせ、首領も頭を丸めて坊主になる
これが6章あたり

連載ながら一・二か月がひとまとまりになっているのでどこで読んでも一定の内容がある
ただ通して読むと、いつも同じパタンでおもしろみが少ない

2018年8月 8日 (水)

夏休みの会席:新作茶碗蒸し

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今年はまず家で和食を

たこときゅうりの酢の物/小松菜ごまあえ/太ちくわ
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なすの茶碗蒸し
鮎の塩焼き
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冷や奴

冷製煮物(厚揚げ/かぼちゃ/おくら/茄子の煮浸し)
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しまあじ造り
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デザートは荒川の桃 ここのはきめは加納岩ほどでないがともかく甘い

軽めの夕食でした
新作は茶碗蒸しだけ
NHK料理本が洋風ブイヨンで作っているのを和風出汁にかえたもの
焼き茄子と卵がよく合う
レシピは粉で固めるのだが、いつも通り卵を蒸して固め
その上にゼラチンを溶かした出汁を甘めに枝豆を加えて、卵の上に乗せて冷やす
ちょっとプリンのような味わいが出て、これは採用レシピ

秋田書店単行本 山口あきら「宮本武蔵 第1巻」

山口さんの主要作品「宮本武蔵」の概要を確認してみる

単行本1巻、3巻がデジタルデータにあるのでそこをさぐると
54年6/26の発行で102P
1章「村のあばれ者」11P 父にしかられ山で熊を相手に二刀流を覚えた武蔵はならづけ和尚の元へやられる

2章「武蔵の勉強」11P 荒馬のん兵えから勝負で取られた刀服を取り返してやると、のん兵えたちが寺へ抗議に
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3章「修業の旅へ」11P 借金のかたの娘の身代わりとなり評判悪い大熊とら造道場を破る
4章「丸目先生」11P 九州へ渡る船で海賊にあいたいじする武蔵、客に丸目先生がいる
5章「武蔵がんばる」12P 同じくらいの猫八少年と修業
6章「ゆかいな試合」7P 天狗をたいじして修業が終わり、中国地方でばけ狸をたいじする
7章「武蔵の忍術やぶり」6P 忍術使いをやぶる
8章「ひきょうな佐々木小次郎」14P 小次郎の仕込み杖で敗れた武蔵、小次郎を追って信州から京都へ
9章「吉岡道場」14P 乱暴な門弟を成敗するため道場へ乗り込む

「漫画王」連載は53年3月号から
3章の部分は本誌で読んでいて、7、8月号にあたる
この頃は本誌のみの連載で、毎月4P程度
ちょうど発行の54年なかころまでがまるまま収録されているようだ

2018年8月 7日 (火)

山口あきら「宮本武蔵」58年

「漫画王」新年号付録64P
山口さんの「宮本武蔵」は大半が付録で、よく聞く割に読んでいない作品

武蔵たちは盗賊がかくす千両箱を穴の底に見つけるが、盗賊も戻ってくる
なんとか防いでいるうちに伊織が戻ってきて武蔵たちは縄ばしごで上に
伊織が縄ばしごをあげて、下に置き去りになった盗賊はかけつけた役人にご用となる
事件が終わって、武蔵は伊織と江戸へ向かう
一方、小次郎は細川家の指南役になるらしい
小次郎に斬られて恨みを抱く小幡金五郎は神田が原で決闘を申し込む
5人でかかるが2人になって斬られる金五郎
沢庵和尚が来合わせて止め、そのうち噂を聞いた細川家の家来もやってきて小次郎を連れ帰る
江戸へ向かっていた武蔵は風邪にかかり、伊織がお堂で休ませ、薬を買いに出る
帰りに細川の行列に出くわし、小次郎につかまってお堂まで案内させられる
小次郎は武蔵を倒すつもりだったが、医者村井道庵が苦しむ武蔵を見つけて連れ帰ったことが置き手紙にある
小次郎は武蔵宛ての手紙を伊織に持たすが、伊織は追いはぎ籠屋に山中へ連れられる

2018年8月 6日 (月)

生駒市萩の台パティスリ「frau」

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近大奈良病院に定期検診に行く時、みかけて気になっていたお店

雰囲気からケーキ屋さんだろうと、時間に余裕がある帰りに立ち寄る
小さなお店で陳列の前はカフェコーナーになっている、確かにケーキ屋さん
おやつに食べるのにケーキを二つ
モンブラン540円とシブースト430円
少し素人っぽい素朴さが、クリームやスポンジの感触に残る

陳列で一番見栄えしていたシブーストがおいしい
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益子かつみ「虹のかなたに」59年

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「りぼん」5月号付録52P
別荘で妹なぎさに会えると列車に乗るみどり
うしろの席には美島家の財産をねらう、岩三おじと阿久が乗っている
見つかったみどりは山越え駅で降り、軽井沢行きのバスへ駈け込む
浅間山の噴火でバスが止められ、近くをゆく馬車を乗っ取りみどりが進むが
岩三おじたちにつかまってしまう
噴火で高原ホテルがつぶれ、旅行者たちは教会へ避難してきている
倒れたなぎさも運ばれてきていた
そこへ岩三たち一行がやってきて、別にフランスギャングの一行も
ギャングは、美島夫妻を脅して別荘にある宝石を盗もうと連れてきた
熊のぬいぐるみに宝石が隠されていると聞いて、ジャンが夫を連れて別荘へ
別荘に行くとじいやがけがをしたなぎさを励ますためにぬいぐるみを教会へ届けたという
教会の一室には妻が縛られていて、身動きする音を聞きつけ扉を開けたなぎさが母と再会する
そこへギャングが戻ってきて・・・

益子さんは「快球X」などの笑い面で印象深いがリアルな表現もすぐれたものがある
「虹のかなたに」はなぎさが両親に再会するまでの紆余曲折を描く連載
岩三おじとの事件は7月号で終わり、実は本当の両親がいたと別の話に変わってびっくり
連載を継ぎすぎたきらいがあり、物語としては不安定

2018年8月 5日 (日)

自家製粒マスタード

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レストランで時折出るのが粒マスタード
ぷりっとした食べ応えが気に入っているが
市販の粒マスタードは粒がだいぶにくずれ、柔らかい
コーヨーで粒マスタード瓶詰めを売っているのを見つけ白を一つ

粒マスタードと同量のホワイトワインビネガーでつけるとできると知る
ほかに白ワイン大さじ1、砂糖1弱、塩少々
これを一日寝かせて、ポークソテーにかけるとけっこう見栄えもよくおいしい

横山正雄「大都会の魔人」56年

中村書店4月発行、130円、B6判128P

横山まさみちさんの本名
はじめの単行本時代はこの名前で、56年ころから月刊誌に掲載するようになった「まさみち」名
60年代は貸本単行本に多く書き、少女週刊誌にも連載を持ったが70年代からアダルトコミックに転身
一般にはこの時期の作品で有名

初期からものすごくうまい絵ではないが、三角錐型の人物で味のある絵柄をみせる
ストーリーがつめこみすぎのためか、単行本は読みづらいところがあるのが難

一週間、静養に平根崎にある親戚のひなびた宿にやってっきた新聞記者の島田
隣には赤岩刀天という植物学者が半年も滞在して調査している
大理石工場の社長が若い娘(絹子)と歩いているのを不審に思う
何もない磯部の岩の下を見ているので、島田記者も後で行ってみると白骨がある
再び行った時にはその頭にあったピストルの弾がなくなっているので事件の予感がする

ある時、あの娘が岸壁を歩いているのを見てつけると、岩窟に部屋があり、中にアヘンを吸う男がいる
島田記者は東京へ呼ばれて戻ると、社長が毒を盛られる事件が起こっていた
その社長が入院した病院で射殺される
平根崎へ戻って、大理石工場の社長と知り合いになると、副社長の権堂が事実を教えるとやってくる
ところが権堂が毒殺されて、赤石を怪しむことに
スクーターで移動しているのを車に当てられ入院した島田に担当の看護師が絹子となる
なにかいいたげな絹子だが、部屋から出るなとだけ告げる
見張りに向けられたのかと、見舞いの同僚を身代わりに東京へ
絹子が落とした手紙の宛先、綾小路の屋敷に行くと赤石がいて、島田の予想通り怪盗ルパンだった
つかまりガスをあびるが、隣にいた下男松吉が救ってくれる
松吉は今は赤石の手下になっているが、もとは綾小路家の下男
絹子はそこのお嬢さんで、島田が関わりがあると知って助けてくれた
松吉と平根崎に乗り込もうとしたが、彼も銃殺され、島田と仲間で工場へ
大理石工場は裏で密輸をやっていて、それを赤石に知られて手下にされてしまった
絹子は、赤岩の命令で偽物を作っていた兄を探しに来て赤石たちの悪事を知った
兄を働かせて絹子に密告されないように、絹子の弱みを作ろうとしたのが赤石の策
横に銃を置いていて、絹子を襲う
絹子が身を守ろうと銃を取って空の銃を撃つのに倒れたように見せて人殺しの罪でゆする予定だった
計画を聞いていた工場長の娘が、赤岩を除こうと実弾をこめた

絹子を襲うのが部下の潜水夫だったため、娘の計画は失敗
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ただ絹子は自分が殺したと思って、赤石たちの手先にならざるをえなかったという次第
この事件だけでも、新聞社社長、権堂、松吉と殺害し、絹子の兄をアヘンづけにした悪魔、赤石も逮捕される

絹子が看護師になったり、新聞社社長が殺されたり、少しとってつけた展開があって物語をややこしくしている

2018年8月 4日 (土)

たこの柔らか煮

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少し前、試して、柔らかく煮たのに食べる時になって硬く戻っていたというのを再挑戦
レシピを変えて、大根おろしでもみこむやり方
煮汁も
足二本250gに対して
炭酸水カップ半分 水1 酒1/4
塩こしょうに砂糖大さじ1/2 醤油大さじ1

炭酸水はないので、サイダーを代用して一時間半、弱火で煮る
できあがったあと、冷蔵庫で冷やさなかったからかも今回は柔らかいできあがり
それでも料理屋さんのものはもっと柔らかい

竹田まさお「浜辺の歌」55年

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東京漫画出版10月発行、130円、B6判128P
江戸時代の少し前、明石のとある漁村で暮らすお磯
13隻の船が嵐で帰らない、お磯の父と兄波太郎も
友達お浜は京都の親戚を頼って出てゆく
お磯も大阪で商人をする伝兵えおじのところに子守に出る
浜で拾った子犬の白は正太に預けてゆく
大阪では、子守だけでなくいろいろ下働きもさせられ
おまけにお嬢さんがひどい性格
母の病の知らせで故郷へ戻る
そのころ、土佐に流れ着いてようやく戻ってきた波太郎が母の死をみとる
一人になった波太郎は、大阪の戦で一旗あげようと村の仲間と出てゆく
もどってきたお磯はそれを聞かされ、兄を連れ戻すため戦の場へ向かう
道中、戦の馬に道をはばまれ、川へ転落した
助けてくれた吾平夫婦がいい人でここで二年暮らす
ところが戦が近づき、吾平の田畑がだいなしになる
お磯は再び、兄を訪ねて大倉山まで
途中、連れになった若者は東軍のスパイ三之助
追ってきた兄と出会い、三之助に受けたけがをお磯が直してやる
ふもとで兄妹世話になり、ようやく明石へ戻ると無人島に乗り上げた父も戻っていた
白も元気で、お浜も戻ってきて村に平和が訪れそう

たいした山がない物語だが、運命にほんろうされる一家をたんたんと描いている
わりと最後はうまくいくものの、人生は個人にとってかなり過酷なものだと読後迫ってくる
この時期の竹田さんの絵柄はあっさりしながら素晴らしい、名人の域に達している

57年ころから、線に丸みがなくなり、しだいにぎくしゃくして、ストーリーも悲惨な少女ものとなる
月刊誌、週刊誌に掲載することなく、一般には知られず終わったのが残念

2018年8月 3日 (金)

野菜のコンソメ

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昆布と干し椎茸と野菜で作るコンソメ(辰巳レシピ)
久しぶりに作ってみて、味が玄妙すぎか
和だしからかつおを抜いて、地味にした味わい
残る野菜から考えても、作り勝手のよいものではない
今回は残った野菜をトマトベースで煮て昼食に

山室たけし「月見草と少女」58年

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東京漫画出版7月発行、130円、B6判128P

トンネル技師の父がひさしぶりに戻って喜ぶ少女ゆきじ、母はいない
遊園地に連れて行ってもらったり楽しんだ五日目、会津トンネル工事で呼び出される
夏休みまでには帰るという言葉だったが工事はいきずまり
落盤で父を含んで4人が生き埋めになる
ゆきじもかけつけるが、救出作業は大岩に突き当たる
父の仕事を覚えていたゆきじがダイナマイトを使い、みごと大岩を砕いて父たちを救い出す

山登りに三つ峠へ遊んだ時、川そばの大川家と知り合いとなる
ゆきじの父は設計士としても有名なようで東京に立てる屋敷を頼まれる
そういうことでつきあいが進むうち、大川の妻はゆきじの首飾りからかつて捨てたこどもだと知る
12年前、生活が苦しく捨てた子を、当時悪事を働いていたパンチの鉄(愛川)が拾ったわけだった
愛川は胃の調子を悪くし、検査すると手術をしないと助からない状態とわかる
そんな時、昔の仲間が接近して、大川邸を狙って宝石を盗もうと持ちかける
断ると、昔の仕業をばらすと脅迫されるが、それを弁当を届けに来たゆきじが聞いてしまう
大川の妻から自分のこどもだと告げられたゆきじはそれでも父を取ると答える
夫は愛川へあきらめると告げたところで、愛川が病で倒れる
手術代がかさむと知った大川は費用は持つと入院させ、手術が成功してしだいに回復する
そんな折り、また昔の仲間が訪ねてきて悪事を持ちかける
親分のところへ行ってきっぱり断るとなぐられて、出たところで死んでしまう

ストーリーはあまりかみあわず、ラストも酷
人物が硬直しているような硬い絵柄
山室たけし名義は東京漫画出版に5作見えるのみ
月刊誌で近い作家はよりたやすおさんだが、よりたさんの人物はもう少し細め

2018年8月 2日 (木)

山椒茶による酢豚

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NHKきょうの料理5月号で知った山椒茶
茶といえ、はちみつと山椒の実だけで作る
お茶にはあまり興味がないが、そこに載るいちじく酢豚が気に入って、ともかく山椒茶を仕込んだ
山椒茶はできあがりまで一月半かかり、いちじくも手頃な値段になかなかならず
8月になるところでようやく作って食べる

酢豚に甘いパイナップルをあわせるのはよくやるので、いちじくもよさそう
甘さはいくぶん抑え気味で、山椒茶の香りのマイルド
ただ、山椒茶を作る手間を考えると、はちみつと実山椒でよいのでは?
山椒茶でつけた実はかなり辛くなるので舌に痛い

田中美智子「花の中の少女」59年

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金竜社11月発行、130円、B6判128P
父親のいない水原京子はゆり子を無二の親友としている
二年前に父をなくしてからは、おじがしばしば訪ねてくるがおもしろくない
おじは妻をなくして息子隆とばあやの3人暮らし
夏休みに遊びに来るように誘われるのを、ゆり子も一緒ということで承諾する
楽しい夏休みだったが、夏の終わりからゆり子と距離が出来る
そんなある突然の雨の日、届けてくれる家族もいず、ゆり子の母の世話になるのもしゃく
傘をさしてくれた上級生矢代真弓と親しくなる
あまり評判がよくない人だとゆり子は賛成しないが・・
お礼の手紙を出すと、真弓は学校の京子の机に返事を置く(真弓は間違って一つ後ろのゆり子の席に入れたのだが)
ようやく京子と仲直りしたゆり子は真弓の手紙を見せたくなくて渡さない
入れ違いに気づいた真弓がゆり子を呼び出し、問いただす
失敗がみっともないと手紙は破り捨ててと去って行く
京子の母は仕事しすぎで疲れから入院することになった
真弓もカーネーションを持ってきてくれて、ゆり子も少し気持ちを変える
おじさんは隆を連れ、見舞いに来てしっかり看病してくれた
おじに対する反感も薄れ、見直した京子は母におじの家で療養するようにすすめる
自分でもおじさんに謝る手紙を出す
自分も母について横浜に越すことになるのを言い出すのがつらいが
思い切ってゆり子に打ち明けると、ゆり子も父の仕事で横浜に越すという
2人の友情は変わらないとほっとするラスト

悠長といえるくらいの展開であっさり終わってしまう
絵柄に嫌みがなく、まずまず気楽に読める作品

2018年8月 1日 (水)

いなば哲「血呼び簪」59年

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金竜社3月発行、130円、B6判128P

金竜寺の宝物を盗む男が寺の僧に追われる
ふもとでは追ってきたゆり姫と対し、崖から落ちる
宝物の簪は続いてやってきた浪人姿の隠密が拾う

話は前日、源三郎という隠密が幕府からの書状をもって、ゆり姫と簪を戻すよう寺を訪れた
和尚はゆり姫を普通の娘として育て剣術を教えていたが、事実を打ち明ける
ひり姫の父は将軍で産んだ側室がなくなり、寺へ出したといういわくがある
翌朝、おかしなことに源三郎は簪だけ奪って逃げ出したのだった

ゆり姫は簪を取り返そうと江戸への街道を急ぐ
早足ではだれにも負けないというすりの足八が競争してどうにも勝てないので気に入って同行することに
泊まった宿には源三郎も泊まり、隣には浪人と連れのお島というすりがいた
深夜、部屋にひそんだゆり姫は浪人に知られ失敗
そのすきに源三郎が簪を盗むが、翌日、渡し舟で変装したお島に取られる
女は簪がきれいだと見せてくれるように頼み、気を許した源三郎が頭につけさせる
お島が正体を現し、簪をつけたまま水中へ逃げ去った
そのお島から今度は、道中、足八が簪をすり取る
浪人たちが簪だけ狙っている理由はここに百万両もの宝の秘密が隠されているらしいから
足八の家はこの付近、戻るとこどもが病気になっていて医者に診せるには金がいる
簪がたいそうなものだとは知らない足八は女房に簪を売りに行かせる
きれいな簪だから少しの間つけていたいと髪につけたのを、出会ったゆり姫が見て
簪を五両で買うと申し出てもらいうけたところ
浪人が奪って、お島と松平の屋敷に持ち込む
やはり百万両の秘密をかくすと知って、夜に忍び込んで盗み出す

この作品でも絵柄のうまさが同じ金竜社の時代物でも群を抜いている
ヒーローの顔立ちは社領さんの絵に似ている
脇役はもっとリアルで鋭い筆致
月刊誌に一作だけ残しているいなばしろうさんが一番近い絵柄か
そうだとすると、赤本時代から活躍していた峠哲兵さんということになる

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