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2020年3月

2020年3月31日 (火)

初めての手鞠寿司

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妻が退職、そのお疲れ慰労に見栄えのある夕食をとはじめての料理を
にぎり寿司で手痛い出来をみたので握る寿司はずっと封印していました
サランラップで絞るのはおもしろいと種類を考えてみます
やはり、色合いから赤のまぐろは必須
反対に白は鯛でも平目でも、質を変えるため刺身用帆立に
簡単に薄焼き卵を巻いて黄色は確保
もう一種類は緑色ですね、大葉を使いますが味が不足するので下に生ハムを敷くことに
まぐろは、近商にめばちがちょうどよい薄さで売っています

残りのご飯をすし飯に仕立てて1.6合ぐらい、12個できました
お汁はとろろ昆布と豆腐のお清まし、副菜が新ごぼうの煮物
デザートはゼリーですが、これも初めての作り方で別掲します

2020年3月29日 (日)

山菜の季節

一般のスーパーには少ないようで、デパ地下の八百屋の方がスーパーより安いくらい
山菜の魅力を知ったのは和食「浪漫」で山菜を盛ったちらし寿司をいただいてから
それ以来、毎年なにやかや求めては食べていますが、この数年関心が薄れてきた
このところ、コロナウィルスで抑制的になりがちな生活を色づけようと料理を見直している
よく見る山菜は以下の種類

ぜんまい・わらび・うど・ふきのとう・たらの芽・こごみ・うるい
売り物として出てこないのが「つくし」
昔は親が近くで取ってきて、はかまを取ってあくを抜いて卵とじで食べましたが・・・

うちの定番になっているのはうどとうるい
うどは栽培しているのかどこでも長く出回り使い道が広い、酢味噌が一番
うるいは色がきれい、グレープフルーツと合わせるサラダや軸の炊き込みご飯など意外性がおもしろい
ふきのとうが最も山菜らしい野生味に富む、みそにするか天ぷらですね
山菜を好むようになって、家の庭隅にできるのを知りました
毎年、3つ4つ出るので、一度3つ摘んで食べました
それは新鮮で、売っているは先が茶色っぽく黒ずみはじめています
家のは翌年出なくなると残念なので、摘まないでおきます

ぜんまいは水煮のものが好みでいつも食べているので生のものは使っていません
先々週はうどとうるいを買ったので、今回はわらび・たらの芽・こごみ
たらの芽とこごみはまず天ぷらにして、残りは酢味噌あえ
特に特長がなく、1パック300円、200円するのであまり満足度がない
ぜんまいはあく抜きに一日かかるが、お浸しにしても、卵とじにしてもけっこうおいしい

2020年3月25日 (水)

昭和漫画館青虫 031 佐藤まさあき

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佐藤さんは青年向け漫画を書くようになってから知ったので初期の子供向けは初めて
「変幻修羅忍法」というのは表紙の高橋真琴絵に引かれて気になっていた作品だが
やはりごく初期の作品だから、絵柄は子供まんが的で妖艶さはない
青虫にはその前編が所蔵されていた

主人公は忍者の犬丸だが、実は甲斐丸山城城主の息子
甲斐藩が将軍より拝領した皿を国元へ届けるのを盗み取ろうとする
前編はその奪い合い
後編は青虫になく、後、東京の現代マンガ図書館で読むことに
後編には犬丸の兄も登場、父を追い出した松川弾正を倒し城を取り戻す
犬丸は、皿が戻らなければ切腹余儀ない家老坂上のため皿を手渡す
最終的には、実利を捨て、坂上の娘しずかとの愛を選ぶという選択をする

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佐藤さんの初期単行本は他にも青虫にあり、その後の訪問で読むが、ちょっと子供向け
さいとう、辰巳、高橋、巴といった日の丸文庫系作家は初期から注目すべき作品を生み出していたが
佐藤さんはもっと後の劇画時代がよさそう

2020年3月24日 (火)

柑橘類わたの砂糖漬け

3月は文旦・バンペイユなどわたの分厚い柑橘類を使った砂糖漬けの季節です
数年前、もらった砂糖漬けがおいしく、作り方を教わって毎年作っています
昨年、バンペイユを初めて見つけて作ってみました
そのときは、1個1200円もしたのですが、今年は800円足らずとお手頃に
初旬に出てきたバンペイユを1個、続いて生協で注文した文旦を4個
さらにバンペイユ1個、文旦3個と(文旦は1個200円足らず)
あく抜きは1日がかり、ゆでたのを乾かすのに3~5日はかかるのでちょっとした仕事になります
4度も作ったので、いくつかポイントをまとめておきます

まず作業の手順
1個を8等分して、実をはずして皮をむいてわたを取る
わたは10分間くらいのゆでを3度繰り返す
水につけて一晩に三度ほど水をかえる
フライパンにわたを入れ、乾燥時の重さと同じ分量の砂糖を加え水分がなくなるまで煮る
フライパンでわたを半日ほど置く 冷めたくらいでいいかもしれません
ペーパータオルにわたを並べて乾かす、はじめはすぐしみるので頻繁に紙を代える
ペーパーにほとんどしみなくなると、グラニュー糖をまぶします
グラニュー糖をまぶした後、乾かす(今年、砂糖漬けの師匠に再度確認して抜けていたとわかりました)

ポイントは
 一番はじめに皮をむいた方が楽です
 あくぬきは、ゆで水を口にしてあくが感じられなくなるとOK
 砂糖はわたの下にも置いて、わたを動かして砂糖の固まりを防ぐのが大事
 日光や温風器の前で乾かすのもよさそうです、ひからびないよう急速に乾かすのは気をつけて

バンペイユは大きくて縦を半分にすると形が揃わない、文旦の方が作りやすそうです
師匠のくれる砂糖漬けと比べると形が揃っていない
果実切り分けの時の精度、水を替える際の手際はまだまだとわかりました

2020年3月23日 (月)

天空のヒマラヤ部族

久しぶりにまとまった映像を見ました
目を悪くして、1時間以上の番組は見ていない
これも、評判を新聞コラムで見て録画し三度に分けて視聴したもの
途中からの録画だったため、はじまりはヒマラヤを目指す旅からだった
荒涼とした山地を進んでネパール奥ドルポにあるティンギュー村に到着
いったん日本へ戻って、雪中、年末の村をめざすという破天荒な日程に驚く
仮面祭りを筆頭に村でのさまざまな行事を流すという興味深い内容になっていました
番組の中でいくつか気になった点をあげますと

ティンギュー村の人々は厳しい自然に生きているがなかなかおおらか
 女性達が歌う歌が、深みのある旋律で、なんとなく沖縄民謡を思わせるのが不思議だった
進行役が旅の間は淡々と語るが、村に入ると村の日常を絵にして味がある
 この人は絵のために来たのかと思ったが、後で検索すると友寄という秘境紹介で有名なディレクターさんだった
もっと気になったのが進行役に寄り添う長身の年配
 ネパールの知識も深いし、山地を歩いても平然としている、この人は何だろうとずっと気になったが
 冒頭を見ていないので、調査団の陣容もわからない
 検索して、最初にドルポへ入った大谷ディレクターで、登山家としても著名な人だと知る

とってもいい番組でしたが、最後の方、ティンギュー村へ100年以上前単独で入った日本人がいると出る
あの河口慧海の足跡を取材班がたどるんだけど、紹介時間が短くて惜しい
それだけで一本番組がほしいくらい
慧海はネパールの人々にすすけて黒ずんだ印象を持ったが、今回の番組では全く違う
また慧海は道中、追いはぎの難をずいぶん怖れねばならなかったが、今のネパールはそうではなさそう

昔からの生活を保持し続け、外とは交流がほとんどないティギュー村という紹介だったが
ネットで検索すると、テンジン・ヌルブという画家が村から出ていて、日本でも個展が開かれたと知ってびっくり
ヌルブの絵は洗練されていて美しい

2020年3月22日 (日)

コロナウィルス余波 冷凍保存食20食

19日の発表で、ウィルス大拡大の可能性もあると聞きました
実家の母は一人暮らしで、週末と週中、ゴミ出しついでに食事を用意しているのだが
ウィルス被害で行けない最悪事態を考えて、土曜日に急遽買い出し、二日で10種の主食を作りました
こんなに作るのは初めてでさすがに疲れましたが、なんとかできるものですね

甘酢肉団子・ハンバーグ・チキンライス・グラタン・海老帆立フライ・
青椒肉絲・鶏胸肉チーズ焼き・白身魚あんかけ。茄子ミンチはさみ焼き・天丼
最後のものは生協で買ってあったものを採用
冷凍食品を参考にレシピを考えた
母は卵アレルギーのため、市販の冷凍食品はたいてい使えないので自作して次々冷凍する

お昼ご飯も、軽めのものを考えて、きつねうどん・ビーフン・焼きそばを2食ずつ冷凍
スパゲッティはミートソースものが市販で卵抜きで出ていた
カップうどんは二食あり、卵抜きの半生ラーメンもある
ソーメンは自分でゆでられるし、冷凍のうどんと出汁パックもある
お昼はこれでなんとかなりそうで、朝のため、食パンを買って冷凍
ともかく20日分ほど確保して万一に備える
普通の災害は冷蔵庫が使えないし、避難所へ避難する方法が優先されるけど
自宅でひたすら耐えるというウィルス災害は、また違った対策がいるわけでした

2020年3月20日 (金)

昭和漫画館青虫 030 石川球太

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少女月刊誌「ひとみ」で注目した石川さん
58年からは月刊誌で活躍をはじめるが、57年は貸本単行本を若木書房から出している
1月の「竜神の玉」は青虫で読めたもの

舞台は戦国時代あたりの能登の国
沼の国が海の国の海賊に攻められる
お城に助けを求めるが、かつて沼の国にだまされた殿様はうんといわない
殿様の息子2人が様子見に出かけ、沼の国の宝「竜神の玉」が海賊に渡るのを見て沼の国に荷担することに

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話は単純だけど、石川さんの絵が美しい

2020年3月19日 (木)

昭和漫画館青虫 029 森安なおや

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森安さんを意識するようになったのも青虫訪問の頃
青虫には目当ての単行本はなく、きんらん社1958年発行の「お母さん」があった
これはあまり知られていない作品

田舎に戻っている母があと8日で戻ってくるので、待ち遠しいたっちゃんとマコ
パパの思い出は、雪国青森に15年前お嫁さんをもらった時、雪の中を馬に乗り連れ出した
東京まで来て、目をまわしたお母さんはタクシーから降りられず夕食をかわりに作ったというもの
話は今に戻って
母を迎えに行くマコにたっちゃんついてくる
うさぎ二匹をおみやげに持った来た母
たっちゃんはお迎えの時からおなかがいたくなり、おいなりに祈る母
元気になったたっちゃん、マコのおかしも食べてしまい、泣き出すマコ
たっちゃんはどろぼうと言われ、買い物へ
たっちゃんが拾ってきた鞠をうれしそうにつく母は若い
たっちゃんが鞠で遊んでいると、貸せと野球小僧がせまってくる

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けんかになるが「負けずにかかっていけ」とお母さんが励ます
マコは大きい子だから助けてあげようとするが、お母さんは死ぬ気でやれと厳しい
たっちゃんは負けてもかかっていき相手が根負けする
一回り大きくなったようなたっちゃん
貧しい女の子に鞠をあげ、その子の家までついて行ってうさぎも一匹あげる

お母さんが厳しく見ている場面
森安さんのほのぼの漫画の底にある意地を見るようで興味深い
岡山育ちの森安さんだが、お母さんに関する話題は東北につながることが多い

2020年3月13日 (金)

昭和漫画館青虫 028 みやわき心太郎

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みやわきさんは青年向け漫画から出発した(貸本短編誌「街」)のでこどもの頃は知らなかった
「COM」で「つくしんぼ」を読んで、整った絵柄と一途な恋心を描く展開に驚いて注目する
青虫で見つけたのが「初恋さんこんにちは」
この作は、後に古書店で見つけ購入したくらいで、かなり気に入りました

雨宿りでたまたま同じくらいの年頃のトミ子と一緒にいた高校生の一郎は、トミ子の姉に恋人と間違われる
一郎は、トミ子が忘れられず、彼女を探すことに

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電車で見つけて、並んで座るが、車内に捨てられた赤ん坊をあやすはめに
一郎の優しい姿に男の子恐怖症気味だったトミ子も心を開くようになる
この後も赤ん坊の両親が現れるまで、世話をして2人の中が近づいて行く
赤ん坊をあやす高校生たちと不審に思うおまわりさんに交番に呼ばれる
交番から電話を受けたトミ子の姉や母は2人を許せないと怒るが
交番に行った時、赤ん坊の両親が現れて2人の前で泣き崩れているのを見る
事情を知って2人をそっとして戻ってゆくというラストもなかなかいい
途中の展開で、トミ子は小さいとき男の子からいじめられ恐怖症になったのが
一郎の体験談から実は好かれていた裏返しの行動だとわかって解放される場面がある
こんな心理もうまく織り込まれて良質なドラマとなっている

2020年3月12日 (木)

昭和漫画館青虫 027 貸本短編誌「魔像」

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大阪日の丸文庫から発行された時代物専門誌「魔像」
57年末に創刊されて、58年には平田弘史さんがデビュー
時代劇画で圧倒的な迫力をみせる平田さん
一番古いところでは、59年に「冒険王」で描いた読み切りを知っている
迫力も十分ながら主人公はみずみずしい絵柄でひかれる
残念ながら青虫にあるのは一番早い号で16号
60年頃でしょう、絵も平田さん独自のものとなり、内容もしっかりしている
「新参武士のいじ」48P
新参の鬼塚ははばからず自我を通すので周囲と衝突する
止めようとした黒川が、かえって仲間を斬ってしまい城にいられなくなり鬼塚と脱藩することに
城では厳しい黒川も家では家族に優しく、鬼塚もふだんに接すると感じがよい
話を聞いた殿様が2人を許し召し直すという結末

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他の作家は
鈴木洸史、宮地正弘、山本まさはる、岩井しげお
山本さんが時代ものを描いているのが意外
時代物はあまり趣味でなく「魔像」を手に取ったのはこれだけでした

2020年3月10日 (火)

昭和漫画館青虫 026 滝田ひろし

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遊郭を描いて味わい深い「寺島町奇譚」で有名な滝田ゆう
まるで漫画界の永井荷風みたいだけど、初期は滝田ひろし名で少女貸本漫画を書いていたと知ったのは2010年頃
59年の「夢追う少女」はスタイリッシュな絵柄で驚いたものでした
それは青虫に所蔵がなく、現代マンガ図書館で翌年読むことが出来たのですが
青虫で見つけたのが東京漫画出版からの「姉と妹」

母がなくなり父が事業に失敗して不遇の姉妹
姉は失踪して、父はピアノ調律の仕事をし妹が手伝う
姉はナイトクラブでピアノを弾いているのがわかったが父妹のところへは戻らないた
父が交通事故でなくなるという不幸をきっかけに姉と妹はわだかまりが解ける
姉もピアノがみとめられ、妹は調律仕事をつぐというラスト

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話はまずまず、絵柄はほんわかした古い漫画風といった感じ
「夢追う少女」はあれ一作の規格外といったところでした

2020年3月 9日 (月)

昭和漫画館青虫 025 カバヤマンガブック

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1950年頃に成長したお菓子メーカーにカバヤという会社があり
その販売促進戦略として、点数を集めれば名作本とかマンガ本がもらえるという企画を出した
カバヤのお菓子は知っているが、子供時代は進呈本があるとは知らなかった
これも古い漫画を探るうちに、「まんだらけZenbu」で知ったもの
実物は古書店でも見たことがなく、青虫にたくさんあってびっくり
50年代はじめの、それもおまけ本だから、著名な漫画家に依頼しているわけでない
だいいち、作者の名前が記載されていない
50種ほど出ている中で、数冊、巴里夫さんのデビュー以前のものがあるらしい
「ハーモニカこぞう」という、ハーモニカを吹く少年の日常をほがらかに描いたもの
赤本っぽいというのか、素人っぽいというのか、そんな絵柄ですが

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カバヤのシリーズは大半がそういう絵
岡山県立図書館がインターネットでシリーズを公開しているので誰でも読めます
中に一つ、ずば抜けてうまい絵で凝った内容の漫画があるんですが・・
それは3回目の青虫訪問で読むことになる
インターネットに上がっている画像は悪くて残念

2020年3月 6日 (金)

昭和漫画館青虫 024 夢田ユメヲ

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少女漫画単行本の棚で初見の漫画を見た
貸本に興味を持って名前は聞いていたが実物は初めて
というのも夢田さんは雑誌には全く書いていないから
青虫で手に取った本は、ひばり書房から1959年に発行された「濡れ千鳥」
59年にしては丸っこい子供漫画らしい絵で、はしばしにひょうきんなこっけいさを見せる展開
さえない役者の娘千鳥が新しい一座の立ち上げで活躍する物語

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おかしい話を読み進むうちになにか身につまされるようでじーんとくるのが夢田本の特徴
以後ファンになり、貸本単行本といえば、夢田さんか若林敏郎さんを好むようになる
二人とも1960年代には姿を消すのが残念、まるで貸本単行本B6判に殉じたような

2020年3月 5日 (木)

昭和漫画館青虫 023 星城朗二

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1960年前後の漫画雑誌を読んでいたものには知られていない作家だけど
貸本漫画の世界で大きな位置を占めるのが星城さん
60年代以降はアニメの世界で活躍した
星城さんを知ったのは、青虫を訪問する少し前
青虫で単行本を読んでさらに引き寄せられました
少女ものの棚から、はじめ「霧の中の少女」を選んで読む
 漫画家志望の英二が目を悪くし、その手術代のため盗みを働くヒロイン
漫画でよくあるストーリー、絵がなんといっても美しい
右棚を見ていると、薄っぺらい赤本を収めたコーナーがあり、そこに星城さんの作品を見つけてびっくり
「小天狗童子」は若木書房1955年の発行70P程度で初期単行本になるのでしょう
武士として出世を重ねる小天狗が、最後は戦いのむなしさを知って百姓をやるという物語
後の星城さんにしては珍しい時代物

もう一冊読みました 「銀鈴かなし」
「霧の中の少女」と同じ58年東京漫画出版からのB6判単行本
58年というと星城風絵ができあがったころですね
冒頭カラーは馬車に揺られる4人家族、銀鈴が響き渡るが4人は悲しげ
ここまでの経緯が綴られる
父と暮らすあや子は転入生千津子と折り合いが悪いが
その千津子父が再婚話を進めていた母親の連れ子だった
腕は自分の方が上だけど姉にあたる千津子にピアノを讓るあや子
病で倒れ、助からないことがわかっていったん退院するのが冒頭の馬車

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あや子の願いは姉と一緒にピアノを弾くことだと聞いて千津子が泣き崩れる場面がなんとも切ない
悲しさを安売りするような貸本単行本世界で王道を行くようなストーリーだけど
北海道が場面なのと、星城さん独特の絵が美しく、心に響くようなラストになっています

2020年3月 4日 (水)

昭和漫画館青虫 021 三田京子「緑の月に怯える乙女」

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貴重図書の部屋から出ては、次が右(東)側の壁なんでしょうが、左の見残しが気になる
山田えいじさんの若者向けA5判「花の命」とか沼田清さんの「恐怖鉄道」など駆け足で見て
A5判単行本で数多くしめる「怖い漫画」もの
たくさんあるのですが、すべて守備範囲の1960年までを越えるため三田さんのものを一冊選びました

毎日の勉強に疑問を持った香菜子
公園の像を見ているうちにあたりは暗くなりいつしか城の姫君になっている
この世界では悪魔がチョウの姿になって飛び回っている出てくる

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美少年京弥が悪魔は退治してくれるが
香菜子、舞台が現代に移り、50人も妻を持つという代議士の欲望まみれの世界へ放りこまれる
ここを脱しても、深紅の太陽が輝く不思議な世界
京弥から元の世界へ二度と帰れない、蒸発した人々は幻想の世界で暮らしていると教えられる

強烈な絵柄だけでなく、ストーリーも並外れている
この作は幻想的なものを選んだ結果で、三田さんの作品はもう少し普通のものもあるが
どこかやはり変なのが彼女のすごいところ

2020年3月 1日 (日)

昭和漫画館青虫 020 少女月刊誌「ひとみ」59年1月号

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収集の範囲を雑誌まで広げるのはさすがに高野さんも難しかったのか
月刊誌・週刊誌は基本的に創刊号にとどめていました
貴重図書棚を並べる部屋の入り口、カウンター横のケースにそういう雑誌が並んでいる
秋田書店で58年8月に創刊された「ひとみ」は出回るのが少ないため59年1月号
1月号は見たことがないのでぜひとお願いして手にとってみました
漫画の内容は
関谷ひさし「まるみの歌」14P
ムロタニ・ツネ象「チョウ子ちゃん」4P
牧かずま「赤いちぎれ雲」10P
しのぶいっぺい「山猫少女」11P新連載
わたなべくにを「おねえさんといっしょ」9P
とりうみやすと「わたしのおかあさん」22P
赤塚不二夫「まつげちゃん」7P
石川球太「灯よいつまでも」
きくち三太「お正月おめでた一家」8P読み切り
望月あきら「こんにちはパリ」9P
赤松セツ子「カンナちゃん」4P読み切り
丹野ゆうじ「黒いこけし」16P

少女雑誌だけど、漫画家は赤松さんをのぞくと男性ばかり
当時はそんなものです
本誌にはのっていないけれど、付録で
関谷さん「月のひとみ」、木山しげる「マヤはしのびなく」、なるみあきら「いつか来た道」

「冒険王」で人気が高まってきた関谷さんは二本掲載
「ストップ!にいちゃん」でギャグ調になる前、まだクールな絵柄が印象的です
しのぶさんもイラスト風の絵柄で気になりましたが、少し絵がかたい感じ
望月さんはこれが雑誌デビュー、きれいな絵ですがやはりかたいかな
いいなあと思うのは石川さん、とても柔らかな線で親しめます
人気が出た「少年ケニヤ」や「ザンバ」の野性的な絵柄と違っています
「灯よいつまでも」に続く少女ヒーロー物「スーパーローズ」は石川さんの代表作だと思っています

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