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2020年4月

2020年4月30日 (木)

昭和漫画館青虫 041 復刻本

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貴重本の部屋を出るとすぐ東の壁は比較的新しい本が並んでいる
復刻本もあり、その中からおもしろいものを選ぶ
やはりアップルボックスの復刻がいい
昭和漫画大全第7集には泉ゆきおの「剣一筋」
「赤ん坊帝国」のリメイクで知る泉さんは時代物にそぐわないように見えるが
初期は貸本単行本に時代物や戦闘物を描いていた
その絵がリアルでなかなかいい

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将軍家より預かった名刀を奪われた指南役の父に代わり奪い返す竜四郎の物語

もう一冊が九里一平さんの「あばれ天狗」
伊藤心齋の図面を狙う暗闇族や龍之進
図面は鉄人28号のような地獄王の設計図
地獄王を手に入れた龍之進は将軍吉宗を攻める
心斎の息子大助はあばれ天狗の助けを借りてこれに対抗するという話

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江戸時代に鉄人のような巨大ロボットが出てくるとんでもない展開がおかしい

2020年4月29日 (水)

昭和漫画館青虫 040 貴重本の部屋

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昼からは貴重本を見せてもらう
村上一夫さんの「七色仮面」は一部の三集を
名高い作品だが、おもしろみは今1つ

貴重本のケースには短編誌の創刊号や希少な雑誌が揃う
日の丸文庫のめんめんがセントラル文庫で出した「怪奇」の3号
松本さんやさいとうさんが興味深い
少女向けでは「泉」や「白樺」の創刊号も読む

若木書房に珍しい少年向け短編誌「迷路」
これは創刊号はなく10号、59年
内容がなかなか豪華
堀江卓「ゴールデンボーイ」16P、5回目
フカイヒロー「嵐」20P
つげ義春「手錠」24P
小坂靖博「死を賭ける男」縦2/5サイズ16P
石黒昇「ダイヤモンド小僧の冒険」29P
つげ忠男「回転拳銃」縦2/5サイズ17P
山口ゆう幸「火がこわい」20P
鳥海やすと「超音シリーズ 空のむさし」27P

少女ものを多く描いている鳥海さんが戦闘ものを描くのが興味ひかれる
ビルマで隼を操る宮本むさしが強敵ホーカハリケン機と対決する話
絵もあっているのが意外な感じ

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2020年4月27日 (月)

昭和漫画館青虫 039 少年向け単行本

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2013年秋の青虫二日目
西側の壁でA5判の単行本をもう少し
作品の少ない姫野ひろしさんは貴重、「変幻ひよどり仮面」59年
遠藤政治さんの「花びらの唄」56年は遠藤信一さんを思わせる絵柄がおもしろい少女向け
いよいよ東側奥の少年向けB6単行本のコーナーへ
少年向けは、時代物や格闘物が多く、内容は読まなくてもわかりそう
少女向けに比べて、ごく少ない閲覧に終わった
なかで選んだのが、戸山潤さんのスリラー作「首のない男」
好美のぼるさんが尾花美好と名乗っていた頃の「髑髏船」55年
両親の仇を討つため髑髏船に乗り込んだ若侍
兄の助けで首領を討ち宝を見つけて帰還するという内容

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癖のある絵柄でとてもおもしろい
1960年代に恐怖物をリアルに描こうとしてくずれた絵柄が残念

2020年4月24日 (金)

昭和漫画館青虫 038 63年の小島剛夕

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ひばり書房から叙情的時代劇を次々生み出していた小島さん
63年の「帰去来峠」と「修羅無常」は続き物の長編
島津藩の若侍、小七郎と修平
修平の父が幕府隠密であったため、二人は宿敵となって、恋する人も失い阿蘇に果てるという内容
後の原作付き大作の先駆けともいえる作品、なおかつ絵柄が熟しすぎず美しい

他に同じく63年刊行の「オール怪談」41号で「糸ぐるま」を読む
これは60年執筆の再録ということで絵柄はさらに落ち着いて心地よい
後、「週刊漫画アクション」に連載された「おぼろ十忍帖」でも採用されたが
絵柄は元の方が素朴で好き

2020年4月23日 (木)

昭和漫画館青虫 037 短編誌「X」

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手塚さんが珍しく執筆している貸本系短編誌
手塚さんの作品を単行本化していた鈴木出版の雑誌だから加わったのでしょう
2号を手に取ってみる、59年の8月発行
手塚作品は「指令午前七時」17P
他にさいとうたかをさんの「台風五郎」やうしおそうじさんの「NEW・BALL」
さすがに豪華な執筆陣
福元一義が「夜光る蛇」で笛で操り殺人に使うというホームズ由来のネタがおもしろい
光るのは蛍光塗料というわけ

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うしおさんの作品は、ノックのボールが飛び込んだ家で強盗を発見する少年の話
53年に同じ内容を半分の5Pで仕上げているが、ここでの絵もなかなかいい

2020年4月21日 (火)

昭和漫画館青虫 036 若木書房系短編誌

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若木書房は少女向け短編誌では数種類出していて大御所
前年の青虫訪問でファンになった遠藤信一、単行本は読んだので短編誌で拾ってみる

「別冊 泉」の59年8月号はスリラー特集
遠藤さんは「それは黒田博士だ」で36Pを受け持っている
島にヨットで遊びにきた二人の少女が黒田博士とその娘と知り合うが
博士の屋敷にはお化けが出たり、発明を狙う者が殺害されたり事件が起こる
兵器に利用しようとするのを阻止する気持ちが高じて、博士が怪物に変身していたという話
60年2月発行の「こけし 別冊16」では「愛の行進曲」71P
旅役者の一座に預けられたひとみが逃げ出して苦労の末、母と再会する物語

若木系雑誌でもう一人注目するのがこだま次吉さん
1955年頃から描いていて、初期の貸本単行本でも活躍している
58年頃から絵が熟してきて60年頃が美しい
ただ、短編ではストーリーが物足りない

2020年4月20日 (月)

昭和漫画館青虫 035 少女短編誌「花」

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西側の棚を進んで、少女短編誌があります
わかば書房刊行の「花」、1958年頃の雑誌
3号は時代物を多く描いた東田健二さんの幻想的な小品
「影のない少女 バイオリン弾きの少年」
バイオリン弾きに影を借りる少女
実は父とともに旅先でなくなっていて、それを嘆いて自殺した母を迎えにゆくのだった
影は死者がこの世で動くよすがとなるようす
母は金貸しのばあさんに返済をせがまれていて、それもあって死を選んだ
ばあさんは死者が迷いでないよう墓に魔除けの小石を置いていた
そのため、母の魂が父娘のところへこれないのだという
少年はバイオリンを弾いて、父のところへ向う母子を送り出すというラスト

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東田さんの人物はうりざね顔、いかつい剣劇で物足りないが、こういう話によくあっている

「まんだらけZenbu」の紹介で見て、読んでみたかったもの

他に貴重棚で創刊号を見る、こちらは三島書房と名乗っていた57年
冒頭は高橋真琴さんの「きりの中の少女」だが、続く楳図さんの「白菊」が載るので有名

2020年4月14日 (火)

昭和漫画館青虫 034 今村つとむ 

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只見に到着した翌朝から、漫画の閲覧
今回も西側の壁から始める
集英社おもしろ漫画文庫からはカゴ直利「海底旅行」
53年時点でカゴさんの絵は完成していてはつらつとしている

若木書房探偵シリーズから今村さんの「金庫の悪魔」56年
なかなか入り組んだストーリーなので、元ネタがあるのかもしれない
空襲で刑務所を脱獄して10年たった金庫破りの三吉
今は工事現場で働いている
銀行建設中にけがで現場仕事ができなくなる
谷川頭取の娘を材木くずれから助けた縁で運転手に雇われる
建設会社が銀行の金庫に通じる秘密の入り口を作っていたと感じた三吉
阿久津社長に金庫破りという正体を明かして手下に潜り込む
金庫に宝石が持ち込まれ、阿久津たちが強奪するのを通報するが三吉は撃たれる
阿久津は金目的だけで犯行に及んだのでなかった
かつて谷川氏のため融資が阻まれ自殺した兄の復讐が本当の目的だった
阿久津は犯行が失敗するとわかってさらっていた谷川の娘令子を金庫に閉じ込めた
救急がかけつけるまでに呼吸ができなくなって死にそうな令子

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その令子は実は三吉が入獄前、友人に託してその後谷川氏に養子となった自分の娘だった
三吉は病院にかけつければ助かるかもしれないが、娘のため金庫を開ける
谷川氏には自分の素性を娘にいわないでくれと言い残して死んで行く

今村さんはちょっと古くささを感じる絵柄
女の人を、娘の洋子さんが描いていてこれがシャープで新鮮

2020年4月13日 (月)

昭和漫画館青虫 033 再訪 

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2013年秋に、三日間の閲覧を予定して「青虫」を再訪しました
2012年は代行バスでしか只見に入れなかったが、あれから新潟方面へ線路が開通している
また、去年でも会津田島から代行バスに乗るのが早いとも聞いていた
行きは田島、かえりは新潟方面という経路を取ってみることに
東京で数泊して、朝に只見へ向かう
4時間以上かかって1時前に会津田島へ到着
代行バスは2時半頃の出発なので、駅上のレストランで昼食をとり、駅でゆったりしている
次の会津田島着の時間に合わせたのが2時半、もし去年のようなことがあればと一本早くくると1時間半待つことになる
人数が少なければバスというより普通の車と聞いていたとおり、やってきたのは只見のタクシー
お客は自分ひとりだったので運転手さんと話しながらの1時間
会津田島からは峠越えするような感じだった
3時半に只見につく
みな川旅館に行って荷物をとき、スーパーマーケットへ買い物
惣菜・つまみ・酒を買って青虫へ
再訪を祝して少し飲みましょうと館長さんにもちかけていたので旅館の夕飯は初日はなし
初日も無理をすれば少し漫画を読めないこともないが、夕べの歓談を優先しました

閲覧予定は
一日目に西の棚
若木探偵シリーズや短編誌(少女向け・少年向け)
二日目に、貴重本から前回手付かずの少年向け単行本
三日目が、赤本から少女もの単行本

2020年4月12日 (日)

魚の唐揚げ

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土曜日は筍を買い、筍ご飯・若竹煮・おすまし・木の芽和えと筍尽くし
魚はめいたかれいが造りにできるとあったので、してもらうと4人分ほどになる
あらは唐揚げに適しているので、たこの唐揚げと一緒にしあげる
唐揚げが初めてのメニュー
あらは造りをとった残りだから、かれいの姿のまま
160度で10数分が下揚げなのに、これだけでからからに揚がってしまう

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身の柔らかさを残しながら、骨まで食べられるからっとさはかなり難しい

2020年4月 9日 (木)

緊急事態宣言の一月

4月になってコナミスタジオが再開したと思ったら、緊急事態宣言で奈良のコナミも完全閉館
一ヶ月ですむかわからないけれど、できるだけ接触を避けて過ごすようにしたい
この間、目安をたてて仕切り直すことに

1つは、体調維持のため、散歩とヨガなどを心がける
1つは、夕食は毎日、新メニューを作ってみる
他に、追悼青虫のペースが落ちているので、まとめていく
目が疲れなければ、少し本も読んでみたい

2020年4月 7日 (火)

平群道の駅

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この前の休日は竜田川ぞいに下り、旧道をとって平群へ
新道に合流するところを北に戻ったすぐに平群の道の駅がある
昨年、ここで奈良いちご「古都華」を見つけておいしかった
今年も、車窓から桜見物をかねて出かけてみました
南生駒を越えると道がとても新しくなっているが、ここでまた旧道に入る
旧道から道の駅は空いているが、道の駅から南の道はずいぶんと混んでいる
道の駅も、コロナウィルスにもかかわらず、駐車場に入りきらないほどの人出
野菜と花の直売が人気でお客さんが多い
特に「古都華」はたくさんあって人気のほどがわかる
昨年は、大粒のものが目立ったが、今年は小粒や白色のものも
大粒は一パック、800円ほどしたのが今年は少し安い

2020年4月 5日 (日)

コナミレッスン・卓球講習の再開

3月はスタジオレッスンなどがのきなみ中止のコナミスポーツクラブ
マシンやプールなど個人で行う運動だけだったのが、4月から再開
時間を短縮して人数を絞っての再開ながら、様子見の人もいてそれほど混み合わない
卓球の講習は普通通り始まったが、いつも3~4人のところ、自分一人だけだった
体験の人が一人いて、その15分あまりが終わると個人レッスンのような感じになり
久しぶりにゆったり教わった
ただ、基本のつっつきがちっともできていないのがわかるなどさんざん

2020年4月 2日 (木)

デコポンゼリー

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31日夕飯のデザートに作ったのが、朝日新聞に掲載された脇雅代さんのゼリー
ゼラチンと寒天両方を使うのがおもしろく試してみました
デコポン2~3個の上四分の一を切り取り、果実を出して搾る
粉寒天2gを120ccほどの水でたいて、ふやかした5gのゼラチンを溶かす
火を止めて砂糖45gを溶かし、果実汁を混ぜて、容器とするデコポンに流し冷蔵庫で2時間ほど冷やす
ゼラチン5gで水分450ccくらいなら少し固めのゼリーになるが、寒天を加えることで滑らかに
脇さんのレシピは固まったデコポンをいくつかに切り分けるのでちょうどいい硬さ
夕飯には切った上をふたにしてデコポン1個を一人分にしたのでもう少しゆるめがいい
翌日、実家でデコポンがあったので、ゼラチン3gでやってみると、ぷるっとゆるめ

2020年4月 1日 (水)

昭和漫画館青虫 032 つげ義春

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2012年の初訪問は、朝に着いて、中一日は一日中、三日目は二時近くまで滞在して只見を去る
最後の閲覧はつげさんの「白面夜叉」です
これは古書ではなく、初期作品を6作復刻したシリーズの1つ
復刻なので置いていたのですが、気になってデビュー作を手に取りました

お犬さま保護の命令に反対の大谷主水は役を解かれ浪人となり長屋暮らし
大酒飲みで酒呑童子とあだなされているが、白面夜叉となり悪に対抗する
家老折野紋主が主上に今回の犬保護令をそそのかし、腐敗をまねく張本人

目明かし半七は夜叉に討たれ、息子の平助が敵討ちをねらう
犬を切りまくる白面夜叉に平助が立ち向かうが、父の仇ではないと言う
家老を狙うもう一人のニセ白面夜叉がいた
主水の隠れ家を教えなかったため折野に討たれた主水の友人井田天堂の子、天作が夜叉に扮して江戸で暴れていた
最後は、落とし穴にはまった天作を助けに来た白面夜叉が家老の悪事を暴く
主上も犬条例は反省し、主水を許して物語は完了する

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